第4章
夢小説設定
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その後昼近くになって常連の女子高生達が来た。
全員コスプレをしている。
「いらっしゃいませ。5名かな?」
声をかけたが全員固まって動かない。
「ん…どうした?」
「か…」
「か?」
「か…かっ…カッコイイ…。ヤバ…。」
「り、リアル緋色の捜査官…やばい!」
「えっ、本物?俳優?コスプレとはレベチなんですけど!!」
「声もイケボすぎる!神ですか?」
「ナマエさん見たら卒倒しちゃうんじゃない?今日来て欲しいなー。」
「あぁ、ナマエなら俺の知り合いだ。今日は用事があって来ない。」
「えーっ!知り合いなんですか!?ねぇねぇ昴さん!!ナマエさんこの人に乗り換えちゃうんじゃない?この姿見たら!!」
チラリと昴を見たら余裕そうに笑ってそれは困りますねと返事をしていた。
「さ、好きな席に座ってくれ。今メニューと水を持ってくる。コスプレ客は飲み物一杯サービスだ。
好きなものを選んでくれ。」
なんとかはぐらかして注文を取り、昴に伝えた。
「昴さん、警察官?昴さんもカッコイイよ!」
「ありがとうございます。皆さんは…猫の耳をつけたゾンビですか?」
「いいでしょーー!!この血糊、頑張って塗ったんだから!」
女子高生と昴の話を聞きながらテーブルに水を置いた。
「お兄さん、名前は?」
「適当に店員でいい。」
「えー!!あだ名でもいいから教えてよー!」
「そうだな……ライとでも呼んでくれ。」
「なにそれー!ウィスキーの名前じゃん!」
「ホォー…詳しいな?」
「パパがよくウィスキー飲んでて、酔っ払うとお酒のうんちくを語ってるから。他にもバーボンとか、スコッチとか、キールとか色々あるんだよね。」
「あぁ。俺もウィスキー好きなんだ。」
「ライさんお酒強そう。」
「まぁな。」
「ライ、お皿運んで貰えます?」
「あぁ、すまない昴。」
パンケーキが乗った皿を女子高生達に配ってから外の掃除をする事にした。
箒で掃き掃除をしていると目をハートにした女性客がよく釣れた。
おかげで店内はあっという間に満席になった。
店内の客はしょっちゅう自分か昴を誘惑しようと躍起になったが適当にあしらった。
20時頃になってようやく少し落ち着いてきた。
「…疲れた。」
「あともう少しですよ、頑張りましょう。1つチョコレートケーキ確保してありますから、終わったら食べていいですよ。」
その言葉に少しやる気が出てもうひと踏ん張り頑張るかと軽く伸びをして立ち上がった時、入口のドアが開いた。
「いらっしゃ…」
客かと思ったが様子が違う。
「金を出せ!!」
目出し帽を被り、手には拳銃のような物を持っている。
「………。」
「早くしろ!!」
「強盗ですか?それとも、そういった類のコスプレですか?」昴が困惑したように尋ねた。
「テメェ死にてぇのか!!」
ちらりと隣を見るとカチャリとメガネを正し、溜息をついた。
その次の瞬間にはカウンターを飛び越えて犯人に回し蹴りを食らわしていた。
自分も急いで犯人の元に向かう。
が、完全に強盗の男は伸びていた。
「昴さんカッコイイ!」
次々客からキャーキャー黄色い歓声があがった。
適当に裏から紐を持ってきて縛り上げた。
「警察が来るまで俺がこいつを外で見張っておく。昴、店内は任せたぞ。」
「えぇ。お願いしますね。」
重いのでこっそり魔法を使って男を掴んで持ち上げ外に放り出した。
外はもう暗く、ひんやりとしていた。
外の涼しさが心地よい。
ずっと動き回って火照った身体を冷やしてくれる。
ぼんやりと外を見ていると安室が目の前を通りがかった。
「ん…。やぁ、安室君。」
「…。赤井、こんな所で何してるんだ?」
「ポアロに来た強盗犯を捕まえた所でね。警察を待っている。
そうだ安室君、面白いものを見せてやろう。
