第2章<完結>
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銅座駅の隣の駅、古橋駅に9時に安室と待ち合わせだ。会っている瞬間がバレないよう、近くの路地でハロちゃんの姿を借りて待ち合わせ場所に走った。
「犬がいるぞ!」
「なんだ?迷子犬か?」
周囲の声で気づいた安室がこちらに走ってくる。
「ダメじゃないかハロ、逃げちゃ。おいで。」
ジャンプして腕の中に飛び込む。
車に乗り込むと膝の上に乗せられた。
「どう見てもハロだな…。本当に君なのか?」
「ワンッ」
なでなでなでなで…頭を執拗に撫でられる。
「ヴヴッ。」早く行こうと言う代わりに少し唸る。
「あっ、ごめん。そろそろ行かないと。ついハロだと思って撫でちゃうな。後ろで待機してくれ。」
後部座席へ移動して寝たフリをして待機する。
「ベルモット。」
「はぁい、バーボン。あら、犬が居るわよ?可愛いわね。」
「僕の飼い犬なんです。どうしても今日は離れたくないらしくて…仕方なく連れてきたんです。すみませんが大人しいので放っておいて下さい。」
「可愛いわね、撫でてもいいかしら?」
「どうぞ。」
「よしよし、いいこいいこ。」
ベルモットにもかなり執拗に撫でられる。
「車出しますよ。」
「この子なんて名前?」
「ハロです。」
「そう。ハロちゃん、今日はよろしくね。」
「デレデレじゃないですか。」
「可愛いものは好きよ。貴方も含めてね。」
「僕を可愛いだなんて思うのは貴女くらいですよ。」
「そうかしら?」
車を出発させ、5分くらいで高速道路に入る。
ここからしばらくストレートの道。
3………2………1……
今だ!!
瞬時に元の姿に戻ってベルモットを眠らせる。
…よし、寝たようだ。
助手席の椅子を倒して後部座席に引きずり出し、横にする。
武器等ないか全身くまなく調べる。
拳銃3丁、奥歯に仕込まれた薬や内ポケットに縫い込まれた毒薬類など全て回収した。
驚く事に下着の中や、ビニールに包まれた薬が腟内からも出てきた。
どんだけ仕込んでるんだ…。怖すぎでしょ。
ちなみにスモークが貼られているので外からは見えない。
「このまま公安の管理下に置く。とある場所があるんだ。そこは完全に公安の無法地帯になっている。
着いたら情報を取ってくれ。」
「分かった。」
寝ている時は開心術は使えない。
意識があってこそ心を覗けるからだ。
すぐに到着すると独房に入れ、鍵をかけ椅子に座らせた。
念の為猿轡を噛ませる。舌を噛み切って死なれても困るからね。何重にも縛り、魔法でも拘束する。
「起こすよ…。」
パチン
「ん…?ん!!んー!!」
猿轡のせいで上手く話せないものの、状況が分かり焦っているようだ。
「やぁ、ベルモット。」
安室が怪しく笑う。
「こんにちは。貴女の事、詳しく教えてね。」
肩に触れて目を覗き込み開心術をかける。
情報がとめどなく流れ込んでくる。
ベルモットは元々シャロン・ビンヤードとボスの娘だった。
ボスは極めて強欲な男だった。
自分の金や名誉のためなら幾らでも悪事に手を染めるような男だった。
だから稼いだ金は絶対に誰にも渡したくないという気持ちがあった。その為に永遠の命を求めた。
ボスはとある研究員に開発させたAPTX4869を使って幾度か若返っていた。
若返り別人に扮してシャロンと出会い、クリスが生まれた。シャロンと共に永遠の人生を歩みたかったボスは無理やりAPTXを飲ませたものの、毒にやられて不安定な状態になってしまい現在は管に繋がれてなんとか延命していた。
