If story … 別ルート【完結】
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2人がコンテナから脱出して工具がないということで、周囲が止める中防弾チョッキと工具を手に船の中へ行くことにした。
二人に工具を渡し、帰れと怒るシュウを説得してなんとか一緒に行動する事にした。
初めに私とシュウは1階を制圧し、爆弾を解除。
2階に行ってみたものの、5人いて完全武装している上にショットガンを持っていた。
ライフルなら制圧出来るかもしれないが拳銃で立ち向かうのはなかなか厳しい。
とりあえず地下一階の安室の元で爆弾解除して3人で上へ行こうという事になった。
地下へ降りると爆弾はもう残り一つ。
隠し扉を見つけて鉄板をはずし、爆弾解除はシュウがする事になった。
「クソッ…随分解除に時間がかかるな。」
思った以上に複雑だった。他の爆弾の非にならないくらい丈夫に作られていた。
「赤井、焦るなよ。」
「大丈夫だ。俺は落ち着いている。
ここをこうして…外して…。」
しばらく経ってようやく配線が見えてきた。
「ここを切って…。あとは…ここか。
最後この赤いコードを切ったら終わりだな。」
パチン。
「切ったぞ。」
🎶〜♪〜
「何これ?」
「パッハベルのカノン…着信音か?」安室も周囲を見回した。
場に相応しくないゆったりとしたメロディーが流れる。
「まずい、二人とも逃げるぞ!」シュウが叫んだ。
急いで鉄板を元にはめ込んだ。
これで少しでも爆破の衝撃がマシになるはずだ。
姿くらましをしようと、シュウと安室を掴もうとした瞬間に後ろから爆風と目が眩むような閃光、耳を塞いでいても後を追うようにキーンという音が耳に響き吹き飛ばされた。
吹き飛ばされた瞬間鉄板が飛んでくるのが見えた。
まずい、このままだとシュウにぶつかる!
なんとか魔法で自分の方向へ鉄板の向きを変えた。
とにかく逃げようと思ったものの勢いは凄まじく後頭部に強い衝撃と痛みを感じて目の前が真っ暗になった。
【赤井視点】
「おい、ナマエ!起きろ!」
抱き抱え、必死に呼びかけた。目の前が真っ暗になったようだった。手が震える。
「おい、冷静になれ。とりあえず自発呼吸しているし心拍もある。とにかくここから出よう。後ろを見てみろ。」
そう言われて振り返ると爆発の衝撃で船内の壁に穴があき、そこから勢いよく水が入ってくるのが見えた。
ここは地下だ。ここにいたらあっという間に水没する。
「そうだな。…!?」そっと起こすと触れた後頭部からべっとりと手に血がついた。
鉄板にも血がついていた。
爆風に巻き込まれた時、ナマエに鉄板が当たるのが見えたが助ける事が出来なかった。
悔しい。俺がついていながら随分な怪我をさせてしまった。
とりあえず自分のシャツを細長く引きちぎって頭をキツく縛った。
「死ぬなよ。ナマエが死んだら俺も死ぬんだからな。」自分の事などどうでも良かったが、そう声をかけてやれば気を持たせられる気がした。
ナマエを背負って急いで階段をかけ登った。
船から脱出する前に公安は既に動いていたようで、武装して突入してくるのが見えた。
「赤井、先に戻って救急車を呼べ。」
「あぁ。」
「赤井さん、念の為もう呼んであります。周囲に公安の車がいくつか止まってますので中で休んでいてください。」
「すまない…後は頼んだ。」
この後海上保安庁含め公安が全員逮捕した。
元々の会社の方は風見君達が確保したらしい。
数分後到着した救急車にナマエを乗せて同乗した。
その日は目を覚まさなかった。
不安と後悔で一睡も出来なかった。
全く腹も減らない。
コーヒーを飲みながら顔を見るしかなかった。
次の日朝、寝顔を見つめていると手が動いた。
「ナマエ…?」思わず立ち上がって顔を覗き込む。
「ん…んー。」起き上がってボーッとしている。
「…どちら様ですか?」
俺を見る彼女の目は明らかに恐怖でいっぱいだった。
「…私なんでこんな病院に…?あの、昴…沖矢昴という人、ご存知ですか?さっきまで一緒にいたはずなのに。」
血の気が引き、口の中が乾く感覚。
「昴…か?あぁ…彼なら…今休憩している。俺と交代で見ていたんだ。さっきまでいたよ。」
咄嗟に嘘をついた。彼女を安心させるためだ。
「俺は…沖矢昴の友人だ。赤井秀一という。後で来させるからゆっくり休んでいろ。
今ナースコールを押してやる。」
ナースコールで目を覚ました事を伝えると、看護師が来た。
血圧を測定したりいくつか質問をした後、後で医師が診察に来ますと伝え行ってしまった。
「赤井さん…私、ほとんど記憶がないみたいです。どうしよう。」
彼女は精神的に不安定になっているようで目に涙が浮かばせた。
「大丈夫だ、きっとすぐ良くなる。大丈夫。」
