第2章<完結>
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今月から工藤邸に一時同棲する。
変装でハイネックを着ていたら暑くて死にそうだと言われたため、私が魔法で見た目と声を変えてあげる事になった。
ただ、"安室君と遭遇しそうな日はハイネックにする"らしい。
そんなに赤井秀一だと疑わせるのが楽しいのか…?
そんな事を続けていたらある日、昼過ぎにコナン君が駆け込んできた。
もしかしたら明日辺りに安室さんが沖矢昴を疑ってキャメル達を人質に家に近々来るかもしれないとの事。
代役を立てて確実に赤井秀一=沖矢昴ではないと思わせる必要がある。
初めは工藤夫妻に来てもらおうとしていたが、
マカデミー賞授与式がある為来てもらうのは躊躇われた。
あ、変装の適任者が一人いた。
急いでとある人物に連絡をし、明日急いで日本に来てもらう事にした。
住所と連絡先、昴を全身含めあちこちの角度から撮った写真をあらかじめ送り付けた。
その上で電話をかけ話し方を少し指導する。
当日。
ちょっと緊張した面持ちでシュウを家から送り出した。
「大丈夫かな…。こっちの演技力に全てかかってるよね。」
「ボウヤもいるし大丈夫だろう。キャメルとジョディは俺が守る。あまり心配するな。
その変装者によろしく。」
そう言うと行ってしまった。
この後はこっそりとキャメルの車に乗り込むらしい。
あの長身でバレずに車に乗ることなんて出来るんだろうか。それもちょっと不安。
ピンポーン
夕方、インターホンがなり玄関へと走る。
急いで沖矢昴に変装した人物に触れて声を変えた。
その後コナン君も玄関に走ってきた。
「えっ、昴さん…?」コナン君が困惑する。
「はじめまして。君が江戸川コナン君かな。
…ホォー。彼はこういった声なんですね、ナマエの彼氏は。なかなか見た目も声もイケメンじゃないですか。沖矢昴の変装前の姿というのも、実際いつか見たいものです。
いつか紹介しに来てくださいね。」
「分かったから早く入って!これからの事を説明するから。」
「ねぇ、この昴さんは誰なの?」
「私のお父さん。変装が得意なの。
…急に来てもらってごめんね。仕事忙しくなかった?」
「構いませんよ。我が愛娘のピンチとくれば黙っていられるほど出来てはいませんから。」
「口調とか話し方のトーンとかそっくりだね!凄い…。どうやって声を変えているの?変声機は?」
コナン君が驚いて尋ねる。
「キッドだって声を変えられるだろう。
同じだよ、ボウヤ。」
ウィンクをして得意げな顔をした。
…この父親は私が触れた時に開心術をかけたのだろう。
きっと私の色々な記憶をさっと見て知り合い全てをチェックし、昴がその人ごとの呼び方・話し方・声のトーンがどうなのかを覚えたのだろう。
そういう事を軽々やってのける人だ、父は。
「説明いらなそうだね。」
「一応説明してくれないか?」
「僕が説明するね。」
コナン君が事の顛末を説明する。
「分かった。とりあえず、その安室という男に沖矢昴に変声機が付いていないという事を分からせれば良いんだね。」
「うん。凄く鋭い人だから…用心してね。」
「大丈夫だ、ボウヤ。娘とその彼氏の平穏な日常の為に上手くやってみせるさ。」
その後は夜に訪れるであろう安室のために、鼻歌交じりで持参した紅茶を用意している父を見てなんだかちょっとホッとした。
「万が一のために情報を得たいから、傍にいる時はなるべく俺の何処かに触れていてくれ。」
「分かった。ただ、お茶運ぶ時とかタイミングがあるからすぐには近くに行けないけど。」
「そうだな、それまでは何とかするよ。
さて、ボウヤも一緒に居てくれるのかな?」
「うん、大丈夫。僕は2階で監視カメラを見てる。何かあれば僕が変声機で話すからなんとか口元を隠したりして合わせてくれれば。」
「保護者は心配しないかな?」
「大丈夫、隣の博士の家に泊まるって言ってある。」
「コナン君、ありがとう。助かるよ。」
本当に心強い。
夜になり思惑通りインターホンが鳴った。
「はい。」
「宅配便です。」
ドアを開けると安室透がいた。
「あれ、ポアロと宅配業者の掛け持ちですか?」
「こうでも言わないと入れてくれないかと思いまして。」
話がしたいとの事で中に招き入れる。
安室はミステリーはお好きですか?と前置きし遺体のすり替えトリックについて議論する。
遠回しに赤井の遺体が本人のものではないと言いたいらしい。
ここら辺の状況は正直分からないが適当に話をした。
突然ずっとハイネックを着ているのは何故だと自分に迫ってきた。
「別に良いでしょう、好きなんです。」
「分かっているんですよ…。チョーカー型変声機が丁度そのハイネックで隠れるくらいだって事はね…!!」
ソファーに押し倒されるような形になり、安室の手が自分の首元にかかる。
ぐいと引っ張られた瞬間、ナマエが部屋に入ってくる。
「えっ…。あむ兄ってそういう趣味だったの?
