第3章〈完結〉
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夕方、久々に元の大人の姿でポアロへ行く事にした。
最近小学生の姿ばかりだったからな〜。
ポアロのドアを開けようとしたら女子高生3人組に絡まれた。
「アンタが昴さんの恋人?
前にキスしてるの見たって噂があるんだけど?」
だいぶ前の事、まだ噂になってるの?
もう最低でも1ヶ月は経ってるけど…。
「…妻です。」
そう言って呆れた顔をして左手の薬指の指輪を見せると、制服姿の女の子達は怒りで顔を真っ赤にして無言で立ち去っていった。
…やっぱり昴の言う通り指輪してきて良かった。
流石に既婚者から男を奪おうとは思わないだろう。
中に入るといつもの昴の笑顔が見えた。
「いらっしゃいませ。」
「…ミルクティー1つ。ケーキも。」
「…お好きなお席にどうぞ。」
カウンター席に座るも背中から沢山の視線を感じる。
後ろは女子高生だらけ。
……なにこれ、思ったより昴のファン沢山いるじゃん!こっっっわ!!!
今すぐにでも昴をポアロから辞めさせたくなった。
「貴女が昴さんの奥さん?」
近くにいた女子高生に声を掛けられた。
「ヒッ…そ、そうだけど…。」
怖ッ!なにされるの、私?
「すっごい美人!流石は昴さん。やるねぇ!」
「そうでしょう?」
「…えっ?」
すぐに言葉の意味が理解出来ず呆気にとられた。
「私達、昴さんを単に目の保養にしてるだけだから♡過激なファンはポアロに来れないようにガードしてるから、安心して来てね!奥さん!」
「あ…ありがとう。」
良かった、店内には味方しかいないらしい。
ほっとしながら出された紅茶を飲んだ。
「いつの間に親衛隊出来たの?」小声で聞いた。
「妻が居ると言い続けたら、いつの間にか。」
「夫婦で内緒話してるー!」
「ヒューヒュー!流石にウチらの前でイチャイチャするのはやめてよね!」
「…いやむしろ見たいわ、昴さんがデレてる所とか気になるし。いつもニコニコしてるけど、あんまり表情変わらないんだもん。何しても驚かないし。」
「いつも落ち着いてるよねー。」
「そうそう、大人の余裕?」
昴、随分崇められてますね…。
目で訴えると昴が少し困った顔をして紅茶とケーキを出してくれた。
「この間、冗談半分でエロ本見せてどれが好きですかって聞いたんだけど…。」
「ブフッ」やば、紅茶吹くかと思った。
それ、ものすごく気になる。
というか最近の女子高生、怖い。
「…パラパラページ捲って、どれも大した事ないですね。って笑顔で本返された。」
「ビリビリするボールペンを渡しても無反応だったし。
…昴さんって、家でどんな感じなんですか?デレたりします?」
「ど、どうかなー?このまんまな感じだと思うよ?」
「なんだぁ、そっかー。奥さんが甘える側なのね。」
「そ、そうかもねー。」
確かにシュウだとお互いに平等に甘えていたりするかもだけど、昴だと私が一方的に甘えているかも。
なんでだろ?
纏う雰囲気が違うというか…、昴の方が柔らかい物腰だから甘えやすいのかもしれない。
昴に甘えすぎなのを辞めようかな…。
「甘えられるのは好きですよ?頼られている感じがするので。」
私の考えを読んだかのような返答が返ってきた。
「キャー!素敵!ほんっと昴さんみたいなスパダリ欲しいわー。」
「スパダリ?」
昴がキョトンとした顔をしている。
「スーパーダーリンの事♡ 見た目はもちろん高身長・高学歴・高収入といったハイスペックかつ包容力や大人の余裕を感じさせる内面をも持ち合わせた、すべてが完璧な男性のことを指します!」
女子高生がどこかの引用みたいな文章を一気に捲し立てた。
「あっ、そ…そうなんだ。」
「声も素敵だし、本当に完璧ですよね!
