Put on a happy face
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あの後調べた結果、やはり赤井秀一はFBI捜査官であることが分かった。
いつか降谷さんがFBIと協力して黒の組織を一網打尽にしてくれるだろうと期待を抱いていた。
あの事件が起きるまでは。
降谷さんから携帯に電話があった。
「はい、」
「スコッチが死んだ。」
信じられなくて何も言葉が出なかった。
あの優しい諸伏さんが…?嘘…。
私に素質があると言ってライフルの扱い方を教えてくれた。
歳下なのに面倒見が良くて兄みたいに思っていた。
「組織内ではライが殺した事になっている。」
「え…。」思わず携帯をぐっと握りしめた。
「だが返り血の状態や銃創から見て、スコッチ自身で心臓を撃ち抜いたと思われる。
でもライが…赤井秀一が殺したも同然だ。
スコッチが自殺した拳銃はライのものだった。
恐らくライがスコッチに銃を手渡したんだろう。
FBIなら、自決させない道があったはず…。
なのに見殺しにしたんだ。
…いつか絶対に仇は取る。…絶対に。」
"赤井秀一はそんな事をするような人じゃない"と言いたくなったが、実際に現場を見ているわけでもないし今の彼の事を何も知らない。
「降谷さんも…お気をつけて…。」
なんとか声を絞り出して、電話を切った。
その後、降谷さんが組織内でライに会うことはもうなかった。
スコッチを殺した事になっているライは組織内で信頼を得て、かなりの早さで昇格した為との事。
それが余計に降谷の赤井に対する憎しみを募らせる原因になった。
"自分の昇進のためにスコッチを利用した"、と。
あれから降谷さんは私達に心を開く事はほぼなくなったように思う。心からの笑顔はほぼ見られなくなったし、常にピリピリして孤独を感じさせる目になってしまった。
私達とは最低限の接触になった。
必要時の連絡は迅速にさりげなく。
警視庁に来ることは皆無と言っていい程になった。
私達を巻き込まないようにという気持ちがひしひしと伝わった。
「風見さん…降谷さんが心配だよ。あんなに張り詰めて。」
「あぁ。だが今まで通り我々が出来ることをやっていくしかない。降谷さんはきちんと自己管理出来る方だから、死に急ぐようなマネはしないはずだ。」
「そうだよね…。私達も頑張らないと。」
ライほどではないにしろ、バーボンも着実に組織に認められ任務の種類が増えていった。
しかしその分こちらの仕事も増えて忙しくなり降谷さんを気遣う余裕も減ってしまった。
増えた仕事は主に組織に殺される予定だった対象の後処理だ。
一般人は抹殺した振りをして身分を変えて海外へ逃亡させる。
犯罪者は刑務所へこっそり移送。
そこまで対象は多くはないにしろ、組織にバレないよう細心の注意を払うのは大変だった。
いつか降谷さんがFBIと協力して黒の組織を一網打尽にしてくれるだろうと期待を抱いていた。
あの事件が起きるまでは。
降谷さんから携帯に電話があった。
「はい、」
「スコッチが死んだ。」
信じられなくて何も言葉が出なかった。
あの優しい諸伏さんが…?嘘…。
私に素質があると言ってライフルの扱い方を教えてくれた。
歳下なのに面倒見が良くて兄みたいに思っていた。
「組織内ではライが殺した事になっている。」
「え…。」思わず携帯をぐっと握りしめた。
「だが返り血の状態や銃創から見て、スコッチ自身で心臓を撃ち抜いたと思われる。
でもライが…赤井秀一が殺したも同然だ。
スコッチが自殺した拳銃はライのものだった。
恐らくライがスコッチに銃を手渡したんだろう。
FBIなら、自決させない道があったはず…。
なのに見殺しにしたんだ。
…いつか絶対に仇は取る。…絶対に。」
"赤井秀一はそんな事をするような人じゃない"と言いたくなったが、実際に現場を見ているわけでもないし今の彼の事を何も知らない。
「降谷さんも…お気をつけて…。」
なんとか声を絞り出して、電話を切った。
その後、降谷さんが組織内でライに会うことはもうなかった。
スコッチを殺した事になっているライは組織内で信頼を得て、かなりの早さで昇格した為との事。
それが余計に降谷の赤井に対する憎しみを募らせる原因になった。
"自分の昇進のためにスコッチを利用した"、と。
あれから降谷さんは私達に心を開く事はほぼなくなったように思う。心からの笑顔はほぼ見られなくなったし、常にピリピリして孤独を感じさせる目になってしまった。
私達とは最低限の接触になった。
必要時の連絡は迅速にさりげなく。
警視庁に来ることは皆無と言っていい程になった。
私達を巻き込まないようにという気持ちがひしひしと伝わった。
「風見さん…降谷さんが心配だよ。あんなに張り詰めて。」
「あぁ。だが今まで通り我々が出来ることをやっていくしかない。降谷さんはきちんと自己管理出来る方だから、死に急ぐようなマネはしないはずだ。」
「そうだよね…。私達も頑張らないと。」
ライほどではないにしろ、バーボンも着実に組織に認められ任務の種類が増えていった。
しかしその分こちらの仕事も増えて忙しくなり降谷さんを気遣う余裕も減ってしまった。
増えた仕事は主に組織に殺される予定だった対象の後処理だ。
一般人は抹殺した振りをして身分を変えて海外へ逃亡させる。
犯罪者は刑務所へこっそり移送。
そこまで対象は多くはないにしろ、組織にバレないよう細心の注意を払うのは大変だった。