第4章
夢小説設定
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待ち合わせ場所には既に安室が到着していた。
呑みに行くにしては何故かほんの少し表情が暗い。
「やぁ、安室君。」
「お待たせー!店予約してあるよ。」
「…ありがとう。3人でこう、呑みに行くって珍しいよな。」
「あれ…3人で呑み…。今までなかったっけ。…あ、ないか。」
「俺と安室君2人で行くことは時々あったけどな。」
「…あった、お店ここだよー。最近オープンした所なんだけど、女性に人気の居酒屋らしくてずっと気になってたんだよね!」
店内に入り個室に通される。一応外部に会話が漏れないよう妨害魔法はいつもの如くかけておく。
「外部に盗聴されないよう魔法がかかってるから、何喋っても大丈夫だよ。」
「安室君、君は公安だから本来事前にチェックした店でしか外食出来ないんだろう?」
「えぇ…まぁ。でも"バーボン"の時は散々ベルモットと一緒に外食してましたし、万が一毒を盛られても2人ならどうにかしてくれるかなって思ってます。」
「…それで提案だ。君が安全に楽しめるよう、全て俺が毒味をしよう。俺は毒では死ぬ事はないからな。」
「そうそう。シュウなら急所を撃ち抜かれるか爆弾でバラバラにならないと死なないから。」
「なんだそれ。」安室が吹き出した。
「安室君…本気だ。」
「え、僕を安心させる冗談かと。うーん、…じゃあ、そうさせて貰おうかな…。赤井、本当に大丈夫なんだろうな?」
「あぁ。大船に乗ったつもりでいてくれ。」
最初に全員でビールとフライドポテト、唐揚げ、シーザーサラダといった定番メニューを頼んだ。
「ビールお待たせしましたー!」
テーブルの真ん中にジョッキが置かれる。
ジョッキが冷たい!
「「「乾杯!」」」
「…の前に安室君、ジョッキ貸せ。」
「…ん。」少し強ばった顔で渡す。
安室から受け取ったビールを1口飲み、問題がないか確認して手渡した。
「問題ない。」
「…ありがとう。」
「先にどの店が良いか聞いてから予約すべきだったよね、ごめんなさい。オープンしたばっかりの店だし安全面チェック出来てないよね。」安室に謝った。
「いや、僕も特に指定しなかったから。赤井、毒味なんて嫌な役…悪いな。」
「いいんだ、過失は50:50だ。事前に店を考えて選ばなかったこちらにも非がある。」
その後料理が運ばれてきたが、特に問題なく皆箸が進んだ。
「2人とも、元々はイギリス出身なんだろ?日本語っていつ覚えた?」
「私は主にお母さんから。家では日本語で生活してた。お母さんは日系イギリス人だったから、時々日本にも遊びに来てたし日本語に抵抗なかったなー。」
「俺は主に父から教わったんだ。母も日本語喋れたけどな。俺も特に日本語に抵抗はなかったが、弟は少し苦労していたよ。突然日本に来たから随分とショックを受けていたようだったし。」
「赤井って昔日本に住んでいたのか?」
「言っていなかったか?15の時にイギリスからこっちに来たんだ。」
「そうだったのか。」
「安室君は?君は見た目は日本国以外の出身に見えるが。」
「僕の幼少期は聞かないで下さい。思い出したくもない事が多いんだ。
あ…出来たら魔法学校の事聞きたい。話せる範囲で良いんだけど。」安室が興味津々で質問する。
「全然、なんでも話せるよ。あっ、でも他言無用でね。
学校名はホグワーツ魔法魔術学校っていうんだけど、
11歳の秋頃かな…入学して、17歳で卒業。
向こうでは17歳が成人として見なされる。
全寮制で、寮が4種類あってそれぞれ特徴があるんだけど、私はレイブンクローっていう結構真面目で勉強好きな所に所属してたんだよね。
嫌いじゃないんだけど、いやー…テスト勉強とか本当に辛すぎて死んでたな。」
「へぇ、テストとかちゃんとあるんだ。」
「あるよ!本当にそこは普通の学校と一緒。筆記と、物によっては実技もあるよ。1番大変なのは5年生の"OWL"試験と、7年生の"NEWT"試験。
科目数も多いし、卒業後の就活に影響するから皆本当に死ぬ気で勉強してた。OWLでいい点取らないとNEWTを受けられない科目もあるんだよ。」
「科目?そんなに色々あるのか?」
「魔法薬学、闇の魔術に対する防衛術、変身術、呪文術、薬草学、天文学、マグル学とか。」
「マグル学?」
「非魔法族の事。あむ兄みたいな、魔法が使えない人々の暮らしを勉強する学問。私凄い得意だったんだ。元々イギリスではほとんど魔法を使わない生活をしてたから。」
「色々あるんだな。でもなんでFBIに?」
「元々魔法界では働きたくないってなんとなく思ってて…。よくアメリカのドラマとか見ててFBIってカッコイイ!って昔から憧れてたんだよね。
たまたまFBI捜査官でもある上司のジェームズとは遠い親戚で。試しにお父さんが話をしてくれてFBIには特別枠みたいな感じで入れてもらった。
あ、でもちゃんとした手順で入ったよ。グリーンカードも免許も正式に取得したし。」
「そうだったのか。俺も今初めて知った。そういった事をきちんと聞くのは初めてだな。」