ボスは薬が完璧では無いと知ると怒り狂い、エレーナを含め優秀な研究員を確保し薬の研究をさせ続けていた。いつかシャロンを回復させて二人で永遠の若さを保って生きていくためにも不老不死の薬は必要不可欠だったのだろう。
シャロンが倒れてからはクリスがシャロンとして成り代わり、途中で母が亡くなった事にしてクリスとして生活していた。
クリスは根本的に薬に関して反対していた。
若さなど永遠ではない。
たとえAPTXをのんで見た目は若返ってもいつかは何らかの副作用が出るかもしれない。
自らもボスの為に1度は薬を飲んで若返り、あまり歳を取らなくなったものの本当はこんな人生望んでいなかった。
馬鹿な事を繰り返す父や母に心底嫌気がさしていた。
かといって組織を警察に突き出せば母が死んでしまうかもしれない。
自分にはどうする事も出来なかった。
「そういう事か。ならばボスは娘である貴女を意地でも探すだろう。ボス達の居場所は分かった。
組織の建物はいくつもあるみたい。全て同時に潰すしかなさそうね。
至急各国に連絡を。場所は後で伝える。
クリス、シャロンを…お母さんを助けてあげる。だからもう組織から解放されて。」
「…ん、ん。」
「舌を噛み切って死なないのであれば外す。」
1度頷くと口を開ける。
猿轡を外してあげた。
「本当に助けてくれるんでしょうね?」
「毒程度なら。脳死なら無理だけど。」
「医者は脳死ではないと言っていたわ。」
「それなら…生きて会わせてあげる。だからここで大人しく待ってなさい。」
もう一度猿轡を噛ませて後は安室に任せた。
幸い、ボスとシャロンは日本にいる。
日本の黒の組織の建物は薬の研究所とボス達がいる建物の2つだ。他の国に関しては各国の警察組織に任せるしかない。
公安のスタッフ一部と日本にいるFBI捜査官とでボスとシャロンの確保、安室達は研究所の方に行く事になった。
色々と準備をする必要がある為数時間後の夜中に乗り込むことになった。
外で待機していたシュウが運転する私の車に乗り込んだ。
「シュウ、お待たせ。」
「なぁ、ナマエ…俺と結婚してくれないか?」
「…はぁ!?」
「犬がいるぞ!」
「なんだ?迷子犬か?」
周囲の声で気づいた安室がこちらに走ってくる。
「ダメじゃないかハロ、逃げちゃ。おいで。」
ジャンプして腕の中に飛び込む。
車に乗り込むと膝の上に乗せられた。
「どう見てもハロだな…。本当に君なのか?」
「ワンッ」
なでなでなでなで…頭を執拗に撫でられる。
「ヴヴッ。」早く行こうと言う代わりに少し唸る。
「あっ、ごめん。そろそろ行かないと。ついハロだと思って撫でちゃうな。後ろで待機してくれ。」
後部座席へ移動して寝たフリをして待機する。
「ベルモット。」
「はぁい、バーボン。あら、犬が居るわよ?可愛いわね。」
「僕の飼い犬なんです。どうしても今日は離れたくないらしくて…仕方なく連れてきたんです。すみませんが大人しいので放っておいて下さい。」
「可愛いわね、撫でてもいいかしら?」
「どうぞ。」
「よしよし、いいこいいこ。」
ベルモットにもかなり執拗に撫でられる。
「車出しますよ。」
「この子なんて名前?」
「ハロです。」
「そう。ハロちゃん、今日はよろしくね。」
「デレデレじゃないですか。」
「可愛いものは好きよ。貴方も含めてね。」
「僕を可愛いだなんて思うのは貴女くらいですよ。」
「そうかしら?」
車を出発させ、5分くらいで高速道路に入る。
ここからしばらくストレートの道。
3………2………1……
今だ!!
