Put on a happy face
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「昴さん…!焼肉美味しいです!」
「それは良かったですね。沢山焼きますから沢山食べて下さいね。」
「私も焼くから昴さんも食べてね。」
「えぇ。」
目の前の恋人はニコニコと焼肉を食らっている。
焼肉屋に来るのは人生で初めてらしい。
「私の親も公安だったじゃないですか。だから外で外食した事なんて数える程しかなかったんです。行けても決まったお店だったから。
焼肉屋の外って凄いいい匂いするからずっと行ってみたかったんです。」
「そうだったんですか。でも学生時代1人で行く事は出来たんじゃないですか?」
「うん…行けたんだけどさ…。高校生の時なんて、恥ずかしくて一人焼肉行けないよ!」
「…あの頃僕を誘えば良かったじゃないですか。」
「焼肉屋言った後って服が臭くなるでしょ?そんな、思春期真っ只中の女子が彼氏を焼肉屋に誘える訳ないでしょ!付き合いも短かかったし!」
「僕はあまり気にしませんけどね。」
「…私がニンニク+焼肉+酒臭くても?」
「構いません。お酒飲みます?」
「昴さんは?」
「一杯だけなら。」
「よしきた!ビールでいいですか?」
目を輝かせてタッチパネルでビールのジョッキを2つオーダーしている。…可愛い。
つい無意識にポケットを漁ってしまっていた。
…ダメだ、ここでは吸えない。
「ビール来るまで少し煙草を吸ってきても良いですか?」
「どうぞ。」
「僕の事は気にせず、好きなだけ食べてて良いですからね。」
「勿論!」
そう言って再びタッチパネルでタン塩を頼んでいる。
思ったよりもよく食うな。良い事だ。
外に出て壁にもたれかかって煙草をふかす。
1本吸ったところで店内に戻るとビールが置かれていた。
「やっときた!昴さん、ビール温くなっちゃうよ。」
「待っててくれたんですか。すみません。」
「かんぱーい!」「乾杯」
煙草を吸った後のビールは最高だ。皿に乗せられたタン塩を食べながら更にビールを呑んだ。
「最高だな…。」思わず素が出てしまった。
「でしょう?ビールに焼肉最高だよね。」
完全にお互い酒飲みのおっさんのような会話を繰り広げた。
「こんな風にお酒呑んで笑い合えるなんて…私達老けたね。」
「僕はまだ20代ですけどね。」
「くっそ…!こういう時だけ…!」
「なんの事でしょうか?」
ニコニコと笑うと彼女が屈辱的な顔をした。
これ以上からかうと機嫌を損ねるな。
「そろそろデザートでも頼んだらどうですか?」
「…!パフェ食べたーい!」
焼肉山盛り食べておいてパフェに手を出すとは。
「よく食う女だと思ってるでしょう?」
「ここ三日間栄養不足だったから別に良いと思いますよ。」
「…食べ過ぎても後で運動するから大丈夫だし。」
「運動付き合いましょうか。」
「えっ?筋トレ付き合ってくれるの?……あ、もしかしてそっちの?…遠慮します。」
「…残念です。でも本当に筋トレに付き合っても良いですよ。」
「じゃあお願いしようかな。普段どんな筋トレしてるのか気になるし。」
俺の腹筋辺りをジロジロ見ながらビールを煽った。
「おまたせしました。チョコレートパフェです。」
「ありがとうございます!うわ、美味しそう!でも思ったよりデカい。まぁ全部食べられるけどね。」
1番上にのったさくらんぼを一旦横に置いて食べ始めた。
「美味しいですか?」
「うん。」満足そうでなによりだ。
「ねーねー、昴さん。」
「なんですか?」
「あーん。」
「……。甘いものはあんまり。」
「一口だけ。」
ナマエに差し出されたスプーンを口に含む。
「甘ッ…。」思わず咳き込んでビールで流し込んだ。
「あははは!あの時とおんなじ顔してる!!」
昔、俺が渡したパンを一口貰った時のか。
「……懐かしいなぁ……。」
少し寂しそうな、泣き笑いのような顔をしている。
「…人間、歳をとって変わる事は沢山ありますが……本質は何も変わりませんよ。」
「…そうだね。」
「もう、黙って居なくなる事はしませんから。…約束します。」
「うん。…約束だよ?」
そっと出された彼女の小指に指を絡ませた。
「ねー昴さん、舌でさくらんぼの茎結べる!?」
突然空気を変えるように、楽しそうにさくらんぼの茎を渡してきた。
「試した事はありませんが…やってみます。」
口に茎を含んで結び舌を出した。
「出来ました。」
薄ら目を開けてナマエを見ると硬直して赤面していた。
「ちょちょちょ、昴さァん!その顔反則です!」
両手で顔を伏せて仰け反った。
ナマエは時々反応がおかしい。
「何がですか。言われた通りにしただけですが。」
眉間に皺を寄せて茎を空の皿に放った。
「…ひ、非常に…えろかったです。」
「…ホォー。自分ではよく分かりませんが。」
悔しかったのか、もう1つあったさくらんぼの茎を彼女自身口に放り込んで奮闘していた。
口をモゴモゴさせている。…ハムスターみたいで微笑ましい。つい面白くてビール片手に彼女の横に座って眺めた。
「ん…んー?」
一向に上手くいかないらしい。
思わず苦笑し、ナマエの唇を強引に奪う。
舌を絡めて茎を奪い素早く結んで吐き出した。
「下手くそ。」
ニヤリと笑うと小さな悲鳴をあげて抱きついてきた。
「ずるい。かっこいい。」
「ありがとうございます。そろそろ、出ますか?」
無言で頷くと離れていった。
