第4章
夢小説設定
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寝返りをうった時、ふんわりと煙草のような嗅ぎなれた匂いがした。
それと共に何か金属のような音がして目が覚めた。
眠い目をこすりながら目を開けると黒いシルエットが見えて慌てて距離をとろうとベッドから降りた。
しかし何かが腕に引っかかって思うように逃げられない。
「誰!?何!?」
「お目覚めかな、姫。」
「赤井…秀一…。なんでここに。」
暗がりの中見慣れたシルエットが浮かんだ。
「つれないな…。いつもみたいにシュウって呼んでくれないのか?」
左腕に何か装着させられているようだが右手で照明をつけた。
「何これ、手錠?」
手錠の反対側はシュウの右手に繋がっていた。
「阿笠博士の発明品だ。遠隔でしか鍵を開けることは出来ない。鍵穴がないから君お得意の魔法も使えないだろう?これなら逃げられない。
魔法でどこか行くにも俺を連れていくしかないな?」
「はぁ…。じゃあ話くらいは聞いてあげます。
何しに来たんですか?別れ話?
大丈夫ですよ。
別に別れても今すぐに死ぬ事はないです。
私の寿命と共に貴方も死ぬのは残念ながら避けられませんが…手続きすれば神界へ一緒に行かなくても大丈夫です。
今すぐにでも手続き可能です。
さっさと手続きしましょうか。
こちらでやっておきますね。
さようなら。帰って。」
「…本気で俺が浮気をしていると思っているのか?
君は別れたいのか?」
「…今は、何も信じられない。別れたいのは貴方の方じゃないの?」
「そうか…。俺には君しかいないということを証明すれば良いのかな。」
「証明出来るもんならね。どうやって私の事、本気で想ってるって証明してくれるのかしら?」
「君に、口で言っても分かって貰えそうにないな…。」
「言葉なんて何とでも言えるからね。どうするか、見物だわ。」
「…仕方がない。」
シュウが取り出したのはベレッタM92。
律儀にサイレンサーまでつけている。
「私を殺すの?」
「いいや。」
取り出した拳銃を自分の頭に突きつけた。
「先に、あちらで待っているよ。」
「な、なにしてー」
少し微笑むと引き金を引いた。
「ぁっぶな!なにやってんの!」
奪った拳銃を投げ捨ててシュウを思い切り殴った。
「なんでこんなことするの!シュウが本当に死ぬ所だったよ!」
「俺は君と一緒にいられないならこの世に未練はない。神界なら恐らく絶対に離れる事は出来ないだろう?
君に神界へ行けなくなる手続きをされる前にあちらへさっさと行ってしまえば、待っていればいつかまた君と居られるからな。」
「…だからって、死のうとする事、ないでしょう?
…意地悪言って、ごめんなさい。」
「あぁ、泣くなよ。鼻が赤くなる。
まぁ…現世でも一緒にいたいと思われる程度には俺は愛されていると思っても良いのかな。」
「ッ…馬鹿じゃないの、当たり前でしょう?私にとって旦那はシュウしかいないもん。うっ…ううーっ…」
その後は大泣きする私をなんとか宥めようとしてくれていた。
「もう二度と、死のうとしないで。
この世界で1人で残されるのは辛い…。」
「…分かった。すまなかった。」
「…ひとつ聞かせて。あの女の人が言ってた、シュウの事が忘れられないってどういう意味?」
「俺の"事"が忘れられない?
違う、俺の"言葉"が忘れられないと言っていたんだ。」
「"ことば"?"こと"じゃなくて?」
「少し離れてた所から聞いてたんだろ。それなら恐らくきちんと会話を全て聞けてなかったな?
あの時…
俺の言葉が忘れられないと言っていた。
あんなに優しく声をかけてもらった事が嬉しいと。
以前、2番目でも良いからと俺に迫ってきた。
その時に"馬鹿か、自分を大事にしろ"と声をかけたんだが…何をどう勘違いしたのか、その言葉を優しいと受け取ってしまったんだろう。
俺も余計な一言を言ってしまったからな、非はある。」
「何それ…それが本当なら全部…ただの聞き違い、勘違いじゃない…。」
「恐らく駐車場にも防犯カメラはある。会話がはっきりと録音されているかは分からないが確認してみても良いかもしれない。」
「…ごめんなさい、私が早とちりしなければ…きちんと信じてシュウの話を聞いていれば…。」
「もう二度と、俺に浮気の疑いをかけるのはよせ。
もうとっくに、何があっても君と永遠に一緒にいる覚悟は出来ているんだ。
それと、せめて俺の話を聞いてから怒ってくれ。」
「うん。本当にごめんなさい。」
「…壁に弾がめり込んでしまった。悪いが後で直してくれ。」
「分かった。ねぇ、この手錠外してくれない?」
「あぁ、このリモコンで…。…………。」
「開かないけど。」
「そのようだな。困ったな。」
「困ったとか言いながら笑っちゃってるじゃん!」
「ははは、すまない。これで、ずっと一緒に居られるな?」
「赤井秀一の馬鹿ァァァ!!!!」
それと共に何か金属のような音がして目が覚めた。
眠い目をこすりながら目を開けると黒いシルエットが見えて慌てて距離をとろうとベッドから降りた。
しかし何かが腕に引っかかって思うように逃げられない。
「誰!?何!?」
「お目覚めかな、姫。」
「赤井…秀一…。なんでここに。」
暗がりの中見慣れたシルエットが浮かんだ。
「つれないな…。いつもみたいにシュウって呼んでくれないのか?」
左腕に何か装着させられているようだが右手で照明をつけた。
「何これ、手錠?」
手錠の反対側はシュウの右手に繋がっていた。
「阿笠博士の発明品だ。遠隔でしか鍵を開けることは出来ない。鍵穴がないから君お得意の魔法も使えないだろう?これなら逃げられない。
魔法でどこか行くにも俺を連れていくしかないな?」
「はぁ…。じゃあ話くらいは聞いてあげます。
何しに来たんですか?別れ話?
