第2章<完結>
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あれから1週間が経った。
午後1時より少し前。工藤邸に集合した。
今回ジェイムズに両親顔合わせの為に休ませて欲しいと頼むと快く休ませてくれた。有難い。
こんな忙しい時期に休みを貰うのは非常に申し訳なかったが、事情を知っている人達は快く承諾してくれた。
ちなみに結婚した事を知っているのはジェイムズ・キャメル・ジョディ・安室だけ。
今忙しいこの状況で結婚しました、なんてにこやかに言える雰囲気ではない。皆ピリピリしている。
事情を知らない他の人にはFBIの仕事の関係で警視庁に来ていない事にしてある。
お父さんとシュウはスーツ、
お母さんは薄いブルーのワンピースに白いジャケット、真純ちゃんはネイビーの膝上丈スカートに薄いブルーのストライプシャツを合わせている。
工藤邸の庭で待っていると強い風が吹き、ハティが現れた。
「前回よりも随分大きいな。」
シュウが感嘆の声をあげる。
庭ギリギリというあまりの大きさに驚いている。
「どうしましょう。皆さん登れますかね?」
ハティが心配そうだ。
とりあえず皆を魔法で浮かせて乗せることにした。
全員乗せた所で私はハティの尻尾から上にジャンプして乗った。
「いいよ!ハティ!」
いつも通り瞬き1回でイギリスへと到着した。
「ここは?」「もう着いたのか。」
「凄い!景色が変わったね!」
皆驚いていた様子だったがとりあえず全員地面に下ろした。
外の賑やかな様子に気付いた両親が家から出てきた。
「やぁ!皆さんお揃いで!よく来てくださいましたね!」(父)
「お待ちしていました。わざわざ来ていただいてすみませんねぇ。」(母)
お互い自己紹介をして家の中へ入る。
赤井家ご両親・真純ちゃんは私の両親がどう見ても20代後半〜30代前半にしか見えないらしく驚いていた。
1階のダイニングに案内し椅子に座ってもらった。長テーブルの両側に人数分の椅子が置いてある。
全員座った瞬間、テーブルに食べ物が出てきた。
とても豪勢な懐石料理だ。美味しそう!
「ハティとスコールが今日のためにとメニューを考えて作ってくれたんです。」(父)
キッチンからハティがひょこっと顔を出して「お口に合うといいんですけど。」と言ってまた戻っていった。
「わざわざすみません、こちらは朝なのにお手間かけます。」(務武)
「いいんですよ。あ、良かったらお酒はいかがですか?」(父)
「そうだ、日本からお酒を持ってきたんです。日本酒がお好きだと聞いて。」
務武お父さんが父に日本酒のビンを渡した。
「ありがとうございます、頂きます!あ、せっかくだから呑める人は一緒に呑みましょうか!」
受け取ったお酒を魔法でさっと冷やすと日本酒用のグラスを6個キッチンから持ってきた。
父は真純ちゃんにはバタービールを勧めた。
「真純ちゃん、大人ばかりすまないね。これ、魔法界で若者に人気のバタービールというものなんだ。ビールといってもアルコールは入ってないから。結構甘いから好きかは分からないけど飲んでみて。
…まぁこれはかなり甘いから、沢山飲めるものでは無いかもしれない。」
「わぁ、見た目はビールみたいだ。ありがとう!」
「「「乾杯!」」」
「うーん!甘いけどクセになりそうな味!美味しいな!」
「真純ちゃん、気に入ったかい?」
「うん、デザートみたいで甘くて美味しい。」
「そうか。良かったら持って帰って良いからね。まだ未開封のビンがいくつもあるんだ。」
「ありがとう!」
「すみません、真純まで甘やかせてもらって。」
(メアリー)
「いえいえ。一気に家族が増えたようで嬉しいです。あ、遠慮せず皆さん沢山食べてくださいね。」とニコニコしながら母が言った。本当に嬉しそうだ。
食事後寛いでいると、シュウが突然立ち上がった。
「あの…突然籍を入れることに賛成して頂いてありがとうございました。
改めて、きちんと言わせて下さい。
… ナマエさんと結婚させて下さい。」
そう言って深々と頭を下げた。
父は呆気に取られていたものの、みるみるうちに物凄く嬉しそうな顔になると立ち上がってシュウの手を取った
「もちろんだよ、秀一君。ナマエを、よろしくお願いします。」
母も立ち上がって反対側のシュウの手を取り、
「この子一人で抱え込みやすいから助けてあげてね。秀一君、ナマエをよろしくお願いします。」
その様子を見て赤井家両親は頭を下げた。
「「ありがとうございます。」」
真純ちゃんはハンカチ片手に涙ぐんでいる。
私は、というと…。
まさかシュウがこんな風にきちんと言ってくれるとは思わなくて初めは呆気に取られた。
