第4章
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夕食の後、ダンボールの中身を再度見る事にした。
他に入っていたものは主に悪戯グッズだった。
「あっ、これ昔女子の間で凄い流行ったなぁ〜。
はいっ。これ飲んでみて。」
そう言ってピンクの小瓶を渡した。
シュウは受け取ると何のためらないもなく一気に飲み干した。
「普通、こんな怪しい薬飲むの躊躇わない?
まぁ、勧めたのは私なんだけどさ。」
「ナマエが飲めと言えば毒でも飲むさ。
…それで、これは何の薬だ?」
「……。なんともない?私を見ても。」
「?…別に、いつも通りだが?」
「………。」
しばらく沈黙が訪れる。
「何の薬だ?見た目は…変わって無いな。
声も変わっていない。」
「それね、ワンダーウイッチの…」
ごにょごにょと言葉を濁す。
「なんだ?ハッキリ言え。」
「惚れ薬。」
「惚れ薬だと?そんなもの俺に今更飲ませてどうする?何も変わらないぞ。これ以上俺に惚れて欲しいのか?
残念だったな。それは無理だ。
これ以上ないほど、俺は君に惚れているからな。」
「ヒッ」
色気たっぷりの声で言われて思わず身体がムズムズした。
シュウは素で時々恥ずかしい台詞を吐く。
聞いているこっちがどれだけ照れくさいか考えて欲しい。
赤くなった顔を隠すように慌ててダンボールから次の中身を取り出した。
「ん…?」
何これ。…小さい宝石箱?呪いの物だと困るな。
念の為魔法で部屋に結界を貼り、防音魔法をかけた。
そっと中を開けてみたが、開けたことを酷く後悔した。
「キーキーキー!!」
大量の小鳥の群れが鳴くような甲高い声と共に、10〜20cm程の大きさの生き物の群れが出てきた。
こいつはピクシー妖精という酷いイタズラをする魔法生物だ。全部で30匹はいるだろうか。
形としては人型だが、耳が横に長く、穴があいているだけのペチャンコの鼻、白目のない真っ黒な目が怪しく光っている顔をしている。
マグルが考える宇宙人に顔は似ているかもしれない。
背中に生えた羽で縦横無尽に部屋中を飛び回った。
箱から飛び出すと壁紙を剥がそうとしたり、食器を投げたり酷いイタズラをして暴れまわった。
シュウもあちこち掴まれていたようだが、無理やりピクシーの耳を引っつかんで床に投げつけ意識を失わせていた。
「早くなんとかしてくれ!」シュウが困ったような声を上げた。杖は持っていないので範囲は定まらないが、とりあえずなんとかしなければ。
「"イモビラス"!(動くな!)」
呪文を唱えた瞬間時が止まったようにピクシーが空中で動きを止めた。
ふう、これでとりあえず一安心。
「俺まで動けないんだが。」
「あっ、ごめん。」
シュウの魔法を解いてからピクシーを1匹ずつ掴んで元の宝石箱に詰めた。
そこで初めて中に入っている手紙を見つけた。
"ピクシー達をなんとか箱に詰めたんだけど、殺しちゃうのも可哀想だから、どこかへ連れて行ってくれない?
グレースより。"
「犯人はおまえかあぁ!」
グレースとは、私の魔法学校学生時代の親友だ。
心優しいが天然で時々不思議な行動を起こす。
それで助けられた事はいくつもあるけどね…。
殺さないでおいたのは優しいのかもしれないが、何故こっちに寄越した。
お父さんも中を確認してから送ってくれよ。
「なんだったんだ、あの変な生き物は。」
「ピクシー妖精。イタズラが趣味みたいな魔法生物。あーもう!!部屋がぐちゃぐちゃ。今直すから。
シュウ、怪我してない?」
「大丈夫だ。少々シャツが破けた程度だ。」
「それも直すから待ってて。」
部屋を片付けて、ハティにピクシーを連れて帰ってもらった。きっと誰もいない山の奥で放ってきてくれるだろう。
最後に残った荷物は2つ。
1つはセブルス・スネイプ教授から。
魔法学校の先生で、今は校長らしいが。
彼からは魔法薬を入れる薬瓶のセットだった。
買おうと思っていたから凄くありがたい。
「セブルス〜!!この箱の中で、私が本当に欲しいものをくれたのはセブルスだけだよ!」
さて、残りはなんだろうか。
送り主はリーマス・ルーピン元教授。
"このプレゼントは旦那さんに渡してね。
R・J・ルーピン"
「これ、シュウにだって。リーマス…ルーピンから。」
「あぁ、彼か。」
シュウが袋から中を出してみると、全て写真だった。
魔法界の写真なので中の人物が動くのだが…
「いやあぁ!見ないでぇぇ!!」
思わず写真をひったくろうとしたがシュウに阻まれて無理だった。
「なかなか貴重な写真だな?」
「最悪な写真ばっかりじゃん!!」
1枚目は余程空腹だったのか、ホグワーツで出された食事にがっついている所。
多分レポートに追われて数日食事を摂っていなかった時のだろう。
2枚目はぼーっとしていて箒から派手に落ちた所。
純粋に恥ずかしいしなんでこんなの撮ってるんだよ!
