Put on a happy face
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無言のまま紅茶を飲み干した所でインターホンが鳴った。
「他にも会ってもらいたい人達がいる。ここで待っていてくれ。」
そう言われてしばらくして部屋に入ってきた人達に驚いた。
「えっ…。」
「「え。」」
お互い顔を見合わせて固まった。
「ちょっとシュウ!…なんでこの女が居るのよ!そもそもあの時に連れ去った事にも驚いたけど、まさか家にまで!」
「赤井さん!何故敵を招き入れているんですか!」
「………。」
まさかここで登場したのが、来葉峠で人質にしようとしたあのFBI捜査官2人だとは思わなかった。
2人共険悪な顔をしている。当然だろう。
「敵というのは違う。…彼女と取引をした。
俺の正体を誤魔化す代わりに、FBIが持っている組織の情報を渡す。」
「はぁ!?この女がいつ裏切るか分からないじゃない!来葉峠で親しげだったけど、そもそもどういう関係なの!?」
「彼女は…元々俺の恋人だ。」
肩をぐっと掴まれて引き寄せられた。
どういう顔をしたらいいのか分からない。
「「は??」」
うん、またしても2人共当然の反応。
「この人前に赤井さんに銃突きつけてたじゃないですかッ!」
「あぁ。だが彼女は撃たなかった。まぁ撃てないだろうと思ったがな。」
「ぐ…。」なんとも複雑な心境。仕事としては撃ってでもどうにかすべきだったんだろうけど、個人的には撃てなかったのは確か。
「前にシュウ、この女の写真をFBI内のパソコンで見てたわよね…。元々知り合いだった、って事?」
「あぁ。…15の時から恋人だった。1度は手放してしまったが再会したんだ。」
「昔の恋心を利用されてるって事はないの!?シュウの一方的な想いなんじゃないの!?」
「…それは恐らくないな。」
そう言うと首元のネックレスを引っ張り出された。
「この指輪は俺が15の時に渡したもの。どうやらここ16年程、ずっと俺を想って持っていてくれたようだ。」
はっきりそう言われると恥ずかしくなって顔が赤くなった。なんか悔しい。
「…恐らく本当みたいですね。」
「そんな恋する乙女みたいな顔はされたら、信じちゃうわね。…演技かもしれないけど。」
「…まぁ、信用出来ないですよね。演技で自在に顔が赤く出来たら便利ですけどね…。」
恥ずかしくて悪態をつきながら顔を隠した。
「そういうわけだ。よろしく。」
「そういうわけ、って急に言われても…。」
「そうだよ、こんな適当な説明で納得しろって言う方が無理だよ。」私もつい加勢してしまった。
「…貴女は公安に不利になるような事があったらどうするの?裏切るんでしょう!」
女性捜査官の方が私に睨みをきかせて食ってかかる。
「裏切る…というのは間違ってますが、場合によっては公安を優先します。そもそも組織を潰すのが目的。私達が敵対した所で解決にもならない。」
「俺もそう思っている。だが、彼女の上司は俺を殺したい程憎んでいるようだからなかなか協力関係になるまでは大変だろうがな。」
「そこは1番の課題です…。
…あの…来葉峠の件は申し訳ありませんでした。公安関係なく、私個人謝罪します。」
深々と頭を下げた。
「…とりあえず、すぐには信用した訳じゃないけど、様子を見させてもらうわ。頭を上げて頂戴。」
「私も同意見です。」
その後お互い自己紹介をした。
「えっ、二人とも歳下なんですか…。」
「ナマエさん若く見えるわね…。私達より歳下かと思ったわ。やっぱりアジア系のハーフだと若く見えるのかしら。」
「うーん…。でも頼りなく見えますよね…。貫禄がないのが悩みです。」
「可愛らしくて良いじゃないの。」
「…ありがとうございます。」
なんだかんだ普通に色々会話出来てるぞ。良かった。
そう思っていたら急に爆弾が投下された。
「それで、シュウ。彼女が居るならもう恋人のフリは必要ないわね。」
その言葉に凍りついた。
怒りがフツフツ湧いて勢いよく立ち上がると彼の胸ぐらを掴んだ。
「秀一君最低!!そんな事させてたの!?ジョディさんに失礼じゃない!」
