第2章<完結>
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現在論文の手伝いを終えて大学院の帰りである。
今日は久々にポアロに行こうかなと思案している。
最近はファンクラブに写真を提供していなかった。
あのコーヒーぶちまけてきた鬼塚さんがまた騒いだりしたら面倒だなと思ってしまったのもあるが、
時折FBI本部がどうしてもやりきれない事務仕事がまわってきてパソコンの前に缶詰な時間が増えたからだった。
最近工藤邸にも行けてないし。
つまり昴にも会えてないという事。
こちらが忙しいという事はきっとあちらにも仕事が回されているハズで、お互い忙しいはず。
デートに誘うにも誘いづらい。
…そう思ってたら昴からLINEがきた。
連絡はずっとメールだったが、以前LINEを教えたら
すっかり使いこなしてスタンプまで送ってくる。
"ポアロへ行くなら一緒に行きます。"
今日大学院へ行くと言ってあったから気にかけてくれたんだろう。
大学の門を出ると昴が立っていた。
「えっ、もしかして待っててくれたの?」
「大体今頃かなと思いまして。行きましょうか。」
昴にドアを開けてもらい車に乗り込む。
「ポアロって駐車場ないよね?」
「コインパーキングが裏手にある。安室君の車の隣にでも駐車しようか。」
「多分ものすごいブチ切れるよ。」
「…やめておこう。」
私と二人きりの時以外は昴は基本的に言葉遣いがとても丁寧だ。元々とは大違い。
だから切り替えるの大変そうだなーと思ってしまう。
…そしてハイネック暑そう。
見てるだけでむしろこっちが暑いわ。
車のエアコンの風に当てられてボーッとしながらくだらない事を延々と考えているともう到着していた。
今日は春先とはいえ気温27度。
流石に昴の額からうっすら汗が滲んでいる。
「…冷たいコーヒーが飲みたい。」
「ねぇ、夏大丈夫?その調子で乗り切れる?」
「流石にナマエの力を借りるかもしれん。」
「毎日通うのは嫌だよ。」
「一緒に住めば良い。有希子さんには連絡しておく。組織壊滅前に俺が熱中症で死ぬかもしれないぞ。」
「…じゃあ来月から夏の間だけね。
工藤家の家だしなんだか気を使っちゃうんだよね。」
「すまないな、助かるよ。」
車から降りてポアロに入る。
店には蘭ちゃんと蘭ちゃんのパパ、毛利小五郎さんがいた。
「わぁっ、ナマエちゃん久しぶり〜!昴さんも!」
「久しぶりー!!あっ、そちらはお父様?初めまして、蘭ちゃんと仲良くさせて頂いてますナマエベルナドットです。」
「うひょ〜。すげーべっぴんさんだな!蘭から聞いてます、美人な大学院生さんで英語を教わってるとか。すみませんねぇーうちの娘が!」
「とんでもないです。」
「お久しぶりです、毛利さん。」
「おっ、坊主んとこに居候してる…たしか…おきや君だったか?」
「えぇ。以前は大変素晴らしい推理をお披露目頂き感銘を受けました。」
「そーか、そーか!まっ当然だけどな!がははは!」
「沖矢さんはナマエちゃんの彼氏なんだって。美男美女カップルで憧れちゃう。」
「そうだったのか。」
目に見えて小五郎さんが落ち込んでいた。
「お客様、お席へどうぞ。」
顔に怒りマークをつけたあむ兄に席へ案内された。
安室ファンクラブの集団を通り過ぎて田中さん達に手を振りつつ席に着く。
メニューを開こうとすると突然田中さんと鬼塚さんが席の方に来てものすごい勢いで頭を下げられた。
「この間は申し訳ありませんでした…。」
「ナマエちゃん、鬼塚さんがごめんなさいね。私もちゃんと説明出来ていなかったから私の責任でもあるわ。」
「いえ、気にしてませんので大丈夫ですよ。」
「クリーニング代だけでも。」
「自宅で手洗いして落ちたので大丈夫です。」
「せめて今日のお二人のお茶代だけでも出させてください。」
「わ…分かりました。」圧に押されて了承する。
いったい何があったんだろうか。
頑なに騙されていると騒いでいたのに。
「鬼塚さん、ここしばらくジョギングとかの写真がまわってこない事が相当堪えたみたいよ。
ま、安室さんに説得された事が一番大きいようだけど。」
他のファンクラブのおば様が教えてくれた。
「ご注文は?」あむ兄すっごい嫌悪感丸出しの顔。
「アイスコーヒーを。春先だというのにこうも暑いと汗ばみますね。」
「そのハイネック引きちぎってやりましょうか。」
「ブフォ」危うく水を吹きそうになった。
なんとか真顔に戻って注文する。
「私はいつもの紅茶。」
「ケーキは?」
「今日はやめておくわ。」
鬼塚さんに出してもらうのにケーキを頼むなど申し訳ないし。
「ケーキ頼んでも良いわよ、遠慮しないで。」と鬼塚さんは言ってくれる。
ぇ、どうした?人格入れ替わった?守護霊交代した?
