第2章<完結>
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【安室透視点】
初めて会ったのはポアロだった。
黒髪が素敵な、大和撫子と呼ぶに相応しい雰囲気に一瞬で目を奪われた。
美しい雰囲気と裏腹に、お腹空いたと一言呟いて入ってきた事がなんだかおかしかった。
ハムサンドを美味しそうに平らげる彼女が可愛らしくて急いで作ったケーキを試作品だと言って出した。
ケーキもまた美味しそうに食べてくれるのが素直に嬉しかった。
その後同じ時間に来た蘭さんと園子さんに話しかけはじめた。
万が一あの二人に近づくために来た組織の人間だったら。
ありはしないけれど念の為…と自分に無理矢理言い訳をして、そしてほんの数%自分の興味もあって彼女の羽織物のポケットに発信機を滑り込ませた。
自宅を特定し、名前から情報を得た。
東都大学の大学院生で、翻訳家になりたいのは恐らく本当らしい。
最近日本に来たようで、イギリスやアメリカでの情報は何も得られなかった。特に幼少期の頃の事はさっぱりだった。
少しでも情報を得ようとその後も時折彼女を尾行した。
あれから尾行して不思議な事に、自宅に帰る時以外は尾行出来なかった。何故か曲がり角になると毎回姿を見失った。まるで忽然と消えたように。
もしかしたら追跡がバレているのかもしれない。この僕が。有り得ない。
それならば、あえて。
ハロを連れ出し土手でジョギングをしているナマエを見つけ、たまたま会ったふりをした。
色々と話をして、時々ハロを預かってもらったりした。ハロもかなり懐いているようだ。
安室さんみたいなお兄ちゃん欲しかったなぁ〜。と言われて男として見られていない事に少しがっかりはしたが笑って"兄になりましょうか?"と言ってみた。
それからとても嬉しそうに"あむにぃ"と呼ぶので受け入れた。
その後、追跡して分かったがどうやら彼女には男がいた。
しかし、その相手が悪い。
"赤井秀一かもしれない"と思っている男、沖矢昴だった。
もしかしたら、日本に来たばかりで慣れない彼女をカモフラージュとして利用しているのかもしれない。
宮野明美を利用したように。
そう思うと怒りと殺意が沸いた。
この気持ちが何なのか分からなかった。
大切な物を奪った赤井秀一の物を奪いたいだけなのかもしれないし恋愛感情なのかもしれない。
だけどこれだけは言える。
絶対に彼女を助ける。もう僕の日本で赤井の好きにはさせない。
初めて会ったのはポアロだった。
黒髪が素敵な、大和撫子と呼ぶに相応しい雰囲気に一瞬で目を奪われた。
美しい雰囲気と裏腹に、お腹空いたと一言呟いて入ってきた事がなんだかおかしかった。
ハムサンドを美味しそうに平らげる彼女が可愛らしくて急いで作ったケーキを試作品だと言って出した。
ケーキもまた美味しそうに食べてくれるのが素直に嬉しかった。
その後同じ時間に来た蘭さんと園子さんに話しかけはじめた。
万が一あの二人に近づくために来た組織の人間だったら。
ありはしないけれど念の為…と自分に無理矢理言い訳をして、そしてほんの数%自分の興味もあって彼女の羽織物のポケットに発信機を滑り込ませた。
自宅を特定し、名前から情報を得た。
東都大学の大学院生で、翻訳家になりたいのは恐らく本当らしい。
最近日本に来たようで、イギリスやアメリカでの情報は何も得られなかった。特に幼少期の頃の事はさっぱりだった。
少しでも情報を得ようとその後も時折彼女を尾行した。
あれから尾行して不思議な事に、自宅に帰る時以外は尾行出来なかった。何故か曲がり角になると毎回姿を見失った。まるで忽然と消えたように。
もしかしたら追跡がバレているのかもしれない。この僕が。有り得ない。
それならば、あえて。
ハロを連れ出し土手でジョギングをしているナマエを見つけ、たまたま会ったふりをした。
色々と話をして、時々ハロを預かってもらったりした。ハロもかなり懐いているようだ。
安室さんみたいなお兄ちゃん欲しかったなぁ〜。と言われて男として見られていない事に少しがっかりはしたが笑って"兄になりましょうか?"と言ってみた。
それからとても嬉しそうに"あむにぃ"と呼ぶので受け入れた。
その後、追跡して分かったがどうやら彼女には男がいた。
しかし、その相手が悪い。
"赤井秀一かもしれない"と思っている男、沖矢昴だった。
もしかしたら、日本に来たばかりで慣れない彼女をカモフラージュとして利用しているのかもしれない。
宮野明美を利用したように。
そう思うと怒りと殺意が沸いた。
この気持ちが何なのか分からなかった。
大切な物を奪った赤井秀一の物を奪いたいだけなのかもしれないし恋愛感情なのかもしれない。
だけどこれだけは言える。
絶対に彼女を助ける。もう僕の日本で赤井の好きにはさせない。