3枚目は1番酷い。私が白目&ヨダレを垂らして床で爆睡している姿。
多分NEWTのテスト期間で数日寝てなかった時のやつじゃん!
「いやあぁ!そんなの見られてお嫁にいけないぃぃ!!」
「大丈夫だ、俺がもう貰っている。」
魔法でひったくろうとするものの、シュウの身のこなしが早すぎて当たらない。
「魔法は弾と同じだ。手をかざして魔法が出るまでほんの少しだけタイムラグがある。
当たらなければどうということは無い。」
この人、本当に魔法界でも生きていける気がする…。
その他にもアルバムにごっそり写真があった。
写真のほとんどはまともな写真なのでほっとしている。
「これ、随分幼いな。」
「11歳の頃かなぁ。ホグワーツに入学したての頃だと思う。懐かしいなぁ。」
「この頃から君は可愛らしいな。」
「かっ…かわっ…可愛い?」
「あぁ。…なんだ?」
「シュウにシラフで初めて可愛いって言われたような…。」
「そうだったか?」
その後もアルバムを見ながら終始褒められるので恥ずかしいやら照れくさいやらで落ち着かなかった。
「おのれ…!今度メアリーママにシュウの子供の頃の写真大量に送って貰うんだから!恥ずかしいやつも含めて!!」
「はたしてそういった写真はあるかな。」
【後日】
メアリーママに早速送ってもらったアルバムを開く。
「なんでどれもこれも可愛いんだよ!
真純ちゃんかと思った!」
「母親は女の子が欲しかったらしくてな。
幼少期の頃は女児の服も着せていたようだ。」
「ヨーグルトを口元につけてるのすら可愛い!
なんなの?変なのないの?」
「さぁな。」
「卒業アルバムならヤンチャなシュウが見れるのでは?」
「残念だったな。そういったものは全て処分した。
それに別に不良ぶっていた事はないし、髪も染めたことは無い。今と大差ないはずだ。」
「く、悔しい…。半目とか白目の写真とかないの?」
「探せばあるんじゃないか?」
「…あった!かろうじて数枚。」
「そうか。」
「ねーぇー!!なんで事故写真にならないの?
なんでこんなカッコ良さを保ってるの!?」
「そうか?俺からしたら酷い顔をしているが。
俺がナマエのどんな写真を見ても魅力的に感じるように、ナマエにとっては俺のどんな写真も良く見えているだけじゃないか?」
「……真理。」
他に入っていたものは主に悪戯グッズだった。
「あっ、これ昔女子の間で凄い流行ったなぁ〜。
はいっ。これ飲んでみて。」
そう言ってピンクの小瓶を渡した。
シュウは受け取ると何のためらないもなく一気に飲み干した。
「普通、こんな怪しい薬飲むの躊躇わない?
まぁ、勧めたのは私なんだけどさ。」
「ナマエが飲めと言えば毒でも飲むさ。
…それで、これは何の薬だ?」
「……。なんともない?私を見ても。」
「?…別に、いつも通りだが?」
「………。」
しばらく沈黙が訪れる。
「何の薬だ?見た目は…変わって無いな。
声も変わっていない。」
「それね、ワンダーウイッチの…」
ごにょごにょと言葉を濁す。
「なんだ?ハッキリ言え。」
「惚れ薬。」
「惚れ薬だと?そんなもの俺に今更飲ませてどうする?何も変わらないぞ。これ以上俺に惚れて欲しいのか?
残念だったな。それは無理だ。
これ以上ないほど、俺は君に惚れているからな。」
「ヒッ」
色気たっぷりの声で言われて思わず身体がムズムズした。
シュウは素で時々恥ずかしい台詞を吐く。
聞いているこっちがどれだけ照れくさいか考えて欲しい。
赤くなった顔を隠すように慌ててダンボールから次の中身を取り出した。
「ん…?」
何これ。…小さい宝石箱?呪いの物だと困るな。
念の為魔法で部屋に結界を貼り、防音魔法をかけた。
そっと中を開けてみたが、開けたことを酷く後悔した。
「キーキーキー!!」
大量の小鳥の群れが鳴くような甲高い声と共に、10〜20cm程の大きさの生き物の群れが出てきた。
こいつはピクシー妖精という酷いイタズラをする魔法生物だ。全部で30匹はいるだろうか。
形としては人型だが、耳が横に長く、穴があいているだけのペチャンコの鼻、白目のない真っ黒な目が怪しく光っている顔をしている。
マグルが考える宇宙人に顔は似ているかもしれない。
背中に生えた羽で縦横無尽に部屋中を飛び回った。
箱から飛び出すと壁紙を剥がそうとしたり、食器を投げたり酷いイタズラをして暴れまわった。
シュウもあちこち掴まれていたようだが、無理やりピクシーの耳を引っつかんで床に投げつけ意識を失わせていた。
「早くなんとかしてくれ!」シュウが困ったような声を上げた。杖は持っていないので範囲は定まらないが、とりあえずなんとかしなければ。
「"イモビラス"!(動くな!)」
呪文を唱えた瞬間時が止まったようにピクシーが空中で動きを止めた。
ふう、これでとりあえず一安心。
「俺まで動けないんだが。」
「あっ、ごめん。」
シュウの魔法を解いてからピクシーを1匹ずつ掴んで元の宝石箱に詰めた。
そこで初めて中に入っている手紙を見つけた。
"ピクシー達をなんとか箱に詰めたんだけど、殺しちゃうのも可哀想だから、どこかへ連れて行ってくれない?
