第2章<完結>
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部屋に戻って二度寝させてもらい、目を覚ますと隣にシュウが座っていた。
「おはよう。…まぁ今はもう昼だがな。」
「おはよ、シュウもやっと起きたんだね。」
「…すまない、仮眠室へ向う所からさっき起きた時まで何も記憶が無い。」
「シュウが仮眠室へ来た時に会ったんだよ。色々端折るけど…私の車に乗せて連れて帰ってきて、お父さんに頼んで部屋まで連れていってもらったの。
ジェイムズが…今からだと明日か。
明日まで休みをくれたからゆっくり寝かせてたんだよ。」
「そうだったのか。この歳で父親におぶってもらうなんて恥ずかしいな。」
「お姫様抱っこだったよ。」
「……。」
余計恥ずかしいのか眉間に皺を寄せて項垂れた。
「もうご飯食べた?」
「あぁ、母さんに作ってもらって食べた。そろそろお昼ご飯だろう。ここで食べろと言われたぞ。
まぁ、俺が言うのもなんだが遠慮するな。」
「うん。」
部屋を出るといい匂いが漂っていた。
お母さんが気付いて声をかけてくれる。
「焼きそばを作ったんだ。食べてくれ。」
「ボクも手伝ったんだよ!早く座って!」
真純ちゃんの右隣に座り、私の隣にシュウが座った。
「そういえばこの間秀吉が由美さんをつれて来たぞ。結婚するそうだ。」お母さんが突然言った。
「あぁ。しっかりしていそうな素敵な子だったね。秀吉はボーッとしてるからピッタリだろうな。」
「ボクにまた姉が増えるんだねー。嬉しいなぁ。」
そうか。ついにあの二人も結婚か。
「結婚式は来年やるそうだ。お前達は結婚式どうするんだ?」
「まだ後処理がしばらくは終わらないだろう。
それに突然籍を入れてしまったからプロポーズが実はまだだ。」
「バカかお前!」
メアリーお母さんが凄い顔で怒っている。
「そもそもまだナマエちゃんのご両親にもお会いしていないしやる事は山積みだぞ!」
「まぁまぁ、メアリー落ち着いて。そもそもなんでそんな急いで籍を入れたんだ?」
「色々な理由があって急いで籍を入れざるを得なかった。」シュウが少し口篭る。
「どこまで言っても良いんだ?」
シュウが困り顔だ。魔女だと言う事は赤井家皆知っているが、神の末裔だとは言っていない。
「全部言っていいよ。私が説明する?」
「いや、俺から言おう。」
シュウから今までの経緯を伝えてもらった。
私の曾お祖父さん及びお爺さんが北欧神である事。
それもあって魔女としては非凡な才能があり通常以上の魔法が使えること。
その為今まで"N"として難事件を解決したり後処理を行ってきた事。
薬に関しても詳しいので潜入前に耐性をつける為とその他支援をしてもらう為に一緒に住んでいた事。
潜入の間もずっと見守ってくれた事。
潜入が終わってからも色々あり、死んだ事にして沖矢昴となった後も共に生活をしてくれた事。
「今まで随分と助けられてきたんだ。
それで早く籍を入れた理由を話そう。
彼女と彼女の父は北欧神ロキという神の末裔らしく、
死んだら神界へ行くそうだ。
つまり普通の人とは死んだら違う場所へ行くことになるらしい。
だが結婚して契約を結んでおかなければ死んだら別々、つまり永遠に会えなくなるそうだ。
今回組織へ突入する際に死ぬかも知れないと思った。
だから突入前にどうしても籍を入れて契約を結びたかった。まぁ先に死んでも待っていればいずれ来てくれるからな。
そして、実際俺は一度死んだ。」
そう言った瞬間、全員が息を呑んで困惑した。
「今回、一番の敵は強大は魔法使いでした。
ずっとボスを上手く使っていたんです。
その魔法使いは私の遠い親戚でした…。
戦った結果、…お互い相打ちになってしまう所を秀一さんが私を庇い…死んだんです。」
「でも、生きてるじゃないか…。」
ご両親がさらに困惑する。当然の反応だろう。
真純ちゃんは今にも泣きそうだ。
「私の人生で、1度だけ使える契約があるんです。魂を一旦身につけている物に込めて、それごと体に魂を戻すんです。生き返る事は出来るんですが…。」
「ただ、ナマエが死んだら俺も死ぬ事になっている。」
「でも、私は簡単には死にません。
高いところから落ちたくらいでは死にませんし、大体の病気や怪我も治せます。だからよっぽどがない限りは一緒に老衰だと思います。
それと、私達は普通の人とは違って寿命が倍くらいあります。見た目も歳を取りにくくなります。
ですから同じ場所に居続けるといずれ不審がられるでしょう。
…いつかFBIを辞める事になるかもしれません。」
「………そうか。良かったじゃないか。
お前が本当にナマエさんを愛しているのは分かっている。一緒に死ねるなら本望だろう?」
「母さん…。」
「そうだなメアリー。秀一、良かったじゃないか。死んだ後も一緒に居られるなんて幸せだろう。」
「なんだかロマンチックだね。
…生きている間も、死んでからもシュウ兄をよろしくな!」
「もちろん、こちらこそよろしくお願いします。」
「こういった話を聞くとますますご両親に会うのが緊張するな。」お父さんが苦笑する。
「大丈夫です、父は今はただの人間です。」
「ご両親の都合がつくときに我々がイギリスへ出向こう。」
「両親は飛行機とかなしですぐに日本に来れますから来てもらいますよ。」
「この人数ハティに乗せるのも気が引けるしな。」
「何だそれは?」
