Put on a happy face
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公安の仲間と今夜に向けて準備をしていた。
念の為防弾チョッキを身につけ、拳銃を懐にしまう。
私はやるべき事をやるだけ。
沖矢昴の事は降谷さんに任せるだけ。
そう思っていたのだが気が緩むと泣いてしまいそうになる。
赤井秀一が組織に引き渡されたら、もう二度と会うことはないだろう。
昨日みたいに映画に行ったり食事をする事もない。
赤井秀一が生きていた事を内心1度は喜んだが、
また失う事になる。今度は、本当に。
「大丈夫か?」
「風見さん…。」
「これも組織壊滅のためだ。耐えろ。」
「分かってますよ。」
ネックレスを握りしめた。
引きちぎってしまおうか。いっそ全て過去を捨てられたらどんなに良いか。
「…仕事に私情を挟むべきではないが、思い出まで捨てることはない。」
そっと私の指をネックレスから離させた。
「…行ってきます。」
「あぁ。気をつけて。」
風見さんは警視庁で待機。
降谷さんはこれから工藤邸に向かうだろう。
私もFBI捜査官を捕らえる為に来葉峠に向かう予定だ。
警視庁の駐車場でバイクに跨った。
2、3回深呼吸をしてフルフェイスのヘルメットを被った。
「待っていろ、FBI。」
もう外は随分と暗い。前方には公安の社用車がいくつも並んで走っている。
しばらくすると遠くの前方にメルセデス・ベンツのCLKカブリオレが見えた。
「あれか。」
前の車がスピードを上げたのに合わせて自分達も加速した。
向こうの運転技術はなかなか凄い。
しばらくカーチェイスをしていたがしばらくして相手の車の動きがおかしい事に気付いた。
パンクかもしれない。
これならイケるか…。
そう思っていたが、突然相手の車の屋根が開いた。
遠くてここからはよく見えないが後部座席に誰かいる。
…もしかして!
「全員下がれ!!」
イヤホンマイクから叫ぶも遅かった。
次々に社用車がクラッシュしてたちまち道を塞いだ。
「F*ck!」
バイクを思い切り加速させ前の車の屋根を飛び越えた。
そのまま加速してベンツにぶつかる勢いで相手の車に乗り込んだ。
後部座席にいた男に拳銃を突きつける。
「…赤井…秀一…。」
「やぁ、ナマエ。バイクでこちら側に乗り込むとは、なかなかやるな。」
「一緒に来てもらいたい。」
「嫌だ、と言ったら?」
「遺体で連れていかれるだけだ。」
「…君には俺が撃てない。」
「な…ッ…。馬鹿にしてるのか?」
「そのネックレスについている指輪…。それは俺が15の時にあげたものだろう?未だに持っていてくれているんだな。」
「ち、違う。これは…。」
「貸せ。」
首をグッと引っ張られ距離が近くなる。
彼がポケットからゴソゴソ出したものは小さいライトだった。
「ほら、ブラックライトで光るだろう?どうせ気づかないと思っていたが、今まで本当に気付かなかったようだ。」
指輪に浮かんだ文字は
『I love you S·A』
「俺は今でも、気持ちは変わっていない。指輪を持っていてくれていると言う事は俺と同じ気持ちなんだろう?」
次の瞬間拳銃を放り出して思いっ切りビンタを食らわせた。
「勝手に黙って居なくなったクセに!
私の事なんてどうでも良かったクセに、なんでここにきてこういう事するの!?最低!!
私がどんな思いで…。
どんな思いでこの16〜17年を過ごしたと思ってるの!?馬鹿!!」
「悪かった。泣くなよ。話は後でいくらでも聞いてやる。
君たち公安にこれを渡しておく。この拳銃は楠田陸道が自殺に使ったものだ。入手ルートを探れば何かわかるかも知れん。…ここは日本…そういう事はFBIより君らの方が畑だろ?
