第1章<完結>
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【赤井秀一視点】
事故後すぐに宮野明美とは恋仲になる事が出来た。
その後彼女の妹・宮野志保を紹介され、その経由で黒の組織に潜入が出来た。
様々な事態を切り抜け、信頼を得たのか『ライ』というコードネームを与えられた。
組織に入って1年経った。
宮野明美とは月に2回ほど短時間会うだけの関係になっていった。明美は寂しそうだったが、彼女の俺への気持ちをあまり刺激したくなかった。だんだんと距離をとり、会わなくする予定だ。
潜入の為伸ばしていた髪は肩甲骨の辺りから腰に届きそうな長さになった。
伸ばしているのは願掛けもあったが、主な要因はナマエだ。彼女は綺麗な黒い長髪がとても美しかった。
女々しいと思われるかもしれないが、自分の長くなった黒髪を見ているとナマエの事や幸せだった5年間を思い出せて心の安定が保たれた。
いつ死ぬか分からない。
組織内の事件に巻き込まれるかもしれないし、NOCだとバレるかもしれない。
リスキーな中、霧のようなこの組織内部を探らなくてはならない。
こんなギリギリの精神の中で最終目標である組織を潰す事、そしてナマエの為にもできる限り生きて帰る事を胸に誓う。
ある日俺とほぼ同時期か、ほんの少しだけ後に入ったという"バーボン" ・ "スコッチ" というコードネームがついた男二人を紹介された。
同期同士、仲良くやれよ!とカルバドスという男は大笑いしながら何故か俺に二人の面倒を押し付けられた。
コードネームがあるからといっても優遇される訳ではなく、歴の浅い俺たちは日常生活の支援はあるものの、一人で使っていたワンルームにバーボンとスコッチが同居する事になった。
元々荷物は少なかったが男三人ワンルームはキツい。
既にある生活のストレスが三倍になったようだった。
その後は三人一組で毎日怪しい物品の輸送や追跡の阻害、証拠隠滅、後処理など様々な任務をこなす日々が続いた。
二人のことは嫌いでは無いのだが、妙に"バーボン"という男は俺に突っかかってくる。
やり方が悪い!最初に決めた方法と違う!目的のポイントに何故いないんだ!勝手に1人で突っ走るな!とやけに五月蝿い。
状況を見て判断しているんだが、バーボンという男はどうやらとても慎重派なようだ。
毎回最終的に取っ組み合いの喧嘩に発展する。
お互いイライラが募っているからかもしれない。
そして俺は売られた喧嘩は買う主義だ。
争っていると最終的にはスコッチが止めに入り、
バーボンを部屋から連れ出し終了する。
…まったく気性が荒いのはどうにかならないものか。
同居してすぐに分かったが、二人は仲が良いらしい。
もしかしたら昔からの知り合いなのかもしれない。
ジェイムズに二人のことを色々と調べてもらったが何も出てこなかった。
色々と探りをいれているうちにもしかしたら俺と同じNOCかもしれないとは思ったが確証は何も得られなかった。
三人でワンルームという狭い部屋にぶち込まれていたが、俺はいつも極力二人とは距離を置いた。
時折威嚇し邪険に扱い、わざと嫌われ、こちらに極力関わらせないようにした。
バーボンが俺によく突っかかってくるのも利用した。
万が一俺がヘマしたら。NOCだとバレたら。
同じNOCかもしれない、あの二人に迷惑がかかる。巻き込む訳にはいかない。
他の組織の人間にも、俺は1匹狼だと認識されていた。
こういった日々が続き、かなり疲弊していた。
任務でのストレスと、同居人をわざと突き放すストレス。ついイライラが募る。
寝る時間が極端に少ないのも余計に疲労感を後押ししている。まぁ厳密に言うと、寝る時間が少ないのではなくていつしか落ち着いて寝れなくなっていた。
