第1章<完結>
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潜入から3年が経った。
宮野明美とはここ半年以上会わなくなっていた。
周囲には一方的に別れたという事にしている。
彼女には何も言っていないが。
宮野明美を大事に思っていない訳では無い。
潜入させて貰い、感謝はしているものの未だ恋愛感情は1ミリも持っていなかった。
しかし潜入から離脱するまでには宮野明美と宮野志保をなんとか救出しなければならない。
絶対にスコッチのように死なせたくはなかった。
ある日、大きな取引がある事を知った。
どうやら"ジン"が来るようだ。
この大きなチャンスを生かして取引現場に潜入し、接触を試みるつもりだ。
この事で大きく情報を得られれば、潜入から離れる事が可能になりそうだ。
きっと彼女らも助けられる。
取引の日。
少しでも情報を得る為建物内部にFBIのメンバーを潜伏させる。
有事のために運転の得意なアンドレ・キャメルも呼んだ。
事前に決められた場所にそれぞれ身を潜め、"その時"に備える。
ナマエも来たいと言っていたが、危険なためジェイムズに"絶対に来させるなよ"と念を押した。
駄々を捏ねたらしいが、ジェイムズが譲歩しかなり遠方から監視を許可されたらしい。
…それにしてもなかなか来ないな。
予定の時間にはなったものの、30分以上経ってもこない。
そのうち、入口から浮浪者のような見た目の老人が現れた。迷い込んだのかと思うようなみすぼらしい風貌だった。
あの老人が何者なのか分からないが待つしかないな…。
10分以上経っても老人は出ていこうとはしなかった。すると驚いたことにキャメルが身を潜めていた場所から飛び出した。
「ここは危ない。早く出てください!」と注意してしまった。無言で老人は出ていった。
その数分後ナマエから電話があった。
「出てきた老人が組織の車に乗った後、何台も止まっていた組織の車が一斉に居なくなったんだけど!どうしたの?何かあった?取引中止になったの?」
「ナマエ、遠方からあいつらを追えるか?あの老人じゃなくて、他の組織の奴らが何を話しているか知りたい。」
「追跡して、会話を聞いてみる。」
「頼んだぞ。…オイ、全員撤退だ!」
全員に撤退を伝え急いで全員車に乗り込んだ。
「キャメル、何を震えている。
俺達も早く行くぞ。ここは危険だからな。」
「赤井さんっ…うっ…ううっ…申し訳ありませんでしたぁっっ!!!俺のせいで…俺が声をかけたせいで…今までの潜入がダメに…」
「泣くなキャメル。泣いたってどうこうならん。それよりもこれからどうするかだ。行くぞ。」
キャメルを運転席に押し込み、俺もキャメルの車に乗り撤退する。泣きながらでも運転はきちんとこなすだろう。
組織から配られた携帯を確認すると、案の定使えなくなっていた。やはり…バレたな。
キャメルに聞こえない程度に舌打ちをし、スマホを後ろの座席に投げた。
いくらこの携帯を調べたところで用意周到な奴らだ。何も出てこないだろう。
30分ほどしてナマエからの電話がなった。
「やばいよ、シュウ…。皆に一斉送信で、赤井秀一はNOCだと。FBIだと連絡がいってる。いま何処にいるの?」
「…やはりな。全員撤退したからこちらは問題ない。俺は今キャメルの車の中だ。丁度FBI本部の建物に到着した。」
「みんな無事で良かった。」
「ナマエは大丈夫か?」
「うん、離れたところから見てるから。私もそっち行くね。」携帯が切れると窓の外から誰かがノックした。
「お疲れ様。」
「ナマエ、早いな。」
「まぁ〜ね〜。」
「えっ!?赤井さん今までナマエさんと電話してませんでしたっけ?」
「キャメルさんもお疲れ様です!移動しながら電話してたの。」
