第2章<完結>
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目を覚ますともう外は明るかった。
いつも自分より早く起きるシュウが珍しくまだ寝ていた。
昨日は魔法使いばかりの異世界のような雰囲気に圧倒され、疲れたのだろう。
時計をみると7時半。そろそろ支度しないと。
…気持ちよく寝ているシュウを起こすのは気が引けるな。
顔を近づけてみる。…無反応。そりゃそーか。
鼻高いなぁ。睫毛意外と長いんだよね。
あと普段はオールバックっぽいけど、前髪おろすと雰囲気変わるんだよね…。ちょっと若くなる(失礼)。
普段同じシャンプーなのに髪の毛の質良すぎ!
ライの時からサラサラだなぁと思ってたけど!
こーいうの、体質かな…。
私頑張ってストレートキープしてるんだけど!
余りにも撫でていたら流石に起きたようだ。
「ん…。」
撫でられてるのに気づいてもそのまま身を委ねてくれている。
「Bowwow。」ワンワン?
「え?笑。なんで犬?」
「…いや、安室君にしてたみたいに俺を犬扱いしているのかと。」
「…随分な大型犬ですね?」
そういうとむくりと起き上がり私の首筋に顔を埋めた。クンクンと嗅がれる。
「ちょ、寝起きで汗臭いかもだから!シュウ、めっ!」つい、わんちゃんみたいに怒っちゃった。
「あははは!」珍しく大爆笑された。
「もう、ふざけないで。そろそろ支度しないと。」
「すまん。こうしてると平和ボケしそうだな。着替えてリビングへ行こう。」
リビングへ行くとお母さんが朝食を作り終えた所だった。父は日刊予言者新聞を読んでいる。
「ごめん、朝ごはんの支度手伝えばよかった。」
「大丈夫よ。ありがとう。2人ともよく寝れたかしら?」
「はい。ありがとうございました。
この本面白かったです。」
「クィディッチ今昔読んでくれたのか。良かっただろう?
今日はブラジル対ブルガリア戦なんだ!
僕はブルガリア推しでね。いやー今回勝って欲しいなぁ。」
「早く見てみたいです。」
「試合中何も起きない事を祈るよ。」
「闇の魔法使いが来ないと良いけど。」
「闇の魔法使い?」
「時々悪さをする犯罪集団。日本でいうヤクザ、アメリカでいうギャング的な。」
「ホォー。」
「お父さんは闇払い局長っていうFBIのトップみたいなものだから、観戦中に何かあったらゆっくり見てられないの。」
「一瞬でケリをつける。何があっても僕の観戦を誰も止めさせやしない!」
そろそろ出かける時間よ、と言われて皆外に出た。
家の庭にポートキーを設置する。
ポートキーとは、あらかじめ指定された時間に、魔法使いたちを別の地点へ瞬間移動させる。
そして何故かポートキーがおたま。いやなんで。
「だって、棒状で持ちやすいかなぁって。」
母が照れ笑いする。
チョイスが謎。すくう部分は持ちにくいでしょうが。
そう言うと、父が笑って"すくう部分は僕で良いよ"と棒部分を譲ってくれた。
せーので同時に掴む。
お腹からぐわっと掴まれた感覚がして次の瞬間には会場にいた。
「まるでお祭りみたいだな。」
「テントを張って数日前から泊まる人もいるくらいよ。」(母)
「グッズ売り場があったり、露店が出ていたり。