気付かなかった。ごめんね。でも昴は私のだから…だめだよ?」
「あっ、いやっ違、これはそのー」
「すみません、安室さん、僕は女性が好きなんです。それにナマエという恋人がいますし。」
「〜っ!変声機がないか確かめだけです。」
顔を真っ赤にして反論する。
「あむ兄、お茶でものんで。これ、わざわざイギリスから紅茶を取り寄せたの。」
3人分の紅茶を出した。
私は1つやらかしてしまった。
普段は左利きの昴に合わせてカップを置いていたのだが、つい持ち手を右にしてしまった。
左利きである事を知らない父は右手で飲む。
「あれ、沖矢さんレフティーでしたよね?」
「えぇ、ですが今は右側に持ち手があったのでつい。」
「本当に沖矢さんなんですか?」
「どういう意味ですか?」
「普段一緒にいる沖矢さんは貴方ですか?」
「僕みたいな人間がそう何人もいるわけないと思いますが?」
「…証拠に、お二人でキス出来ます?」
「はぁ!?」思わず変な汗が出る。
「当然。」考える間もなくキスをされる。
「そんなキス誰でも出来る。舌を入れられます?」
「最ッ低!あむ兄、そういうのが見たいならそういうDVD見てよね!」怒って部屋を出る。
しまった、部屋を出たらフォロー出来ない。
その時安室のスマホが鳴ったようだった。
どうやらシュウが電話をしているらしい。
現在目の前にいる男は赤井ではないと分かるとすんなり家を出ていった。
その後現・沖矢である父は魔法で感覚を研ぎ澄ませ、盗聴器や監視カメラをつけられていないか確認し2階へ上がった。
カメラで一部始終を見ていたコナン君が緊張と疲労で伸びていた。
「お疲れ様〜!コナン君。いてくれてありがとう♪」
「随分口調が変わりますね…。」
「ナマエ〜っ、もう元に戻って良いかーい?」一階にいる娘に大声を出すと怒られた。
一旦別室へ父を押し込んで変装を解かせて改めて皆で紅茶を飲んだ。
父はとても若く見える。
60代であるが、見た目はどう見ても20代後半。
長身に金髪、シュウと同じ翠眼。彫りが深いがやや童顔。
娘が言うのはどうかと思うが女子ウケ抜群な容姿だ。父は未だにモテる。
(知っている人は魔探偵ロキの大人ロキをイメージして欲しい。
ちなみに北欧神ロキは曾お祖父ちゃんである。)
父は曾お祖父ちゃんに本当に瓜二つである。
「本当にお父さんなの?お兄さんじゃなくて?」
「若く見えるでしょ。家系なの。」と適当にコナン君をあしらう。事実そうなのだから。
「ありがとう〜コナン君♡」
そして父はテンション高い。
「娘にキスなんていつぶりだろう。でも流石にディープは…照れるよねぇ。あははは!」
「お父さんとなんてぜっっったいに嫌!!!生理的に無理!」
「はは…」コナン君が呆れて笑う。
「それで、赤井秀一君は大丈夫なのかい?」
「大丈夫…だと思う。さっき"帰る"と連絡があった。」
「そうか。彼の顔を拝みたい所だけど、今はその時ではないから。…いつか彼と結婚の報告に来いよ。
母さんと待ってるぞ。」
私の頭をくしゃくしゃと満面の笑みで撫で、玄関で靴を取ると窓から出ようとする。
「お父さん、玄関から出てくれない?」
「まだ近くにいるかもしれないじゃないか、あの金髪の青年が。コナン君、悪いけどちょーっと目を瞑っててくれないかな?」
一応コナン君の目を塞いでおいた。
それを確認すると窓に足をかけてジャンプし、一瞬で姿を消した。
「もういいよ。」と告げてコナン君に目を開けさせる。
「あれ、ナマエ姉ちゃんのお父さんは?」
「帰ったよ。」
「窓から?」
「こっそりとね。ドアからだとバレたら困るからって。」
その後沖矢昴に変装し直したシュウが帰宅した。
後日事情を知ったジョディとキャメルが家に来た。
変装でハイネックを着ていたら暑くて死にそうだと言われたため、私が魔法で見た目と声を変えてあげる事になった。
ただ、"安室君と遭遇しそうな日はハイネックにする"らしい。
そんなに赤井秀一だと疑わせるのが楽しいのか…?
