第1章<完結>
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起きると、怠さが襲ってきた。
「うーわ、…大惨事じゃん。」
全身ベタベタ、何故か髪の毛までベタついてる。
昨日…そうだった…。
鮮明に昨日の事を思いだしてしまい顔が赤くなる。
シュウを助けたい一心で必死だったけど、かなり大胆な事をしてしまった気がする。
穴があったら入りたい!
今すぐに赤井秀一の昨日の記憶を消しに行きたいぃぃ!
そんな事を考えていても仕方のない事なので、
とりあえず魔法で全身を綺麗にしてシーツも元通りにした。
「忘れよ。…シャワー入ろ…。」
ルームサービスの朝食を食べていると、部屋の窓からコンコンと音がする。
1匹のカラスが入れてくれと言わんばかりにベランダの縁に足をかけ、羽をばたつかせる。
ベランダに出て、カラスの首につけたカメラを外し、朝食のパンを手渡すと「ありがとう。行っていいよ。」と告げる。
面倒事はもう御免だと言わんばかりにパンを咥えるとさっさと飛び立ってしまった。
カメラを確認すると、どうやら無事に家に着いたようだ。
私は動物を使役できる。
動物の言葉も分かるし、命令をする事ができる。
また私自身どんな動物にも変身出来た。
魔法界ではアニメーガスという特定の動物に変身できる能力を持つ者はいるが、先天的な能力ではなく、相当の学問と修養を行って習得できる魔法だ。
特別優秀だった者でも習得に3年かかる非常に高度な技術を必要とする能力である。
ナマエは物心ついた時からどんな動物にもなれた。曾おじいちゃんに同じ能力があった為多分遺伝的な要因。
おじいちゃんは蛇にしかなれなかった。
蛇といってもびっくりするくらい大きい蛇だったけどね。
お父さんは何故か犬が狼にしかなれなかった。
おじさんが狼にしかなれないので、家系の影響かもしれない。
普段遠方からライの追跡と安全確保をしているものの、こうやって寝ていたり食べたりどうしても追跡出来ない時に動物を使った。
野良猫やカラス、ネズミ、たまに虫。
あんまり虫好きじゃないから監視を鳥にお願いすることが多い。虫、殺されちゃった時困るし。
昨日は、遠方から空間認識魔法で建物内部にシュウが居ることは分かっていた。
ここしばらくあのバーにばかり入り浸っている。
あのバーに誰がいるか・皆何をしているかや何を食べているか等、ある程度把握していた。
もしシュウが誰かに毒を盛られて倒れたらすぐさま駆けつけようと思っていた。
だからシュウが何かのんだ直後にトイレに入っていった為駆けつけようか迷い、心底心配したがその後は大した動きもなかったので様子を見ていた。
しかし10分後、慌てて建物から出て裏路地の方へ走っていってしまった。
何事かと追いかけてみたら建物の死角にうずくまっていた。
大丈夫かと声をかけた時、自分の声を変えていた事を思い出して元の声に戻す。
いつも追跡時足がつかないように毎回見た目と声を変えていた。
元の声で声をかけると、シュウが驚いた顔でこちらを向いて名前を呼んだ。
髪の色や顔は多少見た目を変えているものの
目の色は同じだ。気づいてくれたらしい。
なんでここに居るんだと言わんばかりの顔だったが
とにかく急いで魔法でホテルに移動した。
この移動魔法の最大の欠点は回転するようにグルグルと回る感覚がある事。慣れていない者は大半具合が悪くなる。
シュウを見ると少し顔が青ざめていた。
水を渡すも全身の力の加減が上手くいかないのか、口の端から滴り落ちた。
なんとか水を飲ませたが本当に辛そうだ。
早くどうにかしないと。
本当はすぐにでも解毒薬を作りたかった。
でもこの薬がどういうものかすぐに判断がつかない。
判断材料を探すためにも色々とシュウの身体を調べた。もしかしたらと思っていたけど、前に自分が飲んだものと似ていた。
でも全く同じではない。
それに毒に対する薬は沢山持ってきていたが、媚薬に対する薬は持ち合わせていなかった。
材料もないし、家に取りに帰った所で足りない材料もあるかもしれない。
そう思ったら早く彼を楽にしてあげるのが最善だと思った。
…吐き出したのに、ここまで効くなんて私が以前のものより強力で厄介かもしれない。
そう思い、意を決して彼と体を重ねたのだった。
「うーわ、…大惨事じゃん。」
全身ベタベタ、何故か髪の毛までベタついてる。
昨日…そうだった…。
鮮明に昨日の事を思いだしてしまい顔が赤くなる。
シュウを助けたい一心で必死だったけど、かなり大胆な事をしてしまった気がする。
穴があったら入りたい!
