Put on a happy face
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あーぁ。本当についてないな…。コーヒー朝からかけちゃうし、大事な書類を危うくシュレッダーにかけそうになったし。
注意力散漫になってるな。
「ナマエ。明日休みなさい。」
「風見さん…大丈夫ですよ。ちょっと意識が足りないだけで。」
「ここ最近休み取りましたか?」
「あっ…えっと…。」
「色々調べたい事があると言って休日返上して仕事をしているじゃないですか!無茶してると黒田管理官に怒られますよ!とにかく、明日休んで下さい。むしろ明後日まで休みでもいいです。」
「そ、そんな!他にもやっておきたい仕事が…。」
「急ぎの仕事はオレがやっておきます。あと1時間で定時なのでそれで終わらなかったらこちらにまわして下さい。」
「はい…。」
定時までの時間になんとか急ぎの仕事はこなし、周囲に頭を下げて帰宅した。
時間もあるし…スーパーで買い物して帰ろ。
今日は何を作ろうかな…。肉じゃが、たまには食べたいな…。
スーパーでカゴをとってふと前を見ると、今朝コーヒーをかけてしまった男性を見つけた。
「あっ、あの!」
「あぁ、今朝の。こんばんは。お買い物ですか?」
彼の手には赤いリンゴが握られている。
「はい。今朝は申し訳ありませんでした!」
「ちょっとお聞きしたいことが。」
「えっ…?なんでしょうか?」
「カレーにりんごがオススメだと大家の子供から聞いたのですが…。どうやって入れたらいいんでしょうか?粉砕して入れるのか、他の具のように1口大に切って入れるんでしょうか?」
さも真面目な顔で意味不明な質問を投げかけられたので一瞬呆然とした。
意味が分かって思いっきり吹き出してしまった。
「クッ…フッ…フフッ…アハハハ!えっ、なんですか?それ?ごめんなさ…アハハハ!笑うべきではないん…フフッ…。
粉砕ってなんですか?りんご握りつぶすんですか?
お兄さん握力ゴリラですか?ブフォ」
一人大爆笑しているが、その男性は困ったように笑った。
「すみません。僕全く料理の知識が無くて…。」
「あっ、ごめんなさい。やっぱり…本気で聞いてたんですね?フフッ」
「そんなに笑われるとは思いませんでした。」
「天然…とか言われます?」
「いえ…そう言われたことはありませんが。」
「そうですね…。
青森県ではりんごを1口大に切ってカレーに入れるというのを聞いた事がありますが…一般的にはカレーに入れる時はおろし金等ですりおろすと良いんですよ。すりおろし器は100円均一などの店で売ってますよ。
でも丸々1つすりおろすとお兄さんには甘すぎるかもしれません。
まず八等分にくし切りして、1つずつすりおろして味見したらいかがですか?」
「…くし切りってなんですか?」
「Oh…。」
どうやら本当に料理が壊滅的らしい。
「お兄さん…料理はどの程度できます?」
「炊飯器は使えます。この間カレーはなんとか出来ました。後は目玉焼きくらいです。
そうだ…。
コーヒー、かけられたお詫びに僕に料理を教えて頂けないでしょうか?」
「え?料理?」
「えぇ。お願いします。せっかくですから一緒に夕食でも。」
少々強引にカゴを片付けられ買い物に付き合わされた。
「簡単に作れるものって他に何があります?」
「お兄さん、煮込み料理ならまだ出来るんじゃないですか?うーん。肉じゃがとか?具材カレーに似てますし。」
「肉じゃがの作り方、教えて下さい。」
「良いですけど…どこで?」
「僕の家で。」
「え。」
「大丈夫です、別に何もしませんよ。純粋に料理を学びたいんです。僕は親も兄弟も友人もいませんので誰にも聞けないんですよ。」
そんなことを言われては断りづらい。
私も昔頼る人が誰もいなかったから気持ちは凄く分かる。
そもそも私、彼にコーヒーぶちまけてるし。
