Put on a happy face
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「うわ…凄いお家ですね。」
一体いくらするんだろうとつい値踏みしてしまう程の豪邸だ。外側からでも部屋数が多いのは分かる。
「しばらく空き家になるからと居候させて貰っているんです。」
「そうですか。あれからすぐに引越し先が見つかって良かったですね。」
表札には工藤と書いてあった。
「ここの家主は工藤優作さんです。」
「えっ!?あのナイトバロンシリーズの!?」
実は私は工藤優作さんの作品の大ファンだ。
「えぇ。図書館並に本がある書斎もありますよ。」
「なるほど。…そもそも、どういった経緯で工藤さんのお宅に?」
「火事の後、大家の息子が同級生達を現場に連れて来ていたんですよ。
その時捜査を手伝ってくれた小学生の少年が"江戸川コナン"君と言うんですけどね。
どうやらここの家主と遠い親戚らしくて、良かったらどうぞと。」
「へぇー…見ず知らずの人に貸すなんて心広いんですね…。」
「余程僕が困った苦学生に見えたんでしょうね。
ナマエさんだってよく知りもしない僕の事、泊めてくれたじゃないですか?」
至近距離で顔を覗き込むとニッコリと微笑まれた。
「ソウデスネ。」
そう言われては江戸川コナン君との関係は聞きづらい。
「あっ、そうだこれお土産です!」
「ありがとうございます。うなぎ茶漬け?」
「はい。それお湯を注ぐだけなので沖矢さんでも簡単に食べられると思います。甘いものお好きではないようだったのでこれにしました。」
「美味しそうですね。わざわざありがとうございます。」
玄関を入ってすぐ右のリビングに案内された。
「ソファーに座っていて下さい。今お茶とケーキお持ちしますね。」
「ありがとうございます。」
内装も豪華。家具一つ一つ高いんだろうなぁ。
「お待たせしました。紅茶はお好きですか?」
「好きです!私、実はコーヒーより紅茶派なんです。仕事中眠くならないようにわざとコーヒーを飲んでいるだけで。」
「そうでしたか。それは良かったです。」
そう言って紅茶の隣にケーキも置いてくれた。
「わざわざ用意して頂いてありがとうございます。
いただきます!」
「どうぞ。」
人から出されたものをホイホイ食べるなと降谷さんに怒られそうだけど…。
…でも私、そもそもなんで沖矢さんにこんなに心を開いてるんだろう。
「ん、美味しいです。」
「実はそれ、ポアロでテイクアウトしたものです。」
「あの喫茶ポアロですか?」
「えぇ、テイクアウトもやっているんですよ。
ただ人気のハムサンドだけは店内限定というのが残念ですが。」
「一時期よく行ってました。なんでも美味しいですよね。そういえば金髪の店員っていました?」
「いえ、居ませんでした。女性の店員が接客していました。実は今日初めて行ったので…今度はランチのテイクアウトでもしてみます。
あ…そういえば、江戸川コナン君とポアロで会いました?」
「はい。世間話をする程度ですが時折顔を合わせてました。」
「そうですか…。あのボウヤが貴女の事を少々恐がっていたようで…。理由は教えて貰えませんでしたが。」
「あっ…そ、そうでしたか。仕事疲れで無愛想になってたのかな〜。えへへ…。」
「昨日も名古屋とは大変でしたね。お疲れ様でした。移動手段は車ですか?」
「そうなんですよ。流石に4時間以上運転は腕と肩がやられますね。」
「良かったら肩揉みましょうか?」
「いやいやいや、そんなお手を煩わず事を…。」
「ソファーに寄りかかって下さい。」
「悪いですよ!」
「社会人は学生よりも色々と疲れが溜まります。
はい、力を抜いて。」
「ッ!いったー…いけど、気持ちいい…。
沖矢さん…マッサージ上手いですね…ゥッ。」
「僕もよくパソコンの前で同じ姿勢をしていますから凝るんですよ。…こことかどうですか?」
「ファー!最高ですッ!…ぅっ」
「それは良かった。首と腕もやりますね。」
その後しばらくマッサージしてもらった。
ヤバイ…沖矢さん、人体構造熟知しているんだろうかと思うくらい関節とかを考えて押してくれる。
「沖矢さん手、疲れたでしょう?本当に肩とか腕とか物凄く楽になりました!ありがとうございます。
明日から仕事頑張れそう!」
「これでも鍛えてますからこの程度では疲れませんよ。また必要があれば言って下さい。
あの、僕から提案するのもなんですが、マッサージのお礼に1つお願いを聞いて貰えます?」
「なんでしょうか?」
「これからは下の名前で呼んで貰えますか?」
何を言われるのかと思ったらそれだけか。
なんだか拍子抜けだ。
「…それだけですか?分かりました!
