第3章〈完結〉
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待ち合わせ場所に着いたものの、まだ梓さんは来ていなかった。その5分後慌てたように走ってきた。
「すみません!お待たせしました!」
「いえ。…走ってきたんですか?」
「電車乗り逃しちゃって。ギリギリだったもので!」
「多少遅れても大丈夫ですよ。…行きましょうか。」
「今日はすみません、付き合ってもらっちゃって。」
「男手が必要でしょう。構いませんよ。」
車のドアを開けてやり助手席へ座らせる。
「車高低いので頭ぶつけないで下さいね。」
「…左ハンドルなんですね。右側に座るの、慣れなくてソワソワします。」
「運転はされないんですか?」
「免許持ってないんです。いつも電車移動なので。」
「そうでしたか。ではまた買い出しをする時いつでも言って下さい。」
「わー!助かります!」
車を走らせていると梓さんが口を開いた。
「安室さん、お元気ですか?…昴さんがお友達だってお客さんに聞いたんです。」
「えぇ、元気ですよ。特に変わりなく。」
「そうですか、良かった。よく怪我していたから、無茶してないと良いなーと思って。」
「そうですね、彼は少し無茶をしがちですからね。
でも…何事にも真っ直ぐ、真剣に取り組む姿勢には尊敬します。基本的にとても真面目ですから。」
「昴さんもそうでしょう?」
「そう見えますか?嬉しいです。」
「前は安室さんと買い出しに行く時、ものすごく緊張したなー。炎上しないかと。」
「…炎上?」
「ほら、女子高生やら年配の女性のファンがものすごくて…私と何かあるんじゃないかって変な噂立てられたくないので細心の注意を払っていたんです。
その点、昴さんはもう結婚しているのでそういう不安がないでしょ?だから凄い気が楽です。」
「…そうですか、気を許してもらっているようで良かったです。」
「あっ、買い出しの事、ナマエちゃん知ってますよね?大丈夫ですよね?しかも助手席座っちゃいましたけど大丈夫ですか?」
「知っていますし大丈夫ですよ。
どちらにしろ後部座席に荷物を置くので助手席に居てもらって構いません。
恐らくトランクに詰め込めないくらい買う予定でしょう?」
「えぇ、そうなんです。昴さんの車が沢山荷物を積めそうで良かった。」
梓さんがバレたかというように苦笑いした。
「せめて入りきる量にして下さいね。」
梓さんが商品を入れていく姿を見ながらカートを押した。
「…随分買いますね。」
「保存がきくものは多めに買っておいているんです。…いつもこうしてナマエさんと買い物行くんですか?」
「えぇ。大半カートと荷物持ち係です。」
「頼もしいなー。それで料理も手伝うんですよね?素晴らしいです。」
「梓さんはお相手はいないんですか?」
「…いたら昴さんに頼んでませんよ!」
「それもそうですね。」
「兄には早く相手見つけろとか言われるんですけどねー。なかなか。」
「理想は?」
「真面目。真面目で浮気しなければなんでも良いです。」
「なるほど。何か苦労された事が?」
「そういうんじゃないですけど、浮気は嫌じゃないですか!」
「そうですね。」
「昴さん、絶対一途なタイプですよね。」
「同時に2人を愛せる程器用ではないので。
でも、10代の頃は愛だの恋だの絵空事だと思っていました。
…若気の至りですね。」
「えっ!?昴さん、結構ヤンチャしてたんですねー。モテそうですもんね。」
「まぁ。」
「あーあ、私にも春が来ないかなー。」
「まだお若いんですから、これからですよ。
…ん、そうだ。1人物凄く生真面目な男がいるんですが、紹介しましょうか?」
「え!良いんですか!是非!」
「国家公務員な上、凄く真面目だと思います。
ただ、梓さんとは7つ離れているので気にならなければ。」
「私全然年齢気にならないですよ。
ただ、安室さんとかみたいに物凄くイケメン過ぎるのはちょっと。」
「何故ですか?」
「だって私、凄くフツーだから釣り合ってないって絶対思われるじゃないですか!だから普通の人が良いんです。」
「梓さんは可愛い方だと思いますが。」
「奥さんがいるのに変な発言しちゃダメですよ!」
「…彼は恐らく普通だと思います。写真、見ますか?」
「見ます!」
風見の写真を出して見せた。以前一緒に飲みに行った時のものだ。
「ん…?私以前に見た事あるかもしれないです。
安室さんと一緒にポアロ来ていたような。」
「顔見知りでしたか。」
「落ち着いていて真面目そうな方ですよね。
え、私なんて相手にされないんじゃ…?」
「彼は意外と甘党なんですよ。甘い物でも食べに行けばあっという間に良い関係が築けるのではないでしょうか?」
「そうなんですか!?私も甘い物好きだからそれは良いなー。」
「では今度、梓さんがお休みの時にでも会ってもらいましょうか。」
「えー、なんか物凄い緊張してきた。大丈夫かな…。
そもそも彼女いるんじゃ?」
「この間会った時は居ないと言ってましたよ。なんなら後で電話して聞いてみます。」
買い物を終えてなんとか車に荷物を積めて車を走らせた。
「はっ!昴さん、ちょっと銀行に寄っても良いですか?記帳を頼まれていて。」