「父の従兄弟なんです。…説明するより会ってもらった方が早いかもね。食べ終わったら呼びますね。」
「おはよう。…まぁ今はもう昼だがな。」
「おはよ、シュウもやっと起きたんだね。」
「…すまない、仮眠室へ向う所からさっき起きた時まで何も記憶が無い。」
「シュウが仮眠室へ来た時に会ったんだよ。色々端折るけど…私の車に乗せて連れて帰ってきて、お父さんに頼んで部屋まで連れていってもらったの。
ジェイムズが…今からだと明日か。
明日まで休みをくれたからゆっくり寝かせてたんだよ。」
「そうだったのか。この歳で父親におぶってもらうなんて恥ずかしいな。」
「お姫様抱っこだったよ。」
「……。」
余計恥ずかしいのか眉間に皺を寄せて項垂れた。
「もうご飯食べた?」
「あぁ、母さんに作ってもらって食べた。そろそろお昼ご飯だろう。ここで食べろと言われたぞ。
まぁ、俺が言うのもなんだが遠慮するな。」
「うん。」
部屋を出るといい匂いが漂っていた。
お母さんが気付いて声をかけてくれる。
「焼きそばを作ったんだ。食べてくれ。」
「ボクも手伝ったんだよ!早く座って!」
真純ちゃんの右隣に座り、私の隣にシュウが座った。
「そういえばこの間秀吉が由美さんをつれて来たぞ。結婚するそうだ。」お母さんが突然言った。
「あぁ。しっかりしていそうな素敵な子だったね。秀吉はボーッとしてるからピッタリだろうな。」
「ボクにまた姉が増えるんだねー。嬉しいなぁ。」
そうか。ついにあの二人も結婚か。
「結婚式は来年やるそうだ。お前達は結婚式どうするんだ?」
「まだ後処理がしばらくは終わらないだろう。
それに突然籍を入れてしまったからプロポーズが実はまだだ。」
「バカかお前!」
メアリーお母さんが凄い顔で怒っている。
「そもそもまだナマエちゃんのご両親にもお会いしていないしやる事は山積みだぞ!」
「まぁまぁ、メアリー落ち着いて。そもそもなんでそんな急いで籍を入れたんだ?」
「色々な理由があって急いで籍を入れざるを得なかった。」シュウが少し口篭る。
「どこまで言っても良いんだ?」
シュウが困り顔だ。魔女だと言う事は赤井家皆知っているが、神の末裔だとは言っていない。
「全部言っていいよ。私が説明する?」
「いや、俺から言おう。」
シュウから今までの経緯を伝えてもらった。
私の曾お祖父さん及びお爺さんが北欧神である事。
それもあって魔女としては非凡な才能があり通常以上の魔法が使えること。
その為今まで"N"として難事件を解決したり後処理を行ってきた事。
薬に関しても詳しいので潜入前に耐性をつける為とその他支援をしてもらう為に一緒に住んでいた事。
潜入の間もずっと見守ってくれた事。
潜入が終わってからも色々あり、死んだ事にして沖矢昴となった後も共に生活をしてくれた事。
「今まで随分と助けられてきたんだ。
それで早く籍を入れた理由を話そう。
彼女と彼女の父は北欧神ロキという神の末裔らしく、
死んだら神界へ行くそうだ。
つまり普通の人とは死んだら違う場所へ行くことになるらしい。
だが結婚して契約を結んでおかなければ死んだら別々、つまり永遠に会えなくなるそうだ。
今回組織へ突入する際に死ぬかも知れないと思った。
だから突入前にどうしても籍を入れて契約を結びたかった。まぁ先に死んでも待っていればいずれ来てくれるからな。
そして、実際俺は一度死んだ。」
そう言った瞬間、全員が息を呑んで困惑した。
「今回、一番の敵は強大は魔法使いでした。
ずっとボスを上手く使っていたんです。
その魔法使いは私の遠い親戚でした…。
戦った結果、…お互い相打ちになってしまう所を秀一さんが私を庇い…死んだんです。」
「でも、生きてるじゃないか…。」
ご両親がさらに困惑する。当然の反応だろう。
真純ちゃんは今にも泣きそうだ。
「私の人生で、1度だけ使える契約があるんです。魂を一旦身につけている物に込めて、それごと体に魂を戻すんです。生き返る事は出来るんですが…。」
「ただ、ナマエが死んだら俺も死ぬ事になっている。」
「でも、私は簡単には死にません。
高いところから落ちたくらいでは死にませんし、大体の病気や怪我も治せます。だからよっぽどがない限りは一緒に老衰だと思います。
それと、私達は普通の人とは違って寿命が倍くらいあります。見た目も歳を取りにくくなります。
ですから同じ場所に居続けるといずれ不審がられるでしょう。
…いつかFBIを辞める事になるかもしれません。」
「………そうか。良かったじゃないか。
お前が本当にナマエさんを愛しているのは分かっている。一緒に死ねるなら本望だろう?」
「母さん…。」
「そうだなメアリー。秀一、良かったじゃないか。死んだ後も一緒に居られるなんて幸せだろう。」
「なんだかロマンチックだね。
…生きている間も、死んでからもシュウ兄をよろしくな!」
「もちろん、こちらこそよろしくお願いします。」
「こういった話を聞くとますますご両親に会うのが緊張するな。」お父さんが苦笑する。
「大丈夫です、父は今はただの人間です。」
「ご両親の都合がつくときに我々がイギリスへ出向こう。」
「両親は飛行機とかなしですぐに日本に来れますから来てもらいますよ。」
「この人数ハティに乗せるのも気が引けるしな。」
「何だそれは?」
「父の従兄弟なんです。…説明するより会ってもらった方が早いかもね。食べ終わったら呼びますね。」