ではこれから昴さんって呼びますね。」
「…嬉しいです。僕は名前で呼んでいるのに
"沖矢さん"なんて他人行儀だったので…。」
「まぁ…回数は大して会ってないですからね。」
「そんな寂しい事を言わないで下さい。」
困ったように笑う彼に慌てて弁明した。
「では改めて、これからは友人としてよろしくお願いします。時々お茶したり料理を勉強したりしましょ!ね?」
「友人…。」
真顔で感情は読み取れなかったが、数秒してから
"よろしくお願いします"と返答が返ってきた。
「良かったら夕食、食べていきませんか?また料理を教わりたいですし。」
「良いですよ。買い物行きましょうか。ケーキと紅茶のお礼に今回は私が支払います。」
「では…お言葉に甘えて。ありがとうございます。」
一体いくらするんだろうとつい値踏みしてしまう程の豪邸だ。外側からでも部屋数が多いのは分かる。
「しばらく空き家になるからと居候させて貰っているんです。」
「そうですか。あれからすぐに引越し先が見つかって良かったですね。」
表札には工藤と書いてあった。
「ここの家主は工藤優作さんです。」
「えっ!?あのナイトバロンシリーズの!?」
実は私は工藤優作さんの作品の大ファンだ。
「えぇ。図書館並に本がある書斎もありますよ。」
「なるほど。…そもそも、どういった経緯で工藤さんのお宅に?」
「火事の後、大家の息子が同級生達を現場に連れて来ていたんですよ。
その時捜査を手伝ってくれた小学生の少年が"江戸川コナン"君と言うんですけどね。
どうやらここの家主と遠い親戚らしくて、良かったらどうぞと。」
「へぇー…見ず知らずの人に貸すなんて心広いんですね…。」
「余程僕が困った苦学生に見えたんでしょうね。
ナマエさんだってよく知りもしない僕の事、泊めてくれたじゃないですか?」
至近距離で顔を覗き込むとニッコリと微笑まれた。
「ソウデスネ。」
そう言われては江戸川コナン君との関係は聞きづらい。
「あっ、そうだこれお土産です!」
「ありがとうございます。うなぎ茶漬け?」
「はい。それお湯を注ぐだけなので沖矢さんでも簡単に食べられると思います。甘いものお好きではないようだったのでこれにしました。」
「美味しそうですね。わざわざありがとうございます。」
玄関を入ってすぐ右のリビングに案内された。
「ソファーに座っていて下さい。今お茶とケーキお持ちしますね。」
「ありがとうございます。」
内装も豪華。家具一つ一つ高いんだろうなぁ。
「お待たせしました。紅茶はお好きですか?」
「好きです!私、実はコーヒーより紅茶派なんです。仕事中眠くならないようにわざとコーヒーを飲んでいるだけで。」
「そうでしたか。それは良かったです。」
そう言って紅茶の隣にケーキも置いてくれた。
「わざわざ用意して頂いてありがとうございます。
いただきます!」
「どうぞ。」
人から出されたものをホイホイ食べるなと降谷さんに怒られそうだけど…。
…でも私、そもそもなんで沖矢さんにこんなに心を開いてるんだろう。
「ん、美味しいです。」
「実はそれ、ポアロでテイクアウトしたものです。」
「あの喫茶ポアロですか?」
「えぇ、テイクアウトもやっているんですよ。
ただ人気のハムサンドだけは店内限定というのが残念ですが。」
「一時期よく行ってました。なんでも美味しいですよね。そういえば金髪の店員っていました?」
「いえ、居ませんでした。女性の店員が接客していました。実は今日初めて行ったので…今度はランチのテイクアウトでもしてみます。
あ…そういえば、江戸川コナン君とポアロで会いました?」
「はい。世間話をする程度ですが時折顔を合わせてました。」
「そうですか…。あのボウヤが貴女の事を少々恐がっていたようで…。理由は教えて貰えませんでしたが。」
「あっ…そ、そうでしたか。仕事疲れで無愛想になってたのかな〜。えへへ…。」
「昨日も名古屋とは大変でしたね。お疲れ様でした。移動手段は車ですか?」
「そうなんですよ。流石に4時間以上運転は腕と肩がやられますね。」
「良かったら肩揉みましょうか?」
「いやいやいや、そんなお手を煩わず事を…。」
「ソファーに寄りかかって下さい。」
「悪いですよ!」
「社会人は学生よりも色々と疲れが溜まります。
はい、力を抜いて。」
「ッ!いったー…いけど、気持ちいい…。
沖矢さん…マッサージ上手いですね…ゥッ。」
「僕もよくパソコンの前で同じ姿勢をしていますから凝るんですよ。…こことかどうですか?」
「ファー!最高ですッ!…ぅっ」
「それは良かった。首と腕もやりますね。」
その後しばらくマッサージしてもらった。
ヤバイ…沖矢さん、人体構造熟知しているんだろうかと思うくらい関節とかを考えて押してくれる。
「沖矢さん手、疲れたでしょう?本当に肩とか腕とか物凄く楽になりました!ありがとうございます。
明日から仕事頑張れそう!」
「これでも鍛えてますからこの程度では疲れませんよ。また必要があれば言って下さい。
あの、僕から提案するのもなんですが、マッサージのお礼に1つお願いを聞いて貰えます?」
「なんでしょうか?」
「これからは下の名前で呼んで貰えますか?」
何を言われるのかと思ったらそれだけか。
なんだか拍子抜けだ。
「…それだけですか?分かりました!
ではこれから昴さんって呼びますね。」
「…嬉しいです。僕は名前で呼んでいるのに
"沖矢さん"なんて他人行儀だったので…。」
「まぁ…回数は大して会ってないですからね。」
「そんな寂しい事を言わないで下さい。」
困ったように笑う彼に慌てて弁明した。
「では改めて、これからは友人としてよろしくお願いします。時々お茶したり料理を勉強したりしましょ!ね?」
「友人…。」
真顔で感情は読み取れなかったが、数秒してから
"よろしくお願いします"と返答が返ってきた。
「良かったら夕食、食べていきませんか?また料理を教わりたいですし。」
「良いですよ。買い物行きましょうか。ケーキと紅茶のお礼に今回は私が支払います。」
「では…お言葉に甘えて。ありがとうございます。」