If story … 別ルート【完結】
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気付いたら寝ていたらしい。
目が覚めると隣でシュウが寝ていた。
疲れ果てているのか全く動かない。
珍しく随分熟睡しているようだ。
起き上がると自分のナカからドロリとしたものが溢れた事に気付く。
慌てて魔法で全て綺麗にし、シュウを起こさないようにそっとベッドから離れ身支度をし、薬を飲む。
薬で胃の中が少し満たされて気付いたが、昨日の昼から何も食べていなかった。流石にお腹空いたなー。
朝食を作って寝室を覗き込んだが、まだ夢の中。
今まで昴としてバレないように気にして寝ていたから、ちゃんと寝れてなかったんだろう。
起きるまでそのままにしておこう…。
自分だけ朝食を食べていると電話がかかってきた。
警察からだった。
昨日の件でこれから事情聴取に来れないか?と聞かれたので承諾して残りのご飯をかきこんだ。
支度をしてもなおシュウは起きない。
部屋のテーブルに置き手紙をして家を出ることにした。
「赤井さん、御足労頂きまして…昨日は寝れましたか?」
初老の優しそうな方が心配そうに声をかけてくれる。
「大丈夫ですよ。犯人は?」
「昨日余程怖い思いをしたのか震えながら全部自白してくれています。」
「そうですか。」
昴が銃を突きつけて怒ったのが余程堪えたんだろう。
今思い出すと完全に沖矢じゃなくて赤井秀一になっていたもんな。ガチギレしていたんだろう。
「犯人は暴力団の組員の末端だったようですが、資金集めに苦労してこっそり闇金で借金を作ったらしいんです。それで返済出来なくなって、漁船に乗らされそうになっているらしく…。
逃げ惑っている時にたまたまショーウィンドウ越しにパンを並べる貴女をみつけたんだそうです。
それから時々様子を伺っていた。
…しかし貴女が毎回帰る時には男の車に乗っていたのを悔しく思ったようで、誰かのものなら無理やり奪って二人で心中出来たらロマンチックだと思った、とかふざけた事を…。」
「最悪ですね。」
「本当にご無事でなによりです。素敵なお相手をお持ちで。」
「えぇ、なにせFBIですから。」
「…あれ、記憶喪失だったと伺って居たんですが…。」
「おかげさまで元に戻りましたよ。」
「そうですか!いやぁ、それは良かった。公安に出入りをしていた貴女を時々お見かけしていたもので……昨日記憶喪失と上から聞いてびっくりしていたんです。安心しました。」
「私のこと、ご存知だったんですね。」
「一方的にです。警視庁内では知らない人は居ないと思いますよ。FBIの美男美女カップルと噂されていましたから。」
「そうなんですか!?うわ、なにそれ、恥ずかし…。」
「いやいや、名誉な事じゃないですか?…すみません、話が逸れましたね。では昨日の事ですが、話せる限りで構いませんので…。」
「もう大丈夫です、全て詳細に話せますよ。」
事情聴取が終わり、時間は昼1時だった。
スマホを確認するとシュウからメールと電話が何度か入っていた。
「もしもし、シュウ?起きた〜?」
「起きたら居ないから心底驚いた。どこかへ行ってしまったのかと一瞬冷や汗が出たぞ。」
「ごめん、熟睡してたから起こすのも悪いと思って。手紙書いてあったでしょ?」
「あぁ、警察に行くと。…大丈夫か?」
「うん、大丈夫。これから帰るけど。
朝ごはん食べた?」
「あぁ、起きてすぐ貰ったよ。ありがとう。迎えに行くか?」
「ううん、久々に自分の車で来たの。」
「そうか、俺もそっちに行くからどこか昼食いに行かないか?」
「行く!」
「…すぐに行くから、待っていてくれ。」
その後思ったより早くシュウが到着した。
…あぁ、いつものシュウだ。
嬉しくなって人目をはばからず抱きついた。
「…っと!どうした?事情聴取辛かったか?」
「ううん…シュウ、大好き!!」
「…嬉しいが、外だと言うことを忘れてないか?」
「ふぁっ!?」
今更ながら思い出して周囲を見ると色々な人に微笑ましいと言わんばかりの顔で見られていた。
恥ずかしくてさっと離れて何事もなかったフリをした。
「さて、行くか。」
「うん。」
シュウの車の後ろをついていく。
赤くて白いラインの入った、シュウのマスタング。
