Put on a happy face
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ナマエも寝てしまったし、降谷君が作った料理を食べるか。
冷蔵庫を開けると思ったよりぎっしりと中身が詰まっていた。その中の6割は作ってくれた料理だ。
「凄いな…。よくあの短時間で。」
降谷君…これだけ器用ならきっと公安以外の道もいくらでもあるだろう。彼なら定年後も安泰だな。
昼食を済ませて車に積んでいたパソコンを使って仕事をする事にした。
それから1時間位経っただろうか。
突然玄関の前で物音がした。
再度警戒しつつ玄関の前で臨戦態勢をとった。
入ってきたのは40代後半位に見える夫婦。
この人達は確か…。
「……!」女性の方が俺の姿を見るなり襲いかかってきた。
咄嗟に避けて弁明しようとするも動きが早すぎて避けるだけで精一杯だ。
「待ちなさい!」
男性の言葉で動きが止まった。
女性の拳が目の前スレスレで止まる。
「君が沖矢昴君かな?」
「えぇ、そうです。ナマエさんの…ご両親、ですよね?」
昔、彼女の家で見た写真そのままだ。あの頃と全く変わっていないようだ。
「あぁ。そうだよ。」
「えっ!?あらヤダ!マスクしてたから分からなかったけど、よく見たら沖矢昴君だったのね!ごめんなさい。」
「…何故僕の事をご存知なんですか?」
「ナマエに関することはなんでも知ってるよ…?赤井秀一君。」彼女のお父さんがニコニコしながら答えた。その笑顔に思わずゾクリとした。
「…赤井秀一?なんの事でしょうか。」
「あぁ、僕らには内緒にしなくても大丈夫だ。
君が赤井秀一君だって事も、15の時に付き合っていた事も、死んだ事にして沖矢昴として生活している事も…全て知っているよ。」
「……。」
「ナマエのスマホに、こっそり盗聴器とか色々仕組んでいるの…内緒ね?」
目の色以外ナマエそっくりのお母さんが茶目っ気たっぷりに言った。
「昔から… ナマエさんにはお世話になっています。」
「いえいえ、うちの子こそ秀一君にお世話になっちゃって…。あの頃、全然娘に構ってあげられなかったから、貴方が居てくれて心強かったわ。
でもまさかメアリーちゃんの息子君が…私の娘と……なんて…ふふふ…ねぇ〜パパ。」
「昔、娘が秀一君と会った時の顔が今でも焼き付いているよ。確か四歳位だったかな。
秀一君を見るなりナマエが"この子と結婚する!"なんて言い出したからとてもショックでね。」
お父さんの顔が一気に暗くなった。
「それがいつか現実になっちゃうかもね♡
それで… ナマエは寝込んでいるんでしょう?降谷君からさっき連絡があって来てみたの。」
「彼とはよく連絡取っているんですか?」
「よっぽどの事がないと連絡は来ないけど…。一応公安の先輩後輩として交流はしているのよ。」
話し声でナマエが目を覚ましたようだ。
「あれ…パパ、ママ…。」
「降谷君から寝込んでるって連絡があったわよ!大丈夫?全く…三徹して一日休んだからって狙撃の任務につくのはハード過ぎるわよ。」
「無事で良かったよ…!我が天使よ!」
二人は勢いよくナマエに抱きついた。
「可愛い私の子!無事で良かったわ。」
「降谷君から連絡が来て心臓止まるかと思ったよ!」
…思っていた彼女の両親のイメージとはだいぶ違うようだ。なんというか、随分と溺愛されているように思う。彼女の母の性格はどことなく工藤有希子さんを彷彿とさせる。
「ママがお粥作ってあげる!」
「降谷さんが作ったからいい!ママが作るとなんでも消し炭が出来上がるだけでしょう!?」
「パパが栄養ドリンク買ってきてあげる!一番高いやつ!」
「怪しげな精力剤買ってくる事になるからやめて!」
何やらぎゃあぎゃあと言い争いになっている。
「ママとパパは仕事は凄いのにプライベートになると全然ダメなんだから!」
「いやぁ…すまないな。」
「ママも…潜入中とかだと料理出来るんだけどねぇ…ごめんね。」
