第2章<完結>
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「ねぇ、そろそろ花火大会の時期じゃない?」
「そうだな。」
昴がパソコンで調べ物をしながらこっちをチラッと見た。
「行こーよー!前に浴衣買ったし。」
「…分かった。日付調べてやる…。丁度1週間後だな。場所は君がよく安室君とジョギングへ行くと言っていた土手付近だ。」
「せっかくだから私お弁当作るよ!露店のものって大体高いし。お弁当何入れて欲しい?」
「唐揚げ。」
「ブフォ」
「なんで吹き出した?」
「いや、ごめ…。即答だったから。それに…ッ…シュ…すばるが唐揚げ好きなの、なんか可愛いなーと。
ふふっ。」
「男女問わず大体皆唐揚げ好きだと思うが。」
「そうだね…沢山作って入れてあげるね。」
ニヤつく顔を抑えながらお弁当のメニューを考える。
花火大会当日。
唐揚げに使う鶏肉の味付けの染み込みを良くするために、フォークでこれでもかと穴を開けていた。
「おりゃ!」ブスッブスッ…
「…どうした、何があった?鶏肉に八つ当たりなんて良くないぞ。話を聞いてやるから落ち着け。」
「何言ってんの?こうやって穴を開けておくと味の染み込みが良くなるの!」
「そうか、すまない。オーバーキルしてるのかと。」
「するわけないでしょ!」
とりあえず唐揚げを沢山、だけど栄養バランス良く色々作って入れた。お重2段にしちゃったけど、ちょっと量多かったかなー。
花火大会の見物席を予約してくれていたから到着はギリギリでも大丈夫だろう。
夕方位に土手の適当な場所でレジャーシートをひろげてお弁当を食べる。
昴が意外にもよく食べていた。
「外で食べると美味しいですね。君が作ってくれたから美味しいのは当然ですが。」
「それは嬉しいんだけど、ちゃんと野菜も食べてね。そのセロリ、あむ兄から貰ったんだよ。」
「お弁当にセロリとは違和感あったんですが、貰い物でしたか。…彼は家庭菜園でもしてるんですか?」
「ベランダ菜園。」
「へぇ。」
「…めっちゃ興味無さそうな"へぇ"。
せっかく貰ったんだから!」
「そうですね。…ほら、早く食べないと僕が食べ尽くしてしまいますよ。」
「話逸らしたな。」
「もうおなかいっぱーい。」
「ご馳走様でした。美味しかったです。」
「沢山食べてもらって良かった。さ、そろそろ行こー。」
色々と露店が出ていて、見ているだけで面白い。
鮎の塩焼きや、あげもち、いちご飴なんていうのもある。
「わ、いちご飴美味しそう!後で買お。
あ、お面屋さんだ!ねぇねぇ見て!この狐のお面、昴そっくりー!!おじさん、これください!」
狐のお面を昴の頭につける。
前が見えなくなるからお面は頭の左側。
「似合う〜!そして似てるー!」
「……。」困った顔をするが抵抗はしないようだ。
あちこち見て回っていると見知った顔があった。
「あれ?こんばんは!皆も来てたんだ!」
少年探偵団の皆がいた。哀ちゃんやコナン君もいる。元太くんは案の定、すごい量の食べ物を買ってかぶりついている。
「こんばんは。皆で来たの。博士もいるんだけど、今場所取りしてるー。」歩美ちゃんが答えてくれた。
「そっか。…歩美ちゃん元気ないね?どうしたの?」
「あのね、歩美達さっき射的やったんだけど、ぜーんぜん当たらなくてねっ。うさぎさんのぬいぐるみ、欲しかったの。すっごく可愛かったんだよ!!」
「ボク、仮面ヤイバーのフィギュアが欲しかったです。」(光彦)
「どうやらどの銃もすごいクセがあるみたいで、僕も一発も当たらなかったよ。」コナン君も残念そうだ。
「僕がやってみますよ。どこのお店ですか?」
「あっちだよ。」コナン君達に案内される。
「すみません、1回お願いします。」
昴が財布から500円を出して店員に伝える。
「あいよ。はい、弾5個。」
昴は銃を手に取ると銃口付近を念入りチェックする。その後全体を見回すとニヤリと笑い、弾を込めた。
うさぎのぬいぐるみから30度位ズレたところから撃つと、見事にヒットしうさぎが後ろに飛んだ。
「お、すごいな兄ちゃん!はい、うさぎどうぞ。」
「どうも。」そう言いつつまた玉を込める。
するとまた当たりそうにもない角度から撃ち、今度は仮面ヤイバーのフィギュアをゲットした。
流石に連チャン当てられて店員のおじさんが焦っている。
「あんまり凄いの取らないでくれよ。」と言われたがお構い無しに玉を二つ取るとかなりの速さで2回撃った。
ゲーム機の底、テープか何かで固定してある部分を2箇所撃ち抜いてバランスを上手く崩し見事落とした。
「あと1発は誰かにあげてください。」
