第2章<完結>
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コンコン…
「返事がないようだが。」
ジェイムズが病院の個室のドアをノックするも一切返答がない。
「開けていいんじゃない?」とジョディ。
ガチャ。
「おや。」
「あらまぁ。」
無言で照れるキャメル。
三者三様の反応。
シュウがナマエを抱き枕並にがっちりホールドして二人で気持ちよさそうに寝ていた。
「起こすのは可哀想ね。出直しましょ。」
「んー?なんかドアが閉まったような音が…。シュウ!…あっ…そうだ…寝てるだけだ…。ってなんで一緒に寝てんの!?しかもこんな狭いベッドで。」
「…なんだ、うるさいな。ベッドから落ちるぞ。」
「シュウ…。」
シュウの綺麗なグリーンの眼を見た瞬間、昨日の事が突然フラッシュバックしてポロポロと涙が溢れた。
「どうした!?どこか痛いのか?一緒に医者に診てもらおう!」
飛び起きるとナースコールを押そうとした。
「違うの〜!シ…シュウが…生きてて良かったー!うぅー!!泣」
勢いよく抱きついた為シュウの頭が壁にぶつかる。
「ッ。……大丈夫だ、悪かった。もうどこにも行かないから安心しろ。」
しっかりと抱きしめられてようやく落ち着く。
「私二回もシュウが死んだ状況を見てるんだよ。」
「一回目は沖矢昴になった時だな。」
「うん…。あの時も本当に悲しかった。」
「そうだな。ナマエには心配ばかりかけているな。」
「本当だよ…。」
「だが次に俺が死ぬのは君が死んだ時か。
一緒に死ねるのは感慨深いものがあるな。
同時に葬式が出来るな。」
「なんでそんな嬉しそうなのよ。」
「組織が壊滅した今、君と一緒に生きていく事だけが生きがいだ。君がいない世界に俺はいる必要はない。…一緒に長生きしよう。」
「…うん。」
その後レントゲンやCTなど撮ったもののどこにも異常はなし、夕方には退院出来ると医者からお墨付きをもらった。
部屋で寛いでいると突然ドアが開いた、と思ったら安室が部屋に駆け込んできた。
服が所々焼け焦げているし爆発にでも巻き込まれたのか。
「赤井!お前の、お前の…父親が生きていたぞ!」
「安室君それは本当か!」
「研究所に乗り込んでなんとか全員確保した。
その時最後に一人の研究者が全データを入れたUSBを渡してくれた上に、爆発に巻き込まれた時助けてくれたんだ…。
今火傷の手当をされて入院しているが、その研究員が赤井務武だと名乗った。」
「今どこだ?!」
「こっちだ。」
「ナマエも一緒に行くぞ。」
「私も行っていいの?」
「当たり前だ。俺の妻だと紹介したいんでな。」
「結婚したんですか!…おめでとうございます。」
「ありがとう。とても祝福しているような顔には見えないがな?安室君。」
「残念だなぁ、ナマエちゃん狙っていたのに。」
おどけた顔で言うと私にパチッとウインクをとばしてくる。
「冗談やめてよー!あむ兄は、私のお兄ちゃんでしょ〜。」
「…そうですね。」と満面の笑みを浮かべる。
安室がナマエの事をどう思っていたのか。
恋愛感情か、はたまた妹のような情愛か。
きっと本人もよく分かっていないだろう。
安室は部屋を教えると忙しいからとさっさとどこかへ行ってしまった。
「父さん!」
「秀一か…大きくなったな。そちらのお嬢さんは?」
「俺の妻だ。同じFBIだ。」
「結婚したのか!…おめでとう。」
「ナマエです。よろしくお願いします。」
「私は秀一の父の務武だ。よろしく。美人な奥さんじゃないか。」
「…なんで研究所にいたんだ?」
「変装してずっと組織に潜入していた。下っ端からのし上がって勉強して研究員になった。お前とは一度会ったぞ。あの宮野志保とかいう女の子が捕まった時だ。さりげなく場所を教えてやっただろう。」
「あ!あの時チャラそうな研究員がいると思ったが…父さんだったのか。」
「チャラそうとは失礼な。
話しやすい雰囲気にしていたんだ。
…メアリーが小さくなってしまったのは知っている。解毒薬を作るために研究を手伝い、データを全て持ち出そうとしていたがどうにもガードが固くてな。今回の爆発に乗じてようやくUSBに落とせたよ。
データは二つ取っておいた。一つは安室という男に渡してしまったが、もう一つのUSBは秀一にやろう。好きに使うといい。だが母さんを治してやってくれ。」
「もちろんだ。宮野志保は無事だからな。彼女ならデータから解毒薬を作れるだろう。」
「頼んだぞ。…秀吉や真純は元気か?」
「大丈夫だ。世良や羽田の姓を名乗って生活している。」
「…そうか。お前だけ赤井のままで頑張っていたんだな。」
「俺は好奇心という名の熱病に冒されているんでな。組織壊滅だけではなく、父親のアンタも助けたかったんだ。」
「ふははは。それは結構。だが本当に助かったよ。
安室君だったかな?あの子も仲間か?
