Put on a happy face
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降谷さんに電話をかけた。定期的な報告もあったが、
沖矢昴と付き合う事になった事を報告した。
「そうか。…本当に付き合うとは思わなかった…。」
「えっ、ダメでした?」
「構わないが…沖矢の正体が赤井秀一だと分かったらすぐさま報告しろよ。言っておくが…虚偽の報告があれば然るべき対処をする。」
「…分かっています。」
「沖矢が赤井では無い事を祈るよ。
…正体を探るためにも一旦公安の立場を忘れて関わってこい。本来外食だとかは指定の店以外駄目だが、潜入捜査だと思って好きな所へ行け。」
「…ありがとうございます。あ、それとバイクの修理もありがとうございました。」
「あぁ。じゃあな。」
電話を切ってソファーにスマホを放り投げた。
「…降谷さん…ごめんなさい。」手近にあったクッションに顔を埋めた。
この仕事…気に入ってたんだけどな。せめて組織を潰せるまで居られたら良いな。…それまでなんとか誤魔化さないと。
そろそろ出勤時間だ。放り投げたスマホをカバンに入れて鍵を手に家を出た。
マンションを出ると目の前に沖矢昴が見えた。
「えっ、昴さん?」
「おはよう。そろそろ出勤ですよね?送っていきますよ。」
「えっ、良いの?わざわざその為に来てくれたの?」
「えぇ。少しでも顔が見たくて。」
「ありがとう。」彼の車に乗り込んだ。
「それで、本当の目的は?」
「…知っているかもしれないが、キールから連絡があった。一言、R・U・M…ラムと。」
思わず息を飲んだ。
「今後、ジン以上の大物が動くかもしれない。気をつけろよ。」
「…分かった。」降谷さん…大丈夫かな…。
「君の上司の事も心配だな…。」
「うん…。」
「大丈夫だ、降谷君は強いからな。」
「そうだね…。しっかりサポートしないと。」
「無茶はするなよ。何かあったら俺にも頼れ。」
「ありがとう。」
「…着いたぞ。…帰りも迎えに来る。夕食、こちらの家で食べると良い。何か作っておく。」
「楽しみにしてるね。後でね!」
意気揚々と職場に行ったものの、私の机の上は資料のビルが建っていた。
「またか…。」
ここ最近テロを疑わせるような事件が多い。実際テロではない事がほとんどだ。
皆のデスクも資料が山積みだが特に私のが多い。
「なんでだよ…。」
「悪い…。ナマエさん仕事が早いからこなせるだろうと思って。」
口だけはそう言うが、風見さんは悪びれる素振りはない。むしろ当然といった顔をしている。
大きくため息をついて髪をポニーテールに結び、仕事に取り掛かった。
これも昴さんに会うため…!