「私は大丈夫だから…。昴さんもいるし。
…え、もしかして…。昴さんの事…全部調べた?」
「当たり前でしょう?娘のお付き合いしている人の事はきちんと調べておかないと。ね、秀一君♡」
「またスマホに盗聴器とか仕掛けたな!?」
「ま、万が一何かあったら困るだろ?」
「そうよ。」
「まったく!毎回消したり壊したりしてるのに、またいつの間に!」
「元MI6を舐めないで頂戴。」
「あーっ!もう!…何処にあるの!?」
「悪いけど、今回は分解しないと無理だよ。」
「…余計な事を…。」
「大丈夫よ!二人でイチャイチャしたい時は電源落とせば良いんだから。」
「永遠に電源消しておきます。仕事用のスマホもあるし。」
「残念だったわね!そっちも対策済みよ!」
「ちょっとママ!それは言っちゃダメなやつ!」
「あ。」
再び言い争いが始まってしまった。
「あの…彼女、風邪ひいてますし、もう少し寝かせてあげた方が。そろそろ薬も飲まさないといけませんし。」
「そうね。…まぁ大丈夫そうだし、帰るわよ。
昴君、何かあったら家に来てね。ここの目の前だから。昔来たから知ってるわよね。」
「分かりました。」
どうやら昔家に行ったこともバレているらしい。
「電話番号を交換しておいたから、何かあったら連絡頂戴ね。」その言葉に慌ててスマホを確認する。
連絡帳の欄に二つ、電話番号が登録されていた。
「いつの間に…。」
「ごめんなさいね、最初に対峙した時スマホ借りたのよ。」
「お詫びと言ってはなんだけど、これ。」
お父さんの方からビニール袋を手渡された。
「ナマエの風邪、治ったら活用してね。」
ご両親はバタバタと帰っていった。
「…うちの両親がごめんね。」
「いや、お会いできて良かったよ。」
「…そのビニール袋、何?」
「ナマエの父さんから渡されたんだ。」
ビニールの中身を見てナマエが叫んだ。
「随分凄そうな精力剤に…コンドーム。」
しかもサイズがXL。なんで俺のサイズを知っているのか…。
「コロス…!」
「ナマエ、落ち着け。また熱が上がるぞ。」
冷蔵庫を開けると思ったよりぎっしりと中身が詰まっていた。その中の6割は作ってくれた料理だ。
「凄いな…。よくあの短時間で。」
降谷君…これだけ器用ならきっと公安以外の道もいくらでもあるだろう。彼なら定年後も安泰だな。
昼食を済ませて車に積んでいたパソコンを使って仕事をする事にした。
それから1時間位経っただろうか。
突然玄関の前で物音がした。
再度警戒しつつ玄関の前で臨戦態勢をとった。
入ってきたのは40代後半位に見える夫婦。
この人達は確か…。
「……!」女性の方が俺の姿を見るなり襲いかかってきた。
咄嗟に避けて弁明しようとするも動きが早すぎて避けるだけで精一杯だ。
「待ちなさい!」
男性の言葉で動きが止まった。
女性の拳が目の前スレスレで止まる。
「君が沖矢昴君かな?」
「えぇ、そうです。ナマエさんの…ご両親、ですよね?」
昔、彼女の家で見た写真そのままだ。あの頃と全く変わっていないようだ。
「あぁ。そうだよ。」
「えっ!?あらヤダ!マスクしてたから分からなかったけど、よく見たら沖矢昴君だったのね!ごめんなさい。」
「…何故僕の事をご存知なんですか?」
「ナマエに関することはなんでも知ってるよ…?赤井秀一君。」彼女のお父さんがニコニコしながら答えた。その笑顔に思わずゾクリとした。
「…赤井秀一?なんの事でしょうか。」
「あぁ、僕らには内緒にしなくても大丈夫だ。
君が赤井秀一君だって事も、15の時に付き合っていた事も、死んだ事にして沖矢昴として生活している事も…全て知っているよ。」
「……。」
「ナマエのスマホに、こっそり盗聴器とか色々仕組んでいるの…内緒ね?」
目の色以外ナマエそっくりのお母さんが茶目っ気たっぷりに言った。
「昔から… ナマエさんにはお世話になっています。」
