Put on a happy face
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「おい、ナマエ、起きろ。おい。」
「んぉ………はっ!!」
そうだ、私また寝てたんだ。
「昼飯作ったから食べてくれ。」
「また何も手伝わなくてごめんね!本当にありがとう。」ここに来てから完全に食っちゃ寝。これは申し訳なさすぎる。
ダイニングへ行くとケチャップの良い匂いがした。
「オムライス…作ってみたんだが。卵が上手くいかなかった。」
「オムライス作れるの!?美味しそう!」
きっと頑張って作ってくれたんだろう。
上に乗せられた卵は随分と崩れていたものの、彼の努力が垣間見えた。
…秀一君のオムライスの方が更に卵が崩れている。
きっとまだマシだと思った方を私に寄越したのだろう。その優しさも嬉しい。
「味は…大丈夫だと思うんだが。一応ネットで調べたからな。」少し困ったように笑う彼が愛おしくて、勢いよく抱きついた。
「…っ、ほら、冷めないうちに食え。」
「私の為に…ありがとう。ものすごく嬉しい。」
「そうか。」
照れているのか若干ぶっきらぼうに言うと私を椅子に座らせた。
「「いただきます。」」
…ん!!美味しい!ウィンナーが沢山入っている。
夢中で食べ進めあっという間に完食した。
「美味しかった!!ご馳走様でした!」
「あぁ。皿は流しに置いといてくれ。片付けるから。」
「流石に皿洗い位させて下さい。本当にこっちに来てから何もしてないし。」
「気にするな。まだ完全に回復した訳ではないだろ。休んでいてくれ。」
「…じゃあ一緒にやる。」
妥協策として秀一君が洗い、私がすすいで水切りカゴに入れる事にした。それでもたいして手伝えている気がしない。
その後なんとか掃除をさせてもらう事にしたが、床をフローリングシートで拭いただけ。
「他にやる事ない?」
「ないな。昨日掃除したばかりだ。」
ぐぬぬ。これではお礼が不十分だ。あっ、そうだ!
「そういえば、上司から外食の許可が出たんだ。好きな所行って良いって。だから夕食奢らせて!」
「…奢られるのはな…。」
「だってこれだけして貰って何もお礼出来てないし!皿洗いちょっとと、床掃除ほんの少しやっただけだよ!?」
「もし逆の立場ならどうだ?」
「え?」
「君が、俺が三徹して死にそうな所を助けたとして…お礼されたいと思うか?」
「そんなのいらないよ。恋人だし当然……あ。」
「そうだろう?俺も同じ気持ちだ。…夕食、何が食いたい?好きなものを食わせてやる。」
…仕方がない。こっそり支払うか。
「焼肉食べたい!!食べ放題とかあるような所。」
「焼肉?分かった。近場で探して予約しておこう。
何時が良い?」
「んー…18時半。」
「了解。」
予約の時間まであと4時間半位ある。
「そうだ…。運動がてら手合わせして!言ってたでしょ、勝ったら指輪を元の方を返してくれるって。」
「…そちらが勝ったら盗聴器だけは外す。元の指輪も返すが、GPSだけはつけさせてくれ。」
「…分かった。」
「用意するから少し待ってくれ。」
着替えてリビングで待っていたら、部屋に入ってきたのは沖矢昴だった。
「外にいる時はこの姿でないと不味いんでね。」
「あ、そうだよね。…なんか…昴さんだとやりづらいなぁ。」
「大丈夫だ、中身は同じだから気兼ねなく本気を出して貰って構わない。」
「うーん。」
「沖矢昴を見くびられては困るな。そんなヤワな男じゃない。」目を開いてギロリと睨まれた。
「そ、そうだよね。昴さん、物腰柔らかい感じだからつい。」
「それとも、僕が男だときちんと分からせてあげましょうか?」
「い、いえ。大丈夫です!ほんと、分かってます。すみません。早く行きましょ!」
一体何をされるのか。昴さんの無駄に素敵な笑顔が怖い。
庭に出てとりあえず周囲の様子を伺う。
