Put on a happy face
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ようやく勘違いだった事を分かって貰えたし、心底ほっとした。
今は来葉峠を下り、帰る所だ。
私達の関係も下り坂にならないよう気をつけないと。
なーんてね。
「そういえば…俺が居なくなった後に襲われたって…どういう事だ?俺は何も聞いていない。」
「メアリーさんが心配かけたくなくて、シュウには言ってないんじゃない?犯沢先生って覚えてる?」
「あぁ、生物教えてた教師だろ?俺達は生物とっていないから、関わってはいなかったはずだが?」
「そのはずなんだけどね、なんかクラスメイトが先生をそそのかしたっぽくて…。」
「唆されたとはいえ襲うなんて…クソだな。
それを何故俺の母親が助けたんだ?」
「秀一君の机の中にあった手紙を私に渡そうとたまたま学校に来てたみたいで。
私が危険な目にあってるのを察知して助けてくれたの。妊婦さんだったのに…。
本当にかっこよかったなー。」
「犯沢の奴…ぶん殴ってやりたいくらいだ。
ちゃんと警察の世話にはなったんだろうな?」
「うん。メアリーさんが私の代わりに警察官に説明して引き渡してくれたよ。」
「…そいつに何をされた?言いたくなければ言わなくてもいいが…。」
「キスされて、写真撮らr」
「あ゛!?」
突然の昴の大きい声に思わず肩がビクッと震えた。
「ちょっ、びっくりした!いきなりガラ悪いよ。」
「軽く触られた程度かと思ったら、キスまでしやがったのかあの野郎。…写真は?」
「写真は警察の人が証拠として保管し終わってから、きちんと消したらしいよ。
まぁ、昔の話だから。ね?大丈夫だから、そんな怖い顔しないで。」
マジその顔怖いです。見かけ上温厚そうな昴さんがキレているようにしか見えません…。
普段怒らなそうな人が怒ってる顔って怖いよね。
「腹が立つ。…正直に言うと、俺は結構嫉妬深いんだ。学生時代、ナマエが他の男と関係していると思っていた時は腸が煮えくり返りそうだった。
実は裏でナマエにアプローチしようとしている男達を脅して近付かないようにしていたんだ。
だから俺が居なくなっても牽制しておきたくて、指輪を渡した。」
「えへへ…やば、嬉しい。」
「嫉妬深い男だと分かって幻滅していないか?」
「しないよ。そんなに想ってくれてたんだなって。」
自然と頬が緩む。ニヤニヤしながら彼を見ていたら、困ったような笑みを浮かべて頭を撫でられた。
「嫉妬はするかもしれないが、束縛はしない。
俺が気にかけている、程度に時々思ってくれたらいい。」
「はーい。これからは仕事の事も言える範囲は言うから。なるべく心配かけないようにする。
もうこんな勘違いされるのは嫌だし。」
「きちんと話は聞くようにする。それにもう二度と突き放すようなマネはしない。約束する。」
「絶対だよ?
あ!?もう11時なの!?…ねぇ…こんな夜遅くに行っちゃダメなとこ…行っちゃおうか?」
わざと昴の耳元で色っぽく声を出し、スマホの地図を見せた。
「そこに行きたいのか?まぁ、構わないが。」
その後30分位で着いたのは…
「いっただきまーーす!!」
目の前の割り箸を割ってラーメンをすすった。
「あぁ…美味しい…!また腕上げた!?」
「そう言ってくれて嬉しいよ。ナマエちゃんのためにもまだまだ腕あげとくからよ!
これ、サービスの餃子!彼氏の兄ちゃんにもサービス!」
「ありがとうございます。いただきます。」
ここは死ぬほど美味いラーメン屋、小倉。
夜遅くまでやってるから、仕事が遅くなった時等にたまに食べに来る。
カウンター席で並んでラーメンを啜る。
あぁ、なんて至福の時間だろうか。
「こんな時間にラーメン…。罪悪感やばい。」
「そうですね。炭水化物と脂質たっぷりですし。
まぁそうは言っても美味しいので、箸は止まりませんね。」
昴が曇ったメガネを拭きながら言った。
メガネかけてると蒸気でラーメン見えなくなるよね。
…あ、メガネ横に置いた。
その後も豪快にラーメンを啜る姿が新鮮で、ついつい見入ってしまった。
「ナマエ、僕ばかり見ていないで食べて下さい。麺が伸びますよ。」
「ははは!ナマエちゃんはこの兄ちゃんにゾッコンなんだな!
ラーメンよりも兄ちゃんへの愛が勝ってるってことよ!悔しいけど仕方ねぇな!」
「あっ、いや違!豪快に食べるなって思っただけで!」思わず顔が赤くなる。
「なんだー?照れ隠しか?
