Put on a happy face
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「阿笠博士、シチューを作りすぎてしまったのでおすそ分けに」
「おぉ昴君、ありがとう。今日は哀君がいないから、夕食どうしようかと思っていた所じゃった。」
「あぁ、確か今夜は歩美ちゃんの所へお泊まりでしたね。」
「そうなんじゃよ。」
「…それは、何を作っているんですか?」
「これかの?これは甘いものを嫌いにする、題して、『味覚変化ブレスレット』じゃよ!
手首のツボを適度に刺激する事によって味の感じ方を変えるものでな。」
「なるほど。…ダイエットの為ですか?」
「そうなんじゃよ。哀君が厳しいからのぅ…。
甘い物が美味しくないと感じられれば、少しでも間食を減らせるかと思っての。」
「ホォー、なるほど。それでは、こういったものも作れますか?」
ーーー
「先日はジョディと会ってどうでしたか?」
「それがさー……めちゃくちゃ意気投合しちゃって!!」
「え」
「男の好みが近いってことは、感性とか色々似てるのかなって思っちゃった。好きなバンドとか俳優とか一緒だったのもあって話が凄い盛り上がっちゃって。
最後にゲーセンに行ってホラーシューティングゲームを一緒にやったんだけど、二人で最高得点取ったの!
あー、楽しかったなー。
早くまたジョディさんと女子会したいわー。」
「…よかったな。
で、今日は前から行きたいと言っていたカフェに行くんでしょう。」
「うん。最近出来たこのカフェに行きたくって!」
スマホで昴に地図を見せた。
「ねぇ昴…甘い物苦手なのに、こういうカフェに連れてきちゃってごめんね。」
ここは季節のフルーツを使ったケーキやパフェ、パンケーキがメインな女子受け必須なカフェだ。
外観からしてめちゃくちゃ可愛い。
「いいんですよ。入りましょうか。」
平日なので割と空いていて、4人がけのテーブル席でゆったりと座る事が出来た。
「どれにしようかなー。うーん…。」
イチゴのパフェも美味しそう。チョコも良いなぁ。
ホワイトチョコとイチゴのパンケーキも良いなぁ。
うぁぁぁ、迷う!!!
「どれで迷ってるんですか?」
「今はねー…チョコのパフェか、ホワイトチョコとイチゴのパンケーキ。」
「両方頼んでも良いですよ。」
「いやいや、1人でそんなに食べきれないし残しちゃうよ。パンケーキなんて、結構量多そうだし。
うわ、薄いとはいえ8枚もある。」
「すいません、注文お願いします。」
「ま、待ってよ昴!」
「僕にもメニュー見せてください。」
「はい。」
「ご注文をどうぞ。」
「チョコレートパフェ、ホワイトチョコとイチゴのパンケーキ、あとティラミスで。
ナマエ、飲み物は?」
「アイスティーお願いします。」
「それとアイスコーヒーも。」
「かしこまりました。少々お待ち下さい。」
「昴!甘い物頼みすぎじゃない!?しかもティラミスまで…。食べられるの?」
「まぁ、見ててください。」
少しして頼んだものが運ばれてきた。
「「いただきます。」」
私がチョコレートパフェに手をつけた時、
昴はティラミスに手をつけた。
まぁ、コーヒーも入ってるし割と食べやすい部類かもしれないけど…甘い物が苦手な昴が食べれるんだろうか?
不安そうに見つめる私の事を気に止める事もなく、昴は次々とスプーンを口に運んだ。
「甘くて美味しいです。」
そう言ってニッコリ笑う昴に驚きすぎて鳥肌が立った。
「貴方は誰?」
「何言ってるんですか、沖矢昴ですよ。」
そう言ってそっと片目を開ける彼は確かに本人だった。沖矢昴、もとい赤井秀一は甘い物が食べれないはずなのに…。
誰かの変装か?と疑ってしまう。
「そんな、幽霊を見るような顔で見ないで下さいよ。心配しなくても本人ですよ。
パンケーキ、どうせ食べきれないんでしょう?