瞬時に元の姿に戻ってベルモットを眠らせる。
…よし、寝たようだ。
助手席の椅子を倒して後部座席に引きずり出し、横にする。
武器等ないか全身くまなく調べる。
拳銃3丁、奥歯に仕込まれた薬や内ポケットに縫い込まれた毒薬類など全て回収した。
驚く事に下着の中や、ビニールに包まれた薬が腟内からも出てきた。
どんだけ仕込んでるんだ…。怖すぎでしょ。
ちなみにスモークが貼られているので外からは見えない。
「このまま公安の管理下に置く。とある場所があるんだ。そこは完全に公安の無法地帯になっている。
着いたら情報を取ってくれ。」
「分かった。」
寝ている時は開心術は使えない。
意識があってこそ心を覗けるからだ。
すぐに到着すると独房に入れ、鍵をかけ椅子に座らせた。
念の為猿轡を噛ませる。舌を噛み切って死なれても困るからね。何重にも縛り、魔法でも拘束する。
「起こすよ…。」
パチン
「ん…?ん!!んー!!」
猿轡のせいで上手く話せないものの、状況が分かり焦っているようだ。
「やぁ、ベルモット。」
安室が怪しく笑う。
「こんにちは。貴女の事、詳しく教えてね。」
肩に触れて目を覗き込み開心術をかける。
情報がとめどなく流れ込んでくる。
ベルモットは元々シャロン・ビンヤードとボスの娘だった。
ボスは極めて強欲な男だった。
自分の金や名誉のためなら幾らでも悪事に手を染めるような男だった。
だから稼いだ金は絶対に誰にも渡したくないという気持ちがあった。その為に永遠の命を求めた。
ボスはとある研究員に開発させたAPTX4869を使って幾度か若返っていた。
若返り別人に扮してシャロンと出会い、クリスが生まれた。シャロンと共に永遠の人生を歩みたかったボスは無理やりAPTXを飲ませたものの、毒にやられて不安定な状態になってしまい現在は管に繋がれてなんとか延命していた。
ボスは薬が完璧では無いと知ると怒り狂い、エレーナを含め優秀な研究員を確保し薬の研究をさせ続けていた。いつかシャロンを回復させて二人で永遠の若さを保って生きていくためにも不老不死の薬は必要不可欠だったのだろう。
シャロンが倒れてからはクリスがシャロンとして成り代わり、途中で母が亡くなった事にしてクリスとして生活していた。
クリスは根本的に薬に関して反対していた。
若さなど永遠ではない。
たとえAPTXをのんで見た目は若返ってもいつかは何らかの副作用が出るかもしれない。
自らもボスの為に1度は薬を飲んで若返り、あまり歳を取らなくなったものの本当はこんな人生望んでいなかった。
馬鹿な事を繰り返す父や母に心底嫌気がさしていた。
かといって組織を警察に突き出せば母が死んでしまうかもしれない。
自分にはどうする事も出来なかった。
「そういう事か。ならばボスは娘である貴女を意地でも探すだろう。ボス達の居場所は分かった。
組織の建物はいくつもあるみたい。全て同時に潰すしかなさそうね。
至急各国に連絡を。場所は後で伝える。
クリス、シャロンを…お母さんを助けてあげる。だからもう組織から解放されて。」
「…ん、ん。」
「舌を噛み切って死なないのであれば外す。」
1度頷くと口を開ける。
猿轡を外してあげた。
「本当に助けてくれるんでしょうね?」
「毒程度なら。脳死なら無理だけど。」
「医者は脳死ではないと言っていたわ。」
「それなら…生きて会わせてあげる。だからここで大人しく待ってなさい。」
もう一度猿轡を噛ませて後は安室に任せた。
幸い、ボスとシャロンは日本にいる。
日本の黒の組織の建物は薬の研究所とボス達がいる建物の2つだ。他の国に関しては各国の警察組織に任せるしかない。
公安のスタッフ一部と日本にいるFBI捜査官とでボスとシャロンの確保、安室達は研究所の方に行く事になった。
色々と準備をする必要がある為数時間後の夜中に乗り込むことになった。
外で待機していたシュウが運転する私の車に乗り込んだ。
「シュウ、お待たせ。」
「なぁ、ナマエ…俺と結婚してくれないか?」
「…はぁ!?」