「えぇ。どこの銀行ですか?」
「東都銀行でお願いします。」
「分かりました。」
「すみません!お待たせしました!」
「いえ。…走ってきたんですか?」
「電車乗り逃しちゃって。ギリギリだったもので!」
「多少遅れても大丈夫ですよ。…行きましょうか。」
「今日はすみません、付き合ってもらっちゃって。」
「男手が必要でしょう。構いませんよ。」
車のドアを開けてやり助手席へ座らせる。
「車高低いので頭ぶつけないで下さいね。」
「…左ハンドルなんですね。右側に座るの、慣れなくてソワソワします。」
「運転はされないんですか?」
「免許持ってないんです。いつも電車移動なので。」
「そうでしたか。ではまた買い出しをする時いつでも言って下さい。」
「わー!助かります!」
車を走らせていると梓さんが口を開いた。
「安室さん、お元気ですか?…昴さんがお友達だってお客さんに聞いたんです。」
「えぇ、元気ですよ。特に変わりなく。」
「そうですか、良かった。よく怪我していたから、無茶してないと良いなーと思って。」
「そうですね、彼は少し無茶をしがちですからね。
でも…何事にも真っ直ぐ、真剣に取り組む姿勢には尊敬します。基本的にとても真面目ですから。」
「昴さんもそうでしょう?」
「そう見えますか?嬉しいです。」
「前は安室さんと買い出しに行く時、ものすごく緊張したなー。炎上しないかと。」
「…炎上?」
「ほら、女子高生やら年配の女性のファンがものすごくて…私と何かあるんじゃないかって変な噂立てられたくないので細心の注意を払っていたんです。
その点、昴さんはもう結婚しているのでそういう不安がないでしょ?だから凄い気が楽です。」
「…そうですか、気を許してもらっているようで良かったです。」
「あっ、買い出しの事、ナマエちゃん知ってますよね?大丈夫ですよね?しかも助手席座っちゃいましたけど大丈夫ですか?」
「知っていますし大丈夫ですよ。
どちらにしろ後部座席に荷物を置くので助手席に居てもらって構いません。
恐らくトランクに詰め込めないくらい買う予定でしょう?」
「えぇ、そうなんです。昴さんの車が沢山荷物を積めそうで良かった。」
梓さんがバレたかというように苦笑いした。
「せめて入りきる量にして下さいね。」
梓さんが商品を入れていく姿を見ながらカートを押した。
「…随分買いますね。」
「保存がきくものは多めに買っておいているんです。…いつもこうしてナマエさんと買い物行くんですか?」
「えぇ。大半カートと荷物持ち係です。」
「頼もしいなー。それで料理も手伝うんですよね?素晴らしいです。」
「梓さんはお相手はいないんですか?」
「…いたら昴さんに頼んでませんよ!」
「それもそうですね。」
「兄には早く相手見つけろとか言われるんですけどねー。なかなか。」
「理想は?」
「真面目。真面目で浮気しなければなんでも良いです。」
「なるほど。何か苦労された事が?」
「そういうんじゃないですけど、浮気は嫌じゃないですか!」
「そうですね。」
「昴さん、絶対一途なタイプですよね。」
「同時に2人を愛せる程器用ではないので。
でも、10代の頃は愛だの恋だの絵空事だと思っていました。
…若気の至りですね。」
「えっ!?昴さん、結構ヤンチャしてたんですねー。モテそうですもんね。」
「まぁ。」
「あーあ、私にも春が来ないかなー。」
「まだお若いんですから、これからですよ。
…ん、そうだ。1人物凄く生真面目な男がいるんですが、紹介しましょうか?」
「え!良いんですか!是非!」
「国家公務員な上、凄く真面目だと思います。
ただ、梓さんとは7つ離れているので気にならなければ。」
「私全然年齢気にならないですよ。
ただ、安室さんとかみたいに物凄くイケメン過ぎるのはちょっと。」
「何故ですか?」
「だって私、凄くフツーだから釣り合ってないって絶対思われるじゃないですか!だから普通の人が良いんです。」
「梓さんは可愛い方だと思いますが。」
「奥さんがいるのに変な発言しちゃダメですよ!」
「…彼は恐らく普通だと思います。写真、見ますか?」
「見ます!」
風見の写真を出して見せた。以前一緒に飲みに行った時のものだ。
「ん…?私以前に見た事あるかもしれないです。
安室さんと一緒にポアロ来ていたような。」
「顔見知りでしたか。」
「落ち着いていて真面目そうな方ですよね。
え、私なんて相手にされないんじゃ…?」
「彼は意外と甘党なんですよ。甘い物でも食べに行けばあっという間に良い関係が築けるのではないでしょうか?」
「そうなんですか!?私も甘い物好きだからそれは良いなー。」
「では今度、梓さんがお休みの時にでも会ってもらいましょうか。」
「えー、なんか物凄い緊張してきた。大丈夫かな…。
そもそも彼女いるんじゃ?」
「この間会った時は居ないと言ってましたよ。なんなら後で電話して聞いてみます。」
買い物を終えてなんとか車に荷物を積めて車を走らせた。
「はっ!昴さん、ちょっと銀行に寄っても良いですか?記帳を頼まれていて。」
「えぇ。どこの銀行ですか?」
「東都銀行でお願いします。」
「分かりました。」