貰いますよ。」
フフ、と笑ってあっという間にティラミスを食べ終えると、パンケーキを皿に移して食べ始めた。
彼の潜入捜査で培った演技力なら、何事もなさそうに苦手な物を食べる位容易いだろう。
けれどこんな所で無理する必要はない。
「待って!普通に食べてるように見えるけど、無理しないで。後で具合悪くなったら…」
「心配しないでください。大丈夫です。秘策があるんですよ。」
「…食べた後リバースなんて言ったら殴るよ?」
「馬鹿ですか、吐きませんよ。
普通に美味しく食べる方法があるんですよ。
後で教えますね。」
笑いながら人差し指を口元に当てる昴に見とれつつ、とりあえずパフェを食べる事にした。
パフェ7割、パンケーキ3割食べた所でお腹いっぱいになってしまった。
「やっぱり余った…。」
「残りは食べてしまいますね。」
そう言って昴はパクパクと余りを平らげた。
「ご馳走様でした。」
「ねぇ、どういう事なの?そろそろ教えてよ。」
彼の腕を掴んだ時、固いものに触れた。
「ん?…ブレスレット?」
「えぇ。阿笠博士の発明品でね。甘い物を美味しく食べられるよう、手首のツボを押して味の感じ方を変えることが出来るブレスレットなんですよ。
博士はダイエット目的で甘い物を嫌いにしようとしていたようですが…失敗に終わったようです。
好きなものを嫌いにさせるというのはなかなか出来ませんからね。」
「ふーん。なるほど…。」
そう言って昴からブレスレットを外した。
「!?」
口内がさぞ甘かったんだろう。
盛大に咳き込んでブラックコーヒーを飲み干した。
「返して下さい!」
「…なんで甘い物を食べようと思ったの?」
「……以前に、ナマエが風邪を引いて僕と安室君で看病をした日があったでしょう…。
安室君が、ナマエの家で一緒にアイスを食べた話をしていたのを聞いて羨ましかったんです。
一緒に甘い物を食べてみたかったんです…。」
ほんの少し不貞腐れたような、照れくさそうな顔をしながら言う彼が可愛すぎて抱きつきたい衝動に駆られた。
「確かに、一緒に食べてくれるのは楽しかったし、新鮮でよかった。
でもね、私…甘い物が苦手な貴方が好き。
時折甘い物を口にして苦々しい顔を見るのも、それはそれで好きなの。」
「…ドSですね。」
苦笑しながらコーヒーを啜った。
「だって、初めて会った時パンを食べて酷い顔してたでしょう?それを思い出して懐かしくもなるし………正直言うと、ちょっと色っぽいなって。」
「随分な性癖をお持ちで。」
私からブレスレットを奪うと付け直した。
「これからも時々甘い物を食べに行きましょう。
これがあれば僕でも楽しめますから。」
「うん…ありがとう。本当にたまにで良いから。
あ、そうだ!それ付けなくても食べられそうなデザートを今度作るね。」
「そうですか、それは楽しみですね。」
「あんまり期待はしないでね。次の休みうちに来て。」
「分かりました。次のデートはナマエの家にしましょう。」
「……。」
「何急に顔を赤らめているんですか?」
「いや、うん。私の家でデートって付き合ってからはほとんど無かったから、なんか…自分で誘っておいて恥ずかしくなった。」
「ホォー…。恥ずかしい事をしても良いという事ですか?」
「いや違くて!そう意味じゃ」
「僕は構いませんよ。
ナマエというsweetsも味わってみたいものです。」
甘い物に甘い言葉。頭がパンクしそう。
「おぉ昴君、ありがとう。今日は哀君がいないから、夕食どうしようかと思っていた所じゃった。」
「あぁ、確か今夜は歩美ちゃんの所へお泊まりでしたね。」
「そうなんじゃよ。」
「…それは、何を作っているんですか?」
「これかの?これは甘いものを嫌いにする、題して、『味覚変化ブレスレット』じゃよ!
手首のツボを適度に刺激する事によって味の感じ方を変えるものでな。」
「なるほど。…ダイエットの為ですか?」
「そうなんじゃよ。哀君が厳しいからのぅ…。
甘い物が美味しくないと感じられれば、少しでも間食を減らせるかと思っての。」
「ホォー、なるほど。それでは、こういったものも作れますか?」
ーーー
「先日はジョディと会ってどうでしたか?」
「それがさー……めちゃくちゃ意気投合しちゃって!!」
「え」
「男の好みが近いってことは、感性とか色々似てるのかなって思っちゃった。好きなバンドとか俳優とか一緒だったのもあって話が凄い盛り上がっちゃって。
最後にゲーセンに行ってホラーシューティングゲームを一緒にやったんだけど、二人で最高得点取ったの!
あー、楽しかったなー。
早くまたジョディさんと女子会したいわー。」
「…よかったな。
で、今日は前から行きたいと言っていたカフェに行くんでしょう。」
「うん。最近出来たこのカフェに行きたくって!」
スマホで昴に地図を見せた。
「ねぇ昴…甘い物苦手なのに、こういうカフェに連れてきちゃってごめんね。」
ここは季節のフルーツを使ったケーキやパフェ、パンケーキがメインな女子受け必須なカフェだ。
外観からしてめちゃくちゃ可愛い。
「いいんですよ。入りましょうか。」
平日なので割と空いていて、4人がけのテーブル席でゆったりと座る事が出来た。
「どれにしようかなー。うーん…。」
イチゴのパフェも美味しそう。チョコも良いなぁ。
ホワイトチョコとイチゴのパンケーキも良いなぁ。
うぁぁぁ、迷う!!!