一応誰も居ないから見られる事はないだろう。
お互いに構えをとった。
「その構え…もしかして。」
「そう。秀一君と同じ、截拳道。私も子供の頃から親に教わっていてね。」
「そうか。…ルールは、俺の胸ポケットに入っている指輪を奪う。それだけだ。」
「了解。」
初めに彼の左胸に向かって下方から殴りかかり距離を詰めた。しかし軽々かわされ離れていく。
「逃げるのズルくない?戦いにならないよ。」
「戦うつもりはない。怪我をさせたくはないんでね。」
「そんなにヤワじゃないけど。」
何度か打撃を与えるも、かわされたり腕で払われた。
「…ダメか。」
もう1発殴る振りをして今度は回し蹴りをしてみた。
しかし昴さんは素早く後方に引き下がると私の足を掴んだ。
もう片足で肩付近を蹴るも結局両足を捕まれ、後方に投げられる。宙返りのようになって着地、再度様子を伺う。…しかし、彼はなかなか隙がない。
まるで降谷さんを相手にしているかのよう。
…これは隙を作るしかないな。
「昴さん。」
「なんでしょうか?」
何もせずそっと近づく。
無言のまま見下ろされる事数秒。
彼のシャツの襟を掴んで引っ張り、キスをした。
その瞬間彼のポケットに手を突っ込んで指輪を奪う事に成功した。
「やったー!!」
「…ッ…!ズルいですよ!」
「隙を見せた方が悪いんじゃないですかぁ〜?」
振り返ってニヤニヤと昴さんを見ると表情が読み取れない顔をしていた。
ズカズカと近づいてきたと思ったら後頭部を掴まれてキスをされた。
「ン〜〜!?」
息があがって思わず口を開くと舌がねじ込まれた。
執拗に舌を絡まされ思わず全身の力が抜けた。
その瞬間私の手の中の指輪を奪われ結局また彼のポケットにIN。
「えっ、ちょ!ズルい!」
「約束通り盗聴器は外します。こちらの元の指輪の方にGPSだけを埋め込んで返すので、中で少し待っていて下さい。」
そう言うと彼は隣の阿笠博士の家に行ってしまった。
「…悔しいけど、やっぱり強いなー…。」
…彼には敵わないな…。
「んぉ………はっ!!」
そうだ、私また寝てたんだ。
「昼飯作ったから食べてくれ。」
「また何も手伝わなくてごめんね!本当にありがとう。」ここに来てから完全に食っちゃ寝。これは申し訳なさすぎる。
ダイニングへ行くとケチャップの良い匂いがした。
「オムライス…作ってみたんだが。卵が上手くいかなかった。」
「オムライス作れるの!?美味しそう!」
きっと頑張って作ってくれたんだろう。
上に乗せられた卵は随分と崩れていたものの、彼の努力が垣間見えた。
…秀一君のオムライスの方が更に卵が崩れている。
きっとまだマシだと思った方を私に寄越したのだろう。その優しさも嬉しい。
「味は…大丈夫だと思うんだが。一応ネットで調べたからな。」少し困ったように笑う彼が愛おしくて、勢いよく抱きついた。
「…っ、ほら、冷めないうちに食え。」
「私の為に…ありがとう。ものすごく嬉しい。」
「そうか。」
照れているのか若干ぶっきらぼうに言うと私を椅子に座らせた。
「「いただきます。」」
…ん!!美味しい!ウィンナーが沢山入っている。
夢中で食べ進めあっという間に完食した。
「美味しかった!!ご馳走様でした!」
「あぁ。皿は流しに置いといてくれ。片付けるから。」
「流石に皿洗い位させて下さい。本当にこっちに来てから何もしてないし。」
「気にするな。まだ完全に回復した訳ではないだろ。休んでいてくれ。」
「…じゃあ一緒にやる。」
妥協策として秀一君が洗い、私がすすいで水切りカゴに入れる事にした。それでもたいして手伝えている気がしない。
その後なんとか掃除をさせてもらう事にしたが、床をフローリングシートで拭いただけ。
「他にやる事ない?」
「ないな。昨日掃除したばかりだ。」
ぐぬぬ。これではお礼が不十分だ。あっ、そうだ!