「いえいえ、うちの子こそ秀一君にお世話になっちゃって…。あの頃、全然娘に構ってあげられなかったから、貴方が居てくれて心強かったわ。
でもまさかメアリーちゃんの息子君が…私の娘と……なんて…ふふふ…ねぇ〜パパ。」
「昔、娘が秀一君と会った時の顔が今でも焼き付いているよ。確か四歳位だったかな。
秀一君を見るなりナマエが"この子と結婚する!"なんて言い出したからとてもショックでね。」
お父さんの顔が一気に暗くなった。
「それがいつか現実になっちゃうかもね♡
それで… ナマエは寝込んでいるんでしょう?降谷君からさっき連絡があって来てみたの。」
「彼とはよく連絡取っているんですか?」
「よっぽどの事がないと連絡は来ないけど…。一応公安の先輩後輩として交流はしているのよ。」
話し声でナマエが目を覚ましたようだ。
「あれ…パパ、ママ…。」
「降谷君から寝込んでるって連絡があったわよ!大丈夫?全く…三徹して一日休んだからって狙撃の任務につくのはハード過ぎるわよ。」
「無事で良かったよ…!我が天使よ!」
二人は勢いよくナマエに抱きついた。
「可愛い私の子!無事で良かったわ。」
「降谷君から連絡が来て心臓止まるかと思ったよ!」
…思っていた彼女の両親のイメージとはだいぶ違うようだ。なんというか、随分と溺愛されているように思う。彼女の母の性格はどことなく工藤有希子さんを彷彿とさせる。
「ママがお粥作ってあげる!」
「降谷さんが作ったからいい!ママが作るとなんでも消し炭が出来上がるだけでしょう!?」
「パパが栄養ドリンク買ってきてあげる!一番高いやつ!」
「怪しげな精力剤買ってくる事になるからやめて!」
何やらぎゃあぎゃあと言い争いになっている。
「ママとパパは仕事は凄いのにプライベートになると全然ダメなんだから!」
「いやぁ…すまないな。」
「ママも…潜入中とかだと料理出来るんだけどねぇ…ごめんね。」
「私は大丈夫だから…。昴さんもいるし。
…え、もしかして…。昴さんの事…全部調べた?」
「当たり前でしょう?娘のお付き合いしている人の事はきちんと調べておかないと。ね、秀一君♡」
「またスマホに盗聴器とか仕掛けたな!?」
「ま、万が一何かあったら困るだろ?」
「そうよ。」
「まったく!毎回消したり壊したりしてるのに、またいつの間に!」
「元MI6を舐めないで頂戴。」
「あーっ!もう!…何処にあるの!?」
「悪いけど、今回は分解しないと無理だよ。」
「…余計な事を…。」
「大丈夫よ!二人でイチャイチャしたい時は電源落とせば良いんだから。」
「永遠に電源消しておきます。仕事用のスマホもあるし。」
「残念だったわね!そっちも対策済みよ!」
「ちょっとママ!それは言っちゃダメなやつ!」
「あ。」
再び言い争いが始まってしまった。
「あの…彼女、風邪ひいてますし、もう少し寝かせてあげた方が。そろそろ薬も飲まさないといけませんし。」
「そうね。…まぁ大丈夫そうだし、帰るわよ。
昴君、何かあったら家に来てね。ここの目の前だから。昔来たから知ってるわよね。」
「分かりました。」
どうやら昔家に行ったこともバレているらしい。
「電話番号を交換しておいたから、何かあったら連絡頂戴ね。」その言葉に慌ててスマホを確認する。
連絡帳の欄に二つ、電話番号が登録されていた。
「いつの間に…。」
「ごめんなさいね、最初に対峙した時スマホ借りたのよ。」
「お詫びと言ってはなんだけど、これ。」
お父さんの方からビニール袋を手渡された。
「ナマエの風邪、治ったら活用してね。」
ご両親はバタバタと帰っていった。
「…うちの両親がごめんね。」
「いや、お会いできて良かったよ。」
「…そのビニール袋、何?」
「ナマエの父さんから渡されたんだ。」
ビニールの中身を見てナマエが叫んだ。
「随分凄そうな精力剤に…コンドーム。」
しかもサイズがXL。なんで俺のサイズを知っているのか…。
「コロス…!」
「ナマエ、落ち着け。また熱が上がるぞ。」