「どれで迷ってるんですか?」
「今はねー…チョコのパフェか、ホワイトチョコとイチゴのパンケーキ。」
「両方頼んでも良いですよ。」
「いやいや、1人でそんなに食べきれないし残しちゃうよ。パンケーキなんて、結構量多そうだし。
うわ、薄いとはいえ8枚もある。」
「すいません、注文お願いします。」
「ま、待ってよ昴!」
「僕にもメニュー見せてください。」
「はい。」
「ご注文をどうぞ。」
「チョコレートパフェ、ホワイトチョコとイチゴのパンケーキ、あとティラミスで。
ナマエ、飲み物は?」
「アイスティーお願いします。」
「それとアイスコーヒーも。」
「かしこまりました。少々お待ち下さい。」
「昴!甘い物頼みすぎじゃない!?しかもティラミスまで…。食べられるの?」
「まぁ、見ててください。」
少しして頼んだものが運ばれてきた。
「「いただきます。」」
私がチョコレートパフェに手をつけた時、
昴はティラミスに手をつけた。
まぁ、コーヒーも入ってるし割と食べやすい部類かもしれないけど…甘い物が苦手な昴が食べれるんだろうか?
不安そうに見つめる私の事を気に止める事もなく、昴は次々とスプーンを口に運んだ。
「甘くて美味しいです。」
そう言ってニッコリ笑う昴に驚きすぎて鳥肌が立った。
「貴方は誰?」
「何言ってるんですか、沖矢昴ですよ。」
そう言ってそっと片目を開ける彼は確かに本人だった。沖矢昴、もとい赤井秀一は甘い物が食べれないはずなのに…。
誰かの変装か?と疑ってしまう。
「そんな、幽霊を見るような顔で見ないで下さいよ。心配しなくても本人ですよ。
パンケーキ、どうせ食べきれないんでしょう?
貰いますよ。」
フフ、と笑ってあっという間にティラミスを食べ終えると、パンケーキを皿に移して食べ始めた。
彼の潜入捜査で培った演技力なら、何事もなさそうに苦手な物を食べる位容易いだろう。
けれどこんな所で無理する必要はない。
「待って!普通に食べてるように見えるけど、無理しないで。後で具合悪くなったら…」
「心配しないでください。大丈夫です。秘策があるんですよ。」
「…食べた後リバースなんて言ったら殴るよ?」
「馬鹿ですか、吐きませんよ。
普通に美味しく食べる方法があるんですよ。
後で教えますね。」
笑いながら人差し指を口元に当てる昴に見とれつつ、とりあえずパフェを食べる事にした。
パフェ7割、パンケーキ3割食べた所でお腹いっぱいになってしまった。
「やっぱり余った…。」
「残りは食べてしまいますね。」
そう言って昴はパクパクと余りを平らげた。
「ご馳走様でした。」
「ねぇ、どういう事なの?そろそろ教えてよ。」
彼の腕を掴んだ時、固いものに触れた。
「ん?…ブレスレット?」
「えぇ。阿笠博士の発明品でね。甘い物を美味しく食べられるよう、手首のツボを押して味の感じ方を変えることが出来るブレスレットなんですよ。
博士はダイエット目的で甘い物を嫌いにしようとしていたようですが…失敗に終わったようです。
好きなものを嫌いにさせるというのはなかなか出来ませんからね。」
「ふーん。なるほど…。」
そう言って昴からブレスレットを外した。
「!?」
口内がさぞ甘かったんだろう。
盛大に咳き込んでブラックコーヒーを飲み干した。
「返して下さい!」
「…なんで甘い物を食べようと思ったの?」
「……以前に、ナマエが風邪を引いて僕と安室君で看病をした日があったでしょう…。
安室君が、ナマエの家で一緒にアイスを食べた話をしていたのを聞いて羨ましかったんです。
一緒に甘い物を食べてみたかったんです…。」
ほんの少し不貞腐れたような、照れくさそうな顔をしながら言う彼が可愛すぎて抱きつきたい衝動に駆られた。
「確かに、一緒に食べてくれるのは楽しかったし、新鮮でよかった。
でもね、私…甘い物が苦手な貴方が好き。
時折甘い物を口にして苦々しい顔を見るのも、それはそれで好きなの。」
「…ドSですね。」
苦笑しながらコーヒーを啜った。
「だって、初めて会った時パンを食べて酷い顔してたでしょう?それを思い出して懐かしくもなるし………正直言うと、ちょっと色っぽいなって。」
「随分な性癖をお持ちで。」
私からブレスレットを奪うと付け直した。
「これからも時々甘い物を食べに行きましょう。
これがあれば僕でも楽しめますから。」
「うん…ありがとう。本当にたまにで良いから。
あ、そうだ!それ付けなくても食べられそうなデザートを今度作るね。」
「そうですか、それは楽しみですね。」
「あんまり期待はしないでね。次の休みうちに来て。」
「分かりました。次のデートはナマエの家にしましょう。」
「……。」
「何急に顔を赤らめているんですか?」
「いや、うん。私の家でデートって付き合ってからはほとんど無かったから、なんか…自分で誘っておいて恥ずかしくなった。」
「ホォー…。恥ずかしい事をしても良いという事ですか?」
「いや違くて!そう意味じゃ」
「僕は構いませんよ。
ナマエというsweetsも味わってみたいものです。」
甘い物に甘い言葉。頭がパンクしそう。