「そういえば、上司から外食の許可が出たんだ。好きな所行って良いって。だから夕食奢らせて!」
「…奢られるのはな…。」
「だってこれだけして貰って何もお礼出来てないし!皿洗いちょっとと、床掃除ほんの少しやっただけだよ!?」
「もし逆の立場ならどうだ?」
「え?」
「君が、俺が三徹して死にそうな所を助けたとして…お礼されたいと思うか?」
「そんなのいらないよ。恋人だし当然……あ。」
「そうだろう?俺も同じ気持ちだ。…夕食、何が食いたい?好きなものを食わせてやる。」
…仕方がない。こっそり支払うか。
「焼肉食べたい!!食べ放題とかあるような所。」
「焼肉?分かった。近場で探して予約しておこう。
何時が良い?」
「んー…18時半。」
「了解。」
予約の時間まであと4時間半位ある。
「そうだ…。運動がてら手合わせして!言ってたでしょ、勝ったら指輪を元の方を返してくれるって。」
「…そちらが勝ったら盗聴器だけは外す。元の指輪も返すが、GPSだけはつけさせてくれ。」
「…分かった。」
「用意するから少し待ってくれ。」
着替えてリビングで待っていたら、部屋に入ってきたのは沖矢昴だった。
「外にいる時はこの姿でないと不味いんでね。」
「あ、そうだよね。…なんか…昴さんだとやりづらいなぁ。」
「大丈夫だ、中身は同じだから気兼ねなく本気を出して貰って構わない。」
「うーん。」
「沖矢昴を見くびられては困るな。そんなヤワな男じゃない。」目を開いてギロリと睨まれた。
「そ、そうだよね。昴さん、物腰柔らかい感じだからつい。」
「それとも、僕が男だときちんと分からせてあげましょうか?」
「い、いえ。大丈夫です!ほんと、分かってます。すみません。早く行きましょ!」
一体何をされるのか。昴さんの無駄に素敵な笑顔が怖い。
庭に出てとりあえず周囲の様子を伺う。
一応誰も居ないから見られる事はないだろう。
お互いに構えをとった。
「その構え…もしかして。」
「そう。秀一君と同じ、截拳道。私も子供の頃から親に教わっていてね。」
「そうか。…ルールは、俺の胸ポケットに入っている指輪を奪う。それだけだ。」
「了解。」
初めに彼の左胸に向かって下方から殴りかかり距離を詰めた。しかし軽々かわされ離れていく。
「逃げるのズルくない?戦いにならないよ。」
「戦うつもりはない。怪我をさせたくはないんでね。」
「そんなにヤワじゃないけど。」
何度か打撃を与えるも、かわされたり腕で払われた。
「…ダメか。」
もう1発殴る振りをして今度は回し蹴りをしてみた。
しかし昴さんは素早く後方に引き下がると私の足を掴んだ。
もう片足で肩付近を蹴るも結局両足を捕まれ、後方に投げられる。宙返りのようになって着地、再度様子を伺う。…しかし、彼はなかなか隙がない。
まるで降谷さんを相手にしているかのよう。
…これは隙を作るしかないな。
「昴さん。」
「なんでしょうか?」
何もせずそっと近づく。
無言のまま見下ろされる事数秒。
彼のシャツの襟を掴んで引っ張り、キスをした。
その瞬間彼のポケットに手を突っ込んで指輪を奪う事に成功した。
「やったー!!」
「…ッ…!ズルいですよ!」
「隙を見せた方が悪いんじゃないですかぁ〜?」
振り返ってニヤニヤと昴さんを見ると表情が読み取れない顔をしていた。
ズカズカと近づいてきたと思ったら後頭部を掴まれてキスをされた。
「ン〜〜!?」
息があがって思わず口を開くと舌がねじ込まれた。
執拗に舌を絡まされ思わず全身の力が抜けた。
その瞬間私の手の中の指輪を奪われ結局また彼のポケットにIN。
「えっ、ちょ!ズルい!」
「約束通り盗聴器は外します。こちらの元の指輪の方にGPSだけを埋め込んで返すので、中で少し待っていて下さい。」
そう言うと彼は隣の阿笠博士の家に行ってしまった。
「…悔しいけど、やっぱり強いなー…。」
…彼には敵わないな…。