そう言うと銃を置いて商品を受け取った。
店員のおじさん今にも魂が抜けそうだ。
そもそも当たらないようにしてぼったくっていたんだろう。
大きい景品は固定したり、弾がを当たらないように銃に細工をしていたんだろう。
「はい、歩美ちゃん。これは光彦くんに。」
「昴さんありがとう!」
「ありがとうございます!」
「これは君に。」
「えっ、任天堂switch!私が貰っちゃって良いの?」昴から受け取る。
「前に欲しいと言っていただろう。」
「ありがとう!これ取れる人なかなか居ないよ!」
嬉しくて年甲斐にもなくはしゃぐ。
その後ろコナン君が凄すぎて呆れている。
"あの店主、500円で3万近い金額が飛ぶとは夢にも思わねーだろーな。"と呟いていた。
哀ちゃんも少し不安そう。
「あの人やっぱり只者じゃないわよ!大丈夫なの?!本当に組織の人間じゃないの?」
「ダイジョーブ、射的が極端に上手いんだろーよー。」コナン君が適当に誤魔化している。
コナン君と哀ちゃん以外はSwitchを持っているらしく、今度一緒に遊ぼうと約束した。
ソフト買わないと。
何やろうかな、王道のマリオ系かなぁ。
ヨッシーもカービィも好きなんだよねぇ。
皆と別れ、花火大会の見物席へ移動した。
パイプ椅子が沢山並んでおり、結構前の方が空いていたので座った。
昴は頭につけていたお面を外して腕にかけている。
残念、似合ってたのに。
時刻通り、花火が始まった。
ヒュルヒュルヒュルー…ドーン!
色とりどりの花火があがる。
最近はハートやスマイルなんていう花火もある。
「綺麗だねー。」
花火に見とれていると手にコツンと昴の左手が当たった。ん?なんだろうと思った瞬間スルリと手を絡ませてきた。
チラッと昴を見ると、薄ら目を開けこちらに微笑んでいる。
その顔が花火の光に反射してとても綺麗でカッコよくて…その上色気が凄すぎて思わず息を飲んだ。
そのまま見つめていると、昴の右手が頬にそっと添えられてキスをされた。
ただすぐに離れて何事も無かったようにまた花火を見出した。
…えっ、ズルくない!?何それ。もう私、花火どころじゃないんですけど!!
花火の光で顔が赤いのがバレそうで、思わず下を見ていた。
「綺麗ですよ?せっかく花火を見に来たんですから、地面よりも上を見ていた方が楽しいですよ。」
「誰のせいよ。」ボソッと呟いて、繋いでいた昴の手を強くギュッと握り返した。
「そうだな。」
昴がパソコンで調べ物をしながらこっちをチラッと見た。
「行こーよー!前に浴衣買ったし。」
「…分かった。日付調べてやる…。丁度1週間後だな。場所は君がよく安室君とジョギングへ行くと言っていた土手付近だ。」
「せっかくだから私お弁当作るよ!露店のものって大体高いし。お弁当何入れて欲しい?」
「唐揚げ。」
「ブフォ」
「なんで吹き出した?」
「いや、ごめ…。即答だったから。それに…ッ…シュ…すばるが唐揚げ好きなの、なんか可愛いなーと。
ふふっ。」
「男女問わず大体皆唐揚げ好きだと思うが。」
「そうだね…沢山作って入れてあげるね。」
ニヤつく顔を抑えながらお弁当のメニューを考える。
花火大会当日。
唐揚げに使う鶏肉の味付けの染み込みを良くするために、フォークでこれでもかと穴を開けていた。
「おりゃ!」ブスッブスッ…
「…どうした、何があった?鶏肉に八つ当たりなんて良くないぞ。話を聞いてやるから落ち着け。」
「何言ってんの?こうやって穴を開けておくと味の染み込みが良くなるの!」
「そうか、すまない。オーバーキルしてるのかと。」
「するわけないでしょ!」
とりあえず唐揚げを沢山、だけど栄養バランス良く色々作って入れた。お重2段にしちゃったけど、ちょっと量多かったかなー。
花火大会の見物席を予約してくれていたから到着はギリギリでも大丈夫だろう。
夕方位に土手の適当な場所でレジャーシートをひろげてお弁当を食べる。
昴が意外にもよく食べていた。
「外で食べると美味しいですね。君が作ってくれたから美味しいのは当然ですが。」
「それは嬉しいんだけど、ちゃんと野菜も食べてね。そのセロリ、あむ兄から貰ったんだよ。」
「お弁当にセロリとは違和感あったんですが、貰い物でしたか。…彼は家庭菜園でもしてるんですか?」
「ベランダ菜園。」
「へぇ。」
「…めっちゃ興味無さそうな"へぇ"。
せっかく貰ったんだから!」
「そうですね。…ほら、早く食べないと僕が食べ尽くしてしまいますよ。」
「話逸らしたな。」
「もうおなかいっぱーい。」
「ご馳走様でした。美味しかったです。」
「沢山食べてもらって良かった。さ、そろそろ行こー。」
