Put on a happy face
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ついにこの時が来てしまった。
「今まで、お世話になりました!」
皆の前で深々と頭を下げる。
それに応えるように拍手が沸き起こった。
「新たな場所でも、ここでの学びを生かして誠心誠意頑張ります。」
そう言って頭を上げると、目の前の多くの男性達がわっと泣き出した。
……え?何で泣いてるの?
すると、隣に立っていた男性に肩を叩かれた。
「お疲れ様でした……。」
赤やピンク・オレンジといった暖色系のガーベラが入った花束を持つ風見さんだった。
他の男達に負けない、いや遥かに上回る大泣きで花束を渡された。
「ッ……グスッ……これまで、公安任務お疲れ様でした。今後の新たな場所でのご活躍、公安一同期待しております。
……awstfyhj」
「え?なんて?風見さん、泣きすぎですよ。
一生会えないわけじゃあるまいし。」
せっかく真面目に挨拶してくれたのに、最後泣きすぎて何を言ってるか全く分からなかった。
でも彼らしいなと思って頬が緩む。
「あぁ、そうだな。君がこの職場から居なくなると思うと寂しいよ。」
降谷さん……!いつも通りだか、ほんのり目元が潤んでいる気がする。
「私も寂しいです……。
あ、でも捜査一課で私にしか出来ないこともあるんじゃないか、って思えたので……きちんと離れる覚悟は出来ていますよ。」
降谷さんの目をしっかり見て答えると、「そうか。」と言って優しく微笑んでくれた。
「これ、僕から。良かったら使って?」
うわ、紙袋からして高そう。
「えっ、そんな申し訳ないです!」
「大したものじゃない。開けてみろ。」
「あ、ありがとうございます。では…。」
少し震える手でリボンを解き箱を開ける。
「わ、手帳!」
美しいボルドーの手帳が顕になった。
牛革で出来ているのか表面の触り心地がとても良く、手に馴染む。
「中身はメモ帳だ。これから捜査内容をメモする事が多くなるだろうからね。」
「すっごく嬉しいです!でもこんな高そうなもの、いいんですか!?」
「勿論だ。」
「ありがとうございます!大切に使います!!
……でも降谷さんからボルドーとはいえ、赤色のものを貰うのは意外です。赤、嫌いでしょう?」
「言われると思ったよ。まぁ……君には赤が似合っていると思ったからだよ。認めたくないけど。」
複雑な顔をしていたので思わず笑ってしまった。
これは赤井秀一とお似合いだという降谷さんなりのメッセージだ。
「あと、俺からも。」
風見さんからもプレゼントを頂いた。
中身は名前入りの黒い万年筆だった。
光沢があり、少し細身のフォルムで使いやすそう。
「万年筆というのは使えば使うほど使用者に馴染むそうだ。」
「早く万年筆が馴染むよう沢山使います。
ありがとうございます。大切に使いますね。」
2人から貰った素敵な贈り物を抱きしめながら2人にお礼を言うと、涙が出そうになった。
「君は僕の部下として、風見と共にこの部署をよく引っ張ってくれた。君がいなかったら、きっと僕はここにいない。」
「それはないです!降谷さんがいなかったら、私こそ……。何度救われたか……。」
「謙遜することはない。ナマエの実力は目を見張るものがある。
1つ覚えておいて欲しい。例えこの部署を離れても、僕の部下である事に変わりはない。困ったことがあれば、いつでも僕はその手助けをする。」
「降谷さん……。」
「幸せを願っているよ。それと、赤井が何か仕出かしたら報告するように。その時はアイツをこっぴどく叱りつけて意地でも公安に戻す。
僕はナマエの友人でもあるから。」
冗談だとしてもその言葉が嬉しかった。
もう公安に戻る事は二度とないだろうと分かっている。
例えどんなに降谷さんが尽力しても。
この場に来ることすら叶わないかもしれない。
「その時はすぐ降谷さんに言いますね。」
「俺は……降谷さんにとってただの部下ですか?」
風見さんが期待を込めた目で降谷さんを見つめた。
「お前は僕の友人ではない。」
やっぱりという顔をして項垂れた。
「でも、僕の大切な部下であり、右腕であり……。強いて言えば……相棒か身内といった所かな。」
「降谷さんッ!一生ついていきます!」
「一生はいいよ。」
「えッ」
「ナマエ、最後に言い残す事は?」
「これからも、皆さんのご健康とご無事を祈っています。もしもまた、私が何かお役に立てることがあれば、捜査一課までご連絡下さい。」
その後、皆と共に送別会の居酒屋へと向かった。
隣に置かれた花束の香りに包まれながら、楽しいひと時を過した。
「今まで、お世話になりました!」
皆の前で深々と頭を下げる。
それに応えるように拍手が沸き起こった。
「新たな場所でも、ここでの学びを生かして誠心誠意頑張ります。」
そう言って頭を上げると、目の前の多くの男性達がわっと泣き出した。
……え?何で泣いてるの?