それと、そこで今電話をしているその携帯を貸して貰えないか?」
携帯を受け取ると降谷と電話で話をし始めた。
「…恐らく俺の身柄を奴らに引き渡し、大手柄をあげて組織の中心近くに食い込む算段だったようだが…これだけは言っておく…目先の事に囚われて…狩るべき相手を見誤らないで頂きたい…君は、敵に回したくない男の1人なんでね…それと…彼の事は今でも悪かったと思っている…。」
彼とはスコッチの事か…。
電話を返すとこちらに向き直った。
「さて、君はどうする?」
「…。」
「こちらへちょっと来てもらおうか。彼女を少し借りていくぞ。」
赤井秀一が公安に声をかけた瞬間、首元に針が刺さったような痛みが走って意識を失った。
ーーーーーー
「大丈夫だ。気絶させただけだ。」
「彼女をどうする気だ!」
「少々話し合いたいだけだ。話が終わったら返す。
…キャメル、行け。」
「ハ…ハイィ!!」
公安は追いたくても追えないだろう。車は走行出来るものはないし、バイクはぶつかって倒れた衝撃でラジエーターが破損して液漏れを起こしていた。
「安心しろ、彼女は一切傷つけないで返すよ。」
寝ている彼女をギュッと抱きしめた。
念の為防弾チョッキを身につけ、拳銃を懐にしまう。
私はやるべき事をやるだけ。
沖矢昴の事は降谷さんに任せるだけ。
そう思っていたのだが気が緩むと泣いてしまいそうになる。
赤井秀一が組織に引き渡されたら、もう二度と会うことはないだろう。
昨日みたいに映画に行ったり食事をする事もない。
赤井秀一が生きていた事を内心1度は喜んだが、
また失う事になる。今度は、本当に。
「大丈夫か?」
「風見さん…。」
「これも組織壊滅のためだ。耐えろ。」
「分かってますよ。」
ネックレスを握りしめた。
引きちぎってしまおうか。いっそ全て過去を捨てられたらどんなに良いか。
「…仕事に私情を挟むべきではないが、思い出まで捨てることはない。」
そっと私の指をネックレスから離させた。
「…行ってきます。」
「あぁ。気をつけて。」
風見さんは警視庁で待機。
降谷さんはこれから工藤邸に向かうだろう。
私もFBI捜査官を捕らえる為に来葉峠に向かう予定だ。
警視庁の駐車場でバイクに跨った。
2、3回深呼吸をしてフルフェイスのヘルメットを被った。
「待っていろ、FBI。」
もう外は随分と暗い。前方には公安の社用車がいくつも並んで走っている。
しばらくすると遠くの前方にメルセデス・ベンツのCLKカブリオレが見えた。
「あれか。」
前の車がスピードを上げたのに合わせて自分達も加速した。
向こうの運転技術はなかなか凄い。
しばらくカーチェイスをしていたがしばらくして相手の車の動きがおかしい事に気付いた。
パンクかもしれない。
これならイケるか…。
そう思っていたが、突然相手の車の屋根が開いた。
遠くてここからはよく見えないが後部座席に誰かいる。
…もしかして!
「全員下がれ!!」
イヤホンマイクから叫ぶも遅かった。
次々に社用車がクラッシュしてたちまち道を塞いだ。
「F*ck!」
バイクを思い切り加速させ前の車の屋根を飛び越えた。
そのまま加速してベンツにぶつかる勢いで相手の車に乗り込んだ。
後部座席にいた男に拳銃を突きつける。
「…赤井…秀一…。」
「やぁ、ナマエ。バイクでこちら側に乗り込むとは、なかなかやるな。」
「一緒に来てもらいたい。」
「嫌だ、と言ったら?」
「遺体で連れていかれるだけだ。」
「…君には俺が撃てない。」
「な…ッ…。馬鹿にしてるのか?」
「そのネックレスについている指輪…。それは俺が15の時にあげたものだろう?未だに持っていてくれているんだな。」
「ち、違う。これは…。」
「貸せ。」
首をグッと引っ張られ距離が近くなる。
彼がポケットからゴソゴソ出したものは小さいライトだった。
「ほら、ブラックライトで光るだろう?どうせ気づかないと思っていたが、今まで本当に気付かなかったようだ。」
指輪に浮かんだ文字は
『I love you S·A』
「俺は今でも、気持ちは変わっていない。指輪を持っていてくれていると言う事は俺と同じ気持ちなんだろう?」
次の瞬間拳銃を放り出して思いっ切りビンタを食らわせた。
「勝手に黙って居なくなったクセに!
私の事なんてどうでも良かったクセに、なんでここにきてこういう事するの!?最低!!
私がどんな思いで…。
どんな思いでこの16〜17年を過ごしたと思ってるの!?馬鹿!!」
「悪かった。泣くなよ。話は後でいくらでも聞いてやる。
君たち公安にこれを渡しておく。この拳銃は楠田陸道が自殺に使ったものだ。入手ルートを探れば何かわかるかも知れん。…ここは日本…そういう事はFBIより君らの方が畑だろ?
それと、そこで今電話をしているその携帯を貸して貰えないか?」
携帯を受け取ると降谷と電話で話をし始めた。
「…恐らく俺の身柄を奴らに引き渡し、大手柄をあげて組織の中心近くに食い込む算段だったようだが…これだけは言っておく…目先の事に囚われて…狩るべき相手を見誤らないで頂きたい…君は、敵に回したくない男の1人なんでね…それと…彼の事は今でも悪かったと思っている…。」
彼とはスコッチの事か…。
電話を返すとこちらに向き直った。
「さて、君はどうする?」
「…。」
「こちらへちょっと来てもらおうか。彼女を少し借りていくぞ。」
赤井秀一が公安に声をかけた瞬間、首元に針が刺さったような痛みが走って意識を失った。
ーーーーーー
「大丈夫だ。気絶させただけだ。」
「彼女をどうする気だ!」
「少々話し合いたいだけだ。話が終わったら返す。
…キャメル、行け。」
「ハ…ハイィ!!」
公安は追いたくても追えないだろう。車は走行出来るものはないし、バイクはぶつかって倒れた衝撃でラジエーターが破損して液漏れを起こしていた。
「安心しろ、彼女は一切傷つけないで返すよ。」
寝ている彼女をギュッと抱きしめた。