いつになったら部屋を分けて貰えるのか。
煙草に火をつけぼんやり考える。
事故後すぐに宮野明美とは恋仲になる事が出来た。
その後彼女の妹・宮野志保を紹介され、その経由で黒の組織に潜入が出来た。
様々な事態を切り抜け、信頼を得たのか『ライ』というコードネームを与えられた。
組織に入って1年経った。
宮野明美とは月に2回ほど短時間会うだけの関係になっていった。明美は寂しそうだったが、彼女の俺への気持ちをあまり刺激したくなかった。だんだんと距離をとり、会わなくする予定だ。
潜入の為伸ばしていた髪は肩甲骨の辺りから腰に届きそうな長さになった。
伸ばしているのは願掛けもあったが、主な要因はナマエだ。彼女は綺麗な黒い長髪がとても美しかった。
女々しいと思われるかもしれないが、自分の長くなった黒髪を見ているとナマエの事や幸せだった5年間を思い出せて心の安定が保たれた。
いつ死ぬか分からない。
組織内の事件に巻き込まれるかもしれないし、NOCだとバレるかもしれない。
リスキーな中、霧のようなこの組織内部を探らなくてはならない。
こんなギリギリの精神の中で最終目標である組織を潰す事、そしてナマエの為にもできる限り生きて帰る事を胸に誓う。
ある日俺とほぼ同時期か、ほんの少しだけ後に入ったという"バーボン" ・ "スコッチ" というコードネームがついた男二人を紹介された。
同期同士、仲良くやれよ!とカルバドスという男は大笑いしながら何故か俺に二人の面倒を押し付けられた。
コードネームがあるからといっても優遇される訳ではなく、歴の浅い俺たちは日常生活の支援はあるものの、一人で使っていたワンルームにバーボンとスコッチが同居する事になった。
元々荷物は少なかったが男三人ワンルームはキツい。
既にある生活のストレスが三倍になったようだった。
その後は三人一組で毎日怪しい物品の輸送や追跡の阻害、証拠隠滅、後処理など様々な任務をこなす日々が続いた。
二人のことは嫌いでは無いのだが、妙に"バーボン"という男は俺に突っかかってくる。
やり方が悪い!最初に決めた方法と違う!目的のポイントに何故いないんだ!勝手に1人で突っ走るな!とやけに五月蝿い。
状況を見て判断しているんだが、バーボンという男はどうやらとても慎重派なようだ。
毎回最終的に取っ組み合いの喧嘩に発展する。
お互いイライラが募っているからかもしれない。
そして俺は売られた喧嘩は買う主義だ。
争っていると最終的にはスコッチが止めに入り、
バーボンを部屋から連れ出し終了する。
…まったく気性が荒いのはどうにかならないものか。
同居してすぐに分かったが、二人は仲が良いらしい。
もしかしたら昔からの知り合いなのかもしれない。
ジェイムズに二人のことを色々と調べてもらったが何も出てこなかった。
色々と探りをいれているうちにもしかしたら俺と同じNOCかもしれないとは思ったが確証は何も得られなかった。
三人でワンルームという狭い部屋にぶち込まれていたが、俺はいつも極力二人とは距離を置いた。
時折威嚇し邪険に扱い、わざと嫌われ、こちらに極力関わらせないようにした。
バーボンが俺によく突っかかってくるのも利用した。
万が一俺がヘマしたら。NOCだとバレたら。
同じNOCかもしれない、あの二人に迷惑がかかる。巻き込む訳にはいかない。
他の組織の人間にも、俺は1匹狼だと認識されていた。
こういった日々が続き、かなり疲弊していた。
任務でのストレスと、同居人をわざと突き放すストレス。ついイライラが募る。
寝る時間が極端に少ないのも余計に疲労感を後押ししている。まぁ厳密に言うと、寝る時間が少ないのではなくていつしか落ち着いて寝れなくなっていた。
いつになったら部屋を分けて貰えるのか。
煙草に火をつけぼんやり考える。