第1章<完結>
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すぐに宮野明美・宮野志保の居場所を捜索する事になった。
この時間、明美は大学から帰ってきた頃だろう。
ジェイムズに彼女らの様子を見に行く事を電話で告げ、念の為拳銃とライフルを車のトランクから取り出す。
ナマエを呼び、すぐさま移動した。
到着すると近くの建物の屋根から辺りを見回す。
少し遠くの方で宮野明美の車を見つけ、その隣に明美とジン・ウオッカの姿を捕らえた。
「何を話しているか聞けるか?」
「…待ってて。」
"10億だ。銀行強盗で稼いでこい。そうしたら志保と一緒に組織から手を切らせてやるよ。"
"…わかった。いつやれば良いの?"
"1週間後だ。出来なかったらテメェの頭、妹と一緒にブチ抜いてやる。本当なら今すぐにでも殺してやりてぇがな。上の命令だ、仕方がない。"
"アニキ、妹には大事な仕事してもらわないといけないんで人質であるこの女も今殺しちゃダメですぜい。さ、行きやすよ。"
建物内に3人入っていった。
…1週間後か。銀行強盗に入る前に連れ去るしかないな。
「1週間後、2人を救出する。」
「そうね。一旦戻りましょう。」
本部へと戻りすぐに状況を伝えた。
確実に2人を助けたい。いや、助けるんだ。
1週間後、ナマエ達は宮野姉妹を救出する事になった。
〜当日〜
【赤井秀一視点】
潜入前、携帯にメールが入った。
知らないアドレスだった。
"大君…もしもこれで組織を抜けることができたら、今度は本当に彼氏として付き合ってくれますか?
明美
P.S.
これは私の選択。もしもの事があっても自分を責めないでね。万が一の時は妹を、志保をよろしくお願いします。"
俺が携帯をもう1台持っている事を知っていて、最後にメールを寄越したのか。
携帯を見られていた事に気づかなかった。
あいつは俺を、FBIだと知ってもなお…。
利用されていた事を知っても俺の事が…。
俺は最低な男だ。
明美はナマエが絶対に助けるだろう。
俺は彼女のためにも、志保を全力で助けよう。
赤井は拳銃を持ち直し、建物内部に入っていった。
顔はナマエの魔法で少し変えてもらっていた。
これなら顔を見られても問題ない。
最近入った者だと言えば良い。
組織の人間はかなり多いので多少はバレない。
まずは研究所を目指す。
途中で研究員がいた為、気絶させて白衣を奪ってから近くのロッカーに突っ込む。
白衣を来て歩いていると
「オイ、宮野志保がやばいらしいぞ!」
と噂好きそうな白衣を着た男が声をかけてきた。
「何でも二人で組織を抜けようという馬鹿な事をしたらしいぜ。」
「宮野志保はどこだ?」
「さぁ…?なんか監禁されてるとか聞いたけど。殺されてるかもな。」
高笑いをしている男を押しのけ、監禁部屋…地下のガス室へと走った。
以前行ったことがあるから、場所は分かっている。
殺されていないことを祈り走った。
宮野志保は優秀な研究員だ。
そう簡単には殺しはしないはずだと踏んでいたが…。
地下に降りる階段の手前で建物全体に警報が鳴った。
"宮野志保が逃走した。全員確保せよ"
館内放送が鳴り響く。
急いで階段を降りるとガス室が見えた。
カギが開いている。
中を覗くと手錠と、床に血が飛び散っていた。
しかし宮野志保はどこにも居ない。
血痕の跡から見るに、吐血したのだろう。
毒を飲んだのかもしれない。
急いで解毒剤を飲ませなければ…。
ある程度建物内部を調べ、外に出て捜索したものの姿はおろか影すら見つからなかった。
宮野志保は居なくなった。
ジェイムズに状況を伝え、引き上げることとなった。
自分の無力さに心底嫌気がさした。
合流した後、宮野明美とも会うことになった。
ナマエが銀行強盗直前に彼女を銀行の死角に連れ込み、即座に本部へ連れてきたらしい。
部屋で待っているとジェイムズが宮野明美と共に部屋に入ってきた。
「明美…無事で良かった。」
「大君。妹は見つからなかったけど大丈夫。きっとどこかで元気よ。」
「絶対に探し出す。心配するな。見つけ次第二人で過ごせるよう手配する。
それと…もう俺とは会わない方が良い。」
「…そうね。大君、今まで…ありがとう。」
「明美…。すまなかった。」
「最後にこれくらい、許されるわよね。」
目に涙を浮かべ、怒った顔でこちらを見上げる。
「…殴られても当然だ。好きにしてかまわん。」
「目をつぶって。」
目をつぶり少し屈む。
"チュッ"
歯を食いしばっていると頬に柔らかいものが触れた。
「じゃあね、赤井秀一さん。…大君、元気でね。」
「…明美もな。」
「ナマエさんと…仲良くね。
とても素敵な女性ね。
ナマエさんが貴方のことを話している時の表情、私と一緒だから分かっちゃった。
ーあの人が本命なんでしょう?」
驚いた顔をしていると明美は笑顔でこちらに手を振り、ジェイムズと部屋を出ていってしまった。
「敵わないな。」頭を抱えて笑った。
宮野明美はFBIの監視の元、証人保護プログラムを使って名前等を変えアメリカで生活する事になるだろう。
「幸せになれよ。」
この時間、明美は大学から帰ってきた頃だろう。
ジェイムズに彼女らの様子を見に行く事を電話で告げ、念の為拳銃とライフルを車のトランクから取り出す。
ナマエを呼び、すぐさま移動した。
到着すると近くの建物の屋根から辺りを見回す。
少し遠くの方で宮野明美の車を見つけ、その隣に明美とジン・ウオッカの姿を捕らえた。
「何を話しているか聞けるか?」
「…待ってて。」
"10億だ。銀行強盗で稼いでこい。そうしたら志保と一緒に組織から手を切らせてやるよ。"
"…わかった。いつやれば良いの?"
