第4章
夢小説設定
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今日はクリスマスイブ、12月24日だ。
朝から宅配便が届いた。
「ねぇ、みてみてシュウ!」
「荷物が届いたのか?」
目の前には3辺合計60cm程度のダンボール箱。
「さっき宅配便が届いたんだー。イギリスから。」
「御両親からか?」
「わざわざ友達がクリスマスプレゼント買って実家宛に送ってくれていたみたいで。
中には両親からのクリスマスプレゼントと友達からのプレゼントの両方が入ってるらしい。」
「そうか、よかったな。」
「せっかくだから一緒に見ようよ!
…正直に言うと、友達の事だから絶対変なもの入れてると思うんだよね…。怖くてさ。」
「何かあったら俺に止めてくれという事か?
無理だろ、俺は魔法使いじゃない。」
「いや、シュウの身体能力を期待して…。」
「俺をあてにするなよ。自分で処理しろ。」
「つれないなぁ。」
「何かあったら介抱はしてやる。」
腕を組みながらニヤリと笑う彼に悪態をつきながらゆっくり箱を開けた。
開けた瞬間、箱の中から火花が散って手のひらサイズの打ち上げ花火が上がった。
「うるさ!!」
慌てて部屋に防音魔法をかけた。
10発ほどの花火が上がってようやく静かになった。
「これ仕掛けたの父親だな…。マジで場所考えて欲しい!うちはマンションだから騒音で通報されるわ!!」
「綺麗だが耳にくるな。」
顔をしかめながらシュウがようやく近付いてきた。
「箱に対して中が随分広くないか?」
「そういう魔法なの。怖いなー。中身なんだろ。
まずは…これは…服かな?」
真っ赤なニットのセーターが2枚。
大きさが違うから、私のとシュウの物だろうな。
そっとニットを開くと、予想通りだった。
イギリスのクリスマスの定番、アグリークリスマスセーター。
アグリー・クリスマス・セーターとは、セーターの一種、もしくはジョークグッズで、クリスマスに特有の柄を過剰なまでに編み込んだ「悪趣味」さを楽しもうとするもの。
ダサければダサいほどイイらしい。
「はいこれ、シュウの分。」
「やばいなこれ。」
セーターにはサンタとトナカイが立ち上がり、真っ黒なグラサンをかけて踊っている絵がかかれている。
「ダッっっっさ!!ウケる!ねぇ、これ着て!」
嫌がるシュウに無理やり着せて、絵と同じようにグラサンをかけさせてみた。
「あははは!面白すぎ!シュウ、似合ってる。
スタイル良いから余計に面白い〜!」
ヒィヒィ笑い転げる私を真顔で見たままサングラスを外すと、モデルようなポーズをとりはじめた。
「待って!やめてぇ!ブフォ」
「…そんなに面白いか?ナマエにも着せてやろう。」
更に笑い転げて力が入らない所に無理やり服を脱がされた。本当に力が入らない。
抵抗する術もなく私までセーターを着せられた。
「…自分で着るのは面白くない。」
自分で着たことで冷静になってようやく笑いがおさまった。
今度はシュウが少し笑いだした。
「フッ…笑。やばいな…。そのすました顔でそのセーター…。よく似合ってるよ。これで一緒に出かけようか?」
「冗談じゃない。」
さっと立ち上がって次の箱の中身を確認する。
「こっちはお菓子だ。蛙チョコに百味ビーンズ、大鍋ケーキ、糖蜜ヌガー。
あっ、これシュウのお気に入りのやつだ。」
舐めている間地上から数センチ浮き上がる、炭酸入りキャンディ。以前シュウはこれが気に入ったらしく、ダイアゴン横丁で大量にまとめ買いしていたな。
「これは嬉しいな。しかも沢山入っている。」
顔を綻ばせて袋を眺めた。