グレースより。"
「犯人はおまえかあぁ!」
グレースとは、私の魔法学校学生時代の親友だ。
心優しいが天然で時々不思議な行動を起こす。
それで助けられた事はいくつもあるけどね…。
殺さないでおいたのは優しいのかもしれないが、何故こっちに寄越した。
お父さんも中を確認してから送ってくれよ。
「なんだったんだ、あの変な生き物は。」
「ピクシー妖精。イタズラが趣味みたいな魔法生物。あーもう!!部屋がぐちゃぐちゃ。今直すから。
シュウ、怪我してない?」
「大丈夫だ。少々シャツが破けた程度だ。」
「それも直すから待ってて。」
部屋を片付けて、ハティにピクシーを連れて帰ってもらった。きっと誰もいない山の奥で放ってきてくれるだろう。
最後に残った荷物は2つ。
1つはセブルス・スネイプ教授から。
魔法学校の先生で、今は校長らしいが。
彼からは魔法薬を入れる薬瓶のセットだった。
買おうと思っていたから凄くありがたい。
「セブルス〜!!この箱の中で、私が本当に欲しいものをくれたのはセブルスだけだよ!」
さて、残りはなんだろうか。
送り主はリーマス・ルーピン元教授。
"このプレゼントは旦那さんに渡してね。
R・J・ルーピン"
「これ、シュウにだって。リーマス…ルーピンから。」
「あぁ、彼か。」
シュウが袋から中を出してみると、全て写真だった。
魔法界の写真なので中の人物が動くのだが…
「いやあぁ!見ないでぇぇ!!」
思わず写真をひったくろうとしたがシュウに阻まれて無理だった。
「なかなか貴重な写真だな?」
「最悪な写真ばっかりじゃん!!」
1枚目は余程空腹だったのか、ホグワーツで出された食事にがっついている所。
多分レポートに追われて数日食事を摂っていなかった時のだろう。
2枚目はぼーっとしていて箒から派手に落ちた所。
純粋に恥ずかしいしなんでこんなの撮ってるんだよ!
3枚目は1番酷い。私が白目&ヨダレを垂らして床で爆睡している姿。
多分NEWTのテスト期間で数日寝てなかった時のやつじゃん!
「いやあぁ!そんなの見られてお嫁にいけないぃぃ!!」
「大丈夫だ、俺がもう貰っている。」
魔法でひったくろうとするものの、シュウの身のこなしが早すぎて当たらない。
「魔法は弾と同じだ。手をかざして魔法が出るまでほんの少しだけタイムラグがある。
当たらなければどうということは無い。」
この人、本当に魔法界でも生きていける気がする…。
その他にもアルバムにごっそり写真があった。
写真のほとんどはまともな写真なのでほっとしている。
「これ、随分幼いな。」
「11歳の頃かなぁ。ホグワーツに入学したての頃だと思う。懐かしいなぁ。」
「この頃から君は可愛らしいな。」
「かっ…かわっ…可愛い?」
「あぁ。…なんだ?」
「シュウにシラフで初めて可愛いって言われたような…。」
「そうだったか?」
その後もアルバムを見ながら終始褒められるので恥ずかしいやら照れくさいやらで落ち着かなかった。
「おのれ…!今度メアリーママにシュウの子供の頃の写真大量に送って貰うんだから!恥ずかしいやつも含めて!!」
「はたしてそういった写真はあるかな。」
【後日】
メアリーママに早速送ってもらったアルバムを開く。
「なんでどれもこれも可愛いんだよ!
真純ちゃんかと思った!」
「母親は女の子が欲しかったらしくてな。
幼少期の頃は女児の服も着せていたようだ。」
「ヨーグルトを口元につけてるのすら可愛い!
なんなの?変なのないの?」
「さぁな。」
「卒業アルバムならヤンチャなシュウが見れるのでは?」
「残念だったな。そういったものは全て処分した。
それに別に不良ぶっていた事はないし、髪も染めたことは無い。今と大差ないはずだ。」
「く、悔しい…。半目とか白目の写真とかないの?」
「探せばあるんじゃないか?」
「…あった!かろうじて数枚。」
「そうか。」
「ねーぇー!!なんで事故写真にならないの?
なんでこんなカッコ良さを保ってるの!?」
「そうか?俺からしたら酷い顔をしているが。
俺がナマエのどんな写真を見ても魅力的に感じるように、ナマエにとっては俺のどんな写真も良く見えているだけじゃないか?」
「……真理。」