「そうだったんですね。」
「まずは彼女らをなんとかしなければ。宮野達が危ない。」
宮野明美とはここ半年以上会わなくなっていた。
周囲には一方的に別れたという事にしている。
彼女には何も言っていないが。
宮野明美を大事に思っていない訳では無い。
潜入させて貰い、感謝はしているものの未だ恋愛感情は1ミリも持っていなかった。
しかし潜入から離脱するまでには宮野明美と宮野志保をなんとか救出しなければならない。
絶対にスコッチのように死なせたくはなかった。
ある日、大きな取引がある事を知った。
どうやら"ジン"が来るようだ。
この大きなチャンスを生かして取引現場に潜入し、接触を試みるつもりだ。
この事で大きく情報を得られれば、潜入から離れる事が可能になりそうだ。
きっと彼女らも助けられる。
取引の日。
少しでも情報を得る為建物内部にFBIのメンバーを潜伏させる。
有事のために運転の得意なアンドレ・キャメルも呼んだ。
事前に決められた場所にそれぞれ身を潜め、"その時"に備える。
ナマエも来たいと言っていたが、危険なためジェイムズに"絶対に来させるなよ"と念を押した。
駄々を捏ねたらしいが、ジェイムズが譲歩しかなり遠方から監視を許可されたらしい。
…それにしてもなかなか来ないな。
予定の時間にはなったものの、30分以上経ってもこない。
そのうち、入口から浮浪者のような見た目の老人が現れた。迷い込んだのかと思うようなみすぼらしい風貌だった。
あの老人が何者なのか分からないが待つしかないな…。
10分以上経っても老人は出ていこうとはしなかった。すると驚いたことにキャメルが身を潜めていた場所から飛び出した。
「ここは危ない。早く出てください!」と注意してしまった。無言で老人は出ていった。
その数分後ナマエから電話があった。
「出てきた老人が組織の車に乗った後、何台も止まっていた組織の車が一斉に居なくなったんだけど!どうしたの?何かあった?取引中止になったの?」
「ナマエ、遠方からあいつらを追えるか?あの老人じゃなくて、他の組織の奴らが何を話しているか知りたい。」
「追跡して、会話を聞いてみる。」
「頼んだぞ。…オイ、全員撤退だ!」
全員に撤退を伝え急いで全員車に乗り込んだ。
「キャメル、何を震えている。
俺達も早く行くぞ。ここは危険だからな。」
「赤井さんっ…うっ…ううっ…申し訳ありませんでしたぁっっ!!!俺のせいで…俺が声をかけたせいで…今までの潜入がダメに…」
「泣くなキャメル。泣いたってどうこうならん。それよりもこれからどうするかだ。行くぞ。」
キャメルを運転席に押し込み、俺もキャメルの車に乗り撤退する。泣きながらでも運転はきちんとこなすだろう。
組織から配られた携帯を確認すると、案の定使えなくなっていた。やはり…バレたな。
キャメルに聞こえない程度に舌打ちをし、スマホを後ろの座席に投げた。
いくらこの携帯を調べたところで用意周到な奴らだ。何も出てこないだろう。
30分ほどしてナマエからの電話がなった。
「やばいよ、シュウ…。皆に一斉送信で、赤井秀一はNOCだと。FBIだと連絡がいってる。いま何処にいるの?」
「…やはりな。全員撤退したからこちらは問題ない。俺は今キャメルの車の中だ。丁度FBI本部の建物に到着した。」
「みんな無事で良かった。」
「ナマエは大丈夫か?」
「うん、離れたところから見てるから。私もそっち行くね。」携帯が切れると窓の外から誰かがノックした。
「お疲れ様。」
「ナマエ、早いな。」
「まぁ〜ね〜。」
「えっ!?赤井さん今までナマエさんと電話してませんでしたっけ?」
「キャメルさんもお疲れ様です!移動しながら電話してたの。」
「そうだったんですね。」
「まずは彼女らをなんとかしなければ。宮野達が危ない。」