Put on a happy face
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数日経ったある日。
今日と明日休みなので、工藤邸にお泊まりの予定。
家の片付けをしてから行きたかったので、お昼過ぎに行く事にした。
いつものように工藤邸のインターホンを押すと、中からざわざわと話し声が聞こえる。
誰かお客さん?子供達かも。
すぐに玄関が開いたと思ったら先に出てきたのは見覚えのある女子高生。
「あれ?ナマエさん!!」
「わぁ!5日位ぶりかしら?」
「こ、こんにちは。蘭ちゃんと園子ちゃん。」
引きつった顔で挨拶を交わす。
その後から昴が顔を出した。
「お待ちしてました。中へどうぞ。」
「昴………。」
「はい。」
「ちょっと署までご同行願おうか?」
「は?」
「未成年に対しみだらな………。」
「何馬鹿な事言ってるんですか。早く入ってください。」
「だって、女子高生連れ込んで。」
「……。お二人はここの家主のご子息の恋人とご友人ですよ。」
「やだ、まだ新一とは付き合ってないですよ!」
「蘭、まだって言っちゃってるって事は時間の問題ね。」
「あっ、ちょっ、違くて!やだもう!」
「おや、そうだったんですか。それは失礼しました。」
「あ、なるほど。工藤新一君の。あー良かった。」
「当たり前じゃないですか。そもそも恋人がいるのに他の女性、ましてや未成年に手を出す訳ないでしょう?また仕事が忙しくて寝てないんですか?
頭を働かせてから来なさい。」
「ちゃんと寝てますよ。ただびっくりしただけで。」
「…昴さんの恋人ってやっぱり、ナマエさん!?」園子ちゃんが恐る恐る尋ねた。
「えぇ、そうですよ。」
「凄いわね!世間って狭いものね!この間助けてもらったお姉さんと、沖矢昴さんが恋人だったなんて!」
園子ちゃんは驚く一方。
蘭ちゃんは「びっくりしましたけど、凄くお似合いです!」とニコニコしながら言ってくれた。嬉しい。
「ありがとう。それじゃあ…お邪魔します!」
30分位は園子ちゃんと蘭ちゃんと一緒にお茶飲みながら話をしていた。
新一君の事や工藤夫妻の事、学校生活の事等色々聞いた。うん、微笑ましい。癒される。
やっぱり、若い子と喋ると元気貰えるなぁ。
その後昴と一緒に買い物をして、夕食を作って食べ、ようやく本題を切り出した。
「あの……。ちょっと協力して貰いたい事がありまして。」
「なんでしょうか?」
「あのですね……。このゲーム、一緒にやって貰えますか?」
パッケージを昴に手渡した。
「ゲーム?……ホラーゲームですか。」
「犯人がこのゲーム内に何らかのメッセージを残した可能性が高いとの事で…それを探って欲しいと。」
「僕がその犯人のメッセージ、見てしまっても大丈夫ですか?」
「見知った内容を黙っていて下さい。」
「分かりました。…要は、怖いから一緒にやってくれと言う事ですね。」
首がもげそうな程頷くと昴に笑われてしまった。
「そんな笑う事ないでしょう!?酷い!」
「失礼。大変可愛らしいな、と。早速始めますか。」
「このノートパソコン、使ってください。ウィルスとかで壊れても別に問題がない物なので。」
昴がパソコンを起動し、ソフトを入れた。
思わず昴の後ろに座って背中に抱きついた。
「それでは何も見えないのでは?」
「いい。何か重要なメッセージがありそうなら教えて。」
「…仕方のない子ですね。」
カチャカチャとマウスのクリック音だけが聞こえる。
少しすると電車の車内のような音が聞こえた。
「どうやらこのゲームは横スクロールするだけの単純なもののようです。電車の車内を歩くだけですね。」
そーっと画面を見ると、何の変哲もない女子高生が電車に乗っている様子が映っていた。
女の子は横を向いている。
昴が←のカーソルを押すとゆっくりと歩いていった。
「こわ。」
「歩いているだけでしょう。」
ゆっくり進む。隣の車両に移ると疎らに人が椅子に座っていた。
「ヒイィィ!」
「お爺さんが屈んだだけでしょう?」
昴にジト目で見られてしまった。すいません。
だって怖いんだもん。
特に変わりなくその日は女の子は電車から降りた。
次の日になったらしい。
また同じ風景。
ゆっくり進むが、次の車両に移ると前の日に屈んだお爺さんの目が黒く大きく塗りつぶされているような描写になっていた。
「目…!目がない!」
「そうですね。特にメッセージはなさそうなので先に進みますよ。」
「………!?ぎゃあああ!」
そのまま進むと今度は荷物棚から人が降ってきた。
思わず昴にしがみつく。
「よくそんな所に入れるな。」
いや、そこ突っ込む所じゃないよ…!