奥さんが知ってる昴さんの欠点ってなんですか?」
「え…なんだろ…。うーん…。
強いていえば、放っておくとろくな食生活しない所?基本的には酒とタバコさえあればみたいな人だから…。」
「ぇー!?そうなんですかぁ?意外!昴さんタバコ吸うんだ?全然臭わないよね。
それにいつもきっちり定食みたいな料理作って食べてそう。」
それは安室さんだよ…。
「飲食店ですからね、極力タバコ減らしているんですよ。
それと、料理は元々は全く出来なかったんですが…妻と安室君に教わってそれなりに出来るようになりました。」
「え?あむぴと友達なの?」
え、あむ兄って女子高生からあむぴって呼ばれてたの…?笑
「…えぇ、昔からの友人で。」
「類は友を呼ぶだわー。イケメンの友達はイケメン!でも、今は奥さんといるから変な食生活してないんでしょ?それじゃあやっぱり欠点ないじゃない。
虫とかオバケとか怖くない?」
「それよりも人間の方がよっぽど怖いです。
…時には予想もつかない事をされるので。」
昴の言葉に少し影が見えた。
「あー、事件とか色々あるもんね。ほら、この間の誘拐事件とか。他の国でも何人も子供殺してたんでしょ?めっちゃ怖いじゃん。」
「…そうですね。皆さんも、帰り道気を付けて下さいね?なるべく大通りを通って帰るなど自衛してください。」
「はーい!」まるで教師に返事をするように女子高生達が元気よく返事をした。
「昴、先生みたいだね?笑」
「本当に時々勉強を教えてるんですよ。」
「そうなの!?」
「英語と数学教わってるー!英語の発音プロっていうか本当に外国人みたいだし、勉強分かりやすいし。
最近毎日通ってる〜。」
「ポアロって学生にも優しい値段設定だよね。毎日通っちゃう。ポアロ中毒だわー。」
どうやらなかなか上手く立ち回っているらしい。
"安室君"からのアドバイスも色々あったのかもしれない。
彼にとっても良い息抜きの場所になっている事に安堵し、目の前のケーキにフォークを入れた。
最近小学生の姿ばかりだったからな〜。
ポアロのドアを開けようとしたら女子高生3人組に絡まれた。
「アンタが昴さんの恋人?
前にキスしてるの見たって噂があるんだけど?」
だいぶ前の事、まだ噂になってるの?
もう最低でも1ヶ月は経ってるけど…。
「…妻です。」
そう言って呆れた顔をして左手の薬指の指輪を見せると、制服姿の女の子達は怒りで顔を真っ赤にして無言で立ち去っていった。
…やっぱり昴の言う通り指輪してきて良かった。
流石に既婚者から男を奪おうとは思わないだろう。
中に入るといつもの昴の笑顔が見えた。
「いらっしゃいませ。」
「…ミルクティー1つ。ケーキも。」
「…お好きなお席にどうぞ。」
カウンター席に座るも背中から沢山の視線を感じる。
後ろは女子高生だらけ。
……なにこれ、思ったより昴のファン沢山いるじゃん!こっっっわ!!!
今すぐにでも昴をポアロから辞めさせたくなった。
「貴女が昴さんの奥さん?」
近くにいた女子高生に声を掛けられた。
「ヒッ…そ、そうだけど…。」
怖ッ!なにされるの、私?
