スピンオフ 降谷の日常【更新休止中】
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あれから半年が経ち、少し状況が落ち着いた。
FBI・公安共に"徹夜明けは仮眠室で3時間は寝ること、仮眠含めて3日勤務したら一日休みを取ること"という決まりが出来た。
おかげでようやく定期的に彼女に会える事になった。
休みの日の昼過ぎ、家を訪ねた。
「怒涛の半年お疲れ様でした。お休み貰えて良かったですね。」
「ほんと。さっきまでぐっすり寝てしまったよ。
そうだ、勤務の日程、良かったら教えてくれないか?
出来れば休みを合わせたいんだ。
一緒の休みだからと言って絶対に一緒に過ごさないと行けない訳では無いけど、せっかくだから…。」
「もちろんです、私も…零君に会いたいですし。手帳持ってきますね!」
本当に可愛い。久々に敬語に戻っているのが少し残念だけど。
「あ、これです。」
「ありがとう、スマホにメモさせてもらうよ。
…少し遠いな、ここにおいで。」
ポンポンと自分の脚の間に来させる。
「えっ、でも…。」
「早くおいで。…久々に会ったのに敬語に戻ってる罰。」耳元で囁くと耳まで赤くなった。
「あっ、ちが、えっと…なんか久々で恥ずかしくて…。」
照れる彼女の腕を引いて脚の間に座らせる。
「どれどれ?」後ろからハグしながら耳元に口を寄せる。彼女の耳は赤いままだ。
「こ…これと、これと…あとこの日もお休みで…。」
「休みは不定期だな。ほとんど夜勤の次の日だ。…毎日頑張ってるね。」
「零くんほどでは…。」
「看護師は肉体労働だ。今の所僕はずっとデスクワーク。実際動く方が大変だよ。えれなも、あんまり無理するなよ。」
「ありがとう。」
メモし終えてあえてそのまま彼女の首に顔を埋めたり頭を撫でたりした。
シャンプーのとても良い香りがする。
しばらくすると彼女の肩が震えていた。
ギョッとして顔を覗き込む。
「ど、どうした?そんなに泣くほど嫌だったか?」
「ち…違うの…。嬉しくて。私こんなに幸せで良いのかなって。私、しばらく誰かにこうして甘やかされたりする事、なかったから…。」
「これからはいくらでも僕に甘えると良い。ずっと頑張ってきたんだから。」
「うん。」頷くと僕の首に手を回して抱きしめ返された。
「…あっ、ごめんなさい、シャツ少し濡らしちゃった。」
「いいんだよ。すぐ乾くから。」
しばらくすると落ち着いたらしい。
「今度、デートに行こう。どこか行きたいところはある?」
「うーん…私、実はラーメンが好きで。昔家族と閻魔大王ラーメンってお店に行ってたの。今場所移転しているらしいんだけど、久々に行ってみたくて。」
「じゃあ夕食にそこ行ってみようか。」
「いいの?」
「僕もラーメン好きだよ。行ってみよう。それまでショッピングモールでも行って歩いてお腹空かせようか。」
「うん!ちょっと支度してくる!」
彼女は化粧が薄いためかすぐに支度して戻ってきた。
自分の車に乗せて出かける。
「夜勤明け、つい買い物しすぎちゃうんです。」
「分かるなー。徹夜明けのコンビニは鬼門だ。つい買いすぎる。
あ、どこか見たいお店ある?」
「これと、この服屋さんが好きで。見てきても良い?」
「もちろんだよ。」
連れられたお店は彼女に似合いそうなナチュラルテイストなものや清楚系の服が多い。
「可愛い、これも可愛い…。」
「こっちの方が似合いそうだ。水色のワンピース。」
「これにしようかなー。」
「僕が買うよ。他にも選んで。」
「いや、そんな。」
「遠慮しないで。初デートの記念だよ。今度のデートに着てきてよ。」
「!うん!」
その後もう二点選ばせて会計した。
荷物持つよと言ったが持たせてはくれなかった。
"彼氏に荷物を持たせるの、苦手で。"と言われてしまったがえれなから彼氏という言葉が出た事が意外で嬉しかった。
その後荷物をトランクに入れてラーメン屋へ向かった。
とても庶民的なお店だ。雰囲気が良い。
「らっしゃい!!…お?もしかして田中さんのお嬢ちゃんか?日本料理屋の…。」
「あっ、そうです!昔よく行かせてもらって…。」
「やっぱりか!あんまり変わってねぇなー!すぐ分かったぞ!