お腹すいてないのでと断り飲み物だけ堪能する。
「良かったですね。」小声で会話する。
「…ありがとう、ついてきてくれて。ちょっとだけ怖かったから。」
「いえいえ。先に帰るからゆっくりすると良い。
あまりここでは長居したくないんでね。」
コーヒーを飲み干すとぱっと右を向き、
「鬼塚さん、ご馳走様でした。安室さん、お邪魔しました。…また。」
「ありがとうございました。もう二度と来なくて良いです。」
「安室のやつあの大学院生の事嫌いなのか?」
あまりの豹変ぶりに小五郎さんが驚いている。
その後ファンクラブのおば様達にまた写真提供しますねと伝えて紅茶を飲み干し、私も帰宅した。
今日は久々にポアロに行こうかなと思案している。
最近はファンクラブに写真を提供していなかった。
あのコーヒーぶちまけてきた鬼塚さんがまた騒いだりしたら面倒だなと思ってしまったのもあるが、
時折FBI本部がどうしてもやりきれない事務仕事がまわってきてパソコンの前に缶詰な時間が増えたからだった。
最近工藤邸にも行けてないし。
つまり昴にも会えてないという事。
こちらが忙しいという事はきっとあちらにも仕事が回されているハズで、お互い忙しいはず。
デートに誘うにも誘いづらい。
…そう思ってたら昴からLINEがきた。
連絡はずっとメールだったが、以前LINEを教えたら
すっかり使いこなしてスタンプまで送ってくる。
"ポアロへ行くなら一緒に行きます。"
今日大学院へ行くと言ってあったから気にかけてくれたんだろう。
大学の門を出ると昴が立っていた。
「えっ、もしかして待っててくれたの?」
「大体今頃かなと思いまして。行きましょうか。」
昴にドアを開けてもらい車に乗り込む。
「ポアロって駐車場ないよね?」
「コインパーキングが裏手にある。安室君の車の隣にでも駐車しようか。」
「多分ものすごいブチ切れるよ。」
「…やめておこう。」
私と二人きりの時以外は昴は基本的に言葉遣いがとても丁寧だ。元々とは大違い。
だから切り替えるの大変そうだなーと思ってしまう。
…そしてハイネック暑そう。
見てるだけでむしろこっちが暑いわ。
車のエアコンの風に当てられてボーッとしながらくだらない事を延々と考えているともう到着していた。
今日は春先とはいえ気温27度。
流石に昴の額からうっすら汗が滲んでいる。
「…冷たいコーヒーが飲みたい。」
「ねぇ、夏大丈夫?その調子で乗り切れる?」
「流石にナマエの力を借りるかもしれん。」
「毎日通うのは嫌だよ。」
「一緒に住めば良い。有希子さんには連絡しておく。組織壊滅前に俺が熱中症で死ぬかもしれないぞ。」
「…じゃあ来月から夏の間だけね。
工藤家の家だしなんだか気を使っちゃうんだよね。」
「すまないな、助かるよ。」
車から降りてポアロに入る。
店には蘭ちゃんと蘭ちゃんのパパ、毛利小五郎さんがいた。
「わぁっ、ナマエちゃん久しぶり〜!昴さんも!」
「久しぶりー!!あっ、そちらはお父様?初めまして、蘭ちゃんと仲良くさせて頂いてますナマエベルナドットです。」
「うひょ〜。すげーべっぴんさんだな!蘭から聞いてます、美人な大学院生さんで英語を教わってるとか。すみませんねぇーうちの娘が!」
「とんでもないです。」
「お久しぶりです、毛利さん。」
「おっ、坊主んとこに居候してる…たしか…おきや君だったか?」
「えぇ。以前は大変素晴らしい推理をお披露目頂き感銘を受けました。」
「そーか、そーか!まっ当然だけどな!がははは!」
「沖矢さんはナマエちゃんの彼氏なんだって。美男美女カップルで憧れちゃう。」
「そうだったのか。」
目に見えて小五郎さんが落ち込んでいた。
「お客様、お席へどうぞ。」
顔に怒りマークをつけたあむ兄に席へ案内された。
安室ファンクラブの集団を通り過ぎて田中さん達に手を振りつつ席に着く。
メニューを開こうとすると突然田中さんと鬼塚さんが席の方に来てものすごい勢いで頭を下げられた。
「この間は申し訳ありませんでした…。」
「ナマエちゃん、鬼塚さんがごめんなさいね。私もちゃんと説明出来ていなかったから私の責任でもあるわ。」
「いえ、気にしてませんので大丈夫ですよ。」
「クリーニング代だけでも。」
「自宅で手洗いして落ちたので大丈夫です。」
「せめて今日のお二人のお茶代だけでも出させてください。」
「わ…分かりました。」圧に押されて了承する。
いったい何があったんだろうか。
頑なに騙されていると騒いでいたのに。
「鬼塚さん、ここしばらくジョギングとかの写真がまわってこない事が相当堪えたみたいよ。
ま、安室さんに説得された事が一番大きいようだけど。」
他のファンクラブのおば様が教えてくれた。
「ご注文は?」あむ兄すっごい嫌悪感丸出しの顔。
「アイスコーヒーを。春先だというのにこうも暑いと汗ばみますね。」
「そのハイネック引きちぎってやりましょうか。」
「ブフォ」危うく水を吹きそうになった。
なんとか真顔に戻って注文する。
「私はいつもの紅茶。」
「ケーキは?」
「今日はやめておくわ。」
鬼塚さんに出してもらうのにケーキを頼むなど申し訳ないし。
「ケーキ頼んでも良いわよ、遠慮しないで。」と鬼塚さんは言ってくれる。
ぇ、どうした?人格入れ替わった?守護霊交代した?
お腹すいてないのでと断り飲み物だけ堪能する。
「良かったですね。」小声で会話する。
「…ありがとう、ついてきてくれて。ちょっとだけ怖かったから。」
「いえいえ。先に帰るからゆっくりすると良い。
あまりここでは長居したくないんでね。」
コーヒーを飲み干すとぱっと右を向き、
「鬼塚さん、ご馳走様でした。安室さん、お邪魔しました。…また。」
「ありがとうございました。もう二度と来なくて良いです。」
「安室のやつあの大学院生の事嫌いなのか?」
あまりの豹変ぶりに小五郎さんが驚いている。
その後ファンクラブのおば様達にまた写真提供しますねと伝えて紅茶を飲み干し、私も帰宅した。