少しして私の親が喋りだしたのを皮切りに嬉しくて涙が止まらなくなり涙腺が崩壊した。
その後なかなか涙が止まらなくて泣き続ける私をシュウが困ったように抱きしめてくれた。
ようやく全員落ち着いた頃、二階のリビングへ移動して両親同士談笑していた。
私とシュウと真純ちゃんは少し手持ち無沙汰だったので、庭に出て久々に箒に乗ることにした。
初めは怖がっていた真純ちゃんだったが、シュウを乗せて飛ぶと興味が湧いたようで真純ちゃんも乗る事になった。
「あれ、意外と股が痛くないね。」
「でしょ?クッション呪文がかかっていてね、サドルに乗っているような感覚になるんだ。肩をしっかり掴んでいてね。
…じゃあ飛ぶよー。」
徐々に高度を上げて言ったが真純ちゃんはとても楽しそうだった。
その後スピードを上げ町の上を飛んでみたり、一回転してみたりと10分程楽しんだ。
「あー楽しかった!ありがとうナマエ姉!箒に乗るなんてまるで絵本の世界だ!」
「こっちに来た時にまた乗せてあげるね!」
「うん!」
「いつか三人でホグズミード行きたいなー。」
「前に行ったところとは違うのか?」
「あそこはダイアゴン横丁。ホグズミードは魔法のイタズラグッズの店やお菓子の店とか、さっき真純ちゃんが飲んでたバタービールのお店とかあるんだ。いつか一緒に行こ。
でも真純ちゃんにはまずダイアゴン横丁に連れて行ってからかな。ホグズミードは割とディープな場所だから。」
「魔法のお店?うわ、絶対行きたい!落ち着いたら連れて行ってね!」
「もちろん!」
きっと驚いてシュウと同じような反応をするんだろうなぁ。
話をしていると玄関が開き、お互いの両親が出てきた。
「おい、そろそろ帰るぞ。今日は本当にお世話になりました。ご馳走様でした。」(メアリー)
「あまり長居するわけには行かないからな。もっと話をしていたい所なんですけどね。」(務武)
「是非また来てくださいね。」(母)
「第二の家だと思って是非また遊びに来てください。務武さんもメアリーさんも、また一緒に呑みましょうね!」(父)
無事に顔合わせが出来て本当に良かった。
帰り際、母にこっそりグリンゴッツの鍵を渡された。
「ずっと貯めていたのよ。グリンゴッツでどんな種類のマグルの通貨に換金出来るから、結婚式あげる時とか色々足しにしなさい。」
「いいの…?ありがとう。」
「結婚式の時に女性は何かとお金がかかるからね。
結婚式の日取り、決まったら教えてね。」
「分かった。でも仕事が忙しいからしばらくは無理かも。あと、多分日本でやる。」
「分かった。どこでも行くからね。じゃあね。身体に気をつけるのよ!」
その後皆、無事に日本へ帰宅した。
午後1時より少し前。工藤邸に集合した。
今回ジェイムズに両親顔合わせの為に休ませて欲しいと頼むと快く休ませてくれた。有難い。
こんな忙しい時期に休みを貰うのは非常に申し訳なかったが、事情を知っている人達は快く承諾してくれた。
ちなみに結婚した事を知っているのはジェイムズ・キャメル・ジョディ・安室だけ。
今忙しいこの状況で結婚しました、なんてにこやかに言える雰囲気ではない。皆ピリピリしている。
事情を知らない他の人にはFBIの仕事の関係で警視庁に来ていない事にしてある。
お父さんとシュウはスーツ、
お母さんは薄いブルーのワンピースに白いジャケット、真純ちゃんはネイビーの膝上丈スカートに薄いブルーのストライプシャツを合わせている。
工藤邸の庭で待っていると強い風が吹き、ハティが現れた。
「前回よりも随分大きいな。」
シュウが感嘆の声をあげる。
庭ギリギリというあまりの大きさに驚いている。
「どうしましょう。皆さん登れますかね?」
ハティが心配そうだ。
とりあえず皆を魔法で浮かせて乗せることにした。
全員乗せた所で私はハティの尻尾から上にジャンプして乗った。
「いいよ!ハティ!」
いつも通り瞬き1回でイギリスへと到着した。
「ここは?」「もう着いたのか。」
「凄い!景色が変わったね!」
皆驚いていた様子だったがとりあえず全員地面に下ろした。
外の賑やかな様子に気付いた両親が家から出てきた。
「やぁ!皆さんお揃いで!よく来てくださいましたね!」(父)
「お待ちしていました。わざわざ来ていただいてすみませんねぇ。」(母)
お互い自己紹介をして家の中へ入る。
赤井家ご両親・真純ちゃんは私の両親がどう見ても20代後半〜30代前半にしか見えないらしく驚いていた。
1階のダイニングに案内し椅子に座ってもらった。長テーブルの両側に人数分の椅子が置いてある。
全員座った瞬間、テーブルに食べ物が出てきた。
とても豪勢な懐石料理だ。美味しそう!
