第2章<完結>
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
顔合わせから半年が経過した。
初めは何徹も当たり前だったが、皆疲弊している状況を見た上の人達が決まりを作ってくれた。
徹夜明けは仮眠室で3時間は寝ること、
仮眠含めて72時間勤務したら一日休みを取ること。そのおかげで皆随分顔色が良くなった。
ちなみに以前シュウがシャワー室に連れ込んで以来、私とシュウは優先的に同じ日に休みを取れるよう配慮されていた。
なので今日は3日ぶりの一緒の休み。
随分前から今日はデートに行こうと誘われていた。
今日は赤井秀一でいくらしい。
最近は時々シュウの姿でも出かけていた。
変装はせずに帽子もなく、黒いサングラスをかけてグレーのスラックスにネイビーのシャツとジャケットを身に纏っている。
今日はベルツリータワーに行くらしい。
シュウの愛車であるマスタングに乗っていく。
本人はきっとマスタングのほうが気に入っているんだろう。
いつか沖矢昴がお役御免になったら、subaru360を手放すつもりだと以前言っていた。
あの車可愛いけれど運転が難しいし、2台持ちはお金がかかるもんね…。
混雑もなくスムーズにベルツリータワーに到着した。
時刻は10時50分。ちょっと早いけどお昼ご飯にする事にした。
お寿司が食べたかったので"魚力鮨"というお寿司屋さんに行くことにした。
10貫1650円と少しお高いが、味はとても美味しい。
味噌汁とサラダも付いている。
「うま♡!脂のってて最高…。」
「そうか、それは良かったな。」
まるで"餌を貪る猫"を見るかのような目で見られてしまった。…そんな慈悲深い眼差しを向けないで。
ただ最近忙しすぎて自分で作った簡素な料理かコンビニ弁当しか食べてなかったから、外食の美味しさを堪能していただけ!
あっという間に食べ終わり店を出た。
お金を払おうとしたものの制止され、結局支払ってもらった。
「シュウ、ご馳走様でした。」
「何言ってるんだ、結婚したからには俺の財布はお前のものだろう。同じ家計からお金が出ているんだから俺がお金を出しているとは言えない。今度から特に何も言わず俺に出させてくれ。」と言われてしまった。
何でそんなにカッコイイの。
そう思ったら思わず口から出ていたらしい。
一瞬驚いてから随分笑われてしまった。
「なんだ突然。ナマエは本当に面白いな。さ、次行くぞ。」
シュウは組織壊滅前と比べて随分と笑顔を見せるようになった気がする。
以前はどこかピリついていたり殺気立っているような所があったけど、だいぶ柔らかい雰囲気になった。
終始命を狙われていたかもしれないと思うとそうなるよね。
今は落ち着いて生活出来ているのだろう。
こうやって手を繋いでゆっくり一緒に過ごせるのは幸せな事だ。
今の幸せな状況を噛み締めながらシュウの手をぎゅっと握り返した。
次は水族館へ行った。
沢山のペンギンや500匹のクラゲゾーン、小笠原諸島の海をテーマにした彩り鮮やかな魚が群れを成して泳ぐ大水槽など見所は多い。
一番気に入ったのは江戸リウムという日本最大級の金魚展示ゾーン。和風の装飾が施されてさまざまな色や大きさの金魚たちが水槽を泳いでいる。
「綺麗ー!だけどこうも沢山いると圧倒されちゃうね。」
「金魚の種類がこんなにあるとは知らなかった。」
「そうだねー。」
その後服など買い物をして、プラネタリウムを楽しんだ。
そうこうしているとあっという間に暗くなってきた。
展望台にでも登るのかと思いきや、駐車場に連れていかれる。
「もう帰るの?」
「いいや。連れて行きたい所があるんだ。」
「ふーん?」
「楽しみにしていてくれ。」