彼はとても良くやってくれた。」
「安室君は公安だ。まぁ仲間みたいなものか。彼は敵には回したくないタイプだ。」
「そうだろうな。
秀一、ナマエさん、後は任せたぞ。
俺の余生はメアリーと真純と一緒にゆっくり過ごす。それだけだ。
俺はまだ一度も真純に会えていないんでな。
心配なのは真純は年頃の女の子だからな。
急に出てきた父親を嫌がらないだろうか。」
「真純ちゃんはとても良い子です、私も仲良くさせて頂いてます。誰かを邪険に扱うような性格ではありません。」
「俺もそう思う。あいつはとても純粋だ。」
「そうか。早く治療して会いたいものだ。」
「良ければ真純ちゃん連れてきますよ。」
「そうか、突然会うのは緊張するから君達が一緒にいてくれないか?」
「もちろんです。明日にでも連れてきますね。」
「楽しみにしているよ。」
その後病室に戻り、夕方には退院手続きをして病院を後にした。
「返事がないようだが。」
ジェイムズが病院の個室のドアをノックするも一切返答がない。
「開けていいんじゃない?」とジョディ。
ガチャ。
「おや。」
「あらまぁ。」
無言で照れるキャメル。
三者三様の反応。
シュウがナマエを抱き枕並にがっちりホールドして二人で気持ちよさそうに寝ていた。
「起こすのは可哀想ね。出直しましょ。」
「んー?なんかドアが閉まったような音が…。シュウ!…あっ…そうだ…寝てるだけだ…。ってなんで一緒に寝てんの!?しかもこんな狭いベッドで。」
「…なんだ、うるさいな。ベッドから落ちるぞ。」
「シュウ…。」
シュウの綺麗なグリーンの眼を見た瞬間、昨日の事が突然フラッシュバックしてポロポロと涙が溢れた。
「どうした!?どこか痛いのか?一緒に医者に診てもらおう!」
飛び起きるとナースコールを押そうとした。
「違うの〜!シ…シュウが…生きてて良かったー!うぅー!!泣」
勢いよく抱きついた為シュウの頭が壁にぶつかる。
「ッ。……大丈夫だ、悪かった。もうどこにも行かないから安心しろ。」
しっかりと抱きしめられてようやく落ち着く。
「私二回もシュウが死んだ状況を見てるんだよ。」
「一回目は沖矢昴になった時だな。」
「うん…。あの時も本当に悲しかった。」
「そうだな。ナマエには心配ばかりかけているな。」
「本当だよ…。」
「だが次に俺が死ぬのは君が死んだ時か。
一緒に死ねるのは感慨深いものがあるな。
同時に葬式が出来るな。」
「なんでそんな嬉しそうなのよ。」
「組織が壊滅した今、君と一緒に生きていく事だけが生きがいだ。君がいない世界に俺はいる必要はない。…一緒に長生きしよう。」
「…うん。」
その後レントゲンやCTなど撮ったもののどこにも異常はなし、夕方には退院出来ると医者からお墨付きをもらった。
部屋で寛いでいると突然ドアが開いた、と思ったら安室が部屋に駆け込んできた。
服が所々焼け焦げているし爆発にでも巻き込まれたのか。
「赤井!お前の、お前の…父親が生きていたぞ!」
「安室君それは本当か!」
「研究所に乗り込んでなんとか全員確保した。
その時最後に一人の研究者が全データを入れたUSBを渡してくれた上に、爆発に巻き込まれた時助けてくれたんだ…。
今火傷の手当をされて入院しているが、その研究員が赤井務武だと名乗った。」
