第2章<完結>
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「ナマエ!大丈夫か?…秀一君!!まさか…!そんな…。」
父とハティ・スコールが呆然としている。
父はナリの子孫というこの男を知らなかったようだ。おそらく父よりも50歳くらい上らしい。
「すまなかった。僕が色々と調べておくべきだった。他にも親戚がいるのかもしれない。調べてみよう。」
父の言葉はほとんど耳には入ってこなくて、震えが止まらない。涙で目の前が霞み何も考えられない。
「落ち着きなさい、そのドッグタグは飾りか?」
「そうだ、ドッグタグ…。」
シュウのシャツを開けると胸元にドッグタグがキラリと光っていた。
「良かった…身につけてくれてた…。」
「お前は念の為秀一君にフェリックスフェリシスを飲ませたんだろう。おかげで本来なら、死の呪文が当たりはしなかったはずだ。
お前を庇わなければ。」
「……。」
「それでもお前は念には念を、ドッグタグに細工していたんだろう?」
「そう…。人生で1度だけ使える、身につけているものに魂を封じ込められる契約魔法…。
その代わり一生私に従事する人になる。」
「秀一君の魂はそのドッグタグに入っている。
そのドッグタグごと身体に入り魂が解放されるだろう。
従事者になるという事は、これからは今後何があっても離れられない運命になる。
そしてほぼ不死身となる。病気もしない、毒等は効かない、怪我も通常より早く治る。
…だがそれは今後の夫婦生活には何も影響はないだろうけどな。別れる時は厄介だが。」
「もちろん別れる気はないから。」
「それなら早く生き返らせてあげなさい。他の誰かが来る前に。」
「…我が先祖ロキの血筋による命令だ。この者の魂をもう一度この身に与えよ。」
ドッグタグを握りしめるとシュウにキスを落とした。
チェーンがシュウの首に巻き付きスルスルとチェーンごとドッグタグが身体に入っていく。
心臓あたりが淡く光るとシュウが動いた。
「ん…。俺は死んだのか?」
「シュウ!良かった!ほんとに良かったよー。」
泣きながらシュウを抱きしめる。
「ナマエ…?もしかして一緒に死んだのか!」
シュウが勢いよく飛び起きる。
「やぁ、秀一君、おかえり。」
「お父さん…。」
「ナマエの一世一代の契約だ。君の魂を身体に戻した。君の命はナマエにかかっている。生かすも殺すも自由という事。
国を超えて離れられない。
喧嘩をしても二度と別れられない。
あと、ナマエが死んだら君も死ぬだろう。」
「そうだったんですか。構いません。
ナマエになら殺されようとなんだろうと、一緒に居られるならなんでもいい。」
「なるべく私、長生きするからね。うっううっ…。」
「泣くな、ナマエが生きていて本当に良かった。それであの男はどうなった?」
「死んだ…。シュウに驚いて死の呪文をモロ食らって。」
「貢献出来て何よりだ。」
「秀一君、君は仰向けに倒れていたが頭を打ったんじゃないかな。大丈夫かい?」
「少し痛みますが大丈夫です。」
「治してやろう。」
父がシュウの頭に手をかざす。
「ありがとうございます。」
その後ジェイムズとキャメルが合流した。
ジェイムズは元々父と知り合いなので父が状況を全て説明した。
「ロキ君、助かったよ。またイギリス行った時は頼むよ。」
「ジェイムズ、次は飲みに行こう。じゃあ帰るよ。またね。」
他の闇の魔法使い達は父が全員捕らえてイギリスに連行するらしい。
「赤井君、念の為1日入院しなさい。病院の手配はしよう。」
「私がすぐにでも連れていくよ。あの、私の車戻しておいて貰える?」
「キャメルに任せよう。」
「自分が責任もって運びます。」
「杯戸町1-15-2という住所のパーキングです。」
「分かりました。」
「シュウ、行こう。」
その後SATのリーダーが来て組織の人間を連行していったそうだ。
この場所の調査は今後公安が行うそうなので、FBIはしばらく用済みだ。
その後シュウを入院させ、病室に一緒に入った。
個室だ。しかも広い。
ほっとした気持ちで荷物を棚に置き、シュウをベッドに横にさせた。
「それにしても良かった…。ドッグタグ着けてくれていて。」
「身につけていろと言われたからな。」
「入院に必要な荷物は後で持ってくるからね。」
椅子に座ると疲れと安堵で突然睡魔が襲ってきた。
シュウが生きてる事を改めて噛み締めつつ椅子にもたれて目を閉じた。
「…寝てしまったな。」