思ったよりいつも通りな顔をしていた。
そういう顔色をコントロール出来るのは流石公安だ。
「それは良かったですね。沢山焼きますから沢山食べて下さいね。」
「私も焼くから昴さんも食べてね。」
「えぇ。」
目の前の恋人はニコニコと焼肉を食らっている。
焼肉屋に来るのは人生で初めてらしい。
「私の親も公安だったじゃないですか。だから外で外食した事なんて数える程しかなかったんです。行けても決まったお店だったから。
焼肉屋の外って凄いいい匂いするからずっと行ってみたかったんです。」
「そうだったんですか。でも学生時代1人で行く事は出来たんじゃないですか?」
「うん…行けたんだけどさ…。高校生の時なんて、恥ずかしくて一人焼肉行けないよ!」
「…あの頃僕を誘えば良かったじゃないですか。」
「焼肉屋言った後って服が臭くなるでしょ?そんな、思春期真っ只中の女子が彼氏を焼肉屋に誘える訳ないでしょ!付き合いも短かかったし!」
「僕はあまり気にしませんけどね。」
「…私がニンニク+焼肉+酒臭くても?」
「構いません。お酒飲みます?」
「昴さんは?」
「一杯だけなら。」
「よしきた!ビールでいいですか?」
目を輝かせてタッチパネルでビールのジョッキを2つオーダーしている。…可愛い。
つい無意識にポケットを漁ってしまっていた。
…ダメだ、ここでは吸えない。
「ビール来るまで少し煙草を吸ってきても良いですか?」
「どうぞ。」
「僕の事は気にせず、好きなだけ食べてて良いですからね。」
「勿論!」
そう言って再びタッチパネルでタン塩を頼んでいる。
思ったよりもよく食うな。良い事だ。
外に出て壁にもたれかかって煙草をふかす。
1本吸ったところで店内に戻るとビールが置かれていた。
「やっときた!昴さん、ビール温くなっちゃうよ。」
「待っててくれたんですか。すみません。」
「かんぱーい!」「乾杯」
煙草を吸った後のビールは最高だ。皿に乗せられたタン塩を食べながら更にビールを呑んだ。
「最高だな…。」思わず素が出てしまった。
「でしょう?ビールに焼肉最高だよね。」
完全にお互い酒飲みのおっさんのような会話を繰り広げた。
「こんな風にお酒呑んで笑い合えるなんて…私達老けたね。」
「僕はまだ20代ですけどね。」
「くっそ…!こういう時だけ…!」
「なんの事でしょうか?」
ニコニコと笑うと彼女が屈辱的な顔をした。
これ以上からかうと機嫌を損ねるな。
「そろそろデザートでも頼んだらどうですか?」
「…!パフェ食べたーい!」
焼肉山盛り食べておいてパフェに手を出すとは。
「よく食う女だと思ってるでしょう?」
「ここ三日間栄養不足だったから別に良いと思いますよ。」
「…食べ過ぎても後で運動するから大丈夫だし。」
「運動付き合いましょうか。」
「えっ?筋トレ付き合ってくれるの?……あ、もしかしてそっちの?…遠慮します。」
「…残念です。でも本当に筋トレに付き合っても良いですよ。」
「じゃあお願いしようかな。普段どんな筋トレしてるのか気になるし。」
俺の腹筋辺りをジロジロ見ながらビールを煽った。
「おまたせしました。チョコレートパフェです。」
「ありがとうございます!うわ、美味しそう!でも思ったよりデカい。まぁ全部食べられるけどね。」
1番上にのったさくらんぼを一旦横に置いて食べ始めた。
「美味しいですか?」
「うん。」満足そうでなによりだ。
「ねーねー、昴さん。」
「なんですか?」
「あーん。」
「……。甘いものはあんまり。」
「一口だけ。」
ナマエに差し出されたスプーンを口に含む。
「甘ッ…。」思わず咳き込んでビールで流し込んだ。
「あははは!あの時とおんなじ顔してる!!」
昔、俺が渡したパンを一口貰った時のか。
「……懐かしいなぁ……。」
少し寂しそうな、泣き笑いのような顔をしている。
「…人間、歳をとって変わる事は沢山ありますが……本質は何も変わりませんよ。」
「…そうだね。」
「もう、黙って居なくなる事はしませんから。…約束します。」
「うん。…約束だよ?」
そっと出された彼女の小指に指を絡ませた。
「ねー昴さん、舌でさくらんぼの茎結べる!?」
突然空気を変えるように、楽しそうにさくらんぼの茎を渡してきた。
「試した事はありませんが…やってみます。」
口に茎を含んで結び舌を出した。
「出来ました。」
薄ら目を開けてナマエを見ると硬直して赤面していた。
「ちょちょちょ、昴さァん!その顔反則です!」
両手で顔を伏せて仰け反った。
ナマエは時々反応がおかしい。
「何がですか。言われた通りにしただけですが。」
眉間に皺を寄せて茎を空の皿に放った。
「…ひ、非常に…えろかったです。」
「…ホォー。自分ではよく分かりませんが。」
悔しかったのか、もう1つあったさくらんぼの茎を彼女自身口に放り込んで奮闘していた。
口をモゴモゴさせている。…ハムスターみたいで微笑ましい。つい面白くてビール片手に彼女の横に座って眺めた。
「ん…んー?」
一向に上手くいかないらしい。
思わず苦笑し、ナマエの唇を強引に奪う。
舌を絡めて茎を奪い素早く結んで吐き出した。
「下手くそ。」
ニヤリと笑うと小さな悲鳴をあげて抱きついてきた。
「ずるい。かっこいい。」
「ありがとうございます。そろそろ、出ますか?」
無言で頷くと離れていった。
思ったよりいつも通りな顔をしていた。
そういう顔色をコントロール出来るのは流石公安だ。