そんな事を続けていたらある日、昼過ぎにコナン君が駆け込んできた。
もしかしたら明日辺りに安室さんが沖矢昴を疑ってキャメル達を人質に家に近々来るかもしれないとの事。
代役を立てて確実に赤井秀一=沖矢昴ではないと思わせる必要がある。
初めは工藤夫妻に来てもらおうとしていたが、
マカデミー賞授与式がある為来てもらうのは躊躇われた。
あ、変装の適任者が一人いた。
急いでとある人物に連絡をし、明日急いで日本に来てもらう事にした。
住所と連絡先、昴を全身含めあちこちの角度から撮った写真をあらかじめ送り付けた。
その上で電話をかけ話し方を少し指導する。
当日。
ちょっと緊張した面持ちでシュウを家から送り出した。
「大丈夫かな…。こっちの演技力に全てかかってるよね。」
「ボウヤもいるし大丈夫だろう。キャメルとジョディは俺が守る。あまり心配するな。
その変装者によろしく。」
そう言うと行ってしまった。
この後はこっそりとキャメルの車に乗り込むらしい。
あの長身でバレずに車に乗ることなんて出来るんだろうか。それもちょっと不安。
ピンポーン
夕方、インターホンがなり玄関へと走る。
急いで沖矢昴に変装した人物に触れて声を変えた。
その後コナン君も玄関に走ってきた。
「えっ、昴さん…?」コナン君が困惑する。
「はじめまして。君が江戸川コナン君かな。
…ホォー。彼はこういった声なんですね、ナマエの彼氏は。なかなか見た目も声もイケメンじゃないですか。沖矢昴の変装前の姿というのも、実際いつか見たいものです。
いつか紹介しに来てくださいね。」
「分かったから早く入って!これからの事を説明するから。」
「ねぇ、この昴さんは誰なの?」
「私のお父さん。変装が得意なの。
…急に来てもらってごめんね。仕事忙しくなかった?」
「構いませんよ。我が愛娘のピンチとくれば黙っていられるほど出来てはいませんから。」
「口調とか話し方のトーンとかそっくりだね!凄い…。どうやって声を変えているの?変声機は?」
コナン君が驚いて尋ねる。
「キッドだって声を変えられるだろう。
同じだよ、ボウヤ。」
ウィンクをして得意げな顔をした。
…この父親は私が触れた時に開心術をかけたのだろう。
きっと私の色々な記憶をさっと見て知り合い全てをチェックし、昴がその人ごとの呼び方・話し方・声のトーンがどうなのかを覚えたのだろう。
そういう事を軽々やってのける人だ、父は。
「説明いらなそうだね。」
「一応説明してくれないか?」
「僕が説明するね。」
コナン君が事の顛末を説明する。
「分かった。とりあえず、その安室という男に沖矢昴に変声機が付いていないという事を分からせれば良いんだね。」
「うん。凄く鋭い人だから…用心してね。」
「大丈夫だ、ボウヤ。娘とその彼氏の平穏な日常の為に上手くやってみせるさ。」
その後は夜に訪れるであろう安室のために、鼻歌交じりで持参した紅茶を用意している父を見てなんだかちょっとホッとした。
「万が一のために情報を得たいから、傍にいる時はなるべく俺の何処かに触れていてくれ。」
「分かった。ただ、お茶運ぶ時とかタイミングがあるからすぐには近くに行けないけど。」
「そうだな、それまでは何とかするよ。
さて、ボウヤも一緒に居てくれるのかな?」
「うん、大丈夫。僕は2階で監視カメラを見てる。何かあれば僕が変声機で話すからなんとか口元を隠したりして合わせてくれれば。」
「保護者は心配しないかな?」
「大丈夫、隣の博士の家に泊まるって言ってある。」
「コナン君、ありがとう。助かるよ。」
本当に心強い。
夜になり思惑通りインターホンが鳴った。
「はい。」
「宅配便です。」
ドアを開けると安室透がいた。
「あれ、ポアロと宅配業者の掛け持ちですか?」
「こうでも言わないと入れてくれないかと思いまして。」
話がしたいとの事で中に招き入れる。
安室はミステリーはお好きですか?と前置きし遺体のすり替えトリックについて議論する。
遠回しに赤井の遺体が本人のものではないと言いたいらしい。
ここら辺の状況は正直分からないが適当に話をした。
突然ずっとハイネックを着ているのは何故だと自分に迫ってきた。
「別に良いでしょう、好きなんです。」
「分かっているんですよ…。チョーカー型変声機が丁度そのハイネックで隠れるくらいだって事はね…!!」
ソファーに押し倒されるような形になり、安室の手が自分の首元にかかる。
ぐいと引っ張られた瞬間、ナマエが部屋に入ってくる。
「えっ…。あむ兄ってそういう趣味だったの?
