第3章〈完結〉
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「良かった〜!二人とも仲直りが出来て。」
ホッとしてベッドにダイブした。
あ、シーツが新しくなってる。
きっと隣のと一緒にこっちも替えてくれたんだな。
そういう所が優しい…。
「そもそも蘭ちゃんは寂しいと思っていただけで、それを上手く伝えられなくて結局喧嘩になっちゃったらしいけど。
…よく頑固な新一君を説得したね。」
「もっと恋人に感謝を伝えろと言ったまでだよ。」
「そうなの?じゃあ私にも感謝してくれてるってことー?」
「当たり前だ。頻繁に口には出さないが、態度には出していたつもりだが?」
「伝わってるけど、せっかくなら言って欲しいな〜!」思わずニヤニヤしながらシュウを眺めた。
「いつも感謝している。ありがとう。」
「グファ!こちらこそありがとうございまァす!
恐れ多いdesu!傍に居られるだけでもう十分幸せです!」
「おい、大丈夫か?鼻血…。」
テンション上がりすぎて鼻血が。
急いでティッシュで鼻を押さえて正座した。
「そのままにしておけよ。シーツは汚すな。」
呆れつつも優しい眼差しで見られた。
「…君は時々テンションがおかしくなるな。」
「すみませんね…地なもので…。」
「フッ…面白くて良いじゃないか。俺はそういう面も好きだ。」
「ブハァッ!余計に鼻血止まらなくなるからやめて。」
今ので血圧上がったわ。絶対上がった。
「大丈夫だ、しっかりそのまま押さえてろ。5分もすれば止まるはずだ。」
「ソウデスネ。」
少しして鼻血が止まったので顔を洗って部屋に戻った。
「私明日、朝ごはん早めに作るから壁際じゃない方に寝る。シュウの事起こしちゃうから。」
「ナマエは壁際に寝ろ。」
「えっ?起こしちゃうよ?」
「一緒に作る。
それと、壁際じゃないとベッドから落ちるかもしれないだろ。」
「落ちないよ!」
「君は君が思っている以上に寝相が悪いんだ。」
「え…自覚ない…。」
「よく転がってきたりやたら抱きついて来るのは日常茶飯事だが、時折蹴られる。それはまぁ良いが…。」
「私そんな事してたの?ごめん…。」
「それは構わないが、一番困るのは…。」
「寝言?歯ぎしり?いびき?何!?」
「手が冷えるのかよく分からんが…たまに俺のズボンに手を突っ込むのはやめて欲しい。
色々な意味で我慢するのが辛い。」
「ファッッ!!」
一気に青ざめた。まさかそんな事…。
たまーに私、マシュマロ掴んだと思ったら金棒だったとか意味不明な夢見てたけどそれって…
「ごめんなさい、本当にごめんなさい。無意識です。」
「良いんだ。手を退かせば済むから。」
「生殺しみたいな事を…。」
「本当にな。」
「他にはない?何か我慢してる事とか。不満とか!今のうちに何かあれば聞きたい!」
「ないよ。」
「本当に!?実は金遣い荒いな〜とかない?」
「金遣い?結構スーパーで値引き品見たり広告見て安い商品買ったりして節約してないか?」
「化粧品とか、服とか…最近だとグッズ買ったり…。」
「別に金遣いがとか無駄遣いなんて思わんよ。
それに好きな物を嬉しそうに買って、満たされている顔を見るのはなかなか良い。」
「スパダリ…。」
「朝早いんだろう?早く寝るぞ。」
「はい…。」
ベッドに横になり、思わず手をクロスして脇の下に挟んだ。
「そんな事してたら手が痺れるぞ。」
「いや、粗相のないようにですね…」
「好きなだけ触ってくれて構わない。責任を取ってくれるのなら。」
「ヒィィィ」
「冗談だ。気になるなら俺に腕を絡ませて置けば良い。」
そういうとグッと抱きしめられた。
「ほら、腕はこっちだ。左手は背中に回せ。右手は俺と手を繋いでおけば良い。」
言われた通りにしてシュウの厚い胸板に顔を埋めた。
あったかい。
シュウの匂いに+して石鹸とミントのようなの匂いが絶妙に混ざって良い。微かに煙草のような匂いもある。この香りが大好きだ。
温かさに安心して一気に睡魔が襲った。
「眠そうだな。おやすみ。」
優しくポンポンと一定のリズムで背中をたたかれる。
「それやばい。本当に寝る…。」
「何も気にせず寝ろ。どんなに寝相が悪かろうとも…そんな所も…愛している。…あぁ、寝てしまったか。」彼女の頬に唇をそっと当て、目を瞑った。