テントさえあれば不自由はないからね。
ちゃんと簡易トイレもあるよ。
開始まであと1時間位あるから、二人で色々と見てくると良いよ。」
せっかくなのでシュウと周辺のお店を見て回る事にした。色々な種類のお菓子や食べ物の良い匂いが食欲をそそる。
ブラジルとブルガリアの対戦だからか、その国の郷土料理もあった。牛や羊などの畜肉を鉄製の串に刺し通し、岩塩を振って炭火でじっくりと焼く"シュラスコ"と呼ばれるブラジルの肉料理。
あとはブルガリアの国民食であり、朝ごはんの定番と言われている「バニツァ」。パイ生地の中に白チーズやホウレン草などの具が入っている。焼き立ては生地がサクサク、少し時間が経つとしっとりしてキッシュのような食感。
後でお腹空いた時のために多めに買って冷めないように魔法をかけてカバンにしまった。
そうこうしているうちに開始時間が迫ってきた。
席へ行くと両親は既に座ってブルガリアカラーの赤を身につけていた。
「秀一君もこれ着て、この旗を持って!」
赤いマントとブルガリアの小さい応援旗を持たせた。
「赤井君、赤が似合うね。」と父がくだらない親父ギャグを言うと母が父の頭を思いっきり叩いていた。
フルスイング。…いい音した。
遂に、選手達が箒に乗って会場入りする。
それぞれ整列し、礼をする。
そして審判が笛を慣らすと同時に胡桃大の金のスニッチが宙を舞った。
かなり白熱した戦いだったがブルガリア優勢のようだ。
時折シュウがスニッチを見つけてこっそり教えてくれた。流石、良く見えるな。
もしシュウが魔法使いだったらシーカーになれていると思う。空間把握魔法を使わないと私には何処にいるかさっぱり分からない。
その後、目の前に来たブラッジャーを観客に当たらないようスレスレで打ち返すビーターにシュウもテンションが上がりとても楽しそうだった。
しばらくすると突然遠くからドォーンという爆発音が聞こえた。
「チッ、案の定来たか。…一瞬で片付けてくる。」
「私も行こうか?」
「いや、秀一君と居なさい。」
そういうと姿くらましをした。
「…もしかして、闇の魔法使いか?」
「多分ね。爆発に乗じて金品を奪ったりする本当に厄介な奴ら。」
「1人で行かせて大丈夫なのか?」
「部下がいるから大丈夫だと思う。」
その後、5分で父が帰ってきた。
「フフフ…全員捕まえてきたよ。」
「お父さん、顔に血をつけて言うと怖いよ。
めちゃくちゃサイコパスな顔してるんだけど。」
「…大丈夫、返り血だよ。」
「余計に怖いよ。何したの。」
「ちょっとね。」
魔法で頬を綺麗にしてあげた。
その後試合をゆっくり観戦しつつ、買ってきたものを皆で食べた。
結果は160対60でブルガリアの圧勝だった。
帰り道、捕まった闇の魔法使い集団とすれ違ったが彼らは父を見るなりヒッと小さく悲鳴をあげた。
部下の1人が近寄ってきて、"彼がお婿さんですね?一緒に観戦できて良かったですね。"と苦笑いをして挨拶してきた。
どうやら闇の魔法使い軍団に「息子との初クィディッチ観戦を邪魔しやがって…!タダじゃすまさねぇ。」と随分キレて暴れたそうでほとんど1人で全員捕まえたらしい。
パッと見30人位いたけど、お父さんほんと何してんの。
「だって秀一君とクィディッチ見たかったからさ!