ガラスから店内を覗いてみろ。」
「……は?…沖矢がいる…。しかも警察官の格好で。」
「さて、どっちが"本物"かな?」ニヤリと笑った。
話をしていると丁度警察が来たので犯人を突き出し、犯人が持っていた玩具の拳銃も手渡した。
「安室君、時間があるなら入っていかないか?」
「……あぁ。」
困惑なのか嫌悪なのか妙な顔をしていた。
店内に安室が入ると常連の女性客はキャーキャー歓声をあげた。
「安室さんだ!!」
「3人もイケメンが…ここは天国か…。」
「お久しぶりです。たまたま近くを通ったもので。」
安室が愛想良く笑ってカウンター席に座った。
「ご注文は?」昴が注文を取ってくれた。
「コーヒー。ブラックで。」
「以上ですか?」
「あぁ。」
安室にそっと水を渡しこっそり声をかけた。
「どうだ?どっちが本物だと思う?」
「正直見た目からすると全く分からないな。」
安室が必死に私と昴を交互に見るのが楽しくて、バレないよう1層気を使って演じた。
しばらくして閉店時間になった。
客を全員見送ったものの、安室だけは店内に残った。
「なぁ、赤井。」
「なんだ?」
「潜入時代に僕とキスした事あるの、覚えてます?」
「は?」思わず目を見開く。
「……。やっぱり、赤井がナマエちゃんだな?」安室が悪戯っ子のように笑った。
「本物の赤井なら"そんな事あるはずがない"と即答するはず。動揺しているという事は本人ではないから断言出来ないという事。」
「流石だ、安室君。俺が本物だ。」沖矢が両手を挙げて返答した。
「やられた…。ズルい…。ちょっと本当かと思って焦った。」
「「冗談じゃない。」」沖矢と安室が声を揃えて批判した。
安室に閉店後の片付けを手伝って貰っている間シュウの姿のままケーキを頬張った。
「うま。チョコケーキうま…。」
ガツガツ食べる私を見て二人ともドン引きしていた。
「俺がチョコケーキ食ってる…。」
「赤井がチョコケーキ…似合わない…。」
もう二度とシュウの姿にならないと誓った。
全員コスプレをしている。
「いらっしゃいませ。5名かな?」
声をかけたが全員固まって動かない。
「ん…どうした?」
「か…」
「か?」
「か…かっ…カッコイイ…。ヤバ…。」
「り、リアル緋色の捜査官…やばい!」
「えっ、本物?俳優?コスプレとはレベチなんですけど!!」
「声もイケボすぎる!神ですか?」
「ナマエさん見たら卒倒しちゃうんじゃない?今日来て欲しいなー。」
「あぁ、ナマエなら俺の知り合いだ。今日は用事があって来ない。」
「えーっ!知り合いなんですか!?ねぇねぇ昴さん!!ナマエさんこの人に乗り換えちゃうんじゃない?この姿見たら!!」
チラリと昴を見たら余裕そうに笑ってそれは困りますねと返事をしていた。
「さ、好きな席に座ってくれ。今メニューと水を持ってくる。コスプレ客は飲み物一杯サービスだ。
好きなものを選んでくれ。」
なんとかはぐらかして注文を取り、昴に伝えた。
「昴さん、警察官?昴さんもカッコイイよ!」
「ありがとうございます。皆さんは…猫の耳をつけたゾンビですか?」
「いいでしょーー!!この血糊、頑張って塗ったんだから!」
女子高生と昴の話を聞きながらテーブルに水を置いた。
「お兄さん、名前は?」
「適当に店員でいい。」
「えー!!あだ名でもいいから教えてよー!」
「そうだな……ライとでも呼んでくれ。」
「なにそれー!ウィスキーの名前じゃん!」
「ホォー…詳しいな?」
「パパがよくウィスキー飲んでて、酔っ払うとお酒のうんちくを語ってるから。他にもバーボンとか、スコッチとか、キールとか色々あるんだよね。」
「あぁ。俺もウィスキー好きなんだ。」
「ライさんお酒強そう。」
「まぁな。」
「ライ、お皿運んで貰えます?」
「あぁ、すまない昴。」
パンケーキが乗った皿を女子高生達に配ってから外の掃除をする事にした。