…ご両親の事、大変だったなぁ。
しばらく来ないから心配で知り合いに聞いたら亡くなったと…。線香あげにいきたかったんだが、ただのラーメン屋の親父が行ってもと思って声をかけらんなかったんだ。さ、座って!」
「覚えていて下さってありがとうございます。」
「昔から可愛かったが、今もべっぴんさんだな!今日は彼氏と一緒か。」
「はい。」
「幸せそうで良かった。金髪の兄ちゃん、幸せにしてやるんだぞ。この子は凄く苦労してるんだ。」
「えぇ、もちろんです。」
「…そういやぁ兄ちゃん、見た事あるぞ。どこだっけ…。」
「以前ポアロにいました。」
「あ!そうだ、ポアロの兄ちゃん!ポアロにはほとんど行ったことはねぇが、外を箒ではいているのを見た事あるよ。」
「そうでしたか。」
「なんだ、もしや…バイトか?この子を養っていけんのか?」
「実は探偵事務所に所属していまして。安定していますので大丈夫です。」
「そうだったのか。じゃあ大丈夫だな。お、すまねぇ。注文取ってなかった。何にする?」
「「閻魔大王ラーメン」」
「僕大盛りで。」
「あいよ!今回は二人とも俺の奢りだ!たんと食ってくれ!」
「ありがとうございます。」
「僕まですみません。」
すぐにラーメンが出来上がり出てきた。
「…美味しい!懐かしいー!」
「ん、旨い!」
「だろぉー?これ、餃子もサービスだ!」
「「ありがとうございます!」」
「また来てくれよな!おふたりさん!」
「美味しかったね。でも凄くおなかいっぱい。」
「大盛りに餃子…。走らないとな。」
「え、透くん太ってないから大丈夫だよ!」
「体型維持しておかないといざという時に動けないからさ。」
「大変だね。私も運動しないと。」
「えれなこそ痩せてるんだから必要ないよ。もう少し太っても良いくらいだよ。」
「油断するとナース服入らなくなるから。」
「制服の仕事はそこが辛いよね。体型変わるとすぐ分かる。」
「そうなの。患者さんからの差し入れとかつい食べちゃうからもう…。夜勤も変な時間に食べるから太るし…。」
「起きてると腹減るよね。」
「お菓子に伸びる手が止まらない。」
話しているとあっという間にコインパーキングに着いた。
車に乗せて自宅へ送る。
「じゃあ、またね。」
「あの…泊まって行きませんか…?」
「え」
「あっ、いや…もっと一緒に居たいなー…なんて…。」
「良いの?僕は明日出勤遅いから大丈夫だけど、君は早いんじゃ…?あれ、明日夜勤だっけ?」
「そうなんです…。」
「じゃあ遠慮なく泊まらせてもらうよ。あと悪いんだけどハロも連れてきて良いかな?ついでに着替えとか持ってくる。」
「もちろん!ハロちゃんに会いたい!良かったら余分に着替え、こっちに置いといても良いよ…?」
「じゃあそうさせてもらおうかな。じゃあ後でね。」
一旦帰宅して荷物をまとめる。
ハロのご飯と皿、ペットシーツ、余分な着替えも持って、と。
「ハロ、えれなの所行くんだけど。」
「ワンワン!」
「一緒に行こう。」
「アンッ!」
嬉しそうについてきた。
ハロを持ち運び用のケージに入れて車に乗せてシートベルトで固定する。
ピンポーン
「おかえりなさい。」
「ただいま。ハロも来たよ。」
「わあぁ!ハロちゃん久しぶり!覚えてる?」
「ワンっ!」
「ハロは賢いから忘れてないよ。」
「荷物好きなところに置いてね。」
「洗面所にハロのペットシーツ敷かせてもらうよ。下に防水マットも敷くから汚さないと思うんだけど…。」