あっという間に東都タワーの隣にあるオシャレなレストランに着いた。
"Terrace Dining TANGO"というレストランらしい。
東都タワーがとても大きく見える立地にある。
「うわぁ、凄い…東都タワー綺麗!ほんっとに目の前だよ!凄い!」
「喜ぶ顔が見れて良かった。」
料理もとても美味しかった。
シャンパンからはじまり、前菜、カルパッチョ、肉料理、パスタ等色々と出てきた。
ちなみに車だから、シュウはジンジャエールを飲んでいた。
最後にはちょっとしたケーキも出てきた。
プレートに描かれた絵が可愛い。
どれも美味しすぎて完食。最高。
食べ終わってグラスに残っているシャンパンを楽しんでいると突然シュウと共に別室に案内された。
「うわ!」
部屋がまるでチャペルのようだった。
天井が全てガラス窓なので東都タワーがドンと目の前に見える。
奥に行き大きい赤いバラの花束を受け取るとシュウが片膝をついた。内ポケットから婚約指輪を出す。
「改めて。俺と結婚してくれ。」
夢のようだ。片膝をついたシュウがとてもカッコ良い。嬉しすぎて内心パニックだ。
「…はい。よろしくお願いします。」
震える声でなんとか返事をする事が出来た。
返答を聞いたシュウが立ち上がって左手の薬指に指輪をつけてくれた。
サイズがピッタリ。
感極まって嬉しくてシュウに思いっきり抱きついた。
それでもきちんと受け止めてくれるのは流石だと思う。
「プロポーズ、遅くなって悪かった。
言葉通り死んでも一緒に居てくれ。」
涙が溢れて頷くしか出来なかった。
こんなに凄いプロポーズされるなんて思わなかった。
シュウのことだから何気ない日常で言われると思ってた。
「ナマエにとっても、俺にとっても二度とないプロポーズだからな。きちんとやろうと思った。」との事。
私達は永遠に生まれ変わる事はないから、本当に二度とない最高のプロポーズだった。
レストランの部屋に戻るとシュウが車のトランクに花を入れてきてくれた。
残りのシャンパンを楽しんで、今日は私のマンションの方へ一緒に帰宅した。
初めは何徹も当たり前だったが、皆疲弊している状況を見た上の人達が決まりを作ってくれた。
徹夜明けは仮眠室で3時間は寝ること、
仮眠含めて72時間勤務したら一日休みを取ること。そのおかげで皆随分顔色が良くなった。
ちなみに以前シュウがシャワー室に連れ込んで以来、私とシュウは優先的に同じ日に休みを取れるよう配慮されていた。
なので今日は3日ぶりの一緒の休み。
随分前から今日はデートに行こうと誘われていた。
今日は赤井秀一でいくらしい。
最近は時々シュウの姿でも出かけていた。
変装はせずに帽子もなく、黒いサングラスをかけてグレーのスラックスにネイビーのシャツとジャケットを身に纏っている。
今日はベルツリータワーに行くらしい。
シュウの愛車であるマスタングに乗っていく。
本人はきっとマスタングのほうが気に入っているんだろう。
いつか沖矢昴がお役御免になったら、subaru360を手放すつもりだと以前言っていた。
あの車可愛いけれど運転が難しいし、2台持ちはお金がかかるもんね…。
混雑もなくスムーズにベルツリータワーに到着した。
時刻は10時50分。ちょっと早いけどお昼ご飯にする事にした。
お寿司が食べたかったので"魚力鮨"というお寿司屋さんに行くことにした。
10貫1650円と少しお高いが、味はとても美味しい。
味噌汁とサラダも付いている。
「うま♡!脂のってて最高…。」
「そうか、それは良かったな。」
まるで"餌を貪る猫"を見るかのような目で見られてしまった。…そんな慈悲深い眼差しを向けないで。
ただ最近忙しすぎて自分で作った簡素な料理かコンビニ弁当しか食べてなかったから、外食の美味しさを堪能していただけ!