すると、隣に立っていた男性に肩を叩かれた。
「お疲れ様でした……。」
赤やピンク・オレンジといった暖色系のガーベラが入った花束を持つ風見さんだった。
他の男達に負けない、いや遥かに上回る大泣きで花束を渡された。
「ッ……グスッ……これまで、公安任務お疲れ様でした。今後の新たな場所でのご活躍、公安一同期待しております。
……awstfyhj」
「え?なんて?風見さん、泣きすぎですよ。
一生会えないわけじゃあるまいし。」
せっかく真面目に挨拶してくれたのに、最後泣きすぎて何を言ってるか全く分からなかった。
でも彼らしいなと思って頬が緩む。
「あぁ、そうだな。君がこの職場から居なくなると思うと寂しいよ。」
降谷さん……!いつも通りだか、ほんのり目元が潤んでいる気がする。
「私も寂しいです……。
あ、でも捜査一課で私にしか出来ないこともあるんじゃないか、って思えたので……きちんと離れる覚悟は出来ていますよ。」
降谷さんの目をしっかり見て答えると、「そうか。」と言って優しく微笑んでくれた。
「これ、僕から。良かったら使って?」
うわ、紙袋からして高そう。
「えっ、そんな申し訳ないです!」
「大したものじゃない。開けてみろ。」
「あ、ありがとうございます。では…。」
少し震える手でリボンを解き箱を開ける。
「わ、手帳!」
美しいボルドーの手帳が顕になった。
牛革で出来ているのか表面の触り心地がとても良く、手に馴染む。
「中身はメモ帳だ。これから捜査内容をメモする事が多くなるだろうからね。」
「すっごく嬉しいです!でもこんな高そうなもの、いいんですか!?」
「勿論だ。」
「ありがとうございます!大切に使います!!
……でも降谷さんからボルドーとはいえ、赤色のものを貰うのは意外です。赤、嫌いでしょう?」
「言われると思ったよ。まぁ……君には赤が似合っていると思ったからだよ。認めたくないけど。」
複雑な顔をしていたので思わず笑ってしまった。
これは赤井秀一とお似合いだという降谷さんなりのメッセージだ。
「あと、俺からも。」
風見さんからもプレゼントを頂いた。
中身は名前入りの黒い万年筆だった。
光沢があり、少し細身のフォルムで使いやすそう。
「万年筆というのは使えば使うほど使用者に馴染むそうだ。」
「早く万年筆が馴染むよう沢山使います。
ありがとうございます。大切に使いますね。」
2人から貰った素敵な贈り物を抱きしめながら2人にお礼を言うと、涙が出そうになった。
「君は僕の部下として、風見と共にこの部署をよく引っ張ってくれた。君がいなかったら、きっと僕はここにいない。」
「それはないです!降谷さんがいなかったら、私こそ……。何度救われたか……。」
「謙遜することはない。ナマエの実力は目を見張るものがある。
1つ覚えておいて欲しい。例えこの部署を離れても、僕の部下である事に変わりはない。困ったことがあれば、いつでも僕はその手助けをする。」
「降谷さん……。」
「幸せを願っているよ。それと、赤井が何か仕出かしたら報告するように。その時はアイツをこっぴどく叱りつけて意地でも公安に戻す。
僕はナマエの友人でもあるから。」
冗談だとしてもその言葉が嬉しかった。
もう公安に戻る事は二度とないだろうと分かっている。
例えどんなに降谷さんが尽力しても。
この場に来ることすら叶わないかもしれない。
「その時はすぐ降谷さんに言いますね。」
「俺は……降谷さんにとってただの部下ですか?」
風見さんが期待を込めた目で降谷さんを見つめた。
「お前は僕の友人ではない。」
やっぱりという顔をして項垂れた。
「でも、僕の大切な部下であり、右腕であり……。強いて言えば……相棒か身内といった所かな。」
「降谷さんッ!一生ついていきます!」
「一生はいいよ。」
「えッ」
「ナマエ、最後に言い残す事は?」
「これからも、皆さんのご健康とご無事を祈っています。もしもまた、私が何かお役に立てることがあれば、捜査一課までご連絡下さい。」
その後、皆と共に送別会の居酒屋へと向かった。
隣に置かれた花束の香りに包まれながら、楽しいひと時を過した。