第2章<完結>
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皆を送り届けようやく帰ってきた。
とりあえず海水でベタベタになった身体を綺麗にしたくて浴槽にお湯を貯める。
お風呂が沸く間、昴と真純ちゃんの事を話す。
「俺も油断していた…。だが截拳道が出来てたまたま目が緑だと思ってもらうしかないな。」
「そうだよね、見た目も声も別人だし。
とりあえず真純ちゃんの泊まってるホテル知ってるから、明日以降にこっそり様子見てみるね。」
「頼んだぞ。俺は迂闊に動けんからな。」
【世良真純視点】
皆には悪かったけどすぐに帰りたかった。
急いでママに報告がしたかった。
もしかしたらシュウ兄が生きているかもしれないと。
ずっと心の奥底で引っかかっているものがあった。
シュウ兄が亡くなったと連絡があった時、本当に信じられなかった。
燃えて遺体の損傷が激しく、顔も見れないと聞いた。ただ防炎のズボンに入れていた手からたまたま指紋がとれて本人確認が出来ただけだった。
だから余計に信じられなかった。
帰ってきた時にいつも身に着けていたドッグタグすら返ってこなかった。
それは本人の希望で別の人に渡ったとの事。
…シュウ兄にとって大事な人が居たのかな。
そうだったら良いなと思った。
しばらくして工藤新一君の家に居候する沖矢昴という人物に会った。
初めて会ったのに、何故か初めてな気がしなかった。
背格好と纏う雰囲気が、シュウ兄にどこか似ていた。
ただそれだけだった。
あんなににこやかに笑わないし、料理もしなかった。
だから気のせいだと思った。
だけど今回、昔家族で海に行ったことを何度も思い出していた。
あの時、蘭君、新一君がいて、シュウ兄と吉兄とママがいて。
女の勘は大事だってママも言ってたし、
ずっと気になっていた沖矢昴を観察していた。
分かった事は彼も截拳道が使えて、目が緑だという事。それで疑いは高まったけれど、1番の要因じゃない。
1番は、誰かが溺れたと分かった瞬間何の躊躇いもなく海に飛び込んだこと。
それがあの時のシュウ兄の姿と重なった。
昔突然車が海へ落下した時、シュウ兄は戸惑うことなく海へ飛び込んでいった
そして車の中の人をいち早く助けていた。
しかもその後関連する強盗事件をあっという間に解決してしまった。本当にかっこよかった。
赤井秀一=沖矢昴というのは、生きていて欲しいと思う気持ちからの幻想かもしれない。
けど可能性はゼロじゃない。
だからいち早く帰ってママと相談して彼の事を調べたかった。
だから帰ってすぐ今日見た事を伝えた。
だけどママは思った反応と違った。
放っておけ、と。
「なんで?!シュウ兄が生きてるかもしれないのに!」
「例え生きていたとしてどうする?
私達が接触して私達の存在が組織に見つかったら?
あいつが何かを隠そうと…守ろうとしてその男として生きているとしたら?…私達が距離をとってそれを尊重してやるべきじゃないのか。」
「ッ…!もういい、ママには頼らない!
僕が自分で調べるから!」
「…はぁー…。まったく、強情な娘だな…。
誰に似たやら。」
とりあえず海水でベタベタになった身体を綺麗にしたくて浴槽にお湯を貯める。
お風呂が沸く間、昴と真純ちゃんの事を話す。
「俺も油断していた…。だが截拳道が出来てたまたま目が緑だと思ってもらうしかないな。」
「そうだよね、見た目も声も別人だし。
とりあえず真純ちゃんの泊まってるホテル知ってるから、明日以降にこっそり様子見てみるね。」
「頼んだぞ。俺は迂闊に動けんからな。」
【世良真純視点】
皆には悪かったけどすぐに帰りたかった。
急いでママに報告がしたかった。
もしかしたらシュウ兄が生きているかもしれないと。
ずっと心の奥底で引っかかっているものがあった。
シュウ兄が亡くなったと連絡があった時、本当に信じられなかった。
燃えて遺体の損傷が激しく、顔も見れないと聞いた。ただ防炎のズボンに入れていた手からたまたま指紋がとれて本人確認が出来ただけだった。
だから余計に信じられなかった。
帰ってきた時にいつも身に着けていたドッグタグすら返ってこなかった。
それは本人の希望で別の人に渡ったとの事。
…シュウ兄にとって大事な人が居たのかな。
そうだったら良いなと思った。
しばらくして工藤新一君の家に居候する沖矢昴という人物に会った。
初めて会ったのに、何故か初めてな気がしなかった。
背格好と纏う雰囲気が、シュウ兄にどこか似ていた。
ただそれだけだった。
あんなににこやかに笑わないし、料理もしなかった。
だから気のせいだと思った。
だけど今回、昔家族で海に行ったことを何度も思い出していた。
あの時、蘭君、新一君がいて、シュウ兄と吉兄とママがいて。
女の勘は大事だってママも言ってたし、
ずっと気になっていた沖矢昴を観察していた。
分かった事は彼も截拳道が使えて、目が緑だという事。それで疑いは高まったけれど、1番の要因じゃない。
1番は、誰かが溺れたと分かった瞬間何の躊躇いもなく海に飛び込んだこと。
それがあの時のシュウ兄の姿と重なった。
昔突然車が海へ落下した時、シュウ兄は戸惑うことなく海へ飛び込んでいった
そして車の中の人をいち早く助けていた。
しかもその後関連する強盗事件をあっという間に解決してしまった。本当にかっこよかった。
赤井秀一=沖矢昴というのは、生きていて欲しいと思う気持ちからの幻想かもしれない。
けど可能性はゼロじゃない。
だからいち早く帰ってママと相談して彼の事を調べたかった。
だから帰ってすぐ今日見た事を伝えた。
だけどママは思った反応と違った。
放っておけ、と。
「なんで?!シュウ兄が生きてるかもしれないのに!」
「例え生きていたとしてどうする?
私達が接触して私達の存在が組織に見つかったら?
あいつが何かを隠そうと…守ろうとしてその男として生きているとしたら?…私達が距離をとってそれを尊重してやるべきじゃないのか。」
「ッ…!もういい、ママには頼らない!
僕が自分で調べるから!」
「…はぁー…。まったく、強情な娘だな…。
誰に似たやら。」