段々日にちが進むにつれ、ホラー描写が増す。
今や画面は真っ赤だ。
もうほとんど画面は見えない。
けれども容赦なく怖いBGMと音声は聞こえてきてしまう。
「無理ー!無理ー!怖い!!」
「クリアしたらメッセージが出るのかもしれませんね。先に進みますよ。」
しばらくすると女の子は電車から降りたが、降りた駅の名前がよく都市伝説で見る駅名だった。
「いやあああ!き○らぎ駅!!」
「知っている駅ですか?」
「都市伝説で有名なやつ!!」
「そうなんですか。今度調べてみます。」
「調べなくていいよ!調べて本当にその駅行ったらどうするの!?」
「……それは大変好奇心が疼きますね。」
「はぁ!?嫌だもうこの人!推理オタク!」
「お褒めに預かり光栄です。」
「褒めてません。」
結局主人公の女の子は電車に轢かれるという胸糞バッドエンドパターンでゲームは終了した。
「特にこれといったメッセージはありませんでしたね。… ナマエ?」
「昴……。今日と明日、トイレ一緒に付き添って。」
後日
「すまない、渡すゲームを間違えていたらしい。
本当はこっちだ。」
「風見さん!!ホラー渡したのわざとでしょう!?
最悪ッ!風見さん嫌い!」
「いや違ッ!本当に間違えたんだ!昼飯奢るから許してくれ!悪かった!」
「…今度から気をつけて下さいよ!
もう二度とホラーゲームやりませんからね!!」
今日と明日休みなので、工藤邸にお泊まりの予定。
家の片付けをしてから行きたかったので、お昼過ぎに行く事にした。
いつものように工藤邸のインターホンを押すと、中からざわざわと話し声が聞こえる。
誰かお客さん?子供達かも。
すぐに玄関が開いたと思ったら先に出てきたのは見覚えのある女子高生。
「あれ?ナマエさん!!」
「わぁ!5日位ぶりかしら?」
「こ、こんにちは。蘭ちゃんと園子ちゃん。」
引きつった顔で挨拶を交わす。
その後から昴が顔を出した。
「お待ちしてました。中へどうぞ。」
「昴………。」
「はい。」
「ちょっと署までご同行願おうか?」
「は?」
「未成年に対しみだらな………。」
「何馬鹿な事言ってるんですか。早く入ってください。」
「だって、女子高生連れ込んで。」
「……。お二人はここの家主のご子息の恋人とご友人ですよ。」
「やだ、まだ新一とは付き合ってないですよ!」
「蘭、まだって言っちゃってるって事は時間の問題ね。」
「あっ、ちょっ、違くて!やだもう!」
「おや、そうだったんですか。それは失礼しました。」
「あ、なるほど。工藤新一君の。あー良かった。」
「当たり前じゃないですか。そもそも恋人がいるのに他の女性、ましてや未成年に手を出す訳ないでしょう?また仕事が忙しくて寝てないんですか?