箒で掃き掃除をしていると目をハートにした女性客がよく釣れた。
おかげで店内はあっという間に満席になった。
店内の客はしょっちゅう自分か昴を誘惑しようと躍起になったが適当にあしらった。
20時頃になってようやく少し落ち着いてきた。
「…疲れた。」
「あともう少しですよ、頑張りましょう。1つチョコレートケーキ確保してありますから、終わったら食べていいですよ。」
その言葉に少しやる気が出てもうひと踏ん張り頑張るかと軽く伸びをして立ち上がった時、入口のドアが開いた。
「いらっしゃ…」
客かと思ったが様子が違う。
「金を出せ!!」
目出し帽を被り、手には拳銃のような物を持っている。
「………。」
「早くしろ!!」
「強盗ですか?それとも、そういった類のコスプレですか?」昴が困惑したように尋ねた。
「テメェ死にてぇのか!!」
ちらりと隣を見るとカチャリとメガネを正し、溜息をついた。
その次の瞬間にはカウンターを飛び越えて犯人に回し蹴りを食らわしていた。
自分も急いで犯人の元に向かう。
が、完全に強盗の男は伸びていた。
「昴さんカッコイイ!」
次々客からキャーキャー黄色い歓声があがった。
適当に裏から紐を持ってきて縛り上げた。
「警察が来るまで俺がこいつを外で見張っておく。昴、店内は任せたぞ。」
「えぇ。お願いしますね。」
重いのでこっそり魔法を使って男を掴んで持ち上げ外に放り出した。
外はもう暗く、ひんやりとしていた。
外の涼しさが心地よい。
ずっと動き回って火照った身体を冷やしてくれる。
ぼんやりと外を見ていると安室が目の前を通りがかった。
「ん…。やぁ、安室君。」
「…。赤井、こんな所で何してるんだ?」
「ポアロに来た強盗犯を捕まえた所でね。警察を待っている。
そうだ安室君、面白いものを見せてやろう。
ガラスから店内を覗いてみろ。」
「……は?…沖矢がいる…。しかも警察官の格好で。」
「さて、どっちが"本物"かな?」ニヤリと笑った。
話をしていると丁度警察が来たので犯人を突き出し、犯人が持っていた玩具の拳銃も手渡した。
「安室君、時間があるなら入っていかないか?」
「……あぁ。」
困惑なのか嫌悪なのか妙な顔をしていた。
店内に安室が入ると常連の女性客はキャーキャー歓声をあげた。
「安室さんだ!!」
「3人もイケメンが…ここは天国か…。」
「お久しぶりです。たまたま近くを通ったもので。」
安室が愛想良く笑ってカウンター席に座った。
「ご注文は?」昴が注文を取ってくれた。
「コーヒー。ブラックで。」
「以上ですか?」
「あぁ。」
安室にそっと水を渡しこっそり声をかけた。
「どうだ?どっちが本物だと思う?」
「正直見た目からすると全く分からないな。」
安室が必死に私と昴を交互に見るのが楽しくて、バレないよう1層気を使って演じた。
しばらくして閉店時間になった。
客を全員見送ったものの、安室だけは店内に残った。
「なぁ、赤井。」
「なんだ?」
「潜入時代に僕とキスした事あるの、覚えてます?」
「は?」思わず目を見開く。
「……。やっぱり、赤井がナマエちゃんだな?」安室が悪戯っ子のように笑った。
「本物の赤井なら"そんな事あるはずがない"と即答するはず。動揺しているという事は本人ではないから断言出来ないという事。」
「流石だ、安室君。俺が本物だ。」沖矢が両手を挙げて返答した。
「やられた…。ズルい…。ちょっと本当かと思って焦った。」
「「冗談じゃない。」」沖矢と安室が声を揃えて批判した。
安室に閉店後の片付けを手伝って貰っている間シュウの姿のままケーキを頬張った。
「うま。チョコケーキうま…。」
ガツガツ食べる私を見て二人ともドン引きしていた。
「俺がチョコケーキ食ってる…。」
「赤井がチョコケーキ…似合わない…。」
もう二度とシュウの姿にならないと誓った。