昼休みを削った結果、なんとか定時を1時間過ぎた所で終わった。
「お、終わったあぁ。」
「そうか、じゃあこれも」
「嫌です。今日デートなんで。」
「デ…デート…?」
そういえば風見さんには言ってなかった。
「私、沖矢昴と付き合う事にしたんです。」
「それはやめろ!なぜわざわざ茨の道を!もしも彼が…赤井だったら…。」
「そうだとしても…正体を探るためにも私が行動するしかない。」
「君が辛い思いをするだけだ。下手をしたら処分だぞ…。」
「分かってます。一応降谷さんに許可はとってますから。お疲れ様でした。お先です。」
そう言ってカバンを引っ掴んで職場を後にした。
「降谷さんは何を考えているんだ…。部下を犠牲にするなんて…。」机を思いっきり叩いた。
「それぞれの考えがあるんですよ、きっと。我々に理解出来ない、あのお二人の考えが。」そう同僚に声をかけられた。
あの二人の能力が異次元なのは分かっている。
少しでも追いつこうと努力しているのにいつまでも先を走っていってしまう。
オレは… ナマエさんを守りたいのに。
オレは…無力だ。
沖矢昴と付き合う事になった事を報告した。
「そうか。…本当に付き合うとは思わなかった…。」
「えっ、ダメでした?」
「構わないが…沖矢の正体が赤井秀一だと分かったらすぐさま報告しろよ。言っておくが…虚偽の報告があれば然るべき対処をする。」
「…分かっています。」
「沖矢が赤井では無い事を祈るよ。
…正体を探るためにも一旦公安の立場を忘れて関わってこい。本来外食だとかは指定の店以外駄目だが、潜入捜査だと思って好きな所へ行け。」
「…ありがとうございます。あ、それとバイクの修理もありがとうございました。」
「あぁ。じゃあな。」
電話を切ってソファーにスマホを放り投げた。
「…降谷さん…ごめんなさい。」手近にあったクッションに顔を埋めた。
この仕事…気に入ってたんだけどな。せめて組織を潰せるまで居られたら良いな。…それまでなんとか誤魔化さないと。
そろそろ出勤時間だ。放り投げたスマホをカバンに入れて鍵を手に家を出た。
マンションを出ると目の前に沖矢昴が見えた。
「えっ、昴さん?」
「おはよう。そろそろ出勤ですよね?送っていきますよ。」
「えっ、良いの?わざわざその為に来てくれたの?」
「えぇ。少しでも顔が見たくて。」
「ありがとう。」彼の車に乗り込んだ。
「それで、本当の目的は?」
「…知っているかもしれないが、キールから連絡があった。一言、R・U・M…ラムと。」
思わず息を飲んだ。
「今後、ジン以上の大物が動くかもしれない。気をつけろよ。」
「…分かった。」降谷さん…大丈夫かな…。
「君の上司の事も心配だな…。」
「うん…。」
「大丈夫だ、降谷君は強いからな。」
「そうだね…。しっかりサポートしないと。」
「無茶はするなよ。何かあったら俺にも頼れ。」
「ありがとう。」
「…着いたぞ。…帰りも迎えに来る。夕食、こちらの家で食べると良い。何か作っておく。」
「楽しみにしてるね。後でね!」
意気揚々と職場に行ったものの、私の机の上は資料のビルが建っていた。
「またか…。」
ここ最近テロを疑わせるような事件が多い。実際テロではない事がほとんどだ。
皆のデスクも資料が山積みだが特に私のが多い。
「なんでだよ…。」
「悪い…。ナマエさん仕事が早いからこなせるだろうと思って。」
口だけはそう言うが、風見さんは悪びれる素振りはない。むしろ当然といった顔をしている。
大きくため息をついて髪をポニーテールに結び、仕事に取り掛かった。
これも昴さんに会うため…!
昼休みを削った結果、なんとか定時を1時間過ぎた所で終わった。
「お、終わったあぁ。」
「そうか、じゃあこれも」
「嫌です。今日デートなんで。」
「デ…デート…?」
そういえば風見さんには言ってなかった。
「私、沖矢昴と付き合う事にしたんです。」
「それはやめろ!なぜわざわざ茨の道を!もしも彼が…赤井だったら…。」
「そうだとしても…正体を探るためにも私が行動するしかない。」
「君が辛い思いをするだけだ。下手をしたら処分だぞ…。」
「分かってます。一応降谷さんに許可はとってますから。お疲れ様でした。お先です。」
そう言ってカバンを引っ掴んで職場を後にした。
「降谷さんは何を考えているんだ…。部下を犠牲にするなんて…。」机を思いっきり叩いた。
「それぞれの考えがあるんですよ、きっと。我々に理解出来ない、あのお二人の考えが。」そう同僚に声をかけられた。
あの二人の能力が異次元なのは分かっている。
少しでも追いつこうと努力しているのにいつまでも先を走っていってしまう。
オレは… ナマエさんを守りたいのに。
オレは…無力だ。