「それ全部シュウにあげる。
ん?なんか奥底にもある。何これ。」
袋を引っ掴んで中を見た瞬間、思わず鳥肌が立って気付いたら叫び声と共に袋を放り投げていた。
「イヤアアアア!!」
「!?どうした?」
放り投げた袋に警戒しつつ、シュウが中身を見た。
「なんだこれ…一つ一つ梱包されているようだが、中身がゴキ〇リにしかみえないんだが。」
「そ…それ…ゴキ〇リゴソゴソ豆板っていう…お菓子。…成分的にはチョコなんだけど…見た目が……。
誰だよ!こんなもの寄越したの!ホプキンスか!?」
青ざめた顔で絶対に袋を見ないようにした。
「…動いている。しかも随分多いな…。蛙チョコのアレバージョンか。これ、どうする?捨てるか?」
「魔法界のものだし、むやみにゴミ箱に捨てるのもまずいし…。なんか、適当に鍋で煮て溶かしてくれる?そうすれば形消えるし動かないから。」
「分かった。」
シュウがキッチンに行って袋を開けだした。
「言っておくけど、ぜっったいに逃がさないでね。そいつら本物みたいに素早いし、鍋蓋開けたら逃げるから。」
「…開ける前に言ってくれないか?」
そう言いつつ逃げるチョコを引っ掴んで鍋に放り込んだ。
その後も逃げられつつなんとか煮たらしい。
「お、甘い。どうやら本当にチョコで出来ているようだな。これでチョコフォンデュ出来るぞ。」
「私は絶対いらない。」
「ナマエ。」
「何?」
シュウが真顔でそっと近付いてきた。
そっと利き手を私の顎に添えるとキスをされた。
唇からチョコの甘い香りと味がする。
数秒で唇を離された。
「まさか…。」
彼の右手を見た瞬間、またしても叫び声を上げて突き飛ばした。
「違う、誤解だ。君にくっついていたからバレないように取ろうと」
「そいつも早く煮て!!他は逃がしてないよね!?」
「大丈夫だ。…多分な。」
結局夕食の後残党がおり、またしても大騒ぎする事になる。
朝から宅配便が届いた。
「ねぇ、みてみてシュウ!」
「荷物が届いたのか?」
目の前には3辺合計60cm程度のダンボール箱。
「さっき宅配便が届いたんだー。イギリスから。」
「御両親からか?」
「わざわざ友達がクリスマスプレゼント買って実家宛に送ってくれていたみたいで。
中には両親からのクリスマスプレゼントと友達からのプレゼントの両方が入ってるらしい。」
「そうか、よかったな。」
「せっかくだから一緒に見ようよ!
…正直に言うと、友達の事だから絶対変なもの入れてると思うんだよね…。怖くてさ。」
「何かあったら俺に止めてくれという事か?
無理だろ、俺は魔法使いじゃない。」
「いや、シュウの身体能力を期待して…。」
「俺をあてにするなよ。自分で処理しろ。」
「つれないなぁ。」
「何かあったら介抱はしてやる。」
腕を組みながらニヤリと笑う彼に悪態をつきながらゆっくり箱を開けた。
開けた瞬間、箱の中から火花が散って手のひらサイズの打ち上げ花火が上がった。
「うるさ!!」
慌てて部屋に防音魔法をかけた。
10発ほどの花火が上がってようやく静かになった。
「これ仕掛けたの父親だな…。マジで場所考えて欲しい!うちはマンションだから騒音で通報されるわ!!」
「綺麗だが耳にくるな。」
顔をしかめながらシュウがようやく近付いてきた。
「箱に対して中が随分広くないか?」
「そういう魔法なの。怖いなー。中身なんだろ。
まずは…これは…服かな?」
真っ赤なニットのセーターが2枚。
大きさが違うから、私のとシュウの物だろうな。
そっとニットを開くと、予想通りだった。
イギリスのクリスマスの定番、アグリークリスマスセーター。