俺はナマエちゃんが小さい頃から知っているが…こうして男を連れてくるなんて初めてだろ。
俺は嬉しいよ。やっと腰を落ち着けるのかってな。」
「ちょっ、大将!やめてよ!」
「15の時に彼氏が出来たってニヤニヤしてたが、しばらくは意気消沈してたよな。
まぁすぐに立ち直ってたが…それから浮いた話聞かねぇから心配してたんだぞ!」
「ご心配おかけしました。実は、この人がその時の人です。」
「おぁ!?そうなのか!寄り戻したのかー、よかったなぁ。なんで別れたんだ?」
「…僕が引越しをしてしまって、遠い所にいってしまったので一旦別れたんです。」
「そうかぁ…。再会出来てよかったなぁ。これからも一緒に食いに来てくれよ!」
大将は他の客を接客しに行った。
「昔から私の事、気にかけてくれてるんだ。ちゃんと言っておきたかったから…ごめん。」
「いや、大した事は言っていないし問題ない。
ラー油いるか?」
「ちょっと貰おうかな。ありがとう。
…そういえば、1年生から選択授業があるって珍しかったよね。他校は2年生からだったじゃない?」
「そうだな。進学校で、早期教育を薦めていた学校だったからな。
教師は癖の強い奴ばかりだったが、勉強さえ出来ればある程度は何やっても良いという所はあったな。
おかげでサボる事が出来ていたが。」
「懐かしいなぁ。
…あ、私あのバト部の子と今でも親友なんだよ。
覚えてる?」
「あぁ、体育の時間にバトミントンで凄い戦いをしていたな。男子の間でも話題になっていた。」
「あの子も警察官になったんだよ。生活安全課でサイバー犯罪対策してる。」
「そうか。友人が出来てよかったな。」
「私が襲われた時凄い心配してくれてね。その後ずっと一緒にいたんだけど、まさか警察学校も一緒に行く事になるとは。」
「俺がいない間に…頑張ったんだな。色々。」
「でしょ〜?あ、餃子食べたらおなかいっぱいになってきた。昴にチャーシュー二枚あげる。」
「ありがとう。」
ラーメンを食べ終わって私は自宅に帰ることにした。
「泊まっていくと思ったのに…残念だ。」
「ごめんねー。明日ジョディさんとお茶する予定なの。なかなか予定合わなくてやっとだよ。」
「ジョディが変な事言ってきても気にするなよ。あいつは色々心配するだろうが、ナマエの事知らないからだ。」
「分かってる。きちんと認めて貰えるように頑張るよ。じゃあ、送ってくれてありがとう。またね。
帰り気をつけてね。」
「あぁ、またな。」
笑顔で彼を見送ってからすぐにジャージに着替えて走った。こんな時間にラーメンはヤバイからね!
…でもそう遠くないうちにまたラーメン屋行っちゃうんだろうな…。
今は来葉峠を下り、帰る所だ。
私達の関係も下り坂にならないよう気をつけないと。
なーんてね。
「そういえば…俺が居なくなった後に襲われたって…どういう事だ?俺は何も聞いていない。」
「メアリーさんが心配かけたくなくて、シュウには言ってないんじゃない?犯沢先生って覚えてる?」
「あぁ、生物教えてた教師だろ?俺達は生物とっていないから、関わってはいなかったはずだが?」
「そのはずなんだけどね、なんかクラスメイトが先生をそそのかしたっぽくて…。」
「唆されたとはいえ襲うなんて…クソだな。
それを何故俺の母親が助けたんだ?」
「秀一君の机の中にあった手紙を私に渡そうとたまたま学校に来てたみたいで。
私が危険な目にあってるのを察知して助けてくれたの。妊婦さんだったのに…。
本当にかっこよかったなー。」
「犯沢の奴…ぶん殴ってやりたいくらいだ。
ちゃんと警察の世話にはなったんだろうな?」
「うん。メアリーさんが私の代わりに警察官に説明して引き渡してくれたよ。」
「…そいつに何をされた?言いたくなければ言わなくてもいいが…。」
「キスされて、写真撮らr」
「あ゛!?」
突然の昴の大きい声に思わず肩がビクッと震えた。
「ちょっ、びっくりした!いきなりガラ悪いよ。」
「軽く触られた程度かと思ったら、キスまでしやがったのかあの野郎。…写真は?」
「写真は警察の人が証拠として保管し終わってから、きちんと消したらしいよ。
まぁ、昔の話だから。ね?大丈夫だから、そんな怖い顔しないで。」
マジその顔怖いです。見かけ上温厚そうな昴さんがキレているようにしか見えません…。
普段怒らなそうな人が怒ってる顔って怖いよね。
「腹が立つ。…正直に言うと、俺は結構嫉妬深いんだ。学生時代、ナマエが他の男と関係していると思っていた時は腸が煮えくり返りそうだった。
実は裏でナマエにアプローチしようとしている男達を脅して近付かないようにしていたんだ。
だから俺が居なくなっても牽制しておきたくて、指輪を渡した。」
「えへへ…やば、嬉しい。」
「嫉妬深い男だと分かって幻滅していないか?」
「しないよ。そんなに想ってくれてたんだなって。」
自然と頬が緩む。ニヤニヤしながら彼を見ていたら、困ったような笑みを浮かべて頭を撫でられた。
「嫉妬はするかもしれないが、束縛はしない。
俺が気にかけている、程度に時々思ってくれたらいい。」
「はーい。これからは仕事の事も言える範囲は言うから。なるべく心配かけないようにする。
もうこんな勘違いされるのは嫌だし。」
「きちんと話は聞くようにする。それにもう二度と突き放すようなマネはしない。約束する。」
「絶対だよ?
