第2章<完結>
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たまには映画を見に行こうと言う事になり、現在待ち合わせ場所にいる。
待ち合わせの定番の秋田犬の銅像をバックにスマホを弄っているもなかなか来ない。
昴遅い…。
今日は帰りに飲みに行きたいからと、お互い電車に乗って待ち合わせする事になっていた。
予定の時間から15分位してようやく来た。
昴の隣にいるのは…
「あれ、園子ちゃんと蘭ちゃん!」
「あれ!ナマエちゃんグーゼン!今日この大学院生の沖矢さんが彼女に会うって聞いて、どんな人なんだろうって思ってついてきちゃった。」
あ…だから昴の顔、困惑してるのか。
「もう早く帰ろうよー。昴さん、ホントごめんなさい。彼女さん居ました?」
「えぇ、目の前に居ますのでご安心下さい。」
「目の前!?えっ、もしかして…昴さんの彼女って、
「「ナマエちゃん!?」」二人の声が綺麗にハモる。
「そうです〜。」
苦笑いをしながら三人を見る。
「えっ、同じ大学院生の彼氏って昴さん?!
いやー世間は狭いもんね!
知り合いの大学院生二人が彼氏彼女だなんて!
そういえば同じ東都大学だもんね。」
「びっくり〜。でもすごくお似合いよね!
美男美女で。さっ、園子行くわよ。
これ以上デートの邪魔しちゃダメ。」
「そうね。じゃあまたね、昴さん、ナマエちゃん!」
「うん、二人ともまたね〜。」
…行ってしまった。
「すまない、二人に捕まってしまった。」
「大丈夫よ。昴もあの二人知り合いだったんだよね。前に工藤邸で泥棒に間違われたって言ってたもんね。」
「蘭さんの蹴りのスピードはなかなかだった。」
「蘭ちゃんも強いからね。さ、映画館行こ!
なかなか来ないから先に券を買っておいたんだよ!」
「ありがとう。行こうか。飲み物とポップコーン買ってやる。」
「やった♡」
さりげなく恋人繋ぎをされ、ニヤける顔を抑えながら映画館へ向かう。
最近シュウとはなかなかゆっくりデートする機会が少なかったな。
今よりかなりお互い忙しかったし。
「良かったー!感動した。ハッピーエンドで良かった。あー…尊い…。」
映画を見終えて、お互い感想を言い合いながら予約してもらった居酒屋へ行く。
ちょっとオシャレな全て個室の居酒屋だった。
梅酒やワインが楽しめるらしい。
割と女性向けな気がする。
「向こうが予約してくれたんだ。」
「えっ、向こう?」
「お待たせ〜。兄さん。」
「えっ!?太閤名人!?」
「声が大きいぞ。」
昴に窘められる。
「あっ、ごめん!」
思わず手で口を塞ぐ。
「兄さん、ナマエちゃんに会うこと言ってなかったの〜?もう。
羽田秀吉です。兄さんから話は聞いてるよ。
美人な彼女だって!」
「オイ。」昴が言うなという顔をしている。
「ホントの事でしょ。もう兄さんの事だから普段あんまり好きだー。とか、愛してるー。とか言わないんでしょ!言わないと伝わらないよ!」
「お前は言い過ぎだ。」
二人の真逆の性格が面白くてつい吹き出してしまった。
「羽田さんって面白い方ですね。」
「秀吉でいいよ。あっ、タメ口で良いからね。
確か同い年だよね〜?兄さんと4つ違いって聞いてたんだけど、僕もなんだよ!」
「じゃあ遠慮なく、秀吉君って呼ぶね。」
それからお酒を飲みながら色々と話をした。
今はなかなか会えていないが宮本由美という女性と結婚を考えている事やシュウの子供の頃の話など。
子供の頃の写真をいつか見てみたいなー。
(あ、ちなみにこの個室にこっそり周囲には話が聞こえないように魔法をかけてるからご心配なく!)
「二人はいつから付き合ってるの?前に海行った時は特に何にも言ってなかったし。」
「海行ったのはもう10年前か。」
「付き合って9年かな。潜入とか色々あって会えてなかった時期があるけどね。今、昴が31でしょ。あの時22歳位だったよね。」
「そうだ。」
「長いねー。もう、兄さんどんだけ待たせてるの。そろそろ結婚しないの?」
「俺は今死んだ事になっているしな。」
「組織をどうにかしないとね…。戸籍戻せないもんね。」
「……そうだよね。
……二人とも、結婚するまでは死んじゃダメだよ。」
寂しそうに秀吉君がポツリと呟く。
「悪いがそう簡単にナマエは死なせてはくれんよ。」
「私、こう見えて強いからね。ずっとシュウの補佐をしてたから。」
「そっか。」少し涙ぐみながらも笑顔を向けられる。
「兄さんの事、よろしくお願いします。」
「こちらこそです。」
「そうそう、七冠達成したら由美タンにプロポーズするんだ!結婚式二人に来てよね。
兄さんも今の姿のままで良いし。
二人とも、僕の友人としてね。」
「楽しみにしてるね!」
「由美タンがそう簡単にプロポーズを受けてくれるとは思わんがな。」
「そういう事いうのやめてよ!」秀吉が慌てる。
秀吉君と連絡先を交換し、店を出た。
「じゃあね!2人とも。またねぇー!」
秀吉君は手をブンブンと振ってタクシーに乗り込んでいった。
私達も駅に向かう。
「良い弟さんだね。ますますファンになっちゃった。」
「…あいつは優しすぎる。なるべく危険に合わせたくないから養子にもさせたんだ。」
「そうなんだ…。」
秀吉君も、真純ちゃんもとても素直で良い人だ。
良い兄弟を持っていて羨ましいなと思った。
待ち合わせの定番の秋田犬の銅像をバックにスマホを弄っているもなかなか来ない。
昴遅い…。
今日は帰りに飲みに行きたいからと、お互い電車に乗って待ち合わせする事になっていた。
予定の時間から15分位してようやく来た。
昴の隣にいるのは…
「あれ、園子ちゃんと蘭ちゃん!」
「あれ!ナマエちゃんグーゼン!今日この大学院生の沖矢さんが彼女に会うって聞いて、どんな人なんだろうって思ってついてきちゃった。」
あ…だから昴の顔、困惑してるのか。
「もう早く帰ろうよー。昴さん、ホントごめんなさい。彼女さん居ました?」
「えぇ、目の前に居ますのでご安心下さい。」
「目の前!?えっ、もしかして…昴さんの彼女って、
「「ナマエちゃん!?」」二人の声が綺麗にハモる。
「そうです〜。」
苦笑いをしながら三人を見る。
「えっ、同じ大学院生の彼氏って昴さん?!