「ち、違うのよ!私が自分から申し出たの。シュウって凄い女性に声をかけられるから、カモフラージュにって…。」
「…でも、ジョディさん、彼のこと好きなんでしょう?…秀一君もなんで断らなかったの!?」
彼女の表情とか目で分かる。秀一君の事、好きだって。だって彼を見る目が私と同じ目をしてるもの。
酷い剣幕で怒っているとジョディさんとキャメルさんが堪えきれず笑いだした。
「し…"秀一君"、だって!なんか…可愛いわね…。」
「プッ…わ、笑っちゃダメですよ!ジョディさん!」
2人はひとしきり笑ったあとこっちに向き直った。
「ナマエさん、確かに恋心はゼロではないわ。でも、元々ずっと想い人がいるっていうのは知ってたの。…知っていて無理やり申し出たし、私…実は最近気になる人がいるの。だから大丈夫よ。」
ジョディさんが若干無理をしているのは感じたが、彼女なりの優しさなんだろう。
「…秀一君、感謝と謝罪をちゃんと言って。話はそれから。」
ギロリと睨むと困ったような顔をしたものの、すぐにジョディさんの方に身体を向けた。
「ジョディ、今まで助かった。ありがとう。正直、君の気持ちは知っていてつい甘えてしまっていた。
悪かった。」そう言って彼は軽く頭を下げた。
「い、いいのよ。私がしたくてした事よ。…そもそも無理矢理恋人の真似事をさせてしまって悪かったわね。…ありがとう。」
しばらく沈黙が続いたが、少ししてやっぱりジョディさんとキャメルさんが堪えきれず笑いだした。
「初めてシュウにまともに謝られたわ!いつもはフィフティフィフティとか言われるもの。」
「ナマエさんは凄いですね!赤井さんにこんなにすんなり言う事を聞かせてしまうなんて。」
秀一君は未だに困った顔をしていた。
「ナマエさん、今度一緒にお茶でもしましょう。…もう少し貴女の事、知りたい。」
「ジョディさん…。是非、お願いします。連絡先教えて下さい。」
その時またインターホンが鳴った。
今度は小学生が3名入ってきた。どうやらコナン君の同級生らしく、関わるうちに仲良くなったらしい。
子供達とも話をして帰宅した。
…結局これからについて全然話が出来てない。
また話し合いに行く必要があるな…。
なんだか今日はどっと疲れた。
…早く寝よ。
「他にも会ってもらいたい人達がいる。ここで待っていてくれ。」
そう言われてしばらくして部屋に入ってきた人達に驚いた。
「えっ…。」
「「え。」」
お互い顔を見合わせて固まった。
「ちょっとシュウ!…なんでこの女が居るのよ!そもそもあの時に連れ去った事にも驚いたけど、まさか家にまで!」
「赤井さん!何故敵を招き入れているんですか!」
「………。」
まさかここで登場したのが、来葉峠で人質にしようとしたあのFBI捜査官2人だとは思わなかった。
2人共険悪な顔をしている。当然だろう。
「敵というのは違う。…彼女と取引をした。
俺の正体を誤魔化す代わりに、FBIが持っている組織の情報を渡す。」
「はぁ!?この女がいつ裏切るか分からないじゃない!来葉峠で親しげだったけど、そもそもどういう関係なの!?」
「彼女は…元々俺の恋人だ。」
肩をぐっと掴まれて引き寄せられた。
どういう顔をしたらいいのか分からない。
「「は??」」
うん、またしても2人共当然の反応。
「この人前に赤井さんに銃突きつけてたじゃないですかッ!」
「あぁ。だが彼女は撃たなかった。まぁ撃てないだろうと思ったがな。」
「ぐ…。」なんとも複雑な心境。仕事としては撃ってでもどうにかすべきだったんだろうけど、個人的には撃てなかったのは確か。
「前にシュウ、この女の写真をFBI内のパソコンで見てたわよね…。元々知り合いだった、って事?」
「あぁ。…15の時から恋人だった。1度は手放してしまったが再会したんだ。」
「昔の恋心を利用されてるって事はないの!?シュウの一方的な想いなんじゃないの!?」
「…それは恐らくないな。」
そう言うと首元のネックレスを引っ張り出された。
「この指輪は俺が15の時に渡したもの。どうやらここ16年程、ずっと俺を想って持っていてくれたようだ。」
はっきりそう言われると恥ずかしくなって顔が赤くなった。なんか悔しい。
「…恐らく本当みたいですね。」