アグリー・クリスマス・セーターとは、セーターの一種、もしくはジョークグッズで、クリスマスに特有の柄を過剰なまでに編み込んだ「悪趣味」さを楽しもうとするもの。
ダサければダサいほどイイらしい。
「はいこれ、シュウの分。」
「やばいなこれ。」
セーターにはサンタとトナカイが立ち上がり、真っ黒なグラサンをかけて踊っている絵がかかれている。
「ダッっっっさ!!ウケる!ねぇ、これ着て!」
嫌がるシュウに無理やり着せて、絵と同じようにグラサンをかけさせてみた。
「あははは!面白すぎ!シュウ、似合ってる。
スタイル良いから余計に面白い〜!」
ヒィヒィ笑い転げる私を真顔で見たままサングラスを外すと、モデルようなポーズをとりはじめた。
「待って!やめてぇ!ブフォ」
「…そんなに面白いか?ナマエにも着せてやろう。」
更に笑い転げて力が入らない所に無理やり服を脱がされた。本当に力が入らない。
抵抗する術もなく私までセーターを着せられた。
「…自分で着るのは面白くない。」
自分で着たことで冷静になってようやく笑いがおさまった。
今度はシュウが少し笑いだした。
「フッ…笑。やばいな…。そのすました顔でそのセーター…。よく似合ってるよ。これで一緒に出かけようか?」
「冗談じゃない。」
さっと立ち上がって次の箱の中身を確認する。
「こっちはお菓子だ。蛙チョコに百味ビーンズ、大鍋ケーキ、糖蜜ヌガー。
あっ、これシュウのお気に入りのやつだ。」
舐めている間地上から数センチ浮き上がる、炭酸入りキャンディ。以前シュウはこれが気に入ったらしく、ダイアゴン横丁で大量にまとめ買いしていたな。
「これは嬉しいな。しかも沢山入っている。」
顔を綻ばせて袋を眺めた。
「それ全部シュウにあげる。
ん?なんか奥底にもある。何これ。」
袋を引っ掴んで中を見た瞬間、思わず鳥肌が立って気付いたら叫び声と共に袋を放り投げていた。
「イヤアアアア!!」
「!?どうした?」
放り投げた袋に警戒しつつ、シュウが中身を見た。
「なんだこれ…一つ一つ梱包されているようだが、中身がゴキ〇リにしかみえないんだが。」
「そ…それ…ゴキ〇リゴソゴソ豆板っていう…お菓子。…成分的にはチョコなんだけど…見た目が……。
誰だよ!こんなもの寄越したの!ホプキンスか!?」
青ざめた顔で絶対に袋を見ないようにした。
「…動いている。しかも随分多いな…。蛙チョコのアレバージョンか。これ、どうする?捨てるか?」
「魔法界のものだし、むやみにゴミ箱に捨てるのもまずいし…。なんか、適当に鍋で煮て溶かしてくれる?そうすれば形消えるし動かないから。」
「分かった。」
シュウがキッチンに行って袋を開けだした。
「言っておくけど、ぜっったいに逃がさないでね。そいつら本物みたいに素早いし、鍋蓋開けたら逃げるから。」
「…開ける前に言ってくれないか?」
そう言いつつ逃げるチョコを引っ掴んで鍋に放り込んだ。
その後も逃げられつつなんとか煮たらしい。
「お、甘い。どうやら本当にチョコで出来ているようだな。これでチョコフォンデュ出来るぞ。」
「私は絶対いらない。」
「ナマエ。」
「何?」
シュウが真顔でそっと近付いてきた。
そっと利き手を私の顎に添えるとキスをされた。
唇からチョコの甘い香りと味がする。
数秒で唇を離された。
「まさか…。」
彼の右手を見た瞬間、またしても叫び声を上げて突き飛ばした。
「違う、誤解だ。君にくっついていたからバレないように取ろうと」
「そいつも早く煮て!!他は逃がしてないよね!?」
「大丈夫だ。…多分な。」
結局夕食の後残党がおり、またしても大騒ぎする事になる。