Put on a happy face
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左肩が痛い。
爆発にガッツリ巻き込まれた訳ではなかったが、勢いよく壁に叩きつけられたせいで左肩に怪我をした。
佐藤さんには栄養ドリンクを買うと言っていたが、実は応急処置がしたかっただけ。
怪我をしてすぐ肩にハンカチを入れたお陰で服には血がついていなかった。よかった。
あ、にんじん買えないって連絡しないと。
スマホを取り出した瞬間電話が鳴った。
非通知……??
無言で電話を受ける。
「すまなかった。」
その一言で電話が切れた。
今のは降谷さんだ!!
……でも何で降谷さんが謝る必要があるんだろう。
今回の事件、何か公安と関係があったんだろうか?
でもきっと問い詰めても何も教えてはくれないんだろうな…。
"Need to know の原則"を初めて疎ましく思ったと同時に、一課が公安を恨む気持ちが少し分かった。
現場に戻って色々と捜査をしたものの、犯人の身元は特定出来なかった。
防犯カメラからとりあえず顔は分かったが、前科もないようだし、荷物は何一つ持っていなかった。
ただ一つだけ分かる事。それはあの爆弾のタイプはよく黒の組織が使っていた。
ただしあんな適当な配線ではなく、言い方は良くないがもっと"ちゃんと"していた。
もしかして組織の末端辺りの仕業か?
でも確証がない。うーん。
考え事をしながら家のドアに鍵をさしたが、その途端勢いよくドアが開いた。
「ッ!…びっくりした!」
「ナマエ、大丈夫だったか!?」
「大丈夫。買い物行けなくてごめんね。」
「いや、問題ない。スーパーに行かせたのは嘘だ。」
「嘘?」
「降谷君から電話があった。組織の残党に狙われているようだから、なるべく自然に人が多い方へ誘導しろ…とな。」
「降谷さんが…。さっき電話で一言謝られたけど、それでかな?」
「謝られた?」
「とにかく私、先にお風呂入ってくるね。
爆弾のせいで服が火薬臭くてさ〜。
…あーやっぱ焦げ臭い。」
「…ナマエ、左肩に怪我してるだろ。」
「えっ、怪我?してないよ。」
内心ビクビクしながらポーカーフェイスでシュウを見つめる。
「正直に言わなければ無理矢理服脱がすぞ。」
「本当だって!」
「じゃあ何故肩を庇う姿勢なんだ?」
いやいや、私普段通りに動いているつもりなんだけど?シュウの観察眼にゾッとした。
「普段より数ミリ肩が内側に入っている。
火傷か?火傷なら痕が残るからきちんと対処しないとな。病院は行ったのか?」
『数ミリ』違うって??いやいや、どういう事?
その程度で分かるのが怖すぎる!
「…火傷じゃない。爆風の衝撃で左肩をとげとげのコンクリートの壁にぶつけちゃって、軽く擦りむいただけだよ。」
「見せろ。」
「嫌。シュウ、私がちょっと怪我しただけでもいつも大袈裟だよ!」
「当たり前だ!何処の馬の骨とも知らない奴に俺の大事な妻が傷つけられて、挙句身体に傷跡が残るなんて許せん。いいから見せろ。」
シュウの威圧感に耐えられずしぶしぶ肩を見せることにした。
「…ほら、大した事ないでしょ?」
「…思った以上に傷ついているな。これでちゃんと手当したつもりか?化膿しかねんぞ。
風呂に入ったらきちんと応急処置してやる。」
「大丈夫だって!」
口ではそう言ったものの、シャワーはなかなか傷に沁みる。熱を持ち、ズキズキする痛みに耐えながら風呂から出ると部屋の方から声が聞こえた。
どうやら電話をしているようだ。
その声は明らかに怒っている。
「いいか?次にナマエが怪我をする可能性が少しでもあれば俺に教えろ!
