Put on a happy face
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その1週間後、隣の4組に行ってみた。
教室を見渡すもあの時の男はいなかった。
クラスの人に特徴を告げて所在を聞くも、たまにしか教室に現れないから分からないとの事。
そうなると、恐らく屋上か?
試しに屋上に行くと、やはり鍵が開いていた。
「やぁ、また来たのか。」
声は聞こえるが姿が見えない。
キョロキョロしていると目の前に人が降りてきた。
降りてきたというか、降ってきた。
「わっ!びっくりした!」
「また驚かせてしまったな。すまない。
屋上にいるとバレる訳にはいかないんでね。
人が来るとこうして上に隠れているんだ。」
「え?あんな高い所に上ってるの?」
「あぁ。上手く壁の出っ張りや窪みに手足をかければ容易い。」
「…凄いね…。」
「で、何の用だ?」
「あぁ、この間のお礼をしようと思って。」
そう言って真顔で男の腕を掴んで屋上のドアから見えない所に移動した。
無言のまま見下ろされているのが少々恥ずかしかったが、しゃがんで彼のズボンのベルトに手をかけた。
「何をしている。」
男は目に見えて動揺し、私の手をベルトから離させた。
「お礼。…手でしてあげる。」
グリーンの目を見開いたかと思うと突然頬に痛みが走った。
「痛い!何すんの?」
「ふざけるな、いつもこんな馬鹿な事をしているのか?!」
「馬鹿なこと?フン、内心嬉しいくせに。
何かっこつけてるの?あ、それとも挿れたかった?
いいよ、生理終わったし。」
ヤケになりながら怒鳴った。
「お前!」胸ぐらを掴んで立たせられた。
「離してよ!」
「娼婦のようなマネはやめろ。もっと自分を大切にしろ。」
「フン…貴方に何が分かるの?」
「お前は何故そんな嘘臭い笑顔を貼り付けてるんだ?こうなったのは何が原因だ?」
「何よ偽善者!男なんてみんな考えている事は一緒なくせに!恋愛なんてどうせ皆身体目的でしょ!」
イラッとして突き飛ばしたが男は大して動かない。
そのまま肩を掴まれた。
「そんな事はない。少なくとも俺はそんな男じゃない!」
「男は皆…私の身体や顔しか見てない。中身なんてちっとも気にもとめない。何を考えているかなんて聞かれたことも無い。
…女なんてちょっと顔が良くて笑顔でいれば持て囃す。私は男に抱かれてるんじゃない。抱いてやってるの!」
「フン…元彼に身体目的で捨てられたって所か?
ヤケになるなよ。」
そう言われてカーッと頭に血が上り男を殴ろうとしたものの、簡単に腕を掴まれてしまった。
「…なぁ、たぶらかす男は誰か1人に絞る事は出来ないか?」彼のグリーンアイが悲しそうに私を見つめる。なんで貴方がそんな悲しそうなのよ。
「どういう意味?」
「俺がお前に利用されてやる。その代わり、他の男に身体を許すな。」
有無を言わさない気迫と、彼の翠眼を見ていたら何故か勝手に頷いていた。
怒っていた気持ちも急に落ち着いた。
彼には不思議な雰囲気がある…。
「よし、いい子だ。携帯を寄越せ。」
寄越せと言うが、いつの間にか彼の手には私の携帯が握られていた。
「その男達の連絡先はどれだ?」
「…今そこにあるのは4人…。」
男の名前を挙げると即座に連絡先を消去された。
「こいつらに二度と連絡を取るなよ。」
ギロリと睨まれて頷くしかなかった。
「これは俺の連絡先だ。いつでも電話してくれ。
俺は赤井秀一。よろしく。君は?」
「##NAME1# Laine〈ライネ〉。」
「…出身は?」
「イギリス。」
「俺もだ。母がイギリス出身でね。クォーターなんだ。」
「私は父がイギリス人で母が日本人。」
「そうか。
…君は嘘くさい笑みを浮かべているよりは、今みたいに不貞腐れている方がよっぽど良い顔をしている。」
「…なにそれ、ムカつく。」
「これからは常に見張っておいてやる。
同じイギリスで育った者同士、仲良くしよう。
ただ、俺がイギリス出身という事は黙っていてくれよ。」
「大丈夫、そんな事一々誰にも言わないから。」
どうせ友達もいないし、と吐き捨て教室へ戻った。
教室を見渡すもあの時の男はいなかった。
クラスの人に特徴を告げて所在を聞くも、たまにしか教室に現れないから分からないとの事。
そうなると、恐らく屋上か?