豚肉、白滝、じゃがいも、人参、玉ねぎ、醤油に砂糖、みりん、料理酒、顆粒だしを購入。
どうやら家に調味料が何もないらしい。
1から色々買わないと。
注意力散漫になってるな。
「ナマエ。明日休みなさい。」
「風見さん…大丈夫ですよ。ちょっと意識が足りないだけで。」
「ここ最近休み取りましたか?」
「あっ…えっと…。」
「色々調べたい事があると言って休日返上して仕事をしているじゃないですか!無茶してると黒田管理官に怒られますよ!とにかく、明日休んで下さい。むしろ明後日まで休みでもいいです。」
「そ、そんな!他にもやっておきたい仕事が…。」
「急ぎの仕事はオレがやっておきます。あと1時間で定時なのでそれで終わらなかったらこちらにまわして下さい。」
「はい…。」
定時までの時間になんとか急ぎの仕事はこなし、周囲に頭を下げて帰宅した。
時間もあるし…スーパーで買い物して帰ろ。
今日は何を作ろうかな…。肉じゃが、たまには食べたいな…。
スーパーでカゴをとってふと前を見ると、今朝コーヒーをかけてしまった男性を見つけた。
「あっ、あの!」
「あぁ、今朝の。こんばんは。お買い物ですか?」
彼の手には赤いリンゴが握られている。
「はい。今朝は申し訳ありませんでした!」
「ちょっとお聞きしたいことが。」
「えっ…?なんでしょうか?」
「カレーにりんごがオススメだと大家の子供から聞いたのですが…。どうやって入れたらいいんでしょうか?粉砕して入れるのか、他の具のように1口大に切って入れるんでしょうか?」
さも真面目な顔で意味不明な質問を投げかけられたので一瞬呆然とした。
意味が分かって思いっきり吹き出してしまった。
「クッ…フッ…フフッ…アハハハ!えっ、なんですか?それ?ごめんなさ…アハハハ!笑うべきではないん…フフッ…。
粉砕ってなんですか?りんご握りつぶすんですか?
お兄さん握力ゴリラですか?ブフォ」
一人大爆笑しているが、その男性は困ったように笑った。
「すみません。僕全く料理の知識が無くて…。」
「あっ、ごめんなさい。やっぱり…本気で聞いてたんですね?フフッ」
「そんなに笑われるとは思いませんでした。」
「天然…とか言われます?」
「いえ…そう言われたことはありませんが。」
「そうですね…。
青森県ではりんごを1口大に切ってカレーに入れるというのを聞いた事がありますが…一般的にはカレーに入れる時はおろし金等ですりおろすと良いんですよ。すりおろし器は100円均一などの店で売ってますよ。
でも丸々1つすりおろすとお兄さんには甘すぎるかもしれません。
まず八等分にくし切りして、1つずつすりおろして味見したらいかがですか?」
「…くし切りってなんですか?」
「Oh…。」
どうやら本当に料理が壊滅的らしい。
「お兄さん…料理はどの程度できます?」
「炊飯器は使えます。この間カレーはなんとか出来ました。後は目玉焼きくらいです。
そうだ…。
コーヒー、かけられたお詫びに僕に料理を教えて頂けないでしょうか?」
「え?料理?」
「えぇ。お願いします。せっかくですから一緒に夕食でも。」
少々強引にカゴを片付けられ買い物に付き合わされた。
「簡単に作れるものって他に何があります?」
「お兄さん、煮込み料理ならまだ出来るんじゃないですか?うーん。肉じゃがとか?具材カレーに似てますし。」
「肉じゃがの作り方、教えて下さい。」
「良いですけど…どこで?」
「僕の家で。」
「え。」
「大丈夫です、別に何もしませんよ。純粋に料理を学びたいんです。僕は親も兄弟も友人もいませんので誰にも聞けないんですよ。」
そんなことを言われては断りづらい。
私も昔頼る人が誰もいなかったから気持ちは凄く分かる。
そもそも私、彼にコーヒーぶちまけてるし。
豚肉、白滝、じゃがいも、人参、玉ねぎ、醤油に砂糖、みりん、料理酒、顆粒だしを購入。
どうやら家に調味料が何もないらしい。
1から色々買わないと。