Put on a happy face
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最奥に朱色の鳥居が見えた。
朱色の鳥居を超えると瑞心(ずいしん)門が見えてくる。龍宮城をイメージして作られた楼門らしい。
門の壁は白、屋根や天井は木で組まれている。
ブラウンと白のコントラストが美しい。
この門を通って石段を上がると上へといけるらしいが、その隣にエスカーという看板があった。
「エスカーなにそれ?」
説明を見ると、どうやらエスカレーターの事らしい。
まだまだ今日は長い。極力体力を使いたくないので、エスカーを利用する事にした。
券売機で券を買って中へ。
ここのエスカーは高低差46mを4分ほどで上る。
4連で結ぶエスカレーターの長さは全長106mあるそうだ。
「うわー!!どんどん高くなるよ!?
ちょっと落ちそうで怖い。」
「大丈夫だ、もしもの時は俺が受け止めてやる。」
「ふふ…頼もしい。笑
うわー……。ほんとすご……。こんな所で事件が起きたら犯人捕まえる前に足がすくみそう。」
「フラグみたいになるからその発言はやめてくれ。」
シュウといたら本当に有り得そうだと思い、慌てて口を紡ぐ。幸い何も無く上へと到着した。
エスカーから降りると『辺津宮(へつみや)』という社が見えた。
緑青の屋根、巾着の形をした珍しい賽銭箱。
袋型の賽銭箱に小銭を投げ入れると、小気味の良い音がした。
両手を合わせ頭を下げる。
"これからも生きてシュウと一緒に居られますように。遠距離でもいいです、お互い無事なら。
よろしくお願いします!!"
しっかりと祈りを捧げた。
「シュウは何をお願いしたの?」
「秘密だ。」
「えー。気になるなぁ。」
「これが叶うかは君次第だ。」
「それどういうこと?私に関係あるの?それ神頼みするより私に直接言った方が良くない?」
「後で分かるよ。」
ここから左に行くと「銭洗い白龍王」の白龍池がある。
池のご霊水で金銭を洗うと、金運向上や財宝福徳のご利益があるとされ、連日多くの参拝者がザルを使ってお金を清めている。
中央奥には白い龍の像があり、まるで睨まれているようで迫力がある。
「このザルを使えば良いのかな。
じゃあ……お札も洗っちゃお。ふふふ。」
私がニタニタとお札を洗う隣でシュウは小銭を数枚洗っていた。
ちなみに洗ったお金は"有意義に"使うことを勧められている。
洗ったお金でシュウに何かプレゼントしようかな。
何が良いかなぁ。この時期だし、マフラー買って返すのもなー。
うーん。煙草?いや、身体に悪いしあんまりあげたくないな。アクセサリー?付けなさそう…。
迷うなぁ。
「ボーッとしているが大丈夫か?疲れたか?」
「ごめん、考え事してた。大丈夫。」
「それならもう少し上へ行ってみよう。
綺麗な庭園やら恋人の聖地と呼ばれる所もあるらしい。」
「恋人の聖地!?行きたい!!」
更に上を目指す。
高さ60m、山頂部。
広場奥にある見晴台からは相模湾を望める。
近くにはタコせんべいの店やカフェがある。
でも後でお昼食べに行くから今は寄らない。
そこからしばらく歩くと、恋人たちの聖地として有名な「龍恋の鐘」に到着。
鐘を2人で鳴らした後 、近くにある金網に 「2人の名前を書いた南京錠」をつけると永遠の愛が叶うと言われている。
この鐘は江の島に残る「天女と五頭龍」の恋物語にちなんで造られたものらしい。
昔昔。悪さをしていた五頭龍が、江ノ島に舞い降りた天女に恋をした。天女に悪事を指摘され、改心した龍。それを信じて天女は受け入れて夫婦となった、というお話。
鐘の向こうには綺麗な海が見える。
近くの金網にはこれでもかというくらい南京錠が沢山つけられていた。
2人で鐘の紐を持って鳴らす。
"カーーン"
頭に響くくらい甲高い音が鳴り響く。
近くの売店で買った南京錠に名前を書いていく。
, -一ー- 、
/, 一ー 、ヽ
. / /′ ヽ ,
|| ||
|| ||
┌┴┴―――――ー┴┴┐
| |
| 赤井秀一 |
来音ナマエ
|
| ♡ |
| |
| |
l______________!