今すぐに赤井秀一の昨日の記憶を消しに行きたいぃぃ!
そんな事を考えていても仕方のない事なので、
とりあえず魔法で全身を綺麗にしてシーツも元通りにした。
「忘れよ。…シャワー入ろ…。」
ルームサービスの朝食を食べていると、部屋の窓からコンコンと音がする。
1匹のカラスが入れてくれと言わんばかりにベランダの縁に足をかけ、羽をばたつかせる。
ベランダに出て、カラスの首につけたカメラを外し、朝食のパンを手渡すと「ありがとう。行っていいよ。」と告げる。
面倒事はもう御免だと言わんばかりにパンを咥えるとさっさと飛び立ってしまった。
カメラを確認すると、どうやら無事に家に着いたようだ。
私は動物を使役できる。
動物の言葉も分かるし、命令をする事ができる。
また私自身どんな動物にも変身出来た。
魔法界ではアニメーガスという特定の動物に変身できる能力を持つ者はいるが、先天的な能力ではなく、相当の学問と修養を行って習得できる魔法だ。
特別優秀だった者でも習得に3年かかる非常に高度な技術を必要とする能力である。
ナマエは物心ついた時からどんな動物にもなれた。曾おじいちゃんに同じ能力があった為多分遺伝的な要因。
おじいちゃんは蛇にしかなれなかった。
蛇といってもびっくりするくらい大きい蛇だったけどね。
お父さんは何故か犬が狼にしかなれなかった。
おじさんが狼にしかなれないので、家系の影響かもしれない。
普段遠方からライの追跡と安全確保をしているものの、こうやって寝ていたり食べたりどうしても追跡出来ない時に動物を使った。
野良猫やカラス、ネズミ、たまに虫。
あんまり虫好きじゃないから監視を鳥にお願いすることが多い。虫、殺されちゃった時困るし。
昨日は、遠方から空間認識魔法で建物内部にシュウが居ることは分かっていた。
ここしばらくあのバーにばかり入り浸っている。
あのバーに誰がいるか・皆何をしているかや何を食べているか等、ある程度把握していた。
もしシュウが誰かに毒を盛られて倒れたらすぐさま駆けつけようと思っていた。
だからシュウが何かのんだ直後にトイレに入っていった為駆けつけようか迷い、心底心配したがその後は大した動きもなかったので様子を見ていた。
しかし10分後、慌てて建物から出て裏路地の方へ走っていってしまった。
何事かと追いかけてみたら建物の死角にうずくまっていた。
大丈夫かと声をかけた時、自分の声を変えていた事を思い出して元の声に戻す。
いつも追跡時足がつかないように毎回見た目と声を変えていた。
元の声で声をかけると、シュウが驚いた顔でこちらを向いて名前を呼んだ。
髪の色や顔は多少見た目を変えているものの
目の色は同じだ。気づいてくれたらしい。
なんでここに居るんだと言わんばかりの顔だったが
とにかく急いで魔法でホテルに移動した。
この移動魔法の最大の欠点は回転するようにグルグルと回る感覚がある事。慣れていない者は大半具合が悪くなる。
シュウを見ると少し顔が青ざめていた。
水を渡すも全身の力の加減が上手くいかないのか、口の端から滴り落ちた。
なんとか水を飲ませたが本当に辛そうだ。
早くどうにかしないと。
本当はすぐにでも解毒薬を作りたかった。
でもこの薬がどういうものかすぐに判断がつかない。
判断材料を探すためにも色々とシュウの身体を調べた。もしかしたらと思っていたけど、前に自分が飲んだものと似ていた。
でも全く同じではない。
それに毒に対する薬は沢山持ってきていたが、媚薬に対する薬は持ち合わせていなかった。
材料もないし、家に取りに帰った所で足りない材料もあるかもしれない。
そう思ったら早く彼を楽にしてあげるのが最善だと思った。
…吐き出したのに、ここまで効くなんて私が以前のものより強力で厄介かもしれない。
そう思い、意を決して彼と体を重ねたのだった。