第2章<完結>
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あれからも時々あむ兄の写真を撮ってはファンクラブに提供している。
最近ハロちゃんの写真が多めになりつつあるものの、それでも田中さんは嬉しいらしい。
ハロちゃんのファンでもあるそうだ。
可愛いもんなー、ハロちゃん。白くてモフモフのフワフワで。
最近ファンクラブに新たに一名加入したらしい。
60代後半位と思われる、口を真一文字に結んだぶっきらぼうな人だった。
ファンクラブに入るなんて意外な感じだなと思った。
適当に挨拶をして今日もポアロの席に座った。
いつも昴との待ち合わせ前にポアロでお茶をして、
外の窓に昴が見えたら会計をして店を出るというのが暗黙の了解になっていた。
ファンクラブの皆もそれを知っていたので毎回
"彼氏さんが来たわよ!"とすぐさま教えてくれる。
今日もそうなるハズだった。
注文する時に"あむ兄、今日のオススメは?"と聞いてオススメのケーキを頼み、いつもの紅茶を飲む。
お茶とケーキに舌鼓を打ち、一息つくとチラッと窓際に目をやる。
丁度着いたばかりのようで昴がにこやかに手を振っていた。
昴はいつも店の中には入らない。
"安室君のテリトリーには入りたくない"らしい。
窓から手を振る彼に思わず頬が緩み、ニコニコと窓の方に顔を向けた。手を振り返そうと手を上げると突然目の前から黒い雨が降ってきた。
「冷たぁっ!」
「安室さんにそんな顔見せるんじゃないよ!
このアバズレがぁ!
あむ兄なんてふざけた名前で呼びやがって!
アンタみたいな女、安室さんには相応しくないよ!!」
訳が分からなかった。私が?あむ兄に?いやいや、有り得ないでしょ。
どうやらファンクラブ新入りのおばちゃんにアイスコーヒーを顔面からかけられてしまったらしい。
「うわ、びしょびしょ。」
私が一言呟くと同時に昴が店内に駆け込んできた。
ドアの音にはっとして、梓ちゃんとあむ兄は急いでタオルを取りに行った。
「何をしてるんですか!彼女は僕の恋人です。
貴女に恋人をアバズレなどと言われる筋合いはありません。」
昴が怒りながらハンカチで拭いてくれた。
「アンタも騙されてるんだよ、この女に!」
「黙れ。ナマエ、行くぞ。」
「ナマエさん、タオルで拭いてください。風邪引きます!」
「梓ちゃんありがとう。タオル借りていくね。」
「鬼塚さん、何をしているんですか!
アイスコーヒーだったから良かったものの、ホットなら火傷してますよ!他のお客様に迷惑をかけるなら、今後出入り禁止にします!」
「違うんだよ、安室さん!あんな女客に来るべきじゃない。惚れた女の顔をして安室さんを見てたんだよ!」
「悪いがそれは俺に向けられた顔だ。」
「僕が窓際にたまたまいて、その先に沖矢さんが居たんですよ。何か勘違いされてます。」
「皆さんそんな怒らないで、私は大丈夫ですから。
すみません、片付け手伝いたい所なんですけど…。」
「とんでもない。今日の分はお金もいりません。
店内で不快な思いをさせたお詫びにケーキ持って帰ってくださいね。…沖矢さんと食べてください。」
帰り際、箱にケーキを二つ入れて持たせてくれた。
「ありがとう、じゃあ遠慮なく…。またね。」
「もう来るな!」
「鬼塚さん!」
店内全員がおばさんに怒っている声を聴きながら店を出た。
「冷たいだろう、大丈夫か?」昴がジャケットをかけようとしてくれる。