一緒に見れてよかったよ。楽しかったね!秀一君!」
もの凄いニッコニコでシュウに話しかけていた。
父よ、シュウの事大好きだな…。
帰宅後、父はシュウと今日のクィディッチの話やFBIでの話、組織へのアプローチの相談等話している。
私は母と昨日の大鍋ケーキをつつきながらゆっくりティータイム。
「パパ、秀一君の事余程気に入ったのね。凄く楽しそう。」
「よかった…。でもお父さんの事だからどんな人を連れてきてもあんまり反対とかしなさそう。」
「でも、ちゃらんぽらんな奴が来たら家に入れない。人知れず処理してやるとか言ってたわよ。」
「え、怖。」
「まぁ、ナマエが選んだ人だから大丈夫だって思ってたわよ。パパもそう思ってたはずよ。
…で、どっちが告白したの?」
「…一応あっちから。」
「いーわねぇー。で、何処が好きなの?」
「やめてよ恥ずかしい。」
「いいじゃないのー。イケメンだし、声は良いし、礼儀正しいし、狙撃が得意でしょ。頭も切れるし、案外不器用な所がありそうだけど優しいんでしょ。まぁもっと色々あると思うけど。」
「お母さん、心読んだ…?」
「読まなくても顔にかいてあるわよ。見てれば分かる事しか言ってないけど。」
ついついほんのり赤くなる。
「うふふ、恋する乙女ね。あら、そろそろ晩御飯の支度しないと。手伝ってくれる?」
「もちろん。」
その後皆で晩御飯を食べてそろそろ帰る頃になった。
玄関のドアが開くとハティが入ってきた。
「楽しめましたでしょうか?日本へ送りますね。」
「ハティ、連れてきてくれてありがとう。」
「灰原さんは問題ありませんでした。」
「助かった、ハティ。」(秀)
「いえいえ、また来たい時は呼んでください。」
「お世話になりました。」
シュウが両親に頭を下げる。
「いいのよ、ここは実家同然。いつでも来てね。」
「また箒乗ったりクィディッチ見に行こう、秀一君。」
そういうと昨日お祝いに貰った沢山のお酒が入った袋を渡す。その中のバーボンを1本取り出し、
「ナマエは勿論だけど、"彼"と協力して頑張りなさい。
…絶対に、死なないでまたここへ帰って来る事。約束だからね。
次に会う時は結婚式だったら僕は嬉しいなー。
…でも既に君は僕の大事な息子だよ。」
「お父さん、ありがとうございます。」
シュウが困ったような嬉しいような顔で返答する。
私も大鍋ケーキや買ったお菓子、タッパーに入った沢山の料理を母から受け取る。
「気をつけてね。秀一君、ナマエをよろしくお願いします。」
「はい。もちろんです。」
庭に出てハティに乗ると、二人に見送られながら日本へと戻った。
ーーーーーー
夜食に百味ビーンズを食べる事にした。
変な味がある事を黙って食べさせたら、どうやら激マズな味に当たったらしく口に入れた瞬間吐き出して涙目になっていた。
「なんだこれは!毒かと思う位マズイぞ。」
「当たり外れがあるんだよ。…これは?」
「…ブフォ!ゲホゲホ!不味い!」
「…ダメだったか。」
いつも自分より早く起きるシュウが珍しくまだ寝ていた。
昨日は魔法使いばかりの異世界のような雰囲気に圧倒され、疲れたのだろう。
時計をみると7時半。そろそろ支度しないと。
…気持ちよく寝ているシュウを起こすのは気が引けるな。
顔を近づけてみる。…無反応。そりゃそーか。
鼻高いなぁ。睫毛意外と長いんだよね。
あと普段はオールバックっぽいけど、前髪おろすと雰囲気変わるんだよね…。ちょっと若くなる(失礼)。
普段同じシャンプーなのに髪の毛の質良すぎ!
ライの時からサラサラだなぁと思ってたけど!
こーいうの、体質かな…。
私頑張ってストレートキープしてるんだけど!
余りにも撫でていたら流石に起きたようだ。
「ん…。」
撫でられてるのに気づいてもそのまま身を委ねてくれている。
「Bowwow。」ワンワン?
「え?笑。なんで犬?」
「…いや、安室君にしてたみたいに俺を犬扱いしているのかと。」
「…随分な大型犬ですね?」
そういうとむくりと起き上がり私の首筋に顔を埋めた。クンクンと嗅がれる。
「ちょ、寝起きで汗臭いかもだから!シュウ、めっ!」つい、わんちゃんみたいに怒っちゃった。
「あははは!」珍しく大爆笑された。
「もう、ふざけないで。そろそろ支度しないと。」
「すまん。こうしてると平和ボケしそうだな。着替えてリビングへ行こう。」
リビングへ行くとお母さんが朝食を作り終えた所だった。父は日刊予言者新聞を読んでいる。
「ごめん、朝ごはんの支度手伝えばよかった。」
「大丈夫よ。ありがとう。2人ともよく寝れたかしら?」
「はい。ありがとうございました。
この本面白かったです。」
「クィディッチ今昔読んでくれたのか。良かっただろう?
今日はブラジル対ブルガリア戦なんだ!