あっという間に食べ終わり店を出た。
お金を払おうとしたものの制止され、結局支払ってもらった。
「シュウ、ご馳走様でした。」
「何言ってるんだ、結婚したからには俺の財布はお前のものだろう。同じ家計からお金が出ているんだから俺がお金を出しているとは言えない。今度から特に何も言わず俺に出させてくれ。」と言われてしまった。
何でそんなにカッコイイの。
そう思ったら思わず口から出ていたらしい。
一瞬驚いてから随分笑われてしまった。
「なんだ突然。ナマエは本当に面白いな。さ、次行くぞ。」
シュウは組織壊滅前と比べて随分と笑顔を見せるようになった気がする。
以前はどこかピリついていたり殺気立っているような所があったけど、だいぶ柔らかい雰囲気になった。
終始命を狙われていたかもしれないと思うとそうなるよね。
今は落ち着いて生活出来ているのだろう。
こうやって手を繋いでゆっくり一緒に過ごせるのは幸せな事だ。
今の幸せな状況を噛み締めながらシュウの手をぎゅっと握り返した。
次は水族館へ行った。
沢山のペンギンや500匹のクラゲゾーン、小笠原諸島の海をテーマにした彩り鮮やかな魚が群れを成して泳ぐ大水槽など見所は多い。
一番気に入ったのは江戸リウムという日本最大級の金魚展示ゾーン。和風の装飾が施されてさまざまな色や大きさの金魚たちが水槽を泳いでいる。
「綺麗ー!だけどこうも沢山いると圧倒されちゃうね。」
「金魚の種類がこんなにあるとは知らなかった。」
「そうだねー。」
その後服など買い物をして、プラネタリウムを楽しんだ。
そうこうしているとあっという間に暗くなってきた。
展望台にでも登るのかと思いきや、駐車場に連れていかれる。
「もう帰るの?」
「いいや。連れて行きたい所があるんだ。」
「ふーん?」
「楽しみにしていてくれ。」
あっという間に東都タワーの隣にあるオシャレなレストランに着いた。
"Terrace Dining TANGO"というレストランらしい。
東都タワーがとても大きく見える立地にある。
「うわぁ、凄い…東都タワー綺麗!ほんっとに目の前だよ!凄い!」
「喜ぶ顔が見れて良かった。」
料理もとても美味しかった。
シャンパンからはじまり、前菜、カルパッチョ、肉料理、パスタ等色々と出てきた。
ちなみに車だから、シュウはジンジャエールを飲んでいた。
最後にはちょっとしたケーキも出てきた。
プレートに描かれた絵が可愛い。
どれも美味しすぎて完食。最高。
食べ終わってグラスに残っているシャンパンを楽しんでいると突然シュウと共に別室に案内された。
「うわ!」
部屋がまるでチャペルのようだった。
天井が全てガラス窓なので東都タワーがドンと目の前に見える。
奥に行き大きい赤いバラの花束を受け取るとシュウが片膝をついた。内ポケットから婚約指輪を出す。
「改めて。俺と結婚してくれ。」
夢のようだ。片膝をついたシュウがとてもカッコ良い。嬉しすぎて内心パニックだ。
「…はい。よろしくお願いします。」
震える声でなんとか返事をする事が出来た。
返答を聞いたシュウが立ち上がって左手の薬指に指輪をつけてくれた。
サイズがピッタリ。
感極まって嬉しくてシュウに思いっきり抱きついた。
それでもきちんと受け止めてくれるのは流石だと思う。
「プロポーズ、遅くなって悪かった。
言葉通り死んでも一緒に居てくれ。」
涙が溢れて頷くしか出来なかった。
こんなに凄いプロポーズされるなんて思わなかった。
シュウのことだから何気ない日常で言われると思ってた。
「ナマエにとっても、俺にとっても二度とないプロポーズだからな。きちんとやろうと思った。」との事。
私達は永遠に生まれ変わる事はないから、本当に二度とない最高のプロポーズだった。
レストランの部屋に戻るとシュウが車のトランクに花を入れてきてくれた。
残りのシャンパンを楽しんで、今日は私のマンションの方へ一緒に帰宅した。