「すっごい美人!流石は昴さん。やるねぇ!」
「そうでしょう?」
「…えっ?」
すぐに言葉の意味が理解出来ず呆気にとられた。
「私達、昴さんを単に目の保養にしてるだけだから♡過激なファンはポアロに来れないようにガードしてるから、安心して来てね!奥さん!」
「あ…ありがとう。」
良かった、店内には味方しかいないらしい。
ほっとしながら出された紅茶を飲んだ。
「いつの間に親衛隊出来たの?」小声で聞いた。
「妻が居ると言い続けたら、いつの間にか。」
「夫婦で内緒話してるー!」
「ヒューヒュー!流石にウチらの前でイチャイチャするのはやめてよね!」
「…いやむしろ見たいわ、昴さんがデレてる所とか気になるし。いつもニコニコしてるけど、あんまり表情変わらないんだもん。何しても驚かないし。」
「いつも落ち着いてるよねー。」
「そうそう、大人の余裕?」
昴、随分崇められてますね…。
目で訴えると昴が少し困った顔をして紅茶とケーキを出してくれた。
「この間、冗談半分でエロ本見せてどれが好きですかって聞いたんだけど…。」
「ブフッ」やば、紅茶吹くかと思った。
それ、ものすごく気になる。
というか最近の女子高生、怖い。
「…パラパラページ捲って、どれも大した事ないですね。って笑顔で本返された。」
「ビリビリするボールペンを渡しても無反応だったし。
…昴さんって、家でどんな感じなんですか?デレたりします?」
「ど、どうかなー?このまんまな感じだと思うよ?」
「なんだぁ、そっかー。奥さんが甘える側なのね。」
「そ、そうかもねー。」
確かにシュウだとお互いに平等に甘えていたりするかもだけど、昴だと私が一方的に甘えているかも。
なんでだろ?
纏う雰囲気が違うというか…、昴の方が柔らかい物腰だから甘えやすいのかもしれない。
昴に甘えすぎなのを辞めようかな…。
「甘えられるのは好きですよ?頼られている感じがするので。」
私の考えを読んだかのような返答が返ってきた。
「キャー!素敵!ほんっと昴さんみたいなスパダリ欲しいわー。」
「スパダリ?」
昴がキョトンとした顔をしている。
「スーパーダーリンの事♡ 見た目はもちろん高身長・高学歴・高収入といったハイスペックかつ包容力や大人の余裕を感じさせる内面をも持ち合わせた、すべてが完璧な男性のことを指します!」
女子高生がどこかの引用みたいな文章を一気に捲し立てた。
「あっ、そ…そうなんだ。」
「声も素敵だし、本当に完璧ですよね!
奥さんが知ってる昴さんの欠点ってなんですか?」
「え…なんだろ…。うーん…。
強いていえば、放っておくとろくな食生活しない所?基本的には酒とタバコさえあればみたいな人だから…。」
「ぇー!?そうなんですかぁ?意外!昴さんタバコ吸うんだ?全然臭わないよね。
それにいつもきっちり定食みたいな料理作って食べてそう。」
それは安室さんだよ…。
「飲食店ですからね、極力タバコ減らしているんですよ。
それと、料理は元々は全く出来なかったんですが…妻と安室君に教わってそれなりに出来るようになりました。」
「え?あむぴと友達なの?」
え、あむ兄って女子高生からあむぴって呼ばれてたの…?笑
「…えぇ、昔からの友人で。」
「類は友を呼ぶだわー。イケメンの友達はイケメン!でも、今は奥さんといるから変な食生活してないんでしょ?それじゃあやっぱり欠点ないじゃない。
虫とかオバケとか怖くない?」
「それよりも人間の方がよっぽど怖いです。
…時には予想もつかない事をされるので。」
昴の言葉に少し影が見えた。
「あー、事件とか色々あるもんね。ほら、この間の誘拐事件とか。他の国でも何人も子供殺してたんでしょ?めっちゃ怖いじゃん。」
「…そうですね。皆さんも、帰り道気を付けて下さいね?なるべく大通りを通って帰るなど自衛してください。」
「はーい!」まるで教師に返事をするように女子高生達が元気よく返事をした。
「昴、先生みたいだね?笑」
「本当に時々勉強を教えてるんですよ。」
「そうなの!?」
「英語と数学教わってるー!英語の発音プロっていうか本当に外国人みたいだし、勉強分かりやすいし。
最近毎日通ってる〜。」
「ポアロって学生にも優しい値段設定だよね。毎日通っちゃう。ポアロ中毒だわー。」
どうやらなかなか上手く立ち回っているらしい。
"安室君"からのアドバイスも色々あったのかもしれない。
彼にとっても良い息抜きの場所になっている事に安堵し、目の前のケーキにフォークを入れた。