第4章
夢小説設定
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もう完全に外は夜。
防犯カメラも暗くて見づらい時間だ。
由美には部屋の外で見張っていてもらっている。
急いで防犯カメラの映像を確認しなければ。
映像を見返していると暗いながらも恐らくナマエと思われるシルエットが浮かんだ。
そのシルエットはマンションに入っていった。
建物のライトで明るく照らされた所を拡大して見るとやはりそうだった。
「見つけた。」
「ホォー…何をだ?」
後頭部にカチリと拳銃のようなものを突きつけられた。全く気配を感じなかった。誰だ。
冷や汗をかきながら両手を挙げ、ゆっくりと椅子を回す。
「ッ、黒田管理官…!」
「久しぶりだな、赤井秀一。」
その時黒田兵衛が手に持っていた銃の引き金を引いた。
先から出てきたのは水だった。
水鉄砲か。顔とシャツが濡れた。
「黒田さん…。」
濡れた箇所をハンカチで拭き取った。
「フフフ、すまないな。ちょっとからかってみたくなった。こんな所で何してる。」
「すみません…妻と喧嘩して行方が分からなくなってしまったので探していたんです。」
「ホォー…。だから公安の極秘データが入った引き出しを開けていたのか。」
「見ていたんですか。」
「あの引き出しの鍵は開くと私に連絡が来るようになっていてな。すぐに監視カメラで確認したら君が映っていた。見つかったんならさっさと連れ戻せ。公安のセーフハウスの一覧はきちんと消しておけよ。
まぁ君の父、赤井務武には世話になったからな。
今回の事は黙っておいてやる。」
「外にいた女性も不問にしてもらえますか?」
「誰もいなかったが。」
「逃げたか…。」
「…今度は妻を手放すな。ぬかるなよ…赤井秀一。」
「…昔から思っていたんですが黒田さん、父に口調が似てますよね。」
「赤井務武と私は、君と降谷のような間柄だったんだ。腐れ縁というべきかな。仕事で一緒にいた期間も短くはない。いつの間にか口調がうつってしまったのかもしれないな。
…それにしても、あんな小さかったボウズがこんなに大きくなるとはな。」
そう言うと頭をポンポンと撫でて部屋から出ていった。
黒田管理官に感謝をしつつパソコンをシャットダウンし急いで警視庁を出た。
車をマンションから離れたパーキングに止めて一旦周囲の道を把握する事にした。
歩いているとコンビニへ向かうナマエが見えた。
どうやら飲み物とデザート、雑誌を買っているようだ。彼女らしい。
そのまま尾行し部屋番号を突き止めた。
ここまでくれば後は捕まえるだけだ。
一旦引き返し再度車を走らせた。
行先は阿笠博士の家だ。
インターホンを押すと驚きつつ家から出てきて中へ通してくれた。
「赤井君、こんな遅くにどうしたんじゃ?」
「すみません、作ってもらいたいものがありまして。」
「なんじゃ?」
説明するとちょうど何かに使えるかと思って開発していたものがあるらしく、すぐに手渡してくれた。
「まだ試作段階じゃからの、試してみて使い心地を教えてくれると助かるんじゃが。」
「分かりました。」
「これがリモコンじゃ。」
「ありがとうございます。」
深夜2時。マンションに入りまずは屋上へ行った。
適当な柱に紐を括り付け、自分にもしっかりと縛った。
そこからゆっくりと降りてナマエの部屋のベランダに着地した。
このマンションのセキュリティはかなり厳しい。
マンション内には入れるが、部屋の鍵はかなり特殊なもののようだった。鍵をこじ開ける事は不可能に近かった。ベランダは防弾ではあるだろうが、鍵はそこまで開けるのは大変ではないはず。
…案の定ベランダの鍵は部屋の鍵ほどは複雑ではなかった。カーテンをかき分けそっと部屋に侵入した。
防犯カメラも暗くて見づらい時間だ。
由美には部屋の外で見張っていてもらっている。
急いで防犯カメラの映像を確認しなければ。
映像を見返していると暗いながらも恐らくナマエと思われるシルエットが浮かんだ。
そのシルエットはマンションに入っていった。
建物のライトで明るく照らされた所を拡大して見るとやはりそうだった。
「見つけた。」
「ホォー…何をだ?」
後頭部にカチリと拳銃のようなものを突きつけられた。全く気配を感じなかった。誰だ。
冷や汗をかきながら両手を挙げ、ゆっくりと椅子を回す。
「ッ、黒田管理官…!」
「久しぶりだな、赤井秀一。」
その時黒田兵衛が手に持っていた銃の引き金を引いた。
先から出てきたのは水だった。
水鉄砲か。顔とシャツが濡れた。
「黒田さん…。」
濡れた箇所をハンカチで拭き取った。
「フフフ、すまないな。ちょっとからかってみたくなった。こんな所で何してる。」
「すみません…妻と喧嘩して行方が分からなくなってしまったので探していたんです。」
「ホォー…。だから公安の極秘データが入った引き出しを開けていたのか。」
「見ていたんですか。」
「あの引き出しの鍵は開くと私に連絡が来るようになっていてな。すぐに監視カメラで確認したら君が映っていた。見つかったんならさっさと連れ戻せ。公安のセーフハウスの一覧はきちんと消しておけよ。
まぁ君の父、赤井務武には世話になったからな。
今回の事は黙っておいてやる。」
「外にいた女性も不問にしてもらえますか?」
「誰もいなかったが。」
「逃げたか…。」
「…今度は妻を手放すな。ぬかるなよ…赤井秀一。」
「…昔から思っていたんですが黒田さん、父に口調が似てますよね。」
「赤井務武と私は、君と降谷のような間柄だったんだ。腐れ縁というべきかな。仕事で一緒にいた期間も短くはない。いつの間にか口調がうつってしまったのかもしれないな。
…それにしても、あんな小さかったボウズがこんなに大きくなるとはな。」
そう言うと頭をポンポンと撫でて部屋から出ていった。
黒田管理官に感謝をしつつパソコンをシャットダウンし急いで警視庁を出た。
車をマンションから離れたパーキングに止めて一旦周囲の道を把握する事にした。
歩いているとコンビニへ向かうナマエが見えた。
どうやら飲み物とデザート、雑誌を買っているようだ。彼女らしい。
そのまま尾行し部屋番号を突き止めた。
ここまでくれば後は捕まえるだけだ。
一旦引き返し再度車を走らせた。
行先は阿笠博士の家だ。
インターホンを押すと驚きつつ家から出てきて中へ通してくれた。
「赤井君、こんな遅くにどうしたんじゃ?」
「すみません、作ってもらいたいものがありまして。」
「なんじゃ?」
説明するとちょうど何かに使えるかと思って開発していたものがあるらしく、すぐに手渡してくれた。
「まだ試作段階じゃからの、試してみて使い心地を教えてくれると助かるんじゃが。」
「分かりました。」
「これがリモコンじゃ。」
「ありがとうございます。」
深夜2時。マンションに入りまずは屋上へ行った。
適当な柱に紐を括り付け、自分にもしっかりと縛った。
そこからゆっくりと降りてナマエの部屋のベランダに着地した。
このマンションのセキュリティはかなり厳しい。
マンション内には入れるが、部屋の鍵はかなり特殊なもののようだった。鍵をこじ開ける事は不可能に近かった。ベランダは防弾ではあるだろうが、鍵はそこまで開けるのは大変ではないはず。
…案の定ベランダの鍵は部屋の鍵ほどは複雑ではなかった。カーテンをかき分けそっと部屋に侵入した。