「大丈夫。ハンカチありがとう。ジャケット濡れちゃうから大丈夫よ。ちょっと車の中借りるね。」
車の後ろのシートに座ると魔法を使い全身を綺麗にした。
車のシートについたコーヒーも勿論綺麗にした。
借りたタオルも綺麗にしたものの、念の為1度洗ってから返すことにする。
「今日は帰るか?」
「えっ、せっかくだし行こうよ。」
「ケーキは?」
「冷蔵庫に閉まっておくね。」
魔法で昴の家の冷蔵庫へ移動させた。
冷蔵庫を誰も覗いていない事を祈る。
突然ケーキが現れたらびっくりするだろうし。
まぁ誰もいないハズだけど。
「向こうで着替えを買おう。シャワー浴びて着替えたと思うだろう。好きな服買ってやる。」
「わーい♡前から気になってたのがあるんだ〜。」
「…心配して損したな。」
こんな事で屈するような女では無かったと呟くと
「何か言った〜?」と明らかに聞こえているであろう顔で牽制された。
「行くぞ。」
「はあぁぁっ…。31 Sons de modeの新作可愛すぎっ…全部買いたいくらい尊いっ…。」
着いた直後お気に入りの服屋で拝み倒すナマエに昴は若干引いている。
「どれでも構わないが、今着れる分にしてくれよ。」
「どれでも良いの?」
「あぁ。選んだら連絡してくれ…。煙草吸ってくる。」
…まるで玩具屋に来た子供のようだな。
フフッと軽く笑みを浮かべ喫煙所へ向かった。
「決めた!雑誌に載ってた この服!このレースの部分とか、かわいすぎでしょ…。」
お店の人に買って着ていく事を伝えた。
店員さんがタグを切ってレジへ向かう。
昴は既に店の前で待っていたらしい。
店員さんのすぐ後にレジへと行ってしまった。
試着室で着替えさせて貰い店を出た。
「昴、服ありがとう♡めっちゃ可愛いでしょ〜!
ほんっっとこのディテール、ヤバい…。」
「よく似合ってるよ。とても綺麗だ。
……百面相やめてくれないか?」
「いや、ごめん。恥ずかしくなっちゃって。」
「思った事は言った方が良いという弟からのアドバイスを実行しただけだが。…まさかここまでとはな。」
「それ、ここで使う台詞じゃないよ。」
最近ハロちゃんの写真が多めになりつつあるものの、それでも田中さんは嬉しいらしい。
ハロちゃんのファンでもあるそうだ。
可愛いもんなー、ハロちゃん。白くてモフモフのフワフワで。
最近ファンクラブに新たに一名加入したらしい。
60代後半位と思われる、口を真一文字に結んだぶっきらぼうな人だった。
ファンクラブに入るなんて意外な感じだなと思った。
適当に挨拶をして今日もポアロの席に座った。
いつも昴との待ち合わせ前にポアロでお茶をして、
外の窓に昴が見えたら会計をして店を出るというのが暗黙の了解になっていた。
ファンクラブの皆もそれを知っていたので毎回
"彼氏さんが来たわよ!"とすぐさま教えてくれる。
今日もそうなるハズだった。
注文する時に"あむ兄、今日のオススメは?"と聞いてオススメのケーキを頼み、いつもの紅茶を飲む。
お茶とケーキに舌鼓を打ち、一息つくとチラッと窓際に目をやる。
丁度着いたばかりのようで昴がにこやかに手を振っていた。
昴はいつも店の中には入らない。
"安室君のテリトリーには入りたくない"らしい。
窓から手を振る彼に思わず頬が緩み、ニコニコと窓の方に顔を向けた。手を振り返そうと手を上げると突然目の前から黒い雨が降ってきた。
「冷たぁっ!」
「安室さんにそんな顔見せるんじゃないよ!
このアバズレがぁ!
あむ兄なんてふざけた名前で呼びやがって!