「大丈夫!あの、ここの引き出しあいてるので着替えとかあったら入れてね。」
「そうさせてもらうよ。」
肌着とパンツ、部屋着を引き出しに入れさせて貰った。
「歯ブラシと歯磨き粉、置いて帰っていいか?」
「もちろん。あ、新品のコップ余分にあるのでうがい用に使って。持ってくるから!」
荷物を色々置かせてもらい、歯を磨きまた布団を借りる。
ハロはケージの中に引いていたクッションの上で寝る。
「…同じ部屋で寝よう?布団僕が運ぶから。」
「あっ、うん//」
「ハロがいる時は何もしないよ。」
わざと怪しい笑みを浮かべるとみるみる赤くなり狼狽えた。
「何いってるんですか!もう。」
「布団はどこ?」
「こっちに。」
お父さんさんが使っていた布団を部屋に運び布団をくっつけた。
2人で横になるもどうにも距離がある。
「…おいで。」
おずおずと近づいてきた所を抱きしめて引き寄せた。
抱きしめたまま、左腕で腕枕をして右手は頭を撫でた。
「今日は楽しかった…。」
「ラーメン旨かったな。また行こう。」
「うん。……。」
「寝ていいよ。おやすみ。」
「零くん、あったかくて安心しちゃって…。おや…すみ…。」
寝ちゃった…。
彼女の枕を引き寄せて頭をのせ、自分も仰向けになって目を瞑った。
誰かと同じ布団で寝るなんていつぶりだろうか。
そう考えているうちに眠りについた。
FBI・公安共に"徹夜明けは仮眠室で3時間は寝ること、仮眠含めて3日勤務したら一日休みを取ること"という決まりが出来た。
おかげでようやく定期的に彼女に会える事になった。
休みの日の昼過ぎ、家を訪ねた。
「怒涛の半年お疲れ様でした。お休み貰えて良かったですね。」
「ほんと。さっきまでぐっすり寝てしまったよ。
そうだ、勤務の日程、良かったら教えてくれないか?
出来れば休みを合わせたいんだ。
一緒の休みだからと言って絶対に一緒に過ごさないと行けない訳では無いけど、せっかくだから…。」
「もちろんです、私も…零君に会いたいですし。手帳持ってきますね!」
本当に可愛い。久々に敬語に戻っているのが少し残念だけど。
「あ、これです。」
「ありがとう、スマホにメモさせてもらうよ。
…少し遠いな、ここにおいで。」
ポンポンと自分の脚の間に来させる。
「えっ、でも…。」
「早くおいで。…久々に会ったのに敬語に戻ってる罰。」耳元で囁くと耳まで赤くなった。
「あっ、ちが、えっと…なんか久々で恥ずかしくて…。」
照れる彼女の腕を引いて脚の間に座らせる。
「どれどれ?」後ろからハグしながら耳元に口を寄せる。彼女の耳は赤いままだ。
「こ…これと、これと…あとこの日もお休みで…。」
「休みは不定期だな。ほとんど夜勤の次の日だ。…毎日頑張ってるね。」
「零くんほどでは…。」
「看護師は肉体労働だ。今の所僕はずっとデスクワーク。実際動く方が大変だよ。えれなも、あんまり無理するなよ。」
「ありがとう。」
メモし終えてあえてそのまま彼女の首に顔を埋めたり頭を撫でたりした。
シャンプーのとても良い香りがする。
しばらくすると彼女の肩が震えていた。
ギョッとして顔を覗き込む。
「ど、どうした?そんなに泣くほど嫌だったか?」
「ち…違うの…。嬉しくて。私こんなに幸せで良いのかなって。私、しばらく誰かにこうして甘やかされたりする事、なかったから…。」
