第1章<完結>
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【赤井秀一視点】
「いつまで機嫌を拗ねてるんだ、お嬢さん。」
ソファーに座りこっちを見向きもしない彼女に声をかける。
18歳であることと名前を言ったっきり全く言葉を発しない。
入れてくれた紅茶は温かくて美味しかった。
イギリスで飲んだ紅茶を思い出して少し懐かしくなった。
お茶のお礼を言いながら、何度か話しかけてみたが嫌悪感漂う顔を貼り付けたままほとんど口を聞いてくれない。
初対面であんな女性とトラブルを起こしている所を見られたのはまずかった。
あの女性と別に一夜の過ちを犯した訳では無い。
契約の関係で1日早く家を解約した為、ホテルに泊まろうと思っていたのだがどこも満室だった。
12月末という時期も悪いと思う。
仕方がなく街をさまよっていた所、遅くまで営業しているBarに入った。
その店内で会った客の女性に1晩泊めてあげると言われたので、酒を奢りその女性の家のソファーを借りただけだった。
だがどうにも気に入られてしまったらしく"連絡先を教えろ、付き合って"だのと外にまでついてきて喚かれたのだ。
完全に誤解されている。
これなら寒くても野宿した方がマシだったか。
「わけを話させてくれ。」
「女性の敵と話すことは何もないです。」
「あの女とは何も無い。ソファーを借りただけでー」
「あーそうですかー。」
至極興味が無さそうな目で俺を見てくる。
「…変なものを見せたお詫びだ、晩飯奢ってやる。」
「えっ?何でも良い??」
流石10代、若いな。
すぐさま目を輝かせて話にのってきた。
「あぁ、好きなものを食べるといい。」
「よっし!!!」
ガッツポーズを小さくするとダウンコートを羽織って足早に玄関へと向かった。
それが素直で可愛らしくて、つい口元が緩んだ。
俺の愛車で20分ほど行った所にある有名レストランへ向かった。
日本食懐石レストランで、特に焼き物が美味いらしい。
着物を着た年配の女性が個室に案内してくれた。
「ここ、1回来てみたかったんだ〜。
1人で来るのも友達も来るのもなんか違うなと思って。
あ、赤井さん日本食好き?
名前的に元々日本人かな〜って思ったんだけど。」
「ああ、母がイギリス人で父が日本人だ。」
「そうなの、私と逆ね。
私は母が日系、父が北欧出身イギリス国籍。」
「そうか。…ん、魚旨いな。」
「脂のってて最高だよね!ゴチです!」
幸せそうな笑顔をこちらに向けてくる。
一食で機嫌が直るならお安いものだ。
それにその笑顔が見れるならお金は惜しくない。
…俺は何を考えているんだ。ただのお詫びだ。
「シュウでいい。皆そう呼ぶ。」
「ナマエでいいよ。まぁ嫌な場面見ちゃったけど、プライベートの事は私には関係ないし。
これからよろしくね。」
「あぁ、よろしく頼む。」
少々根に持っているようだがお許しが出たようだ。
それにしてもこんな4つも下の、18の若い娘が俺の補佐だとは。何が出来るんだ。
「帰ってから今後のことを話そう。」
「分かった。」
「いつまで機嫌を拗ねてるんだ、お嬢さん。」
ソファーに座りこっちを見向きもしない彼女に声をかける。
18歳であることと名前を言ったっきり全く言葉を発しない。
入れてくれた紅茶は温かくて美味しかった。
イギリスで飲んだ紅茶を思い出して少し懐かしくなった。
お茶のお礼を言いながら、何度か話しかけてみたが嫌悪感漂う顔を貼り付けたままほとんど口を聞いてくれない。
初対面であんな女性とトラブルを起こしている所を見られたのはまずかった。
あの女性と別に一夜の過ちを犯した訳では無い。
契約の関係で1日早く家を解約した為、ホテルに泊まろうと思っていたのだがどこも満室だった。
12月末という時期も悪いと思う。
仕方がなく街をさまよっていた所、遅くまで営業しているBarに入った。
その店内で会った客の女性に1晩泊めてあげると言われたので、酒を奢りその女性の家のソファーを借りただけだった。
だがどうにも気に入られてしまったらしく"連絡先を教えろ、付き合って"だのと外にまでついてきて喚かれたのだ。
完全に誤解されている。
これなら寒くても野宿した方がマシだったか。
「わけを話させてくれ。」
「女性の敵と話すことは何もないです。」
「あの女とは何も無い。ソファーを借りただけでー」
「あーそうですかー。」
至極興味が無さそうな目で俺を見てくる。
「…変なものを見せたお詫びだ、晩飯奢ってやる。」
「えっ?何でも良い??」
流石10代、若いな。
すぐさま目を輝かせて話にのってきた。
「あぁ、好きなものを食べるといい。」
「よっし!!!」
ガッツポーズを小さくするとダウンコートを羽織って足早に玄関へと向かった。
それが素直で可愛らしくて、つい口元が緩んだ。
俺の愛車で20分ほど行った所にある有名レストランへ向かった。
日本食懐石レストランで、特に焼き物が美味いらしい。
着物を着た年配の女性が個室に案内してくれた。
「ここ、1回来てみたかったんだ〜。
1人で来るのも友達も来るのもなんか違うなと思って。
あ、赤井さん日本食好き?
名前的に元々日本人かな〜って思ったんだけど。」
「ああ、母がイギリス人で父が日本人だ。」
「そうなの、私と逆ね。
私は母が日系、父が北欧出身イギリス国籍。」
「そうか。…ん、魚旨いな。」
「脂のってて最高だよね!ゴチです!」
幸せそうな笑顔をこちらに向けてくる。
一食で機嫌が直るならお安いものだ。
それにその笑顔が見れるならお金は惜しくない。
…俺は何を考えているんだ。ただのお詫びだ。
「シュウでいい。皆そう呼ぶ。」
「ナマエでいいよ。まぁ嫌な場面見ちゃったけど、プライベートの事は私には関係ないし。
これからよろしくね。」
「あぁ、よろしく頼む。」
少々根に持っているようだがお許しが出たようだ。
それにしてもこんな4つも下の、18の若い娘が俺の補佐だとは。何が出来るんだ。
「帰ってから今後のことを話そう。」
「分かった。」