いやー世間は狭いもんね!
知り合いの大学院生二人が彼氏彼女だなんて!
そういえば同じ東都大学だもんね。」
「びっくり〜。でもすごくお似合いよね!
美男美女で。さっ、園子行くわよ。
これ以上デートの邪魔しちゃダメ。」
「そうね。じゃあまたね、昴さん、ナマエちゃん!」
「うん、二人ともまたね〜。」
…行ってしまった。
「すまない、二人に捕まってしまった。」
「大丈夫よ。昴もあの二人知り合いだったんだよね。前に工藤邸で泥棒に間違われたって言ってたもんね。」
「蘭さんの蹴りのスピードはなかなかだった。」
「蘭ちゃんも強いからね。さ、映画館行こ!
なかなか来ないから先に券を買っておいたんだよ!」
「ありがとう。行こうか。飲み物とポップコーン買ってやる。」
「やった♡」
さりげなく恋人繋ぎをされ、ニヤける顔を抑えながら映画館へ向かう。
最近シュウとはなかなかゆっくりデートする機会が少なかったな。
今よりかなりお互い忙しかったし。
「良かったー!感動した。ハッピーエンドで良かった。あー…尊い…。」
映画を見終えて、お互い感想を言い合いながら予約してもらった居酒屋へ行く。
ちょっとオシャレな全て個室の居酒屋だった。
梅酒やワインが楽しめるらしい。
割と女性向けな気がする。
「向こうが予約してくれたんだ。」
「えっ、向こう?」
「お待たせ〜。兄さん。」
「えっ!?太閤名人!?」
「声が大きいぞ。」
昴に窘められる。
「あっ、ごめん!」
思わず手で口を塞ぐ。
「兄さん、ナマエちゃんに会うこと言ってなかったの〜?もう。
羽田秀吉です。兄さんから話は聞いてるよ。
美人な彼女だって!」
「オイ。」昴が言うなという顔をしている。
「ホントの事でしょ。もう兄さんの事だから普段あんまり好きだー。とか、愛してるー。とか言わないんでしょ!言わないと伝わらないよ!」
「お前は言い過ぎだ。」
二人の真逆の性格が面白くてつい吹き出してしまった。
「羽田さんって面白い方ですね。」
「秀吉でいいよ。あっ、タメ口で良いからね。
確か同い年だよね〜?兄さんと4つ違いって聞いてたんだけど、僕もなんだよ!」
「じゃあ遠慮なく、秀吉君って呼ぶね。」
それからお酒を飲みながら色々と話をした。
今はなかなか会えていないが宮本由美という女性と結婚を考えている事やシュウの子供の頃の話など。
子供の頃の写真をいつか見てみたいなー。
(あ、ちなみにこの個室にこっそり周囲には話が聞こえないように魔法をかけてるからご心配なく!)
「二人はいつから付き合ってるの?前に海行った時は特に何にも言ってなかったし。」
「海行ったのはもう10年前か。」
「付き合って9年かな。潜入とか色々あって会えてなかった時期があるけどね。今、昴が31でしょ。あの時22歳位だったよね。」
「そうだ。」
「長いねー。もう、兄さんどんだけ待たせてるの。そろそろ結婚しないの?」
「俺は今死んだ事になっているしな。」
「組織をどうにかしないとね…。戸籍戻せないもんね。」
「……そうだよね。
……二人とも、結婚するまでは死んじゃダメだよ。」
寂しそうに秀吉君がポツリと呟く。
「悪いがそう簡単にナマエは死なせてはくれんよ。」
「私、こう見えて強いからね。ずっとシュウの補佐をしてたから。」
「そっか。」少し涙ぐみながらも笑顔を向けられる。
「兄さんの事、よろしくお願いします。」
「こちらこそです。」
「そうそう、七冠達成したら由美タンにプロポーズするんだ!結婚式二人に来てよね。
兄さんも今の姿のままで良いし。
二人とも、僕の友人としてね。」
「楽しみにしてるね!」
「由美タンがそう簡単にプロポーズを受けてくれるとは思わんがな。」
「そういう事いうのやめてよ!」秀吉が慌てる。
秀吉君と連絡先を交換し、店を出た。
「じゃあね!2人とも。またねぇー!」
秀吉君は手をブンブンと振ってタクシーに乗り込んでいった。
私達も駅に向かう。
「良い弟さんだね。ますますファンになっちゃった。」
「…あいつは優しすぎる。なるべく危険に合わせたくないから養子にもさせたんだ。」
「そうなんだ…。」
秀吉君も、真純ちゃんもとても素直で良い人だ。
良い兄弟を持っていて羨ましいなと思った。