気付かなかった。ごめんね。でも昴は私のだから…だめだよ?」
「あっ、いやっ違、これはそのー」
「すみません、安室さん、僕は女性が好きなんです。それにナマエという恋人がいますし。」
「〜っ!変声機がないか確かめだけです。」
顔を真っ赤にして反論する。
「あむ兄、お茶でものんで。これ、わざわざイギリスから紅茶を取り寄せたの。」
3人分の紅茶を出した。
私は1つやらかしてしまった。
普段は左利きの昴に合わせてカップを置いていたのだが、つい持ち手を右にしてしまった。
左利きである事を知らない父は右手で飲む。
「あれ、沖矢さんレフティーでしたよね?」
「えぇ、ですが今は右側に持ち手があったのでつい。」
「本当に沖矢さんなんですか?」
「どういう意味ですか?」
「普段一緒にいる沖矢さんは貴方ですか?」
「僕みたいな人間がそう何人もいるわけないと思いますが?」
「…証拠に、お二人でキス出来ます?」
「はぁ!?」思わず変な汗が出る。
「当然。」考える間もなくキスをされる。
「そんなキス誰でも出来る。舌を入れられます?」
「最ッ低!あむ兄、そういうのが見たいならそういうDVD見てよね!」怒って部屋を出る。
しまった、部屋を出たらフォロー出来ない。
その時安室のスマホが鳴ったようだった。
どうやらシュウが電話をしているらしい。
現在目の前にいる男は赤井ではないと分かるとすんなり家を出ていった。
その後現・沖矢である父は魔法で感覚を研ぎ澄ませ、盗聴器や監視カメラをつけられていないか確認し2階へ上がった。
カメラで一部始終を見ていたコナン君が緊張と疲労で伸びていた。
「お疲れ様〜!コナン君。いてくれてありがとう♪」
「随分口調が変わりますね…。」
「ナマエ〜っ、もう元に戻って良いかーい?」一階にいる娘に大声を出すと怒られた。
一旦別室へ父を押し込んで変装を解かせて改めて皆で紅茶を飲んだ。
父はとても若く見える。
60代であるが、見た目はどう見ても20代後半。
長身に金髪、シュウと同じ翠眼。彫りが深いがやや童顔。
娘が言うのはどうかと思うが女子ウケ抜群な容姿だ。父は未だにモテる。
(知っている人は魔探偵ロキの大人ロキをイメージして欲しい。
ちなみに北欧神ロキは曾お祖父ちゃんである。)
父は曾お祖父ちゃんに本当に瓜二つである。
「本当にお父さんなの?お兄さんじゃなくて?」
「若く見えるでしょ。家系なの。」と適当にコナン君をあしらう。事実そうなのだから。
「ありがとう〜コナン君♡」
そして父はテンション高い。
「娘にキスなんていつぶりだろう。でも流石にディープは…照れるよねぇ。あははは!」
「お父さんとなんてぜっっったいに嫌!!!生理的に無理!」
「はは…」コナン君が呆れて笑う。
「それで、赤井秀一君は大丈夫なのかい?」
「大丈夫…だと思う。さっき"帰る"と連絡があった。」
「そうか。彼の顔を拝みたい所だけど、今はその時ではないから。…いつか彼と結婚の報告に来いよ。
母さんと待ってるぞ。」
私の頭をくしゃくしゃと満面の笑みで撫で、玄関で靴を取ると窓から出ようとする。
「お父さん、玄関から出てくれない?」
「まだ近くにいるかもしれないじゃないか、あの金髪の青年が。コナン君、悪いけどちょーっと目を瞑っててくれないかな?」
一応コナン君の目を塞いでおいた。
それを確認すると窓に足をかけてジャンプし、一瞬で姿を消した。
「もういいよ。」と告げてコナン君に目を開けさせる。
「あれ、ナマエ姉ちゃんのお父さんは?」
「帰ったよ。」
「窓から?」
「こっそりとね。ドアからだとバレたら困るからって。」
その後沖矢昴に変装し直したシュウが帰宅した。
後日事情を知ったジョディとキャメルが家に来た。