Put on a happy face
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信じられなかった。
目の前にいたのは赤井秀一だった。
髪は随分と長いし、あの時声変わりしかけていた声は更に低くなった。
体型もガッチリとして背も更に伸びていた。
それでも彼の翠眼は変わらず綺麗で、特徴的な隈もあの時のままだった。
「ッ……!!しゅ…。」
「その名前は言うな。」
ピシャリと窘めるように言われた。
「お前をけしかけたのは誰だ?」
さっと血の気が引いた。
「ライ。ばれましたか。残念です。」
後ろから降谷さんが来た。
「なんだ、お前の仕業か。バーボン。」
「貴方がいつも仏頂面でつまらないので…彼女を使って貴方の馬鹿面をみてやろうと思ったんですが…失敗しましたね。」
「フン…俺の身辺を探らせようとしたのか。NOCだと証拠を掴んで出世を目論んでいるのか?」
「そんな所です。」
「残念だったな。ところで彼女はどこから引っ張ってきた?」
「…僕の恋人なんです。」
「…ホォー。てっきり俺はお前はベルモットに飼われているだけの男かと思ってたぜ。
本命の女がいたとはな。」
「えぇ。まぁ。でも彼女は一般人なので巻き込まないで下さいね。」
「あぁ。お前こそ恋人にこんなくだらない無茶をさせるなよ。」
そう言うとライは行ってしまった。
呆然として何が何だか分からなかった。
彼が…何故黒の組織に…。
「…い、おい、どうした?」
「ふ…降谷さん…。」
「何かされたか?怪我は?なぜ泣いている?」
「泣いて…?」
気づいたら涙がいくつも頬を伝っていた。
「まさか知り合いだとは思わなかった。
今日は撤退だ。すぐにどこかのセーフハウスに逃げ込め。アイツに家がバレたら困るからな。」
「はい…。」
それからはほとんど記憶がなかった。
気付いたらセーフハウスで寝ていたらしい。
起き上がると降谷さんからの着信履歴が何度か残っていた。
「もしもし。すみません、寝てました。」
「無事なら良い。今回の事、どういうことか詳しく説明しろ。」
「はい。」
彼の名前と、高校生の時に5ヶ月だけ同級生だった事を告げた。昔恋人だった事は言わない方が良い気がして伝えなかった。
「アメリカへ行ったという事はFBIかもしれないな。赤井秀一という名前も分かったし、調べるのは容易い。こちらで調査する。」
「彼がNOCだったら、どうするんですか?」
「とりあえず様子見だ。時期が来たら協力者になってもらうかもしれないが、下手をすると公安の敵になる可能性もある。慎重に行動するよ。」
「分かりました。」
「言っておくが、ライと不用意にコンタクトを取ろうとするなよ。」
「分かってます。そんな事しませんよ。私は公安ですから。」
自分の立場はよく分かっている。
秀一君にまた会えた喜びと、公安として冷静な判断をしなければという気持ちがせめぎあった。
目の前にいたのは赤井秀一だった。
髪は随分と長いし、あの時声変わりしかけていた声は更に低くなった。
体型もガッチリとして背も更に伸びていた。
それでも彼の翠眼は変わらず綺麗で、特徴的な隈もあの時のままだった。
「ッ……!!しゅ…。」
「その名前は言うな。」
ピシャリと窘めるように言われた。
「お前をけしかけたのは誰だ?」
さっと血の気が引いた。
「ライ。ばれましたか。残念です。」
後ろから降谷さんが来た。
「なんだ、お前の仕業か。バーボン。」
「貴方がいつも仏頂面でつまらないので…彼女を使って貴方の馬鹿面をみてやろうと思ったんですが…失敗しましたね。」
「フン…俺の身辺を探らせようとしたのか。NOCだと証拠を掴んで出世を目論んでいるのか?」
「そんな所です。」
「残念だったな。ところで彼女はどこから引っ張ってきた?」
「…僕の恋人なんです。」
「…ホォー。てっきり俺はお前はベルモットに飼われているだけの男かと思ってたぜ。
本命の女がいたとはな。」
「えぇ。まぁ。でも彼女は一般人なので巻き込まないで下さいね。」
「あぁ。お前こそ恋人にこんなくだらない無茶をさせるなよ。」
そう言うとライは行ってしまった。
呆然として何が何だか分からなかった。
彼が…何故黒の組織に…。
「…い、おい、どうした?」
「ふ…降谷さん…。」
「何かされたか?怪我は?なぜ泣いている?」
「泣いて…?」
気づいたら涙がいくつも頬を伝っていた。
「まさか知り合いだとは思わなかった。
今日は撤退だ。すぐにどこかのセーフハウスに逃げ込め。アイツに家がバレたら困るからな。」
「はい…。」
それからはほとんど記憶がなかった。
気付いたらセーフハウスで寝ていたらしい。
起き上がると降谷さんからの着信履歴が何度か残っていた。
「もしもし。すみません、寝てました。」
「無事なら良い。今回の事、どういうことか詳しく説明しろ。」
「はい。」
彼の名前と、高校生の時に5ヶ月だけ同級生だった事を告げた。昔恋人だった事は言わない方が良い気がして伝えなかった。
「アメリカへ行ったという事はFBIかもしれないな。赤井秀一という名前も分かったし、調べるのは容易い。こちらで調査する。」
「彼がNOCだったら、どうするんですか?」
「とりあえず様子見だ。時期が来たら協力者になってもらうかもしれないが、下手をすると公安の敵になる可能性もある。慎重に行動するよ。」
「分かりました。」
「言っておくが、ライと不用意にコンタクトを取ろうとするなよ。」
「分かってます。そんな事しませんよ。私は公安ですから。」
自分の立場はよく分かっている。
秀一君にまた会えた喜びと、公安として冷静な判断をしなければという気持ちがせめぎあった。