ナマエを自分のベッドに引き入れた。
ギュッと抱きしめておやすみと呟くと秀一も目を閉じた。
父とハティ・スコールが呆然としている。
父はナリの子孫というこの男を知らなかったようだ。おそらく父よりも50歳くらい上らしい。
「すまなかった。僕が色々と調べておくべきだった。他にも親戚がいるのかもしれない。調べてみよう。」
父の言葉はほとんど耳には入ってこなくて、震えが止まらない。涙で目の前が霞み何も考えられない。
「落ち着きなさい、そのドッグタグは飾りか?」
「そうだ、ドッグタグ…。」
シュウのシャツを開けると胸元にドッグタグがキラリと光っていた。
「良かった…身につけてくれてた…。」
「お前は念の為秀一君にフェリックスフェリシスを飲ませたんだろう。おかげで本来なら、死の呪文が当たりはしなかったはずだ。
お前を庇わなければ。」
「……。」
「それでもお前は念には念を、ドッグタグに細工していたんだろう?」
「そう…。人生で1度だけ使える、身につけているものに魂を封じ込められる契約魔法…。
その代わり一生私に従事する人になる。」
「秀一君の魂はそのドッグタグに入っている。
そのドッグタグごと身体に入り魂が解放されるだろう。
従事者になるという事は、これからは今後何があっても離れられない運命になる。
そしてほぼ不死身となる。病気もしない、毒等は効かない、怪我も通常より早く治る。
…だがそれは今後の夫婦生活には何も影響はないだろうけどな。別れる時は厄介だが。」
「もちろん別れる気はないから。」
「それなら早く生き返らせてあげなさい。他の誰かが来る前に。」
「…我が先祖ロキの血筋による命令だ。この者の魂をもう一度この身に与えよ。」
ドッグタグを握りしめるとシュウにキスを落とした。
チェーンがシュウの首に巻き付きスルスルとチェーンごとドッグタグが身体に入っていく。
心臓あたりが淡く光るとシュウが動いた。
「ん…。俺は死んだのか?」
「シュウ!良かった!ほんとに良かったよー。」
泣きながらシュウを抱きしめる。
「ナマエ…?もしかして一緒に死んだのか!」
シュウが勢いよく飛び起きる。
「やぁ、秀一君、おかえり。」
「お父さん…。」
「ナマエの一世一代の契約だ。君の魂を身体に戻した。君の命はナマエにかかっている。生かすも殺すも自由という事。
国を超えて離れられない。
喧嘩をしても二度と別れられない。
あと、ナマエが死んだら君も死ぬだろう。」
「そうだったんですか。構いません。
ナマエになら殺されようとなんだろうと、一緒に居られるならなんでもいい。」
「なるべく私、長生きするからね。うっううっ…。」
「泣くな、ナマエが生きていて本当に良かった。それであの男はどうなった?」
「死んだ…。シュウに驚いて死の呪文をモロ食らって。」
「貢献出来て何よりだ。」
「秀一君、君は仰向けに倒れていたが頭を打ったんじゃないかな。大丈夫かい?」
「少し痛みますが大丈夫です。」
「治してやろう。」
父がシュウの頭に手をかざす。
「ありがとうございます。」
その後ジェイムズとキャメルが合流した。
ジェイムズは元々父と知り合いなので父が状況を全て説明した。
「ロキ君、助かったよ。またイギリス行った時は頼むよ。」
「ジェイムズ、次は飲みに行こう。じゃあ帰るよ。またね。」
他の闇の魔法使い達は父が全員捕らえてイギリスに連行するらしい。
「赤井君、念の為1日入院しなさい。病院の手配はしよう。」
「私がすぐにでも連れていくよ。あの、私の車戻しておいて貰える?」
「キャメルに任せよう。」
「自分が責任もって運びます。」
「杯戸町1-15-2という住所のパーキングです。」
「分かりました。」
「シュウ、行こう。」
その後SATのリーダーが来て組織の人間を連行していったそうだ。
この場所の調査は今後公安が行うそうなので、FBIはしばらく用済みだ。
その後シュウを入院させ、病室に一緒に入った。
個室だ。しかも広い。
ほっとした気持ちで荷物を棚に置き、シュウをベッドに横にさせた。
「それにしても良かった…。ドッグタグ着けてくれていて。」
「身につけていろと言われたからな。」
「入院に必要な荷物は後で持ってくるからね。」
椅子に座ると疲れと安堵で突然睡魔が襲ってきた。
シュウが生きてる事を改めて噛み締めつつ椅子にもたれて目を閉じた。
「…寝てしまったな。」
ナマエを自分のベッドに引き入れた。
ギュッと抱きしめておやすみと呟くと秀一も目を閉じた。