「ハティとスコールが今日のためにとメニューを考えて作ってくれたんです。」(父)
キッチンからハティがひょこっと顔を出して「お口に合うといいんですけど。」と言ってまた戻っていった。
「わざわざすみません、こちらは朝なのにお手間かけます。」(務武)
「いいんですよ。あ、良かったらお酒はいかがですか?」(父)
「そうだ、日本からお酒を持ってきたんです。日本酒がお好きだと聞いて。」
務武お父さんが父に日本酒のビンを渡した。
「ありがとうございます、頂きます!あ、せっかくだから呑める人は一緒に呑みましょうか!」
受け取ったお酒を魔法でさっと冷やすと日本酒用のグラスを6個キッチンから持ってきた。
父は真純ちゃんにはバタービールを勧めた。
「真純ちゃん、大人ばかりすまないね。これ、魔法界で若者に人気のバタービールというものなんだ。ビールといってもアルコールは入ってないから。結構甘いから好きかは分からないけど飲んでみて。
…まぁこれはかなり甘いから、沢山飲めるものでは無いかもしれない。」
「わぁ、見た目はビールみたいだ。ありがとう!」
「「「乾杯!」」」
「うーん!甘いけどクセになりそうな味!美味しいな!」
「真純ちゃん、気に入ったかい?」
「うん、デザートみたいで甘くて美味しい。」
「そうか。良かったら持って帰って良いからね。まだ未開封のビンがいくつもあるんだ。」
「ありがとう!」
「すみません、真純まで甘やかせてもらって。」
(メアリー)
「いえいえ。一気に家族が増えたようで嬉しいです。あ、遠慮せず皆さん沢山食べてくださいね。」とニコニコしながら母が言った。本当に嬉しそうだ。
食事後寛いでいると、シュウが突然立ち上がった。
「あの…突然籍を入れることに賛成して頂いてありがとうございました。
改めて、きちんと言わせて下さい。
… ナマエさんと結婚させて下さい。」
そう言って深々と頭を下げた。
父は呆気に取られていたものの、みるみるうちに物凄く嬉しそうな顔になると立ち上がってシュウの手を取った
「もちろんだよ、秀一君。ナマエを、よろしくお願いします。」
母も立ち上がって反対側のシュウの手を取り、
「この子一人で抱え込みやすいから助けてあげてね。秀一君、ナマエをよろしくお願いします。」
その様子を見て赤井家両親は頭を下げた。
「「ありがとうございます。」」
真純ちゃんはハンカチ片手に涙ぐんでいる。
私は、というと…。
まさかシュウがこんな風にきちんと言ってくれるとは思わなくて初めは呆気に取られた。
少しして私の親が喋りだしたのを皮切りに嬉しくて涙が止まらなくなり涙腺が崩壊した。
その後なかなか涙が止まらなくて泣き続ける私をシュウが困ったように抱きしめてくれた。
ようやく全員落ち着いた頃、二階のリビングへ移動して両親同士談笑していた。
私とシュウと真純ちゃんは少し手持ち無沙汰だったので、庭に出て久々に箒に乗ることにした。
初めは怖がっていた真純ちゃんだったが、シュウを乗せて飛ぶと興味が湧いたようで真純ちゃんも乗る事になった。
「あれ、意外と股が痛くないね。」
「でしょ?クッション呪文がかかっていてね、サドルに乗っているような感覚になるんだ。肩をしっかり掴んでいてね。
…じゃあ飛ぶよー。」
徐々に高度を上げて言ったが真純ちゃんはとても楽しそうだった。
その後スピードを上げ町の上を飛んでみたり、一回転してみたりと10分程楽しんだ。
「あー楽しかった!ありがとうナマエ姉!箒に乗るなんてまるで絵本の世界だ!」
「こっちに来た時にまた乗せてあげるね!」
「うん!」
「いつか三人でホグズミード行きたいなー。」
「前に行ったところとは違うのか?」
「あそこはダイアゴン横丁。ホグズミードは魔法のイタズラグッズの店やお菓子の店とか、さっき真純ちゃんが飲んでたバタービールのお店とかあるんだ。いつか一緒に行こ。
でも真純ちゃんにはまずダイアゴン横丁に連れて行ってからかな。ホグズミードは割とディープな場所だから。」
「魔法のお店?うわ、絶対行きたい!落ち着いたら連れて行ってね!」
「もちろん!」
きっと驚いてシュウと同じような反応をするんだろうなぁ。
話をしていると玄関が開き、お互いの両親が出てきた。
「おい、そろそろ帰るぞ。今日は本当にお世話になりました。ご馳走様でした。」(メアリー)
「あまり長居するわけには行かないからな。もっと話をしていたい所なんですけどね。」(務武)
「是非また来てくださいね。」(母)
「第二の家だと思って是非また遊びに来てください。務武さんもメアリーさんも、また一緒に呑みましょうね!」(父)
無事に顔合わせが出来て本当に良かった。
帰り際、母にこっそりグリンゴッツの鍵を渡された。
「ずっと貯めていたのよ。グリンゴッツでどんな種類のマグルの通貨に換金出来るから、結婚式あげる時とか色々足しにしなさい。」
「いいの…?ありがとう。」
「結婚式の時に女性は何かとお金がかかるからね。
結婚式の日取り、決まったら教えてね。」
「分かった。でも仕事が忙しいからしばらくは無理かも。あと、多分日本でやる。」
「分かった。どこでも行くからね。じゃあね。身体に気をつけるのよ!」
その後皆、無事に日本へ帰宅した。