アンタみたいな女、安室さんには相応しくないよ!!」
訳が分からなかった。私が?あむ兄に?いやいや、有り得ないでしょ。
どうやらファンクラブ新入りのおばちゃんにアイスコーヒーを顔面からかけられてしまったらしい。
「うわ、びしょびしょ。」
私が一言呟くと同時に昴が店内に駆け込んできた。
ドアの音にはっとして、梓ちゃんとあむ兄は急いでタオルを取りに行った。
「何をしてるんですか!彼女は僕の恋人です。
貴女に恋人をアバズレなどと言われる筋合いはありません。」
昴が怒りながらハンカチで拭いてくれた。
「アンタも騙されてるんだよ、この女に!」
「黙れ。ナマエ、行くぞ。」
「ナマエさん、タオルで拭いてください。風邪引きます!」
「梓ちゃんありがとう。タオル借りていくね。」
「鬼塚さん、何をしているんですか!
アイスコーヒーだったから良かったものの、ホットなら火傷してますよ!他のお客様に迷惑をかけるなら、今後出入り禁止にします!」
「違うんだよ、安室さん!あんな女客に来るべきじゃない。惚れた女の顔をして安室さんを見てたんだよ!」
「悪いがそれは俺に向けられた顔だ。」
「僕が窓際にたまたまいて、その先に沖矢さんが居たんですよ。何か勘違いされてます。」
「皆さんそんな怒らないで、私は大丈夫ですから。
すみません、片付け手伝いたい所なんですけど…。」
「とんでもない。今日の分はお金もいりません。
店内で不快な思いをさせたお詫びにケーキ持って帰ってくださいね。…沖矢さんと食べてください。」
帰り際、箱にケーキを二つ入れて持たせてくれた。
「ありがとう、じゃあ遠慮なく…。またね。」
「もう来るな!」
「鬼塚さん!」
店内全員がおばさんに怒っている声を聴きながら店を出た。
「冷たいだろう、大丈夫か?」昴がジャケットをかけようとしてくれる。
「大丈夫。ハンカチありがとう。ジャケット濡れちゃうから大丈夫よ。ちょっと車の中借りるね。」
車の後ろのシートに座ると魔法を使い全身を綺麗にした。
車のシートについたコーヒーも勿論綺麗にした。
借りたタオルも綺麗にしたものの、念の為1度洗ってから返すことにする。
「今日は帰るか?」
「えっ、せっかくだし行こうよ。」
「ケーキは?」
「冷蔵庫に閉まっておくね。」
魔法で昴の家の冷蔵庫へ移動させた。
冷蔵庫を誰も覗いていない事を祈る。
突然ケーキが現れたらびっくりするだろうし。
まぁ誰もいないハズだけど。
「向こうで着替えを買おう。シャワー浴びて着替えたと思うだろう。好きな服買ってやる。」
「わーい♡前から気になってたのがあるんだ〜。」
「…心配して損したな。」
こんな事で屈するような女では無かったと呟くと
「何か言った〜?」と明らかに聞こえているであろう顔で牽制された。
「行くぞ。」
「はあぁぁっ…。31 Sons de modeの新作可愛すぎっ…全部買いたいくらい尊いっ…。」
着いた直後お気に入りの服屋で拝み倒すナマエに昴は若干引いている。
「どれでも構わないが、今着れる分にしてくれよ。」
「どれでも良いの?」
「あぁ。選んだら連絡してくれ…。煙草吸ってくる。」
…まるで玩具屋に来た子供のようだな。
フフッと軽く笑みを浮かべ喫煙所へ向かった。
「決めた!雑誌に載ってた この服!このレースの部分とか、かわいすぎでしょ…。」
お店の人に買って着ていく事を伝えた。
店員さんがタグを切ってレジへ向かう。
昴は既に店の前で待っていたらしい。
店員さんのすぐ後にレジへと行ってしまった。
試着室で着替えさせて貰い店を出た。
「昴、服ありがとう♡めっちゃ可愛いでしょ〜!
ほんっっとこのディテール、ヤバい…。」
「よく似合ってるよ。とても綺麗だ。
……百面相やめてくれないか?」
「いや、ごめん。恥ずかしくなっちゃって。」
「思った事は言った方が良いという弟からのアドバイスを実行しただけだが。…まさかここまでとはな。」
「それ、ここで使う台詞じゃないよ。」