"1週間後だ。出来なかったらテメェの頭、妹と一緒にブチ抜いてやる。本当なら今すぐにでも殺してやりてぇがな。上の命令だ、仕方がない。"
"アニキ、妹には大事な仕事してもらわないといけないんで人質であるこの女も今殺しちゃダメですぜい。さ、行きやすよ。"
建物内に3人入っていった。
…1週間後か。銀行強盗に入る前に連れ去るしかないな。
「1週間後、2人を救出する。」
「そうね。一旦戻りましょう。」
本部へと戻りすぐに状況を伝えた。
確実に2人を助けたい。いや、助けるんだ。
1週間後、ナマエ達は宮野姉妹を救出する事になった。
〜当日〜
【赤井秀一視点】
潜入前、携帯にメールが入った。
知らないアドレスだった。
"大君…もしもこれで組織を抜けることができたら、今度は本当に彼氏として付き合ってくれますか?
明美
P.S.
これは私の選択。もしもの事があっても自分を責めないでね。万が一の時は妹を、志保をよろしくお願いします。"
俺が携帯をもう1台持っている事を知っていて、最後にメールを寄越したのか。
携帯を見られていた事に気づかなかった。
あいつは俺を、FBIだと知ってもなお…。
利用されていた事を知っても俺の事が…。
俺は最低な男だ。
明美はナマエが絶対に助けるだろう。
俺は彼女のためにも、志保を全力で助けよう。
赤井は拳銃を持ち直し、建物内部に入っていった。
顔はナマエの魔法で少し変えてもらっていた。
これなら顔を見られても問題ない。
最近入った者だと言えば良い。
組織の人間はかなり多いので多少はバレない。
まずは研究所を目指す。
途中で研究員がいた為、気絶させて白衣を奪ってから近くのロッカーに突っ込む。
白衣を来て歩いていると
「オイ、宮野志保がやばいらしいぞ!」
と噂好きそうな白衣を着た男が声をかけてきた。
「何でも二人で組織を抜けようという馬鹿な事をしたらしいぜ。」
「宮野志保はどこだ?」
「さぁ…?なんか監禁されてるとか聞いたけど。殺されてるかもな。」
高笑いをしている男を押しのけ、監禁部屋…地下のガス室へと走った。
以前行ったことがあるから、場所は分かっている。
殺されていないことを祈り走った。
宮野志保は優秀な研究員だ。
そう簡単には殺しはしないはずだと踏んでいたが…。
地下に降りる階段の手前で建物全体に警報が鳴った。
"宮野志保が逃走した。全員確保せよ"
館内放送が鳴り響く。
急いで階段を降りるとガス室が見えた。
カギが開いている。
中を覗くと手錠と、床に血が飛び散っていた。
しかし宮野志保はどこにも居ない。
血痕の跡から見るに、吐血したのだろう。
毒を飲んだのかもしれない。
急いで解毒剤を飲ませなければ…。
ある程度建物内部を調べ、外に出て捜索したものの姿はおろか影すら見つからなかった。
宮野志保は居なくなった。
ジェイムズに状況を伝え、引き上げることとなった。
自分の無力さに心底嫌気がさした。
合流した後、宮野明美とも会うことになった。
ナマエが銀行強盗直前に彼女を銀行の死角に連れ込み、即座に本部へ連れてきたらしい。
部屋で待っているとジェイムズが宮野明美と共に部屋に入ってきた。
「明美…無事で良かった。」
「大君。妹は見つからなかったけど大丈夫。きっとどこかで元気よ。」
「絶対に探し出す。心配するな。見つけ次第二人で過ごせるよう手配する。
それと…もう俺とは会わない方が良い。」
「…そうね。大君、今まで…ありがとう。」
「明美…。すまなかった。」
「最後にこれくらい、許されるわよね。」
目に涙を浮かべ、怒った顔でこちらを見上げる。
「…殴られても当然だ。好きにしてかまわん。」
「目をつぶって。」
目をつぶり少し屈む。
"チュッ"
歯を食いしばっていると頬に柔らかいものが触れた。
「じゃあね、赤井秀一さん。…大君、元気でね。」
「…明美もな。」
「ナマエさんと…仲良くね。
とても素敵な女性ね。
ナマエさんが貴方のことを話している時の表情、私と一緒だから分かっちゃった。
ーあの人が本命なんでしょう?」
驚いた顔をしていると明美は笑顔でこちらに手を振り、ジェイムズと部屋を出ていってしまった。
「敵わないな。」頭を抱えて笑った。
宮野明美はFBIの監視の元、証人保護プログラムを使って名前等を変えアメリカで生活する事になるだろう。
「幸せになれよ。」