そう言ったものの、どうして良いか分からなかった。彼女の手を取って自分に言い聞かせるように慰めた。
二人に工具を渡し、帰れと怒るシュウを説得してなんとか一緒に行動する事にした。
初めに私とシュウは1階を制圧し、爆弾を解除。
2階に行ってみたものの、5人いて完全武装している上にショットガンを持っていた。
ライフルなら制圧出来るかもしれないが拳銃で立ち向かうのはなかなか厳しい。
とりあえず地下一階の安室の元で爆弾解除して3人で上へ行こうという事になった。
地下へ降りると爆弾はもう残り一つ。
隠し扉を見つけて鉄板をはずし、爆弾解除はシュウがする事になった。
「クソッ…随分解除に時間がかかるな。」
思った以上に複雑だった。他の爆弾の非にならないくらい丈夫に作られていた。
「赤井、焦るなよ。」
「大丈夫だ。俺は落ち着いている。
ここをこうして…外して…。」
しばらく経ってようやく配線が見えてきた。
「ここを切って…。あとは…ここか。
最後この赤いコードを切ったら終わりだな。」
パチン。
「切ったぞ。」
🎶〜♪〜
「何これ?」
「パッハベルのカノン…着信音か?」安室も周囲を見回した。
場に相応しくないゆったりとしたメロディーが流れる。
「まずい、二人とも逃げるぞ!」シュウが叫んだ。
急いで鉄板を元にはめ込んだ。
これで少しでも爆破の衝撃がマシになるはずだ。
姿くらましをしようと、シュウと安室を掴もうとした瞬間に後ろから爆風と目が眩むような閃光、耳を塞いでいても後を追うようにキーンという音が耳に響き吹き飛ばされた。
吹き飛ばされた瞬間鉄板が飛んでくるのが見えた。
まずい、このままだとシュウにぶつかる!
なんとか魔法で自分の方向へ鉄板の向きを変えた。
とにかく逃げようと思ったものの勢いは凄まじく後頭部に強い衝撃と痛みを感じて目の前が真っ暗になった。
【赤井視点】
「おい、ナマエ!起きろ!」
抱き抱え、必死に呼びかけた。目の前が真っ暗になったようだった。手が震える。
「おい、冷静になれ。とりあえず自発呼吸しているし心拍もある。とにかくここから出よう。後ろを見てみろ。」
そう言われて振り返ると爆発の衝撃で船内の壁に穴があき、そこから勢いよく水が入ってくるのが見えた。
ここは地下だ。ここにいたらあっという間に水没する。
「そうだな。…!?」そっと起こすと触れた後頭部からべっとりと手に血がついた。
鉄板にも血がついていた。
爆風に巻き込まれた時、ナマエに鉄板が当たるのが見えたが助ける事が出来なかった。
悔しい。俺がついていながら随分な怪我をさせてしまった。
とりあえず自分のシャツを細長く引きちぎって頭をキツく縛った。
「死ぬなよ。ナマエが死んだら俺も死ぬんだからな。」自分の事などどうでも良かったが、そう声をかけてやれば気を持たせられる気がした。
ナマエを背負って急いで階段をかけ登った。
船から脱出する前に公安は既に動いていたようで、武装して突入してくるのが見えた。
「赤井、先に戻って救急車を呼べ。」
「あぁ。」
「赤井さん、念の為もう呼んであります。周囲に公安の車がいくつか止まってますので中で休んでいてください。」
「すまない…後は頼んだ。」
この後海上保安庁含め公安が全員逮捕した。
元々の会社の方は風見君達が確保したらしい。
数分後到着した救急車にナマエを乗せて同乗した。
その日は目を覚まさなかった。
不安と後悔で一睡も出来なかった。
全く腹も減らない。
コーヒーを飲みながら顔を見るしかなかった。
次の日朝、寝顔を見つめていると手が動いた。
「ナマエ…?」思わず立ち上がって顔を覗き込む。
「ん…んー。」起き上がってボーッとしている。
「…どちら様ですか?」
俺を見る彼女の目は明らかに恐怖でいっぱいだった。
「…私なんでこんな病院に…?あの、昴…沖矢昴という人、ご存知ですか?さっきまで一緒にいたはずなのに。」
血の気が引き、口の中が乾く感覚。
「昴…か?あぁ…彼なら…今休憩している。俺と交代で見ていたんだ。さっきまでいたよ。」
咄嗟に嘘をついた。彼女を安心させるためだ。
「俺は…沖矢昴の友人だ。赤井秀一という。後で来させるからゆっくり休んでいろ。
今ナースコールを押してやる。」
ナースコールで目を覚ました事を伝えると、看護師が来た。
血圧を測定したりいくつか質問をした後、後で医師が診察に来ますと伝え行ってしまった。
「赤井さん…私、ほとんど記憶がないみたいです。どうしよう。」
彼女は精神的に不安定になっているようで目に涙が浮かばせた。
「大丈夫だ、きっとすぐ良くなる。大丈夫。」
そう言ったものの、どうして良いか分からなかった。彼女の手を取って自分に言い聞かせるように慰めた。
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