あ!?もう11時なの!?…ねぇ…こんな夜遅くに行っちゃダメなとこ…行っちゃおうか?」
わざと昴の耳元で色っぽく声を出し、スマホの地図を見せた。
「そこに行きたいのか?まぁ、構わないが。」
その後30分位で着いたのは…
「いっただきまーーす!!」
目の前の割り箸を割ってラーメンをすすった。
「あぁ…美味しい…!また腕上げた!?」
「そう言ってくれて嬉しいよ。ナマエちゃんのためにもまだまだ腕あげとくからよ!
これ、サービスの餃子!彼氏の兄ちゃんにもサービス!」
「ありがとうございます。いただきます。」
ここは死ぬほど美味いラーメン屋、小倉。
夜遅くまでやってるから、仕事が遅くなった時等にたまに食べに来る。
カウンター席で並んでラーメンを啜る。
あぁ、なんて至福の時間だろうか。
「こんな時間にラーメン…。罪悪感やばい。」
「そうですね。炭水化物と脂質たっぷりですし。
まぁそうは言っても美味しいので、箸は止まりませんね。」
昴が曇ったメガネを拭きながら言った。
メガネかけてると蒸気でラーメン見えなくなるよね。
…あ、メガネ横に置いた。
その後も豪快にラーメンを啜る姿が新鮮で、ついつい見入ってしまった。
「ナマエ、僕ばかり見ていないで食べて下さい。麺が伸びますよ。」
「ははは!ナマエちゃんはこの兄ちゃんにゾッコンなんだな!
ラーメンよりも兄ちゃんへの愛が勝ってるってことよ!悔しいけど仕方ねぇな!」
「あっ、いや違!豪快に食べるなって思っただけで!」思わず顔が赤くなる。
「なんだー?照れ隠しか?
俺はナマエちゃんが小さい頃から知っているが…こうして男を連れてくるなんて初めてだろ。
俺は嬉しいよ。やっと腰を落ち着けるのかってな。」
「ちょっ、大将!やめてよ!」
「15の時に彼氏が出来たってニヤニヤしてたが、しばらくは意気消沈してたよな。
まぁすぐに立ち直ってたが…それから浮いた話聞かねぇから心配してたんだぞ!」
「ご心配おかけしました。実は、この人がその時の人です。」
「おぁ!?そうなのか!寄り戻したのかー、よかったなぁ。なんで別れたんだ?」
「…僕が引越しをしてしまって、遠い所にいってしまったので一旦別れたんです。」
「そうかぁ…。再会出来てよかったなぁ。これからも一緒に食いに来てくれよ!」
大将は他の客を接客しに行った。
「昔から私の事、気にかけてくれてるんだ。ちゃんと言っておきたかったから…ごめん。」
「いや、大した事は言っていないし問題ない。
ラー油いるか?」
「ちょっと貰おうかな。ありがとう。
…そういえば、1年生から選択授業があるって珍しかったよね。他校は2年生からだったじゃない?」
「そうだな。進学校で、早期教育を薦めていた学校だったからな。
教師は癖の強い奴ばかりだったが、勉強さえ出来ればある程度は何やっても良いという所はあったな。
おかげでサボる事が出来ていたが。」
「懐かしいなぁ。
…あ、私あのバト部の子と今でも親友なんだよ。
覚えてる?」
「あぁ、体育の時間にバトミントンで凄い戦いをしていたな。男子の間でも話題になっていた。」
「あの子も警察官になったんだよ。生活安全課でサイバー犯罪対策してる。」
「そうか。友人が出来てよかったな。」
「私が襲われた時凄い心配してくれてね。その後ずっと一緒にいたんだけど、まさか警察学校も一緒に行く事になるとは。」
「俺がいない間に…頑張ったんだな。色々。」
「でしょ〜?あ、餃子食べたらおなかいっぱいになってきた。昴にチャーシュー二枚あげる。」
「ありがとう。」
ラーメンを食べ終わって私は自宅に帰ることにした。
「泊まっていくと思ったのに…残念だ。」
「ごめんねー。明日ジョディさんとお茶する予定なの。なかなか予定合わなくてやっとだよ。」
「ジョディが変な事言ってきても気にするなよ。あいつは色々心配するだろうが、ナマエの事知らないからだ。」
「分かってる。きちんと認めて貰えるように頑張るよ。じゃあ、送ってくれてありがとう。またね。
帰り気をつけてね。」
「あぁ、またな。」
笑顔で彼を見送ってからすぐにジャージに着替えて走った。こんな時間にラーメンはヤバイからね!
…でもそう遠くないうちにまたラーメン屋行っちゃうんだろうな…。