「あんまり言わないもんね、こういう話。
シュウはなんでFBIにしたの?」
「俺は…、」
続く
呑みに行くにしては何故かほんの少し表情が暗い。
「やぁ、安室君。」
「お待たせー!店予約してあるよ。」
「…ありがとう。3人でこう、呑みに行くって珍しいよな。」
「あれ…3人で呑み…。今までなかったっけ。…あ、ないか。」
「俺と安室君2人で行くことは時々あったけどな。」
「…あった、お店ここだよー。最近オープンした所なんだけど、女性に人気の居酒屋らしくてずっと気になってたんだよね!」
店内に入り個室に通される。一応外部に会話が漏れないよう妨害魔法はいつもの如くかけておく。
「外部に盗聴されないよう魔法がかかってるから、何喋っても大丈夫だよ。」
「安室君、君は公安だから本来事前にチェックした店でしか外食出来ないんだろう?」
「えぇ…まぁ。でも"バーボン"の時は散々ベルモットと一緒に外食してましたし、万が一毒を盛られても2人ならどうにかしてくれるかなって思ってます。」
「…それで提案だ。君が安全に楽しめるよう、全て俺が毒味をしよう。俺は毒では死ぬ事はないからな。」
「そうそう。シュウなら急所を撃ち抜かれるか爆弾でバラバラにならないと死なないから。」
「なんだそれ。」安室が吹き出した。
「安室君…本気だ。」
「え、僕を安心させる冗談かと。うーん、…じゃあ、そうさせて貰おうかな…。赤井、本当に大丈夫なんだろうな?」
「あぁ。大船に乗ったつもりでいてくれ。」
最初に全員でビールとフライドポテト、唐揚げ、シーザーサラダといった定番メニューを頼んだ。
「ビールお待たせしましたー!」
テーブルの真ん中にジョッキが置かれる。
ジョッキが冷たい!
「「「乾杯!」」」
「…の前に安室君、ジョッキ貸せ。」
「…ん。」少し強ばった顔で渡す。
安室から受け取ったビールを1口飲み、問題がないか確認して手渡した。
「問題ない。」
「…ありがとう。」
「先にどの店が良いか聞いてから予約すべきだったよね、ごめんなさい。オープンしたばっかりの店だし安全面チェック出来てないよね。」安室に謝った。
「いや、僕も特に指定しなかったから。赤井、毒味なんて嫌な役…悪いな。」
「いいんだ、過失は50:50だ。事前に店を考えて選ばなかったこちらにも非がある。」
その後料理が運ばれてきたが、特に問題なく皆箸が進んだ。
「2人とも、元々はイギリス出身なんだろ?日本語っていつ覚えた?」
「私は主にお母さんから。家では日本語で生活してた。お母さんは日系イギリス人だったから、時々日本にも遊びに来てたし日本語に抵抗なかったなー。」
「俺は主に父から教わったんだ。母も日本語喋れたけどな。俺も特に日本語に抵抗はなかったが、弟は少し苦労していたよ。突然日本に来たから随分とショックを受けていたようだったし。」
「赤井って昔日本に住んでいたのか?」
「言っていなかったか?15の時にイギリスからこっちに来たんだ。」
「そうだったのか。」
「安室君は?君は見た目は日本国以外の出身に見えるが。」
「僕の幼少期は聞かないで下さい。思い出したくもない事が多いんだ。
あ…出来たら魔法学校の事聞きたい。話せる範囲で良いんだけど。」安室が興味津々で質問する。
「全然、なんでも話せるよ。あっ、でも他言無用でね。
学校名はホグワーツ魔法魔術学校っていうんだけど、
11歳の秋頃かな…入学して、17歳で卒業。
向こうでは17歳が成人として見なされる。
全寮制で、寮が4種類あってそれぞれ特徴があるんだけど、私はレイブンクローっていう結構真面目で勉強好きな所に所属してたんだよね。
嫌いじゃないんだけど、いやー…テスト勉強とか本当に辛すぎて死んでたな。」
「へぇ、テストとかちゃんとあるんだ。」
「あるよ!本当にそこは普通の学校と一緒。筆記と、物によっては実技もあるよ。1番大変なのは5年生の"OWL"試験と、7年生の"NEWT"試験。
科目数も多いし、卒業後の就活に影響するから皆本当に死ぬ気で勉強してた。OWLでいい点取らないとNEWTを受けられない科目もあるんだよ。」
「科目?そんなに色々あるのか?」
「魔法薬学、闇の魔術に対する防衛術、変身術、呪文術、薬草学、天文学、マグル学とか。」
「マグル学?」
「非魔法族の事。あむ兄みたいな、魔法が使えない人々の暮らしを勉強する学問。私凄い得意だったんだ。元々イギリスではほとんど魔法を使わない生活をしてたから。」
「色々あるんだな。でもなんでFBIに?」
「元々魔法界では働きたくないってなんとなく思ってて…。よくアメリカのドラマとか見ててFBIってカッコイイ!って昔から憧れてたんだよね。
たまたまFBI捜査官でもある上司のジェームズとは遠い親戚で。試しにお父さんが話をしてくれてFBIには特別枠みたいな感じで入れてもらった。
あ、でもちゃんとした手順で入ったよ。グリーンカードも免許も正式に取得したし。」
「そうだったのか。俺も今初めて知った。そういった事をきちんと聞くのは初めてだな。」
「あんまり言わないもんね、こういう話。
シュウはなんでFBIにしたの?」
「俺は…、」
続く