頭を働かせてから来なさい。」
「ちゃんと寝てますよ。ただびっくりしただけで。」
「…昴さんの恋人ってやっぱり、ナマエさん!?」園子ちゃんが恐る恐る尋ねた。
「えぇ、そうですよ。」
「凄いわね!世間って狭いものね!この間助けてもらったお姉さんと、沖矢昴さんが恋人だったなんて!」
園子ちゃんは驚く一方。
蘭ちゃんは「びっくりしましたけど、凄くお似合いです!」とニコニコしながら言ってくれた。嬉しい。
「ありがとう。それじゃあ…お邪魔します!」
30分位は園子ちゃんと蘭ちゃんと一緒にお茶飲みながら話をしていた。
新一君の事や工藤夫妻の事、学校生活の事等色々聞いた。うん、微笑ましい。癒される。
やっぱり、若い子と喋ると元気貰えるなぁ。
その後昴と一緒に買い物をして、夕食を作って食べ、ようやく本題を切り出した。
「あの……。ちょっと協力して貰いたい事がありまして。」
「なんでしょうか?」
「あのですね……。このゲーム、一緒にやって貰えますか?」
パッケージを昴に手渡した。
「ゲーム?……ホラーゲームですか。」
「犯人がこのゲーム内に何らかのメッセージを残した可能性が高いとの事で…それを探って欲しいと。」
「僕がその犯人のメッセージ、見てしまっても大丈夫ですか?」
「見知った内容を黙っていて下さい。」
「分かりました。…要は、怖いから一緒にやってくれと言う事ですね。」
首がもげそうな程頷くと昴に笑われてしまった。
「そんな笑う事ないでしょう!?酷い!」
「失礼。大変可愛らしいな、と。早速始めますか。」
「このノートパソコン、使ってください。ウィルスとかで壊れても別に問題がない物なので。」
昴がパソコンを起動し、ソフトを入れた。
思わず昴の後ろに座って背中に抱きついた。
「それでは何も見えないのでは?」
「いい。何か重要なメッセージがありそうなら教えて。」
「…仕方のない子ですね。」
カチャカチャとマウスのクリック音だけが聞こえる。
少しすると電車の車内のような音が聞こえた。
「どうやらこのゲームは横スクロールするだけの単純なもののようです。電車の車内を歩くだけですね。」
そーっと画面を見ると、何の変哲もない女子高生が電車に乗っている様子が映っていた。
女の子は横を向いている。
昴が←のカーソルを押すとゆっくりと歩いていった。
「こわ。」
「歩いているだけでしょう。」
ゆっくり進む。隣の車両に移ると疎らに人が椅子に座っていた。
「ヒイィィ!」
「お爺さんが屈んだだけでしょう?」
昴にジト目で見られてしまった。すいません。
だって怖いんだもん。
特に変わりなくその日は女の子は電車から降りた。
次の日になったらしい。
また同じ風景。
ゆっくり進むが、次の車両に移ると前の日に屈んだお爺さんの目が黒く大きく塗りつぶされているような描写になっていた。
「目…!目がない!」
「そうですね。特にメッセージはなさそうなので先に進みますよ。」
「………!?ぎゃあああ!」
そのまま進むと今度は荷物棚から人が降ってきた。
思わず昴にしがみつく。
「よくそんな所に入れるな。」
いや、そこ突っ込む所じゃないよ…!
段々日にちが進むにつれ、ホラー描写が増す。
今や画面は真っ赤だ。
もうほとんど画面は見えない。
けれども容赦なく怖いBGMと音声は聞こえてきてしまう。
「無理ー!無理ー!怖い!!」
「クリアしたらメッセージが出るのかもしれませんね。先に進みますよ。」
しばらくすると女の子は電車から降りたが、降りた駅の名前がよく都市伝説で見る駅名だった。
「いやあああ!き○らぎ駅!!」
「知っている駅ですか?」
「都市伝説で有名なやつ!!」
「そうなんですか。今度調べてみます。」
「調べなくていいよ!調べて本当にその駅行ったらどうするの!?」
「……それは大変好奇心が疼きますね。」
「はぁ!?嫌だもうこの人!推理オタク!」
「お褒めに預かり光栄です。」
「褒めてません。」
結局主人公の女の子は電車に轢かれるという胸糞バッドエンドパターンでゲームは終了した。
「特にこれといったメッセージはありませんでしたね。… ナマエ?」
「昴……。今日と明日、トイレ一緒に付き添って。」
後日
「すまない、渡すゲームを間違えていたらしい。
本当はこっちだ。」
「風見さん!!ホラー渡したのわざとでしょう!?
最悪ッ!風見さん嫌い!」
「いや違ッ!本当に間違えたんだ!昼飯奢るから許してくれ!悪かった!」
「…今度から気をつけて下さいよ!
もう二度とホラーゲームやりませんからね!!」