ナンバープレートの1202の数字がいつもより輝いて見えた。
目が覚めると隣でシュウが寝ていた。
疲れ果てているのか全く動かない。
珍しく随分熟睡しているようだ。
起き上がると自分のナカからドロリとしたものが溢れた事に気付く。
慌てて魔法で全て綺麗にし、シュウを起こさないようにそっとベッドから離れ身支度をし、薬を飲む。
薬で胃の中が少し満たされて気付いたが、昨日の昼から何も食べていなかった。流石にお腹空いたなー。
朝食を作って寝室を覗き込んだが、まだ夢の中。
今まで昴としてバレないように気にして寝ていたから、ちゃんと寝れてなかったんだろう。
起きるまでそのままにしておこう…。
自分だけ朝食を食べていると電話がかかってきた。
警察からだった。
昨日の件でこれから事情聴取に来れないか?と聞かれたので承諾して残りのご飯をかきこんだ。
支度をしてもなおシュウは起きない。
部屋のテーブルに置き手紙をして家を出ることにした。
「赤井さん、御足労頂きまして…昨日は寝れましたか?」
初老の優しそうな方が心配そうに声をかけてくれる。
「大丈夫ですよ。犯人は?」
「昨日余程怖い思いをしたのか震えながら全部自白してくれています。」
「そうですか。」
昴が銃を突きつけて怒ったのが余程堪えたんだろう。
今思い出すと完全に沖矢じゃなくて赤井秀一になっていたもんな。ガチギレしていたんだろう。
「犯人は暴力団の組員の末端だったようですが、資金集めに苦労してこっそり闇金で借金を作ったらしいんです。それで返済出来なくなって、漁船に乗らされそうになっているらしく…。
逃げ惑っている時にたまたまショーウィンドウ越しにパンを並べる貴女をみつけたんだそうです。
それから時々様子を伺っていた。
…しかし貴女が毎回帰る時には男の車に乗っていたのを悔しく思ったようで、誰かのものなら無理やり奪って二人で心中出来たらロマンチックだと思った、とかふざけた事を…。」
「最悪ですね。」
「本当にご無事でなによりです。素敵なお相手をお持ちで。」
「えぇ、なにせFBIですから。」
「…あれ、記憶喪失だったと伺って居たんですが…。」
「おかげさまで元に戻りましたよ。」
「そうですか!いやぁ、それは良かった。公安に出入りをしていた貴女を時々お見かけしていたもので……昨日記憶喪失と上から聞いてびっくりしていたんです。安心しました。」
「私のこと、ご存知だったんですね。」
「一方的にです。警視庁内では知らない人は居ないと思いますよ。FBIの美男美女カップルと噂されていましたから。」
「そうなんですか!?うわ、なにそれ、恥ずかし…。」
「いやいや、名誉な事じゃないですか?…すみません、話が逸れましたね。では昨日の事ですが、話せる限りで構いませんので…。」
「もう大丈夫です、全て詳細に話せますよ。」
事情聴取が終わり、時間は昼1時だった。
スマホを確認するとシュウからメールと電話が何度か入っていた。
「もしもし、シュウ?起きた〜?」
「起きたら居ないから心底驚いた。どこかへ行ってしまったのかと一瞬冷や汗が出たぞ。」
「ごめん、熟睡してたから起こすのも悪いと思って。手紙書いてあったでしょ?」
「あぁ、警察に行くと。…大丈夫か?」
「うん、大丈夫。これから帰るけど。
朝ごはん食べた?」
「あぁ、起きてすぐ貰ったよ。ありがとう。迎えに行くか?」
「ううん、久々に自分の車で来たの。」
「そうか、俺もそっちに行くからどこか昼食いに行かないか?」
「行く!」
「…すぐに行くから、待っていてくれ。」
その後思ったより早くシュウが到着した。
…あぁ、いつものシュウだ。
嬉しくなって人目をはばからず抱きついた。
「…っと!どうした?事情聴取辛かったか?」
「ううん…シュウ、大好き!!」
「…嬉しいが、外だと言うことを忘れてないか?」
「ふぁっ!?」
今更ながら思い出して周囲を見ると色々な人に微笑ましいと言わんばかりの顔で見られていた。
恥ずかしくてさっと離れて何事もなかったフリをした。
「さて、行くか。」
「うん。」
シュウの車の後ろをついていく。
赤くて白いラインの入った、シュウのマスタング。
ナンバープレートの1202の数字がいつもより輝いて見えた。
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