「これからはいくらでも僕に甘えると良い。ずっと頑張ってきたんだから。」
「うん。」頷くと僕の首に手を回して抱きしめ返された。
「…あっ、ごめんなさい、シャツ少し濡らしちゃった。」
「いいんだよ。すぐ乾くから。」
しばらくすると落ち着いたらしい。
「今度、デートに行こう。どこか行きたいところはある?」
「うーん…私、実はラーメンが好きで。昔家族と閻魔大王ラーメンってお店に行ってたの。今場所移転しているらしいんだけど、久々に行ってみたくて。」
「じゃあ夕食にそこ行ってみようか。」
「いいの?」
「僕もラーメン好きだよ。行ってみよう。それまでショッピングモールでも行って歩いてお腹空かせようか。」
「うん!ちょっと支度してくる!」
彼女は化粧が薄いためかすぐに支度して戻ってきた。
自分の車に乗せて出かける。
「夜勤明け、つい買い物しすぎちゃうんです。」
「分かるなー。徹夜明けのコンビニは鬼門だ。つい買いすぎる。
あ、どこか見たいお店ある?」
「これと、この服屋さんが好きで。見てきても良い?」
「もちろんだよ。」
連れられたお店は彼女に似合いそうなナチュラルテイストなものや清楚系の服が多い。
「可愛い、これも可愛い…。」
「こっちの方が似合いそうだ。水色のワンピース。」
「これにしようかなー。」
「僕が買うよ。他にも選んで。」
「いや、そんな。」
「遠慮しないで。初デートの記念だよ。今度のデートに着てきてよ。」
「!うん!」
その後もう二点選ばせて会計した。
荷物持つよと言ったが持たせてはくれなかった。
"彼氏に荷物を持たせるの、苦手で。"と言われてしまったがえれなから彼氏という言葉が出た事が意外で嬉しかった。
その後荷物をトランクに入れてラーメン屋へ向かった。
とても庶民的なお店だ。雰囲気が良い。
「らっしゃい!!…お?もしかして田中さんのお嬢ちゃんか?日本料理屋の…。」
「あっ、そうです!昔よく行かせてもらって…。」
「やっぱりか!あんまり変わってねぇなー!すぐ分かったぞ!
…ご両親の事、大変だったなぁ。
しばらく来ないから心配で知り合いに聞いたら亡くなったと…。線香あげにいきたかったんだが、ただのラーメン屋の親父が行ってもと思って声をかけらんなかったんだ。さ、座って!」
「覚えていて下さってありがとうございます。」
「昔から可愛かったが、今もべっぴんさんだな!今日は彼氏と一緒か。」
「はい。」
「幸せそうで良かった。金髪の兄ちゃん、幸せにしてやるんだぞ。この子は凄く苦労してるんだ。」
「えぇ、もちろんです。」
「…そういやぁ兄ちゃん、見た事あるぞ。どこだっけ…。」
「以前ポアロにいました。」
「あ!そうだ、ポアロの兄ちゃん!ポアロにはほとんど行ったことはねぇが、外を箒ではいているのを見た事あるよ。」
「そうでしたか。」
「なんだ、もしや…バイトか?この子を養っていけんのか?」
「実は探偵事務所に所属していまして。安定していますので大丈夫です。」
「そうだったのか。じゃあ大丈夫だな。お、すまねぇ。注文取ってなかった。何にする?」
「「閻魔大王ラーメン」」
「僕大盛りで。」
「あいよ!今回は二人とも俺の奢りだ!たんと食ってくれ!」
「ありがとうございます。」
「僕まですみません。」
すぐにラーメンが出来上がり出てきた。
「…美味しい!懐かしいー!」
「ん、旨い!」
「だろぉー?これ、餃子もサービスだ!」
「「ありがとうございます!」」