僕はブルガリア推しでね。いやー今回勝って欲しいなぁ。」
「早く見てみたいです。」
「試合中何も起きない事を祈るよ。」
「闇の魔法使いが来ないと良いけど。」
「闇の魔法使い?」
「時々悪さをする犯罪集団。日本でいうヤクザ、アメリカでいうギャング的な。」
「ホォー。」
「お父さんは闇払い局長っていうFBIのトップみたいなものだから、観戦中に何かあったらゆっくり見てられないの。」
「一瞬でケリをつける。何があっても僕の観戦を誰も止めさせやしない!」
そろそろ出かける時間よ、と言われて皆外に出た。
家の庭にポートキーを設置する。
ポートキーとは、あらかじめ指定された時間に、魔法使いたちを別の地点へ瞬間移動させる。
そして何故かポートキーがおたま。いやなんで。
「だって、棒状で持ちやすいかなぁって。」
母が照れ笑いする。
チョイスが謎。すくう部分は持ちにくいでしょうが。
そう言うと、父が笑って"すくう部分は僕で良いよ"と棒部分を譲ってくれた。
せーので同時に掴む。
お腹からぐわっと掴まれた感覚がして次の瞬間には会場にいた。
「まるでお祭りみたいだな。」
「テントを張って数日前から泊まる人もいるくらいよ。」(母)
「グッズ売り場があったり、露店が出ていたり。
テントさえあれば不自由はないからね。
ちゃんと簡易トイレもあるよ。
開始まであと1時間位あるから、二人で色々と見てくると良いよ。」
せっかくなのでシュウと周辺のお店を見て回る事にした。色々な種類のお菓子や食べ物の良い匂いが食欲をそそる。
ブラジルとブルガリアの対戦だからか、その国の郷土料理もあった。牛や羊などの畜肉を鉄製の串に刺し通し、岩塩を振って炭火でじっくりと焼く"シュラスコ"と呼ばれるブラジルの肉料理。
あとはブルガリアの国民食であり、朝ごはんの定番と言われている「バニツァ」。パイ生地の中に白チーズやホウレン草などの具が入っている。焼き立ては生地がサクサク、少し時間が経つとしっとりしてキッシュのような食感。
後でお腹空いた時のために多めに買って冷めないように魔法をかけてカバンにしまった。
そうこうしているうちに開始時間が迫ってきた。
席へ行くと両親は既に座ってブルガリアカラーの赤を身につけていた。
「秀一君もこれ着て、この旗を持って!」
赤いマントとブルガリアの小さい応援旗を持たせた。
「赤井君、赤が似合うね。」と父がくだらない親父ギャグを言うと母が父の頭を思いっきり叩いていた。
フルスイング。…いい音した。
遂に、選手達が箒に乗って会場入りする。
それぞれ整列し、礼をする。
そして審判が笛を慣らすと同時に胡桃大の金のスニッチが宙を舞った。
かなり白熱した戦いだったがブルガリア優勢のようだ。
時折シュウがスニッチを見つけてこっそり教えてくれた。流石、良く見えるな。
もしシュウが魔法使いだったらシーカーになれていると思う。空間把握魔法を使わないと私には何処にいるかさっぱり分からない。
その後、目の前に来たブラッジャーを観客に当たらないようスレスレで打ち返すビーターにシュウもテンションが上がりとても楽しそうだった。
しばらくすると突然遠くからドォーンという爆発音が聞こえた。
「チッ、案の定来たか。…一瞬で片付けてくる。」
「私も行こうか?」
「いや、秀一君と居なさい。」
そういうと姿くらましをした。
「…もしかして、闇の魔法使いか?」
「多分ね。爆発に乗じて金品を奪ったりする本当に厄介な奴ら。」
「1人で行かせて大丈夫なのか?」
「部下がいるから大丈夫だと思う。」
その後、5分で父が帰ってきた。
「フフフ…全員捕まえてきたよ。」
「お父さん、顔に血をつけて言うと怖いよ。
めちゃくちゃサイコパスな顔してるんだけど。」
「…大丈夫、返り血だよ。」
「余計に怖いよ。何したの。」
「ちょっとね。」
魔法で頬を綺麗にしてあげた。
その後試合をゆっくり観戦しつつ、買ってきたものを皆で食べた。
結果は160対60でブルガリアの圧勝だった。
帰り道、捕まった闇の魔法使い集団とすれ違ったが彼らは父を見るなりヒッと小さく悲鳴をあげた。
部下の1人が近寄ってきて、"彼がお婿さんですね?一緒に観戦できて良かったですね。"と苦笑いをして挨拶してきた。
どうやら闇の魔法使い軍団に「息子との初クィディッチ観戦を邪魔しやがって…!タダじゃすまさねぇ。」と随分キレて暴れたそうでほとんど1人で全員捕まえたらしい。
パッと見30人位いたけど、お父さんほんと何してんの。
「だって秀一君とクィディッチ見たかったからさ!
