その後ポアロに何度か通ったがコナン君はほとんど心を開いてくれなかった。
そりゃそうだよね。
アプローチ失敗したかな…。

それでも少しだけ赤井秀一の死ぬ前の状況を聞き出す事が出来た。それでも確実に死んでいない事が分かるわけではない。どうしたものか。
コナン君に何か出し抜かれる前にポアロに来るのを控えた方が良いかもしれないな。


降谷さんは赤井秀一の死の真相以外にも気になる事があるらしい。
灰原哀という江戸川コナンとよく一緒にいる女の子。
その子の姿がコードネームで"シェリー"と呼ばれていた女性にそっくりらしい。
何か組織の情報を知っているかもしれないので保護して聞き出したいそうだ。

そう思っていたが突然組織に動きがあった。
「ベルツリー急行にその少女が乗るらしい。
どうやら組織はシェリーが生きていて、ベルツリー急行に乗ると思っているようだ。
始末しようとジンとウォッカ、ベルモットが動き出している。
僕もなんとか乗車する。少女を捕らえて組織に連れ戻すつもりだが、無理ならこちらで保護する必要がある。終点で待っていて欲しい。」
「分かりました。終点はどこですか？」
「名古屋だ。ただジンがいるかもしれない。気をつけろ。」
「分かりました。日にちが決まったら教えてください。」