色々と露店が出ていて、見ているだけで面白い。
鮎の塩焼きや、あげもち、いちご飴なんていうのもある。
「わ、いちご飴美味しそう!後で買お。
あ、お面屋さんだ!ねぇねぇ見て!この狐のお面、昴そっくりー!!おじさん、これください!」
狐のお面を昴の頭につける。
前が見えなくなるからお面は頭の左側。
「似合う〜!そして似てるー!」
「……。」困った顔をするが抵抗はしないようだ。
あちこち見て回っていると見知った顔があった。
「あれ?こんばんは!皆も来てたんだ!」
少年探偵団の皆がいた。哀ちゃんやコナン君もいる。元太くんは案の定、すごい量の食べ物を買ってかぶりついている。
「こんばんは。皆で来たの。博士もいるんだけど、今場所取りしてるー。」歩美ちゃんが答えてくれた。
「そっか。…歩美ちゃん元気ないね?どうしたの?」
「あのね、歩美達さっき射的やったんだけど、ぜーんぜん当たらなくてねっ。うさぎさんのぬいぐるみ、欲しかったの。すっごく可愛かったんだよ!!」
「ボク、仮面ヤイバーのフィギュアが欲しかったです。」(光彦)
「どうやらどの銃もすごいクセがあるみたいで、僕も一発も当たらなかったよ。」コナン君も残念そうだ。
「僕がやってみますよ。どこのお店ですか?」
「あっちだよ。」コナン君達に案内される。
「すみません、1回お願いします。」
昴が財布から500円を出して店員に伝える。
「あいよ。はい、弾5個。」
昴は銃を手に取ると銃口付近を念入りチェックする。その後全体を見回すとニヤリと笑い、弾を込めた。
うさぎのぬいぐるみから30度位ズレたところから撃つと、見事にヒットしうさぎが後ろに飛んだ。
「お、すごいな兄ちゃん!はい、うさぎどうぞ。」
「どうも。」そう言いつつまた玉を込める。
するとまた当たりそうにもない角度から撃ち、今度は仮面ヤイバーのフィギュアをゲットした。
流石に連チャン当てられて店員のおじさんが焦っている。
「あんまり凄いの取らないでくれよ。」と言われたがお構い無しに玉を二つ取るとかなりの速さで2回撃った。
ゲーム機の底、テープか何かで固定してある部分を2箇所撃ち抜いてバランスを上手く崩し見事落とした。
「あと1発は誰かにあげてください。」
そう言うと銃を置いて商品を受け取った。
店員のおじさん今にも魂が抜けそうだ。
そもそも当たらないようにしてぼったくっていたんだろう。
大きい景品は固定したり、弾がを当たらないように銃に細工をしていたんだろう。
「はい、歩美ちゃん。これは光彦くんに。」
「昴さんありがとう!」
「ありがとうございます!」
「これは君に。」
「えっ、任天堂switch!私が貰っちゃって良いの?」昴から受け取る。
「前に欲しいと言っていただろう。」
「ありがとう!これ取れる人なかなか居ないよ!」
嬉しくて年甲斐にもなくはしゃぐ。
その後ろコナン君が凄すぎて呆れている。
"あの店主、500円で3万近い金額が飛ぶとは夢にも思わねーだろーな。"と呟いていた。
哀ちゃんも少し不安そう。
「あの人やっぱり只者じゃないわよ!大丈夫なの?!本当に組織の人間じゃないの?」
「ダイジョーブ、射的が極端に上手いんだろーよー。」コナン君が適当に誤魔化している。
コナン君と哀ちゃん以外はSwitchを持っているらしく、今度一緒に遊ぼうと約束した。
ソフト買わないと。
何やろうかな、王道のマリオ系かなぁ。
ヨッシーもカービィも好きなんだよねぇ。
皆と別れ、花火大会の見物席へ移動した。
パイプ椅子が沢山並んでおり、結構前の方が空いていたので座った。
昴は頭につけていたお面を外して腕にかけている。
残念、似合ってたのに。
時刻通り、花火が始まった。
ヒュルヒュルヒュルー…ドーン!
色とりどりの花火があがる。
最近はハートやスマイルなんていう花火もある。
「綺麗だねー。」
花火に見とれていると手にコツンと昴の左手が当たった。ん?なんだろうと思った瞬間スルリと手を絡ませてきた。
チラッと昴を見ると、薄ら目を開けこちらに微笑んでいる。
その顔が花火の光に反射してとても綺麗でカッコよくて…その上色気が凄すぎて思わず息を飲んだ。
そのまま見つめていると、昴の右手が頬にそっと添えられてキスをされた。
ただすぐに離れて何事も無かったようにまた花火を見出した。
…えっ、ズルくない!?何それ。もう私、花火どころじゃないんですけど!!
花火の光で顔が赤いのがバレそうで、思わず下を見ていた。
「綺麗ですよ?せっかく花火を見に来たんですから、地面よりも上を見ていた方が楽しいですよ。」
「誰のせいよ。」ボソッと呟いて、繋いでいた昴の手を強くギュッと握り返した。