一緒に見れてよかったよ。楽しかったね!秀一君!」
もの凄いニッコニコでシュウに話しかけていた。
父よ、シュウの事大好きだな…。
帰宅後、父はシュウと今日のクィディッチの話やFBIでの話、組織へのアプローチの相談等話している。
私は母と昨日の大鍋ケーキをつつきながらゆっくりティータイム。
「パパ、秀一君の事余程気に入ったのね。凄く楽しそう。」
「よかった…。でもお父さんの事だからどんな人を連れてきてもあんまり反対とかしなさそう。」
「でも、ちゃらんぽらんな奴が来たら家に入れない。人知れず処理してやるとか言ってたわよ。」
「え、怖。」
「まぁ、ナマエが選んだ人だから大丈夫だって思ってたわよ。パパもそう思ってたはずよ。
…で、どっちが告白したの?」
「…一応あっちから。」
「いーわねぇー。で、何処が好きなの?」
「やめてよ恥ずかしい。」
「いいじゃないのー。イケメンだし、声は良いし、礼儀正しいし、狙撃が得意でしょ。頭も切れるし、案外不器用な所がありそうだけど優しいんでしょ。まぁもっと色々あると思うけど。」
「お母さん、心読んだ…?」
「読まなくても顔にかいてあるわよ。見てれば分かる事しか言ってないけど。」
ついついほんのり赤くなる。
「うふふ、恋する乙女ね。あら、そろそろ晩御飯の支度しないと。手伝ってくれる?」
「もちろん。」
その後皆で晩御飯を食べてそろそろ帰る頃になった。
玄関のドアが開くとハティが入ってきた。
「楽しめましたでしょうか?日本へ送りますね。」
「ハティ、連れてきてくれてありがとう。」
「灰原さんは問題ありませんでした。」
「助かった、ハティ。」(秀)
「いえいえ、また来たい時は呼んでください。」
「お世話になりました。」
シュウが両親に頭を下げる。
「いいのよ、ここは実家同然。いつでも来てね。」
「また箒乗ったりクィディッチ見に行こう、秀一君。」
そういうと昨日お祝いに貰った沢山のお酒が入った袋を渡す。その中のバーボンを1本取り出し、
「ナマエは勿論だけど、"彼"と協力して頑張りなさい。
…絶対に、死なないでまたここへ帰って来る事。約束だからね。
次に会う時は結婚式だったら僕は嬉しいなー。
…でも既に君は僕の大事な息子だよ。」
「お父さん、ありがとうございます。」
シュウが困ったような嬉しいような顔で返答する。
私も大鍋ケーキや買ったお菓子、タッパーに入った沢山の料理を母から受け取る。
「気をつけてね。秀一君、ナマエをよろしくお願いします。」
「はい。もちろんです。」
庭に出てハティに乗ると、二人に見送られながら日本へと戻った。
ーーーーーー
夜食に百味ビーンズを食べる事にした。
変な味がある事を黙って食べさせたら、どうやら激マズな味に当たったらしく口に入れた瞬間吐き出して涙目になっていた。
「なんだこれは!毒かと思う位マズイぞ。」
「当たり外れがあるんだよ。…これは?」
「…ブフォ!ゲホゲホ!不味い!」
「…ダメだったか。」