「また来てくれよな!おふたりさん!」
「美味しかったね。でも凄くおなかいっぱい。」
「大盛りに餃子…。走らないとな。」
「え、透くん太ってないから大丈夫だよ!」
「体型維持しておかないといざという時に動けないからさ。」
「大変だね。私も運動しないと。」
「えれなこそ痩せてるんだから必要ないよ。もう少し太っても良いくらいだよ。」
「油断するとナース服入らなくなるから。」
「制服の仕事はそこが辛いよね。体型変わるとすぐ分かる。」
「そうなの。患者さんからの差し入れとかつい食べちゃうからもう…。夜勤も変な時間に食べるから太るし…。」
「起きてると腹減るよね。」
「お菓子に伸びる手が止まらない。」
話しているとあっという間にコインパーキングに着いた。
車に乗せて自宅へ送る。
「じゃあ、またね。」
「あの…泊まって行きませんか…?」
「え」
「あっ、いや…もっと一緒に居たいなー…なんて…。」
「良いの?僕は明日出勤遅いから大丈夫だけど、君は早いんじゃ…?あれ、明日夜勤だっけ?」
「そうなんです…。」
「じゃあ遠慮なく泊まらせてもらうよ。あと悪いんだけどハロも連れてきて良いかな?ついでに着替えとか持ってくる。」
「もちろん!ハロちゃんに会いたい!良かったら余分に着替え、こっちに置いといても良いよ…?」
「じゃあそうさせてもらおうかな。じゃあ後でね。」
一旦帰宅して荷物をまとめる。
ハロのご飯と皿、ペットシーツ、余分な着替えも持って、と。
「ハロ、えれなの所行くんだけど。」
「ワンワン!」
「一緒に行こう。」
「アンッ!」
嬉しそうについてきた。
ハロを持ち運び用のケージに入れて車に乗せてシートベルトで固定する。
ピンポーン
「おかえりなさい。」
「ただいま。ハロも来たよ。」
「わあぁ!ハロちゃん久しぶり!覚えてる?」
「ワンっ!」
「ハロは賢いから忘れてないよ。」
「荷物好きなところに置いてね。」
「洗面所にハロのペットシーツ敷かせてもらうよ。下に防水マットも敷くから汚さないと思うんだけど…。」
「大丈夫!あの、ここの引き出しあいてるので着替えとかあったら入れてね。」
「そうさせてもらうよ。」
肌着とパンツ、部屋着を引き出しに入れさせて貰った。
「歯ブラシと歯磨き粉、置いて帰っていいか?」
「もちろん。あ、新品のコップ余分にあるのでうがい用に使って。持ってくるから!」
荷物を色々置かせてもらい、歯を磨きまた布団を借りる。
ハロはケージの中に引いていたクッションの上で寝る。
「…同じ部屋で寝よう?布団僕が運ぶから。」
「あっ、うん//」
「ハロがいる時は何もしないよ。」
わざと怪しい笑みを浮かべるとみるみる赤くなり狼狽えた。
「何いってるんですか!もう。」
「布団はどこ?」
「こっちに。」
お父さんさんが使っていた布団を部屋に運び布団をくっつけた。
2人で横になるもどうにも距離がある。
「…おいで。」
おずおずと近づいてきた所を抱きしめて引き寄せた。
抱きしめたまま、左腕で腕枕をして右手は頭を撫でた。
「今日は楽しかった…。」
「ラーメン旨かったな。また行こう。」
「うん。……。」
「寝ていいよ。おやすみ。」
「零くん、あったかくて安心しちゃって…。おや…すみ…。」
寝ちゃった…。
彼女の枕を引き寄せて頭をのせ、自分も仰向けになって目を瞑った。
誰かと同じ布団で寝るなんていつぶりだろうか。
そう考えているうちに眠りについた。