試しに屋上に行くと、やはり鍵が開いていた。
「やぁ、また来たのか。」
声は聞こえるが姿が見えない。
キョロキョロしていると目の前に人が降りてきた。
降りてきたというか、降ってきた。
「わっ!びっくりした!」
「また驚かせてしまったな。すまない。
屋上にいるとバレる訳にはいかないんでね。
人が来るとこうして上に隠れているんだ。」
「え?あんな高い所に上ってるの?」
「あぁ。上手く壁の出っ張りや窪みに手足をかければ容易い。」
「…凄いね…。」
「で、何の用だ?」
「あぁ、この間のお礼をしようと思って。」
そう言って真顔で男の腕を掴んで屋上のドアから見えない所に移動した。
無言のまま見下ろされているのが少々恥ずかしかったが、しゃがんで彼のズボンのベルトに手をかけた。
「何をしている。」
男は目に見えて動揺し、私の手をベルトから離させた。
「お礼。…手でしてあげる。」
グリーンの目を見開いたかと思うと突然頬に痛みが走った。
「痛い!何すんの?」
「ふざけるな、いつもこんな馬鹿な事をしているのか?!」
「馬鹿なこと?フン、内心嬉しいくせに。
何かっこつけてるの?あ、それとも挿れたかった?
いいよ、生理終わったし。」
ヤケになりながら怒鳴った。
「お前!」胸ぐらを掴んで立たせられた。
「離してよ!」
「娼婦のようなマネはやめろ。もっと自分を大切にしろ。」
「フン…貴方に何が分かるの?」
「お前は何故そんな嘘臭い笑顔を貼り付けてるんだ?こうなったのは何が原因だ?」
「何よ偽善者!男なんてみんな考えている事は一緒なくせに!恋愛なんてどうせ皆身体目的でしょ!」
イラッとして突き飛ばしたが男は大して動かない。
そのまま肩を掴まれた。
「そんな事はない。少なくとも俺はそんな男じゃない!」
「男は皆…私の身体や顔しか見てない。中身なんてちっとも気にもとめない。何を考えているかなんて聞かれたことも無い。
…女なんてちょっと顔が良くて笑顔でいれば持て囃す。私は男に抱かれてるんじゃない。抱いてやってるの!」
「フン…元彼に身体目的で捨てられたって所か?
ヤケになるなよ。」
そう言われてカーッと頭に血が上り男を殴ろうとしたものの、簡単に腕を掴まれてしまった。
「…なぁ、たぶらかす男は誰か1人に絞る事は出来ないか?」彼のグリーンアイが悲しそうに私を見つめる。なんで貴方がそんな悲しそうなのよ。
「どういう意味?」
「俺がお前に利用されてやる。その代わり、他の男に身体を許すな。」
有無を言わさない気迫と、彼の翠眼を見ていたら何故か勝手に頷いていた。
怒っていた気持ちも急に落ち着いた。
彼には不思議な雰囲気がある…。
「よし、いい子だ。携帯を寄越せ。」
寄越せと言うが、いつの間にか彼の手には私の携帯が握られていた。
「その男達の連絡先はどれだ?」
「…今そこにあるのは4人…。」
男の名前を挙げると即座に連絡先を消去された。
「こいつらに二度と連絡を取るなよ。」
ギロリと睨まれて頷くしかなかった。
「これは俺の連絡先だ。いつでも電話してくれ。
俺は赤井秀一。よろしく。君は?」
「##NAME1# Laine〈ライネ〉。」
「…出身は?」
「イギリス。」
「俺もだ。母がイギリス出身でね。クォーターなんだ。」
「私は父がイギリス人で母が日本人。」
「そうか。
…君は嘘くさい笑みを浮かべているよりは、今みたいに不貞腐れている方がよっぽど良い顔をしている。」
「…なにそれ、ムカつく。」
「これからは常に見張っておいてやる。
同じイギリスで育った者同士、仲良くしよう。
ただ、俺がイギリス出身という事は黙っていてくれよ。」
「大丈夫、そんな事一々誰にも言わないから。」
どうせ友達もいないし、と吐き捨て教室へ戻った。