Put on a happy face
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目が覚めたらベッドに寝かされていた。
部屋にはほとんど物がなく、ベッドとソファー、小さい棚があるだけ。
手には手錠もかかっていないし、ポケットの物は何も減っていない。
「起きたか?」
「…。」無言で睨みつけた。
「聡明な君なら分かっているはずだ。俺じゃなく、組織を捕らえる為に奔走すべきだとな。」
「私をここに連れてきた目的は?」
「話し合おうと思ってな。
…今後、FBIが知り得た事やキールから得た情報をそちらに流す。代わりに沖矢昴の事は黙っていろ。」
「…私に公安を裏切れと?」
「そこまでは言っていない。協力者になれと言う事だ。」
「…どうすれば良いの?今回の事、降谷さんはどう認識してるの?」
「今回は沖矢昴の代役を立てた。降谷君は一応、赤井秀一と"今回の"沖矢昴は別人だとは分かっている。
だから今後はそれを利用して、沖矢昴と赤井秀一という男がそれぞれ居ると思わせる必要があるだろうな。
とりあえず、沖矢昴と恋人関係になって欲しい。
正体を知る為そういった関係になったと理由をつければ不審がられないだろう。その方が連絡しやすいし、頻繁に会っていてもおかしくはない。
時を見て適当に変声機はなかったと言え。」
「……考えさせて。」
「分かった。キャメルに送らせよう。」
「大丈夫。一人で帰るから。
連絡先は今まで通りで良いのかしら?"沖矢さん"。」
「構わんよ。行っておくが、ここのセーフハウスは今日限り手放す。またここに来ても意味は無いぞ。」
「そう。」
秀一君の横を通り過ぎようとした時、勢いよく抱きしめられた。
「…俺はまだあの時の返事、聞いてないぞ。」
「返事?」
「俺はあの時のまま、君の事が好きだ。」
チェーンを手繰り寄せ、指輪にキスを落とした。
その様子を呆然と眺める。
「なぁ…何か言ってくれ。あれだけ泣いて取り乱すほどには俺の事、好意を持ってくれているんだろう?」
「じゃあ1つ教えて。沖矢昴として近づいたのはなんで?…私の立場を上手く利用したかったんじゃないの?」
「それは違う。…もしも、もう俺の事をなんとも思ってなくても…沖矢昴の事を好きになってくれれば良いと思った。…保険をかけただけだ。」
「ッ…なにそれ…。」拗ねたように言う彼に思わず吹き出した。
見た目はこんなにも自信家で堂々としていそうなのに、恋愛になるとこんなに自信をなくすタイプなのか?
「ナマエにだけは…嫌われたくないんだ。
まったく…。自分でもこんなに弱い人間だったのかと心底呆れているよ。」
しょんぼりしているのがまるで失敗がバレたような大型犬の反応で可愛いと思ってしまった。
「…すまない。こうまともに赤井秀一として話をするのが久しぶりなのもあって、嬉しくて強引に連れてきてしまった。」秀一君が困ったように笑った。
「ホントだよ…。今頃公安内が大騒ぎだよ…。
とりあえず、今回は連れ去られたけど気付いたらマンションで寝てた事にする。」
「あぁ…頼む。」
「またね…。」
部屋にはほとんど物がなく、ベッドとソファー、小さい棚があるだけ。
手には手錠もかかっていないし、ポケットの物は何も減っていない。
「起きたか?」
「…。」無言で睨みつけた。
「聡明な君なら分かっているはずだ。俺じゃなく、組織を捕らえる為に奔走すべきだとな。」
「私をここに連れてきた目的は?」
「話し合おうと思ってな。
…今後、FBIが知り得た事やキールから得た情報をそちらに流す。代わりに沖矢昴の事は黙っていろ。」
「…私に公安を裏切れと?」
「そこまでは言っていない。協力者になれと言う事だ。」
「…どうすれば良いの?今回の事、降谷さんはどう認識してるの?」
「今回は沖矢昴の代役を立てた。降谷君は一応、赤井秀一と"今回の"沖矢昴は別人だとは分かっている。
だから今後はそれを利用して、沖矢昴と赤井秀一という男がそれぞれ居ると思わせる必要があるだろうな。
とりあえず、沖矢昴と恋人関係になって欲しい。
正体を知る為そういった関係になったと理由をつければ不審がられないだろう。その方が連絡しやすいし、頻繁に会っていてもおかしくはない。
時を見て適当に変声機はなかったと言え。」
「……考えさせて。」
「分かった。キャメルに送らせよう。」
「大丈夫。一人で帰るから。
連絡先は今まで通りで良いのかしら?"沖矢さん"。」
「構わんよ。行っておくが、ここのセーフハウスは今日限り手放す。またここに来ても意味は無いぞ。」
「そう。」
秀一君の横を通り過ぎようとした時、勢いよく抱きしめられた。
「…俺はまだあの時の返事、聞いてないぞ。」
「返事?」
「俺はあの時のまま、君の事が好きだ。」
チェーンを手繰り寄せ、指輪にキスを落とした。
その様子を呆然と眺める。
「なぁ…何か言ってくれ。あれだけ泣いて取り乱すほどには俺の事、好意を持ってくれているんだろう?」
「じゃあ1つ教えて。沖矢昴として近づいたのはなんで?…私の立場を上手く利用したかったんじゃないの?」
「それは違う。…もしも、もう俺の事をなんとも思ってなくても…沖矢昴の事を好きになってくれれば良いと思った。…保険をかけただけだ。」
「ッ…なにそれ…。」拗ねたように言う彼に思わず吹き出した。
見た目はこんなにも自信家で堂々としていそうなのに、恋愛になるとこんなに自信をなくすタイプなのか?
「ナマエにだけは…嫌われたくないんだ。
まったく…。自分でもこんなに弱い人間だったのかと心底呆れているよ。」
しょんぼりしているのがまるで失敗がバレたような大型犬の反応で可愛いと思ってしまった。
「…すまない。こうまともに赤井秀一として話をするのが久しぶりなのもあって、嬉しくて強引に連れてきてしまった。」秀一君が困ったように笑った。
「ホントだよ…。今頃公安内が大騒ぎだよ…。
とりあえず、今回は連れ去られたけど気付いたらマンションで寝てた事にする。」
「あぁ…頼む。」
「またね…。」