最後にハートをかいてみたり。
我ながら随分浮かれていると思う。
近くの金網にガッチリとつけて終了。
「なんかこう、自分達の名前が入ったものをこうして飾られていると思うと嬉しいな。」
「そうだな。大人になってからの初デートに相応しい。」
「え?今まで散々デートしてたじゃない。」
「それは昴とだろう。俺であって、俺じゃない。
晴れてこうして元の姿に戻ってデートしたのは今日が初めてだ。」
「あぁ、なるほどね。でもどんなデートも私からしたら全部嬉しくて、特別だよ。」
「Oh.........」
「どうしたの?」
「嬉しすぎて……今すぐにでも君を抱きたくなった。」
「そ、それはッ…また今度ッ!」
「残念だ。」
朱色の鳥居を超えると瑞心(ずいしん)門が見えてくる。龍宮城をイメージして作られた楼門らしい。
門の壁は白、屋根や天井は木で組まれている。
ブラウンと白のコントラストが美しい。
この門を通って石段を上がると上へといけるらしいが、その隣にエスカーという看板があった。
「エスカーなにそれ?」
説明を見ると、どうやらエスカレーターの事らしい。
まだまだ今日は長い。極力体力を使いたくないので、エスカーを利用する事にした。
券売機で券を買って中へ。
ここのエスカーは高低差46mを4分ほどで上る。
4連で結ぶエスカレーターの長さは全長106mあるそうだ。
「うわー!!どんどん高くなるよ!?
ちょっと落ちそうで怖い。」
「大丈夫だ、もしもの時は俺が受け止めてやる。」
「ふふ…頼もしい。笑
うわー……。ほんとすご……。こんな所で事件が起きたら犯人捕まえる前に足がすくみそう。」
「フラグみたいになるからその発言はやめてくれ。」
シュウといたら本当に有り得そうだと思い、慌てて口を紡ぐ。幸い何も無く上へと到着した。
エスカーから降りると『辺津宮(へつみや)』という社が見えた。
緑青の屋根、巾着の形をした珍しい賽銭箱。
袋型の賽銭箱に小銭を投げ入れると、小気味の良い音がした。
両手を合わせ頭を下げる。
"これからも生きてシュウと一緒に居られますように。遠距離でもいいです、お互い無事なら。
よろしくお願いします!!"
しっかりと祈りを捧げた。
「シュウは何をお願いしたの?」
「秘密だ。」
「えー。気になるなぁ。」
「これが叶うかは君次第だ。」
「それどういうこと?私に関係あるの?それ神頼みするより私に直接言った方が良くない?」
「後で分かるよ。」
ここから左に行くと「銭洗い白龍王」の白龍池がある。
池のご霊水で金銭を洗うと、金運向上や財宝福徳のご利益があるとされ、連日多くの参拝者がザルを使ってお金を清めている。
中央奥には白い龍の像があり、まるで睨まれているようで迫力がある。
「このザルを使えば良いのかな。
じゃあ……お札も洗っちゃお。ふふふ。」
私がニタニタとお札を洗う隣でシュウは小銭を数枚洗っていた。
ちなみに洗ったお金は"有意義に"使うことを勧められている。
洗ったお金でシュウに何かプレゼントしようかな。
何が良いかなぁ。この時期だし、マフラー買って返すのもなー。
うーん。煙草?いや、身体に悪いしあんまりあげたくないな。アクセサリー?付けなさそう…。
迷うなぁ。
「ボーッとしているが大丈夫か?疲れたか?」
「ごめん、考え事してた。大丈夫。」
「それならもう少し上へ行ってみよう。
綺麗な庭園やら恋人の聖地と呼ばれる所もあるらしい。」
「恋人の聖地!?行きたい!!」
更に上を目指す。
高さ60m、山頂部。
広場奥にある見晴台からは相模湾を望める。
近くにはタコせんべいの店やカフェがある。
でも後でお昼食べに行くから今は寄らない。
そこからしばらく歩くと、恋人たちの聖地として有名な「龍恋の鐘」に到着。
鐘を2人で鳴らした後 、近くにある金網に 「2人の名前を書いた南京錠」をつけると永遠の愛が叶うと言われている。
この鐘は江の島に残る「天女と五頭龍」の恋物語にちなんで造られたものらしい。
昔昔。悪さをしていた五頭龍が、江ノ島に舞い降りた天女に恋をした。天女に悪事を指摘され、改心した龍。それを信じて天女は受け入れて夫婦となった、というお話。
鐘の向こうには綺麗な海が見える。
近くの金網にはこれでもかというくらい南京錠が沢山つけられていた。
2人で鐘の紐を持って鳴らす。
"カーーン"
頭に響くくらい甲高い音が鳴り響く。
近くの売店で買った南京錠に名前を書いていく。
, -一ー- 、
/, 一ー 、ヽ
. / /′ ヽ ,
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| 赤井秀一 |
来音ナマエ
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最後にハートをかいてみたり。
我ながら随分浮かれていると思う。
近くの金網にガッチリとつけて終了。
「なんかこう、自分達の名前が入ったものをこうして飾られていると思うと嬉しいな。」
「そうだな。大人になってからの初デートに相応しい。」
「え?今まで散々デートしてたじゃない。」
「それは昴とだろう。俺であって、俺じゃない。
晴れてこうして元の姿に戻ってデートしたのは今日が初めてだ。」
「あぁ、なるほどね。でもどんなデートも私からしたら全部嬉しくて、特別だよ。」
「Oh.........」
「どうしたの?」
「嬉しすぎて……今すぐにでも君を抱きたくなった。」
「そ、それはッ…また今度ッ!」
「残念だ。」