「そんな恋する乙女みたいな顔はされたら、信じちゃうわね。…演技かもしれないけど。」
「…まぁ、信用出来ないですよね。演技で自在に顔が赤く出来たら便利ですけどね…。」
恥ずかしくて悪態をつきながら顔を隠した。
「そういうわけだ。よろしく。」
「そういうわけ、って急に言われても…。」
「そうだよ、こんな適当な説明で納得しろって言う方が無理だよ。」私もつい加勢してしまった。
「…貴女は公安に不利になるような事があったらどうするの?裏切るんでしょう!」
女性捜査官の方が私に睨みをきかせて食ってかかる。
「裏切る…というのは間違ってますが、場合によっては公安を優先します。そもそも組織を潰すのが目的。私達が敵対した所で解決にもならない。」
「俺もそう思っている。だが、彼女の上司は俺を殺したい程憎んでいるようだからなかなか協力関係になるまでは大変だろうがな。」
「そこは1番の課題です…。
…あの…来葉峠の件は申し訳ありませんでした。公安関係なく、私個人謝罪します。」
深々と頭を下げた。
「…とりあえず、すぐには信用した訳じゃないけど、様子を見させてもらうわ。頭を上げて頂戴。」
「私も同意見です。」
その後お互い自己紹介をした。
「えっ、二人とも歳下なんですか…。」
「ナマエさん若く見えるわね…。私達より歳下かと思ったわ。やっぱりアジア系のハーフだと若く見えるのかしら。」
「うーん…。でも頼りなく見えますよね…。貫禄がないのが悩みです。」
「可愛らしくて良いじゃないの。」
「…ありがとうございます。」
なんだかんだ普通に色々会話出来てるぞ。良かった。
そう思っていたら急に爆弾が投下された。
「それで、シュウ。彼女が居るならもう恋人のフリは必要ないわね。」
その言葉に凍りついた。
怒りがフツフツ湧いて勢いよく立ち上がると彼の胸ぐらを掴んだ。
「秀一君最低!!そんな事させてたの!?ジョディさんに失礼じゃない!」
「ち、違うのよ!私が自分から申し出たの。シュウって凄い女性に声をかけられるから、カモフラージュにって…。」
「…でも、ジョディさん、彼のこと好きなんでしょう?…秀一君もなんで断らなかったの!?」
彼女の表情とか目で分かる。秀一君の事、好きだって。だって彼を見る目が私と同じ目をしてるもの。
酷い剣幕で怒っているとジョディさんとキャメルさんが堪えきれず笑いだした。
「し…"秀一君"、だって!なんか…可愛いわね…。」
「プッ…わ、笑っちゃダメですよ!ジョディさん!」
2人はひとしきり笑ったあとこっちに向き直った。
「ナマエさん、確かに恋心はゼロではないわ。でも、元々ずっと想い人がいるっていうのは知ってたの。…知っていて無理やり申し出たし、私…実は最近気になる人がいるの。だから大丈夫よ。」
ジョディさんが若干無理をしているのは感じたが、彼女なりの優しさなんだろう。
「…秀一君、感謝と謝罪をちゃんと言って。話はそれから。」
ギロリと睨むと困ったような顔をしたものの、すぐにジョディさんの方に身体を向けた。
「ジョディ、今まで助かった。ありがとう。正直、君の気持ちは知っていてつい甘えてしまっていた。
悪かった。」そう言って彼は軽く頭を下げた。
「い、いいのよ。私がしたくてした事よ。…そもそも無理矢理恋人の真似事をさせてしまって悪かったわね。…ありがとう。」
しばらく沈黙が続いたが、少ししてやっぱりジョディさんとキャメルさんが堪えきれず笑いだした。
「初めてシュウにまともに謝られたわ!いつもはフィフティフィフティとか言われるもの。」
「ナマエさんは凄いですね!赤井さんにこんなにすんなり言う事を聞かせてしまうなんて。」
秀一君は未だに困った顔をしていた。
「ナマエさん、今度一緒にお茶でもしましょう。…もう少し貴女の事、知りたい。」
「ジョディさん…。是非、お願いします。連絡先教えて下さい。」
その時またインターホンが鳴った。
今度は小学生が3名入ってきた。どうやらコナン君の同級生らしく、関わるうちに仲良くなったらしい。
子供達とも話をして帰宅した。
…結局これからについて全然話が出来てない。
また話し合いに行く必要があるな…。
なんだか今日はどっと疲れた。
…早く寝よ。