「今どこだ?!」
「こっちだ。」
「ナマエも一緒に行くぞ。」
「私も行っていいの?」
「当たり前だ。俺の妻だと紹介したいんでな。」
「結婚したんですか!…おめでとうございます。」
「ありがとう。とても祝福しているような顔には見えないがな?安室君。」
「残念だなぁ、ナマエちゃん狙っていたのに。」
おどけた顔で言うと私にパチッとウインクをとばしてくる。
「冗談やめてよー!あむ兄は、私のお兄ちゃんでしょ〜。」
「…そうですね。」と満面の笑みを浮かべる。
安室がナマエの事をどう思っていたのか。
恋愛感情か、はたまた妹のような情愛か。
きっと本人もよく分かっていないだろう。
安室は部屋を教えると忙しいからとさっさとどこかへ行ってしまった。
「父さん!」
「秀一か…大きくなったな。そちらのお嬢さんは?」
「俺の妻だ。同じFBIだ。」
「結婚したのか!…おめでとう。」
「ナマエです。よろしくお願いします。」
「私は秀一の父の務武だ。よろしく。美人な奥さんじゃないか。」
「…なんで研究所にいたんだ?」
「変装してずっと組織に潜入していた。下っ端からのし上がって勉強して研究員になった。お前とは一度会ったぞ。あの宮野志保とかいう女の子が捕まった時だ。さりげなく場所を教えてやっただろう。」
「あ!あの時チャラそうな研究員がいると思ったが…父さんだったのか。」
「チャラそうとは失礼な。
話しやすい雰囲気にしていたんだ。
…メアリーが小さくなってしまったのは知っている。解毒薬を作るために研究を手伝い、データを全て持ち出そうとしていたがどうにもガードが固くてな。今回の爆発に乗じてようやくUSBに落とせたよ。
データは二つ取っておいた。一つは安室という男に渡してしまったが、もう一つのUSBは秀一にやろう。好きに使うといい。だが母さんを治してやってくれ。」
「もちろんだ。宮野志保は無事だからな。彼女ならデータから解毒薬を作れるだろう。」
「頼んだぞ。…秀吉や真純は元気か?」
「大丈夫だ。世良や羽田の姓を名乗って生活している。」
「…そうか。お前だけ赤井のままで頑張っていたんだな。」
「俺は好奇心という名の熱病に冒されているんでな。組織壊滅だけではなく、父親のアンタも助けたかったんだ。」
「ふははは。それは結構。だが本当に助かったよ。
安室君だったかな?あの子も仲間か?
彼はとても良くやってくれた。」
「安室君は公安だ。まぁ仲間みたいなものか。彼は敵には回したくないタイプだ。」
「そうだろうな。
秀一、ナマエさん、後は任せたぞ。
俺の余生はメアリーと真純と一緒にゆっくり過ごす。それだけだ。
俺はまだ一度も真純に会えていないんでな。
心配なのは真純は年頃の女の子だからな。
急に出てきた父親を嫌がらないだろうか。」
「真純ちゃんはとても良い子です、私も仲良くさせて頂いてます。誰かを邪険に扱うような性格ではありません。」
「俺もそう思う。あいつはとても純粋だ。」
「そうか。早く治療して会いたいものだ。」
「良ければ真純ちゃん連れてきますよ。」
「そうか、突然会うのは緊張するから君達が一緒にいてくれないか?」
「もちろんです。明日にでも連れてきますね。」
「楽しみにしているよ。」
その後病室に戻り、夕方には退院手続きをして病院を後にした。