大丈夫ですよ。
別に別れても今すぐに死ぬ事はないです。
私の寿命と共に貴方も死ぬのは残念ながら避けられませんが…手続きすれば神界へ一緒に行かなくても大丈夫です。
今すぐにでも手続き可能です。
さっさと手続きしましょうか。
こちらでやっておきますね。
さようなら。帰って。」
「…本気で俺が浮気をしていると思っているのか?
君は別れたいのか?」
「…今は、何も信じられない。別れたいのは貴方の方じゃないの?」
「そうか…。俺には君しかいないということを証明すれば良いのかな。」
「証明出来るもんならね。どうやって私の事、本気で想ってるって証明してくれるのかしら?」
「君に、口で言っても分かって貰えそうにないな…。」
「言葉なんて何とでも言えるからね。どうするか、見物だわ。」
「…仕方がない。」
シュウが取り出したのはベレッタM92。
律儀にサイレンサーまでつけている。
「私を殺すの?」
「いいや。」
取り出した拳銃を自分の頭に突きつけた。
「先に、あちらで待っているよ。」
「な、なにしてー」
少し微笑むと引き金を引いた。
「ぁっぶな!なにやってんの!」
奪った拳銃を投げ捨ててシュウを思い切り殴った。
「なんでこんなことするの!シュウが本当に死ぬ所だったよ!」
「俺は君と一緒にいられないならこの世に未練はない。神界なら恐らく絶対に離れる事は出来ないだろう?
君に神界へ行けなくなる手続きをされる前にあちらへさっさと行ってしまえば、待っていればいつかまた君と居られるからな。」
「…だからって、死のうとする事、ないでしょう?
…意地悪言って、ごめんなさい。」
「あぁ、泣くなよ。鼻が赤くなる。
まぁ…現世でも一緒にいたいと思われる程度には俺は愛されていると思っても良いのかな。」
「ッ…馬鹿じゃないの、当たり前でしょう?私にとって旦那はシュウしかいないもん。うっ…ううーっ…」
その後は大泣きする私をなんとか宥めようとしてくれていた。
「もう二度と、死のうとしないで。
この世界で1人で残されるのは辛い…。」
「…分かった。すまなかった。」
「…ひとつ聞かせて。あの女の人が言ってた、シュウの事が忘れられないってどういう意味?」
「俺の"事"が忘れられない?
違う、俺の"言葉"が忘れられないと言っていたんだ。」
「"ことば"?"こと"じゃなくて?」
「少し離れてた所から聞いてたんだろ。それなら恐らくきちんと会話を全て聞けてなかったな?
あの時…
俺の言葉が忘れられないと言っていた。
あんなに優しく声をかけてもらった事が嬉しいと。
以前、2番目でも良いからと俺に迫ってきた。
その時に"馬鹿か、自分を大事にしろ"と声をかけたんだが…何をどう勘違いしたのか、その言葉を優しいと受け取ってしまったんだろう。
俺も余計な一言を言ってしまったからな、非はある。」
「何それ…それが本当なら全部…ただの聞き違い、勘違いじゃない…。」
「恐らく駐車場にも防犯カメラはある。会話がはっきりと録音されているかは分からないが確認してみても良いかもしれない。」
「…ごめんなさい、私が早とちりしなければ…きちんと信じてシュウの話を聞いていれば…。」
「もう二度と、俺に浮気の疑いをかけるのはよせ。
もうとっくに、何があっても君と永遠に一緒にいる覚悟は出来ているんだ。
それと、せめて俺の話を聞いてから怒ってくれ。」
「うん。本当にごめんなさい。」
「…壁に弾がめり込んでしまった。悪いが後で直してくれ。」
「分かった。ねぇ、この手錠外してくれない?」
「あぁ、このリモコンで…。…………。」
「開かないけど。」
「そのようだな。困ったな。」
「困ったとか言いながら笑っちゃってるじゃん!」
「ははは、すまない。これで、ずっと一緒に居られるな?」
「赤井秀一の馬鹿ァァァ!!!!」