…頼んだぞ、降谷君。」
スマホをテーブルに置いた所を詰め寄る。
「シュウ、降谷さんに電話してたの!?なんで!!?やめてよ!」
「もう出たのか。何も気にするな。後は俺がどうにかする。」
「私が巻き込まれた事件なの!だからこれは私が解決するべき!シュウは一切手出ししないで!」
「ダメだ。」
「嫌よ!そうやっていつも過保護なんだから!
私だってちゃんと組織でやってきたんだよ!」
「分かってはいるが、待つこちらの身にもなってくれ。…早くこっちへ来い。」
シュウを無視してキッチンへ行こうとすると後ろからギュッと抱きすくめられた。
抵抗する間もなくそのまま抱き抱えられ、寝室のベッドにうつ伏せで押さえつけられた。
抵抗しようにも力の差がありすぎてびくともしない。
少し後ろを向いて恨みがましい顔をしていると突然首筋に噛みつかれた。
チクリとする痛みと共に赤い跡がつく。
何個かつけると満足そうにニヤリと笑い上着を脱がされた。
「手当してやろう。」
「…随分手荒なこと。しかも痕つけすぎ。」
「すまない。怒っている君が可愛くてな。」
「そんな甘い言葉で絆されません。」
「残念だ。…だがこうでもしないと俺に手当をさせてくれないだろう?」
「……。」
その後は凄く丁寧に手当をしてくれた。
痛いよな?ここは大丈夫か?と優しく声をかけてくれた。
「ありがと…。」
「構わんよ。明日もまた消毒しよう。
夕食はまだだろう?今日は牛バラの赤ワイン煮だ。」
「最近手の込んだ料理作ってるね。
家に入った時から良い匂いがすると思ってた。」
「肉体労働の妻を労うためだ。
帰宅時間は俺の方が早いからな。」
「不便かけさせてごめんね。私も今の所に慣れたらもっと早く帰ってこれると思うんだけど。」
「謝る必要はない。…1つ覚えておいて欲しい。
俺は割と尽くすタイプだとな。」
シュウは私にキスすると優しく微笑み頭を撫でた。
爆発にガッツリ巻き込まれた訳ではなかったが、勢いよく壁に叩きつけられたせいで左肩に怪我をした。
佐藤さんには栄養ドリンクを買うと言っていたが、実は応急処置がしたかっただけ。
怪我をしてすぐ肩にハンカチを入れたお陰で服には血がついていなかった。よかった。
あ、にんじん買えないって連絡しないと。
スマホを取り出した瞬間電話が鳴った。
非通知……??
無言で電話を受ける。
「すまなかった。」
その一言で電話が切れた。
今のは降谷さんだ!!
……でも何で降谷さんが謝る必要があるんだろう。
今回の事件、何か公安と関係があったんだろうか?
でもきっと問い詰めても何も教えてはくれないんだろうな…。
"Need to know の原則"を初めて疎ましく思ったと同時に、一課が公安を恨む気持ちが少し分かった。
現場に戻って色々と捜査をしたものの、犯人の身元は特定出来なかった。
防犯カメラからとりあえず顔は分かったが、前科もないようだし、荷物は何一つ持っていなかった。
ただ一つだけ分かる事。それはあの爆弾のタイプはよく黒の組織が使っていた。
ただしあんな適当な配線ではなく、言い方は良くないがもっと"ちゃんと"していた。
もしかして組織の末端辺りの仕業か?
でも確証がない。うーん。
考え事をしながら家のドアに鍵をさしたが、その途端勢いよくドアが開いた。
「ッ!…びっくりした!」
「ナマエ、大丈夫だったか!?」
「大丈夫。買い物行けなくてごめんね。」
「いや、問題ない。スーパーに行かせたのは嘘だ。」
「嘘?」
「降谷君から電話があった。組織の残党に狙われているようだから、なるべく自然に人が多い方へ誘導しろ…とな。」
「降谷さんが…。さっき電話で一言謝られたけど、それでかな?」
「謝られた?」
「とにかく私、先にお風呂入ってくるね。
爆弾のせいで服が火薬臭くてさ〜。
…あーやっぱ焦げ臭い。」
「…ナマエ、左肩に怪我してるだろ。」
「えっ、怪我?してないよ。」
内心ビクビクしながらポーカーフェイスでシュウを見つめる。
「正直に言わなければ無理矢理服脱がすぞ。」
「本当だって!」
「じゃあ何故肩を庇う姿勢なんだ?」
いやいや、私普段通りに動いているつもりなんだけど?シュウの観察眼にゾッとした。
「普段より数ミリ肩が内側に入っている。
火傷か?火傷なら痕が残るからきちんと対処しないとな。病院は行ったのか?」
『数ミリ』違うって??いやいや、どういう事?
その程度で分かるのが怖すぎる!
「…火傷じゃない。爆風の衝撃で左肩をとげとげのコンクリートの壁にぶつけちゃって、軽く擦りむいただけだよ。」
「見せろ。」
「嫌。シュウ、私がちょっと怪我しただけでもいつも大袈裟だよ!」
「当たり前だ!何処の馬の骨とも知らない奴に俺の大事な妻が傷つけられて、挙句身体に傷跡が残るなんて許せん。いいから見せろ。」
シュウの威圧感に耐えられずしぶしぶ肩を見せることにした。
「…ほら、大した事ないでしょ?」
「…思った以上に傷ついているな。これでちゃんと手当したつもりか?化膿しかねんぞ。
風呂に入ったらきちんと応急処置してやる。」
「大丈夫だって!」
口ではそう言ったものの、シャワーはなかなか傷に沁みる。熱を持ち、ズキズキする痛みに耐えながら風呂から出ると部屋の方から声が聞こえた。
どうやら電話をしているようだ。
その声は明らかに怒っている。
「いいか?次にナマエが怪我をする可能性が少しでもあれば俺に教えろ!
…頼んだぞ、降谷君。」
スマホをテーブルに置いた所を詰め寄る。
「シュウ、降谷さんに電話してたの!?なんで!!?やめてよ!」
「もう出たのか。何も気にするな。後は俺がどうにかする。」
「私が巻き込まれた事件なの!だからこれは私が解決するべき!シュウは一切手出ししないで!」
「ダメだ。」
「嫌よ!そうやっていつも過保護なんだから!
私だってちゃんと組織でやってきたんだよ!」
「分かってはいるが、待つこちらの身にもなってくれ。…早くこっちへ来い。」
シュウを無視してキッチンへ行こうとすると後ろからギュッと抱きすくめられた。
抵抗する間もなくそのまま抱き抱えられ、寝室のベッドにうつ伏せで押さえつけられた。
抵抗しようにも力の差がありすぎてびくともしない。
少し後ろを向いて恨みがましい顔をしていると突然首筋に噛みつかれた。
チクリとする痛みと共に赤い跡がつく。
何個かつけると満足そうにニヤリと笑い上着を脱がされた。
「手当してやろう。」
「…随分手荒なこと。しかも痕つけすぎ。」
「すまない。怒っている君が可愛くてな。」
「そんな甘い言葉で絆されません。」
「残念だ。…だがこうでもしないと俺に手当をさせてくれないだろう?」
「……。」
その後は凄く丁寧に手当をしてくれた。
痛いよな?ここは大丈夫か?と優しく声をかけてくれた。
「ありがと…。」
「構わんよ。明日もまた消毒しよう。
夕食はまだだろう?今日は牛バラの赤ワイン煮だ。」
「最近手の込んだ料理作ってるね。
家に入った時から良い匂いがすると思ってた。」
「肉体労働の妻を労うためだ。
帰宅時間は俺の方が早いからな。」
「不便かけさせてごめんね。私も今の所に慣れたらもっと早く帰ってこれると思うんだけど。」
「謝る必要はない。…1つ覚えておいて欲しい。
俺は割と